昨日ホームで行われたAFCチャンピオンズリーグエリートのリーグステージ第2節で上海海港と対戦したサンフレッチェは、荒木のゴールで先制したものの後半追いつかれ、1-1での引き分けに終わりました。
サンフレッチェは福岡戦のメンバーから先発7人を入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
大迫
塩谷 荒木 キム
田中聡 川辺(→菅86分)
中野 東(→アルスラン86分)
前田 マルコスJ(→加藤50分)
(→中島63分)
木下(→ジェルマン65分)
SUB:田中雄、チョン、新井、佐々木、山﨑、茶島、越道
GK:チェン・ウェイ、DF:ワン・シェンチャオ、フー・フアン(→ルー・ウェンジュン65分)、ジョジョ、ウミジュアン・ユスプ、MF:ビタル、メレンド(→ガブリエル・ジーニョ73分)、ユッサ(→ヤン・シーユエン73分)、クアイ・ジウェン(→レオナルド65分)、FW:グスタボ、と言うメンバーでした。前半の広島は前からのプレスをかけるとともに、早いタイミングで前線にパスを送ってペースを握ります。10分には相手のバックパスを奪ったマルコス・ジュニオールが裏に抜けようとしたところで、飛び出してきたGKに倒されましたがノーファウル。上海は17分にグスタボがバイシクルでファーストシュートを放ちましたが枠外に外れます。そして前半19分、東のCKを荒木がヘッドで叩き込んで、広島が先制点を奪いました。
これで勢いのついた広島は、その後も前からのプレスで相手を押し込みます。20分には中野のクロスに木下が合わせましたがGKの正面。23分にはマルコス・ジュニオールのパスから川辺がシュートしましたがGKが横っ飛びでキャッチします。続いて28分には田中聡がシュートしましたがDFに当たって枠外に外れ、29分にはCKのこぼれを塩谷が打ちましたが大きく枠外に外れます。その後も木下のヘッドや前田のカットインからのシュート、川辺の決定的なシュートなどで攻め込みましたがゴールネットは揺らせず、1点リードで前半を終えました。
後半に入ると上海海港が反撃を開始します。後半4分にはグスタボにヘッドで狙われましたが大迫がファインセーブ。5分にはユッサのミドルが枠外に外れ、6分にはグスタボを狙ってクロスが入りましたがDFが身体を寄せて打たせません。その後は広島が押し返し、14分には加藤の仕掛けから東がシュートしましたが枠外。続いて川辺がペナルティエリア内からシュートしましたが上に外れてしまいます。また19分にはCKを前田が逸らし、加藤が至近距離でシュートしましたクロスバーに弾かれます。後半23分と25分には中島がミドルレンジから強烈なシュートを放ちましたがGKが反応。26分にはCKに荒木が合わせましたが枠を捉えることができません。レオナルド、ガブリエル・ジーニョらを投入し、点を取りに来る上海海港。そして後半38分、ロングボールをはね返せずにDFライン裏にこぼれたボールをガブリエル・ジーニョに拾われると、そのままドリブルからシュートを決められ同点に追いつかれてしまいました。
ホームでは何としても勝ちたい広島は、アルスランと菅を投入して点を取りに行きます。44分にはアルスランがカットインからシュートしましたがGKがセーブ。45+4分には塩谷がミドルを放ちましたがブロックされ、45+6分にはCKにアルスランがヘッドで合わせましたがGKの胸に当たってしまいます。そして45+8分には菅のヘッドに中島が飛び込みましたが強く打てずにGKに止められ、同点のままで試合終了となりました。
上海海港のシュートは4本だったのに対して広島は21本。枠内シュートは広島が相手の2に対して15と言う数字からも分かるように、内容的に圧倒したものの得点だけが足りなかった試合だった、と言えます。スキッベ監督は試合後に「今季を象徴するような、点を取らなければいけないという部分で非常に足りない部分があった」と嘆いていましたが、この思いは全サンフレッチェファミリーの思いと同じ。相手のGKが当たっていたのは確かですし、身体をぶつけ、ユニフォームを掴んででも止める、と言う相手の守備が厳しかったのは確かですが、それでも2,3点叩き込んで勝つべきな試合だったのは間違いありません。前半10分に相手GKがマルコス・ジュニオールを倒したシーン(DOGSOで一発レッドでもおかしくない)が見逃されたことや、マルコス・ジュニオールが筋肉系の怪我で途中退場となったことも含めて、またもや運に恵まれなかった試合でした。
ただその一方で収穫だったのは、途中出場したトルガイ・アルスランが10分ほどプレーして、何度も決定機に絡んだことです。福岡戦ではプレーができた、ということだけでポジティブでしたが、この日は持ち前の戦術眼と技術を発揮して、惜しいシーンを何度も演出しました。
モバイルサイトによると「コンディション的には全く問題なくできていました...ゴールこそ残念ながら取れなかったですが、近いうちに必ず決められると言う自信にもなりました」とのこと。今後、シーズン終了まで続く重要な戦いの連続に向けて、最も頼りになる選手が戻ってきてくれた、と言って良いでしょう。
ACLEの第2節を終えてサンフレッチェの勝ち点は4で、FCソウルに次いで暫定2位。12チーム中8位までに入るためには勝ち点10程度が必要なことを考えると、まずは順調なスタートを切った、と言えます。第3節は10/21に蔚山、第4節は11/4に江原と韓国勢との戦いが続きますが、できればここを連勝で切り抜けて、その後のゲームを余裕を持って戦えるようにして欲しい、と思います。
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