昨日ホームで行われたYBCルヴァンカッププレーオフステージ2nd legは、PK戦にもつれ込む激闘の末サンフレッチェが勝利し、2年連続でプライムラウンド進出を決めました。
塩谷、前田直、中村が先発に復帰。また松本が今季初先発して、以下の布陣で戦いました。
チョン
塩谷 荒木 佐々木
川辺 松本(→東65分)
(→マルコス・ジュニオール115分)
中野 菅(→越道80分)
前田直 中村(→ジェルマンEXHT)
(→加藤65分/退場89分)
ジャーメイン
SUB:田中雄、山﨑、新井、井上潮
対する福岡は2人入れ替えて、GK:小畑(→永石EXHT)、DF:上島、田代、安藤、MF:前嶋(→湯澤68分)、松岡(→前田一EXHT)、秋野(→重見68分/退場106分)、橋本、FW:紺野(→金森95分)、ウェリントン、名古(→北島80分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは福岡の前からのプレスに押し込まれ、12分には松岡にミドルシュートを打たれましたがチョンが反応します。その後は徐々に広島がペースをつかみ、19分には松本がミドルシュートを打ちましたがDFがブロック。22分には川辺からのパスを前田直が狙いましたがぎりぎりでDFに防がれジャーメインが詰めたものの打てず。続いて26分にはジャーメインがミドルレンジから狙いましたが惜しくも上に外れます。そして前半31分、菅のスルーパスで前田直が左サイドを抜け出して送ったクロスを中村がシュート。これはGKが弾いたものの詰めていた中野が押し込んで、広島が先制点を奪いました。
これで勢いがついた広島は、追加点を狙って攻め込みます。しかし福岡も押し返してきて、39分にはウェリントンのシュートが枠外に外れ、42分には紺野のシュートをチョンが反応。また45分にもCKのこぼれを紺野に打たれましたが枠外に外れて助かります。前半は広島がシュート7本だったのに対して福岡は5本と拮抗した展開ながら決定力の差が出て、広島の1点リードでハーフタイムを迎えました。
後半も一進一退の展開で、7分にはウェリントンがヘッドで狙いましたがチョンがキャッチ。8分のウェリントンのシュートは塩谷がブロックし、12分にはロングスローから混戦になりましたが何とかクリアします。その後は広島が再びペースをつかむと、17分には川辺が右に抜け出してシュートしましたがGKに止められ、18分の中村のクロスはジャーメインにわずかに合いません。そして後半19分、左タッチライン際からの中村のFKはDFに当たってコースが変わってそのままゴールへ飛び込み、2試合合計で広島がリードします。しかしその8分後に橋本のクロスをウェリントンにヘッドで決められて、再び得失点で並ぶことになりました。
この後は勢いに乗った福岡に押し込まれ、31分には橋本に抜け出されてシュートを打たれましたが枠外。32分にはウェリントンに決定的なシュートを打たれましたがチョンが好セーブで逃れます。更に後半43分、ドリブルが大きくなって橋本にタックルした加藤にイエローカードが提示されましたが、その後レッドカードに変更されて退場。広島はアディショナルタイムの5分間を全員で耐えて、延長戦突入となりました。
延長前半は攻める福岡、守る広島。3分には紺野とウェリントン、4分には湯澤にシュートを打たれます。広島は何とかカウンターからチャンスを作ろうとしますが人数をかけることができずにシュートまで行けず、福岡の猛攻を耐えに耐えます。ところが延長後半のキックオフ直後に東がボールを奪いに行くと、慌てた重見がファウルで止めて2枚目のイエローで退場となります。数的同数になったことで福岡にシュートを打たれたものの落ち着いてはね返し、延長後半14分にはジャーメインが決定的なシュートを放ち、アディショナルタイムにも荒木の折り返しをジャーメインがシュートするなど押し返します。結局120分の激闘は広島が2-1で勝利。しかし2試合合計では2-2の同点と言うことで、PK戦に突入することになりました。
そしてPK戦では先攻の広島がジェルマン以外の4人が決めたの対して、福岡は1人が外した後に迎えた5人目のウェリントンのボールをチョン・ミンギがセーブ。広島が久々のPK戦勝利で、3年ぶりのルヴァンカップ制覇に向けてスタートを切りました。
この試合のポイントは、どちらが先制点を取るかと言うことだったと思います。特にその気持ちが強かったのは福岡で、開始早々から前への圧力をかけて、点を取りに来ていました。それに対する広島は決してリスクをかけずに落ち着いて受け止めて、反撃の機会を窺っていました。そしてそれが実ったのが前半31分の先制点と後半19分の追加点。いずれも広島がペースを握っていた時間帯で、そこで点を取り切ったところまではプラン通りだったのではないかと思います。
ただその後のウェリントンのゴールと加藤の退場は、大きな誤算でした。特に加藤の投入は試合をクローズする、あるいは追加点を挙げて勝利を確実にするのが目的だっただけに、試合のプラン自体を見直さなければならなくなる事態でした。そんな中、サンフレッチェの選手たちは数的不利の中でまずは失点を防ぐ、と言うミッションを完遂し、延長後半はビッグチャンスも作って勝利への執念を見せました。PK戦の勝利は最後に止めたチョン・ミンギのおかげですが、そこまで持って行った選手全員の力を合わせてのものだったと思います。延長に入って力尽きた中村や川辺に代表されるように、選手一人ひとりが最後まで戦い抜いたことが、勝利の要因だったと言えるのではないでしょうか。「11番目の選手」「何万人ものGK」と称賛されたスタンドのサポーターも含めて、クラブ全体の力で勝ち取ったルヴァンカップの勝利。この勢いで、2度目の頂点まで駆け上がって欲しいと思います。
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