松本泰志が浦和に完全移籍
サンフレッチェは昨日、松本泰志選手が浦和に完全移籍する、と発表しました。中国新聞によると、移籍金は約1億円だとのことです。
埼玉県生まれの松本泰志は昌平高から2017年に広島でプロとしてのキャリアをスタート。1年目はルヴァンカップの4試合のみにとどまり、2年目もリーグ戦は3試合出場だけでしたが、3年目の2019年には青山の負傷に伴ってレギュラーに抜擢されると、ACLのメルボルン・ビクトリー戦ではプロ初ゴールを決め、コパ・アメリカに出場する日本代表にも選出されました。しかし代表遠征で不在の間に稲垣にポジションを奪われ、青山の復帰もあってベンチ入りもできなくなってリーグ戦出場は15試合にとどまり、翌年も出場機会をつかめずシーズン途中に福岡にレンタル移籍。25試合に出場してJ1昇格に貢献しました。続く2021年にはC大阪にレンタル移籍し、ACLでの活躍はあったもののリーグ戦は2試合の出場だけで、シーズン途中に川辺の移籍による穴を埋めるために広島に戻ってきました。そして2022年はリーグ戦23試合、2023年は17試合に出場してスキッベサッカーを支える貴重な戦力として活躍してきましたが、本当にブレイクしたと言えるのは昨シーズンから。特に初めてシャドウで起用された第15節京都戦でシーズン初ゴールを決めて5-0での快勝を導くと、その後はほぼ全試合に先発起用されて、チームの2位躍進に貢献しました。以前から豊富な運動量には定評があったものの、昨季はスペースを見つける力に磨きがかかり、効果的な走りができるようになった印象。また周囲とのコンビネーションの熟成もあって、彼のポテンシャルが一気に開花して「2024年に一番成長した」と言える選手だったと言って良いでしょう。今やチームのキープレーヤーの1人となった泰志の流出は非常に痛いのですが、ただ本人が昔からの夢だったと言う出身地のクラブからのオファーがあり、広島には十分な移籍金を残して行く、と言うのはお互いにとって悪い話ではないと思います。浦和でいきなり昨年並の活躍ができるかどうか、と言うと少々疑問ではあるのですが、期待に応えるよう(広島戦以外で)頑張って欲しいと思います。
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