レジーナがWEリーグ杯連覇
昨日、国立競技場にWEリーグ史上最多の21,524人を集めて行われたWEリーグクラシエカップ決勝で、サンフレッチェ広島レジーナは上野のゴールを守り切って1-0で勝ち、2連覇を果たしました。
レジーナは先週の皇后杯準々決勝から5人入れ替えて、以下の布陣で戦いました
この後は神戸が反撃。スアレスのポストプレーを生かした攻めで広島を押し込みます。そして成宮や愛川、守屋にシュートを打たれたものの得点は許さず、広島の1点リードでハーフタイムを迎えました。
後半早々のチャンスも神戸で、桑原がシュートを放ちましたが木稲が落ち着いて処理します。その後桑原の怪我によってモレラを投入した神戸。そのモレラは4分にロングフィードをペナルティエリア内で受けてフリーでシュートしましたが、木稲が素晴らしい反応で防ぎます。成宮をボランチに落とし、外国人選手のパワーでゴールを割ろうとする神戸。対する広島は5バックで後ろを厚くするとともに、積極的なラインアップで神戸の自由を奪います。広島は後半26分に3枚替えで押し返し、29分には左サイドの突破からCKを獲得。43分には髙橋がロングシュートを狙いましたがGKにキャッチされ、45分には速攻から瀧澤が決定機を掴みましたがGKに当ててしまいます。神戸は後半アディショナルタイムに守屋が決定的なシュートを放ちましたが木稲がファインセーブ。続くCKは木稲ががっちりキャッチしてゴールに鍵をかけます。広島は相手陣内でのボールキープも使って時計を進め、6分間のアディショナルタイムも凌いでタイムアップ。スタジアムにはレジーナの選手とサポーターの歓喜の声が鳴り響きました。
皇后杯の神戸戦では開始早々に失点。後半はほぼ一方的に攻め続けたもののゴールを奪えず敗退したレジーナは、その教訓を生かした戦いができていたと思います。相手のキープレーヤーの1人である右SBの守屋に対しては松本と藤生が連携して、右からの攻撃参加を抑え込みました。また1週間前に脚を痛めて途中退場した市瀬は分厚い包帯を巻いての出場でしたが、気迫のこもった守備でスアレスに自由を与えませんでした。得点シーンは柳瀬の思い切った攻撃参加が起点で、そのボールを受けた中嶋がDFに囲まれながらも落ち着いてパスを出し、これを上野が強いシュートを打ったからこそ決まったもの。女子代表経験者による質の高いプレーの連続が、この試合の唯一の得点を生み出しました。そして木稲の度重なるファインセーブ。更に途中出場の選手は5人とも自らの役割を果たし、押し込まれたチームを活性化させて勝利に導きました。吉田新監督の下で「全員で戦う」をコンセプトにして来たレジーナが、その言葉通りに選手を入れ替え、布陣を変えながら戦ったことがこの優勝に繋がったと言えます。チーム創設4年で2つ目のタイトルを取った、と言うことはもちろん素晴らしいのですが、それ以上に選手一人ひとりの成長があったことがこの結果をもたらした、ということが、レジーナにとっての一番の収穫だったと言えます。WEリーグはこの後3月の再開までお休みに入りますが、そこでここまでの激闘で痛んだ身体を休めるとともにチームとしての力をより上げて、リーグ戦のタイトル獲得に向かって欲しいと思います。
試合経過
広島公式サイト
WEリーグ特設サイト
WEリーグ公式サイト
試合動画
Soccer King
WE Love女子サッカー
レジーナは先週の皇后杯準々決勝から5人入れ替えて、以下の布陣で戦いました
木稲 塩田 左山 市瀬 藤生 笠原 柳瀬(→髙橋72分) (→中村56分) 立花 松本(→渡邊72分) (→小川17分) 上野 中嶋(→瀧澤72分) SUB:福元、呉屋、島袋、李対する神戸は先週から1人入れ替えて、GK:大熊、DF:守屋、土光、三宅、井手、MF:ソルデヴィラ、山本(→久保田HT→サンプソン83分)、成宮、MF:愛川(→高瀬69分)、桑原(→モレラ48分)、スアレス、と言うメンバーでした。試合は序盤から両チームの気持ちがぶつかり合って、局面での激しい競り合いから相手ゴールに迫るシーンが続きます。前半5分には中嶋のドリブルから市瀬がシュートしましたがGKがキャッチ。13分にはDFに挟まれて倒れた立花が担架で運び出されて小川が投入されます。神戸は成宮がゲームを作り、守屋のオーバーラップや土光のFKなどで攻め込みます。20分には成宮のシュートは枠外。また23分には愛川のシュートが左山に当って枠外に外れるなど神戸にペースを握られます。しかし前半32分、柳瀬が左サイドをドリブルで攻め上がって中央の中嶋に渡すと、DFに囲まれながらも粘って左のスペースに出します。これを後ろ向きで受けた上野が反転してシュートを放つと、ボールはDFに当ってコースが変わりゴールネットへ飛び込み、広島が先制点を奪いました。
この後は神戸が反撃。スアレスのポストプレーを生かした攻めで広島を押し込みます。そして成宮や愛川、守屋にシュートを打たれたものの得点は許さず、広島の1点リードでハーフタイムを迎えました。
後半早々のチャンスも神戸で、桑原がシュートを放ちましたが木稲が落ち着いて処理します。その後桑原の怪我によってモレラを投入した神戸。そのモレラは4分にロングフィードをペナルティエリア内で受けてフリーでシュートしましたが、木稲が素晴らしい反応で防ぎます。成宮をボランチに落とし、外国人選手のパワーでゴールを割ろうとする神戸。対する広島は5バックで後ろを厚くするとともに、積極的なラインアップで神戸の自由を奪います。広島は後半26分に3枚替えで押し返し、29分には左サイドの突破からCKを獲得。43分には髙橋がロングシュートを狙いましたがGKにキャッチされ、45分には速攻から瀧澤が決定機を掴みましたがGKに当ててしまいます。神戸は後半アディショナルタイムに守屋が決定的なシュートを放ちましたが木稲がファインセーブ。続くCKは木稲ががっちりキャッチしてゴールに鍵をかけます。広島は相手陣内でのボールキープも使って時計を進め、6分間のアディショナルタイムも凌いでタイムアップ。スタジアムにはレジーナの選手とサポーターの歓喜の声が鳴り響きました。
皇后杯の神戸戦では開始早々に失点。後半はほぼ一方的に攻め続けたもののゴールを奪えず敗退したレジーナは、その教訓を生かした戦いができていたと思います。相手のキープレーヤーの1人である右SBの守屋に対しては松本と藤生が連携して、右からの攻撃参加を抑え込みました。また1週間前に脚を痛めて途中退場した市瀬は分厚い包帯を巻いての出場でしたが、気迫のこもった守備でスアレスに自由を与えませんでした。得点シーンは柳瀬の思い切った攻撃参加が起点で、そのボールを受けた中嶋がDFに囲まれながらも落ち着いてパスを出し、これを上野が強いシュートを打ったからこそ決まったもの。女子代表経験者による質の高いプレーの連続が、この試合の唯一の得点を生み出しました。そして木稲の度重なるファインセーブ。更に途中出場の選手は5人とも自らの役割を果たし、押し込まれたチームを活性化させて勝利に導きました。吉田新監督の下で「全員で戦う」をコンセプトにして来たレジーナが、その言葉通りに選手を入れ替え、布陣を変えながら戦ったことがこの優勝に繋がったと言えます。チーム創設4年で2つ目のタイトルを取った、と言うことはもちろん素晴らしいのですが、それ以上に選手一人ひとりの成長があったことがこの結果をもたらした、ということが、レジーナにとっての一番の収穫だったと言えます。WEリーグはこの後3月の再開までお休みに入りますが、そこでここまでの激闘で痛んだ身体を休めるとともにチームとしての力をより上げて、リーグ戦のタイトル獲得に向かって欲しいと思います。
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