W杯最終予選中国戦
昨日行われたワールドカップ最終予選の中国戦は、日本代表が3-1で勝利して8大会連続の本大会出場に王手をかけました。
この日の日本代表のメンバーは、GK:鈴木、DF:板倉、町田、瀬古、MF:遠藤、南野(→鎌田64分)、中村(→三苫64分)、伊東(→端岡77分)、田中、久保(→前田84分)、FW:小川(→古橋77分)。中央を固めてボールに厳しいプレッシャーをかけ、前線への放り込みで陣地を奪回に来る、と言う戦い方を徹底してきた中国に対して、日本はスペースを使うことができずに苦戦します。10分に中国がファーストシュートを打ちましたがその後は膠着。日本は25分に中村がシュートを放ち、36分には田中がシュートを放ったもののなかなか決定機を作れません。それでも前半39分には久保のCKに小川がヘッドで合わせて先制点を奪うと、前半アディショナルタイムには伊東のCKを町田が逸らし、逆サイドに詰めていた板倉がダイビングヘッドで押し込んで2点リードでハーフタイムを迎えました。
後半は立ち上がりから中国が積極的に出てきて、3分にリンリャンミンにゴールを許して1点差に迫られます。その後もホームサポーターの大声援を受ける中国に押し込まれますが、しかしDFラインでパスを回して落ち着かせると、後半9分に右の高い位置で受けた伊東がゴール前を横切るクロス。これを逆サイドに走り込んだ小川がヘッドで押し込んで再びリードを広げます。後半25分にウェイシーハオがフリーでシュートを打たれましたが鈴木が反応してゴールを許さず、その後は選手交代で運動量を確保しつつ危なげなく逃げ切りました。
このところ2連勝と調子を上げてきていた中国は、ピッチをFIFA推奨サイズよりも狭く「加工」して勝利を狙ってきました。そして、その効果かどうかは分からないものの、素早いスライドと球際の強さで日本代表の攻撃を寸断。また前線の選手の動き出しの速さも生かして、日本を苦しめました。しかし日本はセットプレーから前半のうちに2点のリードを奪うと、後半には失点から6分後に追加点を奪って突き放し、その後は危なげなく逃げ切りました。ホームの中国戦ほどの圧倒的な力の差を見せつける、と言うことは無かったものの、アウェイゲームを「堅い戦い方」で順当に勝利した、と言う「強豪国」らしい戦い方だったと言って良いのではないでしょうか。
最終予選C組の第6節はインドネシアがサウジアラビアを破って初勝利。またバーレーン×オーストラリアは引き分けに終わり、2位以下の5チームが勝点1差以内にひしめく大混戦となっています。対する日本は2位に9差を付けての勝点16で、次のバーレーン戦に勝利すれば他の試合の結果に関わらず2位以上が確定することになりました。
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