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2024/06/30

第21節川崎F戦

昨日アウェイで行われたJ1リーグ第21節川崎F戦は、前半に先制されたものの後半終了間際の満田のゴールで追いつき、2試合連続で引き分けの結果となりました。
 ワントップを入れ替えた以外は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   中野  佐々木

    松本泰   東(→マルコスJ77分)
    (→エゼキエウ77分)
新井            満田
(→越道70分)
   大橋     加藤(→ソティリウ70分)

     Dヴィエイラ(→中島HT)

SUB:川浪、志知
 対する川崎Fは前節から3人入れ替えて、GK:チョン・ソンリョン、DF:ファンウェルメスケルケン、ジェジエウ、高井、佐々木旭、MF:橘田、脇坂(→大南82分)、瀬古、FW:遠野(→大島82分)、マルシーニョ(→宮城65分)、山田(→小林62分)、と言うメンバーでした。最初にチャンスを作ったのは広島で、前半4分に大橋がDFに猛然とプレスをかけてボールを奪うと、ドウグラス・ヴィエイラがトラップからシュートしましたがDFにブロックされます。その後も広島の前線からのプレスが効いて、8分には満田がシュートしましたが枠外に外れます。しかしその後は川崎が縦に速い攻撃からチャンスを作るようになり、12分には遠野がシュートしましたが大迫がクリア。17分にはカウンターから攻められましたがクロスは大迫がキャッチします。そして前半22分、川崎のカウンターはいったんは防いだものの、瀬古のミドルが東に当たってコースが変わります。これは大迫が素晴らしい反応で弾いたものの、詰めていたマルシーニョに押し込まれて先制点を許してしまいました。
 広島はこの後、満田と東のポジションを入れ替えて流れを変えようとします。そして34分の満田のクロスに大橋はわずかに届かず、42分と45分のドウグラス・ヴィエイラのシュートも決めることができません。前半のシュートは両チームとも6本ずつながら広島の枠内シュートは0本に終わり、川崎Fの1点リードでハーフタイムを迎えました。
 後半に入るとスキッベ監督は、高校生の中島をボランチに入れます。この起用が功を奏して、後半は広島がペースを握ります。後半2分には満田のクロスに加藤が飛び込みましたがDFがクリア。またCKの流れから松本泰が打ちましたがサイドネットに行きます。続いて6分には大橋がヘッドで狙ったものの枠外。11分の加藤のシュートも枠外に外れます。川崎Fは守備を固めてカウンターを狙い、25分には小林に危ういシュートを打たれたものの大迫が反応します。ソティリウに続いてマルコス・ジュニオールとエゼキエウも投入して攻撃の圧力を強める広島。32分には満田のクロスにソティリウが合わせましたがGKが弾き、こぼれ球に越道が詰めましたがクリアされます。そして後半42分、左からカットインした満田がエゼキエウを使ってゴール前に持ち込むと右足で強烈なシュート。これが相手に当たってコースが変わり、ゴールネットに突き刺さりました。その後は両チームとも力を振り絞って勝ち越しを狙ったもののゴールは生まれず、引き分けで試合終了となりました。
 試合後にスキッベ監督は「今日は両チームがお互いにポイントをプレゼントし合わない、素晴らしい試合だったと思います」と語っていますが、ただやはり川村と野津田の移籍の影響はあった様子で「今日はこれまでにあまり起こらなかった中盤の真ん中でのボールロストが非常に目立った」とのこと。そのため前半の途中で満田と東のポジションを入れ替え、後半の最初には中島を投入しててこ入れしました。またその後も交代枠をフルに使って得点を奪いに行きました。移籍と怪我で選手が揃わない中での過密日程と言うことで、90分間本来のサッカーを貫くのが難しくなっているこのところの広島でしたが、そんな中でも何とかやりくりして、最低限の結果を得ることができた、と言って良いのではないでしょうか。
 そんな苦しい試合の中で、特に輝いたのは満田でした。試合開始時には左WB、前半途中からボランチ、後半からはシャドウとポジションを変更し、後半31分以降は再び左WBでプレーしました。そしてそのポジションから中に切れ込んで決めた同点弾は、同じポジションでプレーしていた2年前のデビュー時を彷彿とさせるものでした。ポリバレントな能力を持っていることからいろいろなポジションで起用されてきた満田でしたが、それゆえ自分の強みを見失いかけていたのかも。この日のプレー、そして久々の得点は、満田にとって良いきっかけとなるのではないでしょうか。
 この日で6月の「9連戦」は6勝2分け1敗の結果に終わりました。リーグ戦を6試合戦って勝ち点11というのは大満足とは言えないものの、その前までの15試合で勝ち点23だったことを考えると、まずまずの結果だったと言えるでしょう。7月はリーグ戦3試合と天皇杯1試合を戦って、その後は2週間の中断に入ります。その間に改めてチームを再構築して、夏場の戦いに臨んで欲しいと思います。

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2024/06/29

今日の川崎F戦

モバイルサイトによるとスキッベ監督はドウグラス・ヴィエイラとソティリウを交互に起用していることについて「筋肉系のケガが2人とも多いので、負荷をこういう形で分けていかないといけない」と答えています。一方で「塩谷司選手がさすがに疲れてるように見える」と言う問いに対しては「大丈夫。賢いし経験も豊富ですから、そのあたりのところはうまくやる」と考えているとのこと。今日はこれまで連戦を戦ってきたメンバーが力を振り絞って、チームを勝利に導いてくれるのではないでしょうか。
 今日の試合会場はUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで、午後7時キックオフ。チケットは一部残っていますが、ビジターは指定席、自由席ともに完売となっているようです。試合中継は今日もDAZNのみで、ブログでの速報も行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。

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レジーナの全選手の契約更新終了

サンフレッチェは昨日、レジーナの上野真実、中嶋淑乃、柳瀬楓菜、中村楓、藤田七海、塩田満彩、吉野真央、木稲瑠那、市瀬千里の9選手との契約更新を発表しました。これで、2023/24シーズンに在籍した全選手の契約更新が終了しました。

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2024/06/28

川崎F戦に向けて

明日はJ1リーグ第21節。サンフレッチェはアウェイで川崎フロンターレと戦います。
 今季は第2節から3連敗するなどスタートダッシュに失敗した川崎は、第9節から5試合負けなしと持ち直して12位まで上がったものの、このところ3試合は2分け1敗と勝ち切れない試合が続いています。前回の対戦以降の公式戦の戦績は次の通り。
10A △2-2 広島   【川】小林、山田、【広】大橋、加藤
11H ○3-1 浦和   【川】脇坂、佐々木、家長、【浦】大久保
12A △1-1 福岡   【川】山田、【福】紺野
13H ○3-0 札幌   【川】ゴミス3
14A ●2-5 鳥栖   【川】高井、家長、【鳥】横山2、マルセロ・ヒアン、原田、河田
15A ●1-3 G大阪  【川】瀬川、【G】中谷、福岡、倉田
16H △1-1 柏    【川】脇坂、【柏】木下
17H ○2-1 名古屋  【川】家長2、【名】ハ・チャンレ
天2 ○2-0 ソニー仙台【川】山田、マルシーニョ
18A ●0-1 神戸   【神】武藤
19A △2-2 新潟   【川】マルシーニョ、山田、【新】藤原、鈴木
20H △1-1 湘南   【川】マルシーニョ、【湘】田中
 先発7人を入れ替えて臨んだ前節湘南戦は立ち上がりから主導権を握り、後半17分に先制点を奪いました。ところが後半33分に田中のスーパーシュートが決まって同点に追いつかれ、その後は両者ともに得点は奪えず引き分けに終わっています。主力の移籍が相次いだことから戦力的には転換期にある川崎ですが、ただ若手が徐々に育ってきている上に前節長期離脱していた大島が復帰した、と言う好材料もあります。明日は中2日とは言えホームの連戦、しかもジェジエウや家長らは休養十分と言うことで、万全のコンディションでアウェイチームを迎え撃とうとしているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、天皇杯ではターンオーバーしたもののリーグ戦はほぼメンバー固定で戦ってきたことを考えると、先発を大きく変える可能性は低い、と思われます。と言うことで、私の予想メンバーは次の通り。
       大迫

  塩谷   中野  佐々木

    松本泰   東

新井            満田

   大橋     加藤

     Dヴィエイラ

SUB:川浪、志知、茶島、中島、エゼキエウ、マルコスJ、ソティリウ
 1ヶ月で9試合を戦う過密日程でしたが、ここまで8試合を6勝1分け1敗と好成績を挙げてきたサンフレッチェ。明日も厳しい戦いが予想されますが、これまで通りにチーム全員で一丸となって、勝ち点3を持ち帰って欲しいと思います。

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レジーナの9人と契約更新

サンフレッチェは昨日、レジーナの瀧澤千聖、小川愛、島袋奈美恵、渡邊真衣、立花葉、福元美穂、巻胡花、森宙舞、呉屋絵理子の9選手との契約更新を発表しました。

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2024/06/27

第20節新潟戦

昨日ホームで行われたJ1リーグ第20節新潟戦は、前半にそれぞれ1点ずつを取りあったものの勝ち越し点は生まれず、勝ち点1を分け合うことになりました。
 出場停止明けの満田は左WBで先発。またソティリウも2試合ぶりに先発して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   中野  佐々木

    松本泰   東(→中島87分)

新井            満田

   大橋     加藤(→エゼキエウ76分)
   (→マルコスJ76分)
      ソティリウ(→Dヴィエイラ66分)

SUB:川浪、志知、茶島
 対する新潟は前節から5人入れ替えて、GK:阿部、DF:藤原、デン、稲村、早川、MF:秋山、島田、松田(→鈴木66分→堀米87分)、長谷川(→奥村66分)、FW:谷口(→小野81分)、小見、と言うメンバーでした。立ち上がりから攻勢に出た広島は、4分に東のクロスを新井がシュートを放つと、直後には相手のパスミスを奪った大橋がシュートしたもののGKが触ってわずかに外れます。続いてCKのボールを佐々木がヘッドで叩きつけましたがGKが好反応で防ぎ、7分には松本泰のクロスにソティリウが合わせましたが枠外に外れます。逆に11分、ワンタッチパスの連続から小見が右サイドを抜け出して入れたクロスを逆サイドに走り込んだ谷口に押し込まれて、先制点を許してしまいました。
 これで勢いのついた新潟は、13分には小見がシュートするなど追加点を狙ってきます。しかし広島も押し返して、19分には松本泰のクロスにソティリウがヘッドで合わせましたが枠外。また23分には満田がゴール前に入れますがGKが弾きます。そして前半26分、新井のワンタッチクロスを大橋とソティリウが「ツインヘッド」でゴールに叩き込んで同点に追いつきました。
 これで広島が再びペースをつかみ、前半29分にはCKの折り返しを松本泰が狙い、続いて満田が強烈なミドルを放ちましたがGKがファインセーブ。39分には松本泰が決定的なシュートを放ちましたがこれもGKに弾かれ、41分にはCKのクリアを塩谷が狙いましたが大きく上に外れます。前半は新潟の4本に対して広島は12本と3倍のシュートを放ったもののGKの好守に阻まれ1点にとどまって、同点のままハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりは広島が攻勢を仕掛けたものの、徐々に新潟のパス回しのリズムが良くなりなかなかボールを奪えない時間が長くなります。それでも広島は長い距離のカウンターからチャンスを作り、18分には満田のシュート性のクロスが惜しくもバーに弾かれます。また24分にはCKのこぼれを満田が狙いましたがGKの正面を突き、26分には大橋が抜け出してシュートまで持ち込んだものの枠を捉えることができません。終盤にはドウグラス・ヴィエイラのポストプレーとエゼキエウのキレのある動きで点を取りに行く広島。しかし新潟も堅い守備とパス回しで粘り強く戦い、45分にはロングパスを収めた小野に危ういシュートを打たれます。最後はドウグラス・ヴィエイラのパスで前を向いた中島がDFをかわしてシュートを放ったものの惜しくも枠外に外れ、お互いに特徴を出し切ったゲームは痛み分けに終わりました。
 Football Labによると広島のシュートは21本。うち枠内シュートは7本で、ゴール期待値1.883は今季平均を上回る数字でした。にもかかわらず1点しか取れなかったのは、相手GKの阿部がスーパーセーブを連発していたから。実際新潟のセーブポイントは今季平均の0.44を大きく上回る0.84でした。スキッベ監督は試合後に「最後の(中島)洋太朗のシュートが入っていたならば、本当にサンフレッチェ史上に残るような素晴らしい素晴らしい物語になったんじゃないかと思うので、そこは少し残念です」と語っていますが、それよりも立ち上がりの時間帯に1点でも取っていれば流れは全然違うものになっていたのではないでしょうか。
 対する新潟も、立ち上がりの時間帯を凌ぐとこのチームらしい攻撃で先制点を奪いました。広島としてはパスワークで左サイドを崩され、逆サイドから飛び込んで来た谷口を捕まえ切れなかったということで反省が必要だとは思いますが、それよりも相手チームを褒めるべきではないかと思います。むしろ前半のうちに同点に追いついたこと、またその後も新潟にパスを回されながらも粘り強く対応して決定機を作らせなかったことは評価すべきでしょう。連戦で体力的に厳しい中、両チームとも持ち味を出しあって戦って勝ち点1ずつを分け合ったのは、両チームにとって妥当な結果だったと言えるのではないでしょうか。今節は上位陣が軒並み引き分けに終わっただけに、貴重な勝ち点1だったと言って良いかも知れません。

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2024/06/26

レジーナの9人と契約更新

サンフレッチェは昨日、レジーナの近賀ゆかり、左山桃子、髙橋美夕紀、松本茉奈加、笠原綺乃、藤生菜摘、古賀花野、李誠雅、早間美空の9選手との契約更新を発表しました。

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今日の新潟戦

中国新聞によると、スキッベ監督は後半戦のキーマンに満田誠選手を指名したとのことです。昨年は怪我で離脱していた期間以外は全試合に先発出場した満田でしたが、今季は第15節以降は先発を外れることが多くなり、磐田戦では出番のないままに終わっています。また5試合ぶりに先発した横浜FM戦ではプロ入り後初の退場になって前節は出場停止。満田は「迷惑をかけた。自分は疲れていないので、走って勝利をもたらす」と語っているそうです。今日の試合がどのような展開になったとしても、満田が本来のアグレッシブなプレーを表現できれば、チームを勝利に導いてくれるに違いありません。
 今日の試合会場はエディオンピースウイング広島で、午後7時キックオフ。今日は午後3時半から当日券販売が予定されていますが、チケットカウンターの混雑が予想されますのでなるべくサンフレチケットでご購入下さい。また試合中継はDAZNのみとなっています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。

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2024/06/25

新潟戦に向けて

明日からJ1リーグは後半戦。サンフレッチェは第20節をアルビレックス新潟と戦います。
 宮本、高木、長谷川ら怪我人の続出で一時は16位まで順位を落とした新潟でしたが、奥村、小見ら若手の成長で勝ち点を拾ってきた新潟。ルヴァンカップは9年ぶりにベスト8に進出し、天皇杯も3回戦に進出するなど、虎視眈々と上位進出を狙っています。前回の対戦以降の公式戦の戦績は次の通り。
11H △1-1 広島  【新】高木、【広】荒木
12A ●2-3 神戸  【新】藤原、遠藤、【神】佐々木、宮代、OG
13H ●2-4 浦和  【新】太田、長倉、【浦】チアゴ・サンタナ2、グスタフソン、前田
14H ○3-1 横浜FM 【新】鈴木、谷口、奥村、【横】渡辺晧
15A ●1-2 湘南  【新】長倉、【湘】ルキアン2
YLC3 ○2-0 秋田  【新】石山、奥村
16H ●1-2 福岡  【新】早川、【福】前、紺野
17A ○3-1 町田  【新】小見、藤原、OG、【町】藤尾
YPO1 ○2-1 長崎  【新】小見、長倉、【長】山田
YPO2 △1-1 長崎  【新】長倉、【長】OG
天2 ○4-4 北九州 【新】小見、谷口、奥村、鈴木、【北】髙橋、坂本、渡邉、高吉
   PK3-1
18A △1-1 鹿島  【新】小見、【鹿】藤井
19H △2-2 川崎F 【新】藤原、鈴木、【川】マルシーニョ、山田
 前節は先制点を奪われながらも後半に追いつき、アディショナルタイムに勝ち越しながら、試合終了間際に追いつかれて勝ち点2を落としています。どんな状況でも最後まで勝利を目指す、と言うスピリットに満ちている新潟。明日も試合終了のホイッスルが鳴るまで勝ち点3を目指して、戦いを挑んでくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節出場停止だった満田が戻ってきます。中2日、3日の連戦が続いていることから選手の疲労蓄積が気になりますが、柏戦のあと2日オフを取ったことを考えると、メンバーを大きく変えることはない、と考えます。と言うことで、私の予想メンバーは次の通り。
       大迫

  塩谷   中野  佐々木

    松本泰  満田

新井             東

   大橋     加藤

      ソティリウ

SUB:川浪、柏、志知、茶島、エゼキエウ、マルコスJ、Dヴィエイラ
 暑い中での連戦が続きますが、明日は3試合ぶりのホームゲーム。スタンドも含めたクラブ全体の力で、過密日程を乗り越えて欲しいと思います。

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川村のザルツブルグ移籍を発表

サンフレッチェは昨日、川村拓夢選手がオーストリア1部リーグのFCレッドブル・ザルツブルクに完全移籍する、と発表しました。中国新聞によると、ザルツブルクとの契約は2028年までだとのことです。
 広島市生まれの川村は、地元の原サッカークラブからサンフレッチェのジュニアユース、ユースを経て2018年にトップ昇格しました。しかしプロ初年度は怪我もあってルヴァンカップの3試合出場だけにとどまり、翌年愛媛に期限付き移籍。1年目のリーグ戦出場は4試合だけでしたが、2年目からレギュラーに定着して2年目は39試合で6ゴール、3年目には34試合で8ゴールを挙げて、2022年に広島に復帰しました。その年は3月に左膝外側側副靭帯損傷で長期離脱があったもののシーズン途中からレギュラーを確保すると、16試合出場で3ゴール。特に第28節清水戦で決めた超ロングシュートは、同年のJリーグアウォーズで最優秀ゴール賞に選ばれました。そして昨年はリーグ戦32試合に出場して3得点、今季も14試合出場で2得点。更に日本代表でも今年最初のタイ戦で初出場、初ゴールを決めるなど、日本と広島を代表する選手に成長しました。愛媛時代には運動誘発性喘息を発症し、選手生命の危機に陥りながらも乗り越えて成長してきた川村。新しい環境で更に大きく成長して、いずれまた広島に戻ってきて欲しいと思います。

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2024/06/24

高円宮杯PLウエスト第9節神村学園高戦

昨日行われた高円宮杯プレミアリーグウエストの第9節で、サンフレッチェ広島ユースは神村学園高に1-3で敗れ、2位のままとなっています。広島のメンバーは、GK:小川、DF:小谷、木吹、児玉、MF:橋本(→井上証30分)、桝谷、中島、長沼(→菊山HT)、FW:井上愛、大上免、廣重。前半15分に先制点を許したものの、前半アディショナルタイムに中島が直接FKを決めて同点でハーフタイムを迎えました。しかし後半27分、29分に連続ゴールを決められて突き放され、その後の反撃も及ばず敗れました。第8節の残り試合と第9節の結果、及び順位表は次の通り。
【第8節】
静岡学園高 2-3 帝京長岡高

【第9節】
米子北高  1-4 名古屋U-18
帝京長岡高 2-2 東福岡高
岡山U-18  2-3 静岡学園高
大津高   4-0 鹿児島城西高
神村学園高 3-1 広島ユース

         勝点 試合 勝 分 負 得失差
1 大津高     22     9    7   1   1   +20
2 広島ユース   19     9    6   1   2   +10
3 名古屋U-18   16     8    5   1   2    +8
4 帝京長岡高   16     9    5   1   3    +7
5 東福岡高    13     9    3   4   1    +2
6 神戸U-18    11     7    3   2   2    +2
7 鳥栖U-18    10     7    3   1   3    -1
8 神村学園高   10     8    3   1   4    -5
9 米子北高     9     8    3   0   5    -8
10 静岡学園高    7     9    2   1   6    -6
11 岡山U-18     7     9    2   1   6   -11
12 鹿児島城西高  2     9    0   2   7   -18

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2024/06/23

第19節柏戦

昨日アウェイで行われたJ1リーグ第19節柏戦は、大迫の好セーブ連発で「ウノゼロ」で勝利し、5位をキープしました。
 ドウグラス・ヴィエイラが今季初先発。9試合ぶりにマルコス・ジュニオールが先発し、また加藤をボランチで起用して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   中野  佐々木翔

    松本泰  加藤(→エゼキエウ82分)

新井             東

   大橋    マルコスJ(→志知HT)
   (→小原90+1分)
     Dヴィエイラ(→ソティリウ69分)

SUB:川浪、柏、茶島
 GK:佐々木雅、DF:関根、野田、古賀、ジエゴ、MF:戸嶋(→白井76分)、高嶺(→鵜木86分)、山田(→島村76分)、FW:小屋松(→木下57分)、マテウス・サヴィオ、細谷、と言うメンバーでした。静かな立ち上がりから最初にチャンスを作ったのは柏。前半8分、マテウス・サヴィオの斜めのフィードを受けた山田がペナルティエリア内でフリーになりましたが、思い切って前に出た大迫がプレッシャーをかけて東がクリアします。続いて10分にはショートコーナーからのボールが細谷に渡りましたがシュートはブロック。続いて細谷を狙ったクロスは中野がクリアします。対する広島も前半14分、高い位置でボールを奪うとドウグラス・ヴィエイラのパスを受けたマルコス・ジュニオールが右足で巻いたシュートを放ったものの、わずかに枠を外れます。その後は再び柏にペースを握られ、17分にはクロスに合わせた小屋松のヘッドは枠外。19分には小屋松に決定的なシュートを打たれ、27分にも細谷にシュートを許しましたが枠外に外れます。柏に攻められながらも我慢の展開が続いた広島でしたが、それをひっくり返したのは32分の中野のロングフィード。東がワンタッチで左のスペースに出すと、これを受けた大橋がドリブルで突破してゴールライン際からラストパス。これをドウグラス・ヴィエイラが冷静に押し込んで、広島が先制点を奪いました。
 これで勢いの出た広島。35分には東がフリーでシュートしましたがサイドネット。39分にはFKを大橋がヘッドで狙いましたが枠を捉えることができず、41分にはマルコス・ジュニオール、42分には大橋、松本泰が惜しいシュートを放ちます。前半は柏のシュートが8本だったのに対して広島は11本。押し込まれる時間は長かったものの効率的な攻撃で、広島の1点リードでハーフタイムを迎えました。
 スキッベ監督は後半からマルコス・ジュニオールに代えて志知を送り込み、東をボランチに据えて追加点を狙いに行きます。1分にはFKに佐々木翔が合わせましたが枠外。4分にはFKのこぼれを加藤が打ちましたがこれも枠外に外れます。その後は柏がマテウス・サヴィオを起点にチャンスを作り、広島を押し込んで次々とチャンスを作ります。18分には山田の折り返しを高嶺に打たれましたが大迫がスーパーセーブ。後半29分にはマテウス・サヴィオのスルーパスから木下に決定的なシュートを打たれましたが、大迫は逆を突かれながらも左手で弾き出します。終盤は柏に波状攻撃を受ける広島。しかし大迫を中心に高い集中力ではね返し、またシュートミスを誘います。後半は広島のシュートは3本だけだったのに対して柏には11本も打たれましたが得点は許さず、1-0のままで逃げ切りました。
 広島は中2日のアウェイ連戦だったのに対して、ホームの柏は中5日。広島は先発3人を入れ替えたとは言え、コンディションの差は明らかだったと思います。広島は前から奪いに行っても寄せ切れず、柏のパス回しを許してゴール前にブロックを作って我慢するしかありませんでした。また川村、野津田の移籍と満田の出場停止によりボランチ専門の選手が少なかった影響で、バイタルエリアに入ってくるマテウス・サヴィオや山田、小屋松らを捕まえ切れないシーンが多く見られました。特にボランチとして初めて先発した加藤は「かなり難しかった。プレーに集中できなかった。もう頭がいっぱい、いっぱいで」(モバイルサイトによる)と振り返るほど。前半途中でポジションチェンジしたのはマルコス・ジュニオールの提案だったそうですが、それによって流れをつかむと中野のフィードを起点に先制点を奪いました。この得点は中野の正確性とワンタッチで裏に出した東の判断、DFに付かれながらもゴールライン際まで持ち込んだ大橋のキレ、そして良いタイミングでペナルティエリアに入ってきてワンタッチでゴールに流し込んだドウグラス・ヴィエイラの技術。4つの高いレベルのプレーが結実した得点でした。苦しい状況を自ら修正し、高い技術の連続で得点を奪った、素晴らしい前半だったと思います。
 そしてメンバー交代によってバランスを修正した後半は、耐える時間が長い展開となりました。その中で輝いたのは、大迫の好守。特に2度の超決定機を防いだシーンはチームを救いました。スキッベ監督は「耐え忍んだ、素晴らしい後半だった。そして今日は、本当にケイスケに助けられた」と語っていますが、大迫を中心にチーム全員が高い守備意識で戦い抜いたことが、勝利の原動力だったと言って良いでしょう。6月の「9連戦」の残り2試合も新潟、川崎Fと強敵が控えていますが、この試合のようにチーム全体で力を合わせて戦えば、必ず勝ち抜いて行けるに違いありません。

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大内梨央が長野に移籍

一昨日サンフレッチェは、レジーナの大内梨央選手がAC長野パルセイロ・レディースに完全移籍する、と発表しました。静岡県出身の大内は、東洋大学在籍中の2019年にユニバーシアードイタリア大会に出場して2ゴールを決めた、と言う実績を持ってレジーナの立ち上げから参加。2021-22シーズンはサブとして9試合に出場し、翌年はシーズン途中からレギュラーに定着して、第7節新潟戦ではWEリーグ初ゴールも決めるなど成長を見せていました。そして2023-24シーズンは開幕戦こそ先発出場したものの、その後はベンチ入りもできなくなって2試合の出場にとどまっていました。広島では移籍組や新人選手に押し出されるような形になった大内ですが、長野では新たな気持ちで挑戦し続けて欲しいと思います。

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2024/06/22

今日の柏戦

モバイルサイトによるとスキッベ監督は対戦相手の柏について「去年より安定した戦いをしている」と語っています。ここまでの18試合で18得点はリーグで下から3番目に少ない柏ですが、失点25はリーグで9位の数字。先制点を許してしまえば堅い守備で逃げ切りを図ってくる可能性が高いだけに、出場停止明けの佐々木を中心に守備を再構築して、慎重に戦うことが勝利のポイントになりそうです。
 今日の試合会場は三協フロンテア柏スタジアムで午後7時キックオフ。試合中継はDAZNのみとなっています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。

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2024/06/21

柏戦に向けて

明日はJ1リーグ第19節。サンフレッチェはアウェイで柏レイソルと対戦します。
 昨年はシーズンを通して残留争いに巻き込まれ、最終節で残留を決めた柏でしたが、途中から指揮を執った井原監督の下で守備を整備した効果が終盤に出て天皇杯準優勝と言う結果を残しました。そしてオフに山田康、仙頭、椎橋が移籍したものの細谷の流出は阻止。京都から木下、またJ2で実績を積んだ白井、島村らを補強して今シーズンを迎えると、開幕戦では試合終了間際に追いつかれて勝ちを逃したものの第8節まで3勝4分け1敗で7位まで浮上するなど、粘り強く勝ち点を積み重ねてきています。今季のここまでのリーグ戦の戦績は次の通り。
1H △1-1 京都  【柏】マテウス・サヴィオ、【京】安齋
2A ○1-0 神戸  【柏】木下
3A ○1-0 磐田  【柏】古賀
4H ●0-2 名古屋 【名】永井、ハ・チャンレ
5A △1-1 新潟  【柏】木下、【新】千葉
6H △1-1 C大阪 【柏】マテウス・サヴィオ、【C】レオ・セアラ
7A △1-1 東京V 【柏】木下、【V】山田楓
8H ○1-0 浦和  【柏】木下
10H △1-1 鳥栖  【柏】島村、【鳥】マルセロ・ヒアン
11A ●0-2 町田  【町】オ・セフン、荒木
12H ●1-2 鹿島  【柏】島村、【鹿】名古、チャヴリッチ
13A △3-3 FC東京 【柏】マテウス・サヴィオ、犬飼、島村、【FC】仲川、ディエゴ・オリヴェイラ、松木
14H ○2-1 湘南  【柏】木下、細谷、【湘】福田
15H ○2-1 札幌  【柏】戸嶋、ジエゴ、【札】駒井
16A △1-1 川崎F 【柏】木下、【川】脇坂
9A ●0-4 横浜FM 【横】アンデルソン・ロペス3、永戸
17H ●0-2 福岡  【福】OG、小田
18A ●1-2 G大阪 【柏】宇佐美、山田康、【柏】ジエゴ
 先発7人を入れ替えて戦った前節は良い入りを見せたものの前半のうちに2点を取られ、後半に1点を返したものの猛攻及ばず敗れています。ルヴァンカップ、天皇杯、そして延期分の横浜FM戦と過密日程で戦ったこともあってリーグ戦は3連敗中の柏ですが、しかし今週は5日間の準備期間があったことを考えると立て直しはできているはず。明日は十分な広島対策を立てて、4試合ぶりの勝利を狙ってくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、満田が出場停止となる一方で佐々木が戻ってきます。横浜FM戦では10人で40分ほど戦わなければならなかったことに加えて中2日での試合になることを考えると、大きくメンバーを変える可能性もありそうです。と言うことでメンバー予想は難しいのですが、私は以下のように考えます。
       大迫

  新井   中野  佐々木

    松本泰  松本大

越道             東

   大橋      加藤

      ソティリウ

SUB:川浪、塩谷、青山、柏、エゼキエウ、マルコスJ、Dヴィエイラ
 移籍や怪我でメンバー構成が苦しいサンフレッチェですが、これはどのチームでも起きること。むしろ8月以降のACL2と平行して戦う過密日程に向けて、選手層を厚くするチャンスだ、と言っても良いでしょう。明日も誰が出ることになってもチーム一丸となって戦い抜いて、上位追撃の勝ち点3を取ってきて欲しいと思います。

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野津田がパトゥム・ユナイテッドに移籍

サンフレッチェは昨日、野津田岳人選手がタイ・リーグ1のBGパトゥム・ユナイテッドに完全移籍する、と発表しました。
 地元・広島で生まれ育った野津田はサンフレッチェ広島ジュニアユースからユースに昇格。1年生の頃からレギュラーとして起用され、高円宮杯3連覇に貢献。またチャンピオンシップでは2年連続でMVPを獲得しました。またトップチームには高二の2011年から登録されて2012年にデビュー。2013年には途中出場ばかりながらリーグ戦20試合に出場して4得点を挙げるなど、強烈な左足を武器にした攻撃的MFとして活躍しました。しかし2015年のクラブワールドカップで膝の靭帯を損傷したことをきっかけにリオ五輪予選代表を辞退し、翌年にはチームでの出場機会も減少して新潟に期限付き移籍。2017年には清水から仙台に移籍して、試合経験を積んで2019年に広島に復帰しました。ところがやはりレギュラーは掴めなかったことから2021年に甲府に期限付き移籍して、主にボランチとして41試合に出場するなど新境地を開拓して翌年復帰。スキッベ監督に評価されて2022年には28試合、2023年には27試合に出場して、2年連続3位に貢献して来ました。ところが今季は開幕からベンチ入りはしていたもののリーグ戦出場はわずか4試合。先発は京都戦の1試合だけで、やや苦しい立場となっていました。サンフレッチェ広島公式サイトによると野津田としては「自分自身、まだまだやれる自信があり、選手である以上試合に出てプレーをしたいという思いがありました」のが決断の理由だったとのこと。本人にとっても、またクラブにとっても苦渋の決断だったとは思いますが、しかし「広島から他のJリーグのクラブに行くのではなく、今までとは違った国、環境で新たに挑戦し、プレーヤーとしても人間としても成長したいという思い」での決断は尊重しなければなりません。サポーターとしても野津田選手との別れは残念でしかないのですが、この移籍で大きく成長して、また別の形で広島に帰ってきて欲しいと思います。

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2024/06/20

第13節横浜FM戦

昨日行われたJ1リーグ第13節横浜FM戦は、加藤、大橋のゴールで2度リードしたものの終盤に逆転されて、公式戦の連勝は5で止まりました。
 出場停止の佐々木に代わって左CBには東、またボランチには満田が起用されて、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   中野    東(→マルコスJ90+3分)

    松本泰  満田(退場52分)
    (→Dヴィエイラ90+3分)
新井            志知(→越道60分)

   大橋      加藤

      ソティリウ(→松本大60分→エゼキエウ90+3分)

SUB:川浪、柏
 対する横浜FMは前節から1人入れ替えて、GK:ポープ、DF:松原、上島、渡邊泰、永戸(→エドゥアルド37分)、MF:渡辺晧(→植中78分)、喜田、天野(→山根78分)、FW:ヤン・マテウス、アンデルソン・ロペス、井上(→宮市65分)、と言うメンバーでした。広島の先制点は前半1分で、スローインを起点に大橋がワンタッチでDFラインの裏に出すと、加藤が胸トラップから右足を一閃してゴール右隅に決めました。
 これで勢いの出た広島は、ハイプレスから相手陣内に攻め込みます。7分には新井のクロスのこぼれから加藤のミドルは2度に渡ってブロック。10分にはCKのクリアを塩谷がミドルレンジから狙いましたがソティリウに当たってしまい、こぼれ球を狙ったシュートもブロックされます。続いて13分には大橋が決定的なシュートを打ちましたがGKに止められます。序盤はなかなかシュートに行けなかった横浜FMでしたが、14分にアンデルソン・ロペスが危険なシュートを放った頃から徐々にペースが移って行きます。そして前半26分、志知をかわしてカットインしたヤン・マテウスが天野とのワンツーでフリーになると、左足のシュートが大迫の届かないところに飛んで同点に追いつかれてしまいました。
 この後はお互いに激しく攻め合い、30分に天野に打たれたシュートは満田が顔面でブロック。33分には松本泰がミドルを放ちましたが枠外に外れます。また41分には右に抜け出したヤン・マテウスの横パスにアンデルソン・ロペスが飛び込んで来ましたが、大迫が落ち着いた対応で防ぎます。終盤は広島が攻め込んだもののシュートまでは行けず、同点のままハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりにリズムを掴んだのは横浜FMで、1分には井上がカットインからシュートしましたが枠外。5分には天野の突破からのクロスにアンデルソン・ロペスが飛び込みましたが東が打たせません。そして後半6分にドリブル突破を仕掛けた天野を満田が倒したとしてイエローカード。微妙な判定ではあったものの2枚目のイエローと言うことで、広島は残り時間を数的不利で戦うことになりました。
 ここでスキッベ監督はソティリウと志知に代えて松本大と越道を投入し、右に越道、左に新井、ボランチが松本泰と松本大の3-4-2で守りを固めようとします。それに対して横浜FMは左サイドに宮市を投入して越道を狙ってきます。21分には宮市のCKにアンデルソン・ロペスが合わせましたが枠外。29分のヤン・マテウスのシュートはブロックし、喜田のシュートも枠外に外れます。逆に後半31分、相手のスローインのボールを奪った大橋がそのままドリブルで突き進み、4人に囲まれながらも華麗なステップでコースを作って強烈なシュートをゴール上部に突き刺して、再び広島がリードしました。
 この後は守りを固めて逃げ切りたい広島に対して、横浜FMの攻撃が加速します。34分には宮市のシュートを大迫が横っ飛びでキャッチ。37分には宮市の突破に越道が粘り強く対応します。しかし41分にはついに宮市に抜け出されると、クロスをアンデルソン・ロペスに押し込まれて同点。更に44分には渡邊泰のパスをアンデルソン・ロペスがヒールで落とし、これをヤン・マテウスに決められて逆転を許してしまいます。スキッベ監督は最後の手段としてブラジル人3人を同時投入して残り数分に賭けましたが、45+6分に加藤がペナルティエリア内でボールを収めたシーンでも打ち切れず、無情のホイッスルが鳴り響きました。
 この試合の流れを変えたのは満田の退場によって数的不利になったことでしたが、しかしそれでもチーム全員の奮闘は素晴らしかったと思います。特に越道は何度も宮市に仕掛けられながらも決して慌てず、粘り強い対応を続けていました。そんな中で生まれた大橋の勝ち越し弾は、まるでメッシか、との声が出るほどの素晴らしいもの。横浜FMに攻め込まれながらも守るリズムが出てきた時間帯だったので、このまま逃げ切ることも可能かとも思われました。しかし結果は、終盤に2点を奪われての逆転負け。選手たちは最後まで奮闘したものの力尽きた、と残念な結果となりました。やはり荒木、山﨑の怪我と佐々木の出場停止、そして川村と野津田の離脱によって後ろの人材が不足していたことが最後に響いた、と言わざるを得ないでしょう。
 モバイルサイトによるとスキッベ監督は試合後に「特にディフェンスの選手が少ない中では、今日はこれが限界だったなっていうのも感じました」と語っています。確かに大橋のゴールで1点リードした時点で「守りを固めて凌ぐ」と言う考えはあったはず。通常であれば守備の強い選手を投入して、より強固なブロックを作るべきところでしょう。しかしその時点でベンチにいたのはブラジル人3人と柏、川浪。大橋と加藤が攻撃だけでなく守備でも奮闘していたことを考えれば、他に選択肢は無かったと言わざるをえません。「確かに自分たちは本当に良いチームですし、上位に値するような選手たちが揃っていましたが、ただ現状では1〜2人欠けると、どんどん全体の強さを失ってしまう傾向にある、まだまだ小さなクラブ」なのはそうかも知れませんが、しかしそこを選手の成長で補ってきたのが広島。この悔しさを糧にして、チーム全体がより一層成長しなければなりません。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  横浜FM公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  スキッベ監督  天野  喜田  越道
サッカーダイジェストWeb  加藤陸次樹が先制弾  大橋の強烈弾  広島指揮官が主審に不満  大橋「勝てなかったことが全て」
Soccer King  戦評
Football LAB

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2024/06/19

今日の横浜FM戦

中国新聞によると、出場停止の佐々木に代わって左ストッパーには東が起用される見込みだとのこと。スキッベ監督は「累積警告であったり、怪我であったり、移籍もあり...穴埋めができないポジションがたくさんあります。そんな中で、やりくりしながらどうにかやっていかないといけない」(モバイルサイト)と語っていますが、こういう時こそチャンスを生かす選手が出てくるのが本当に強いチーム。誰が出ることになってもやるべきことをやり切って、チームを勝利に導いて欲しいと思います。
 今日の試合会場はニッパツ三ツ沢球技場で午後7時キックオフ。試合中継はDAZNのみの予定です。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。

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2024/06/18

横浜FM戦に向けて

明日は延期分のJ1リーグ第13節の横浜FM戦が行われます。
 リーグ戦と平行した過密日程を戦い抜いてACL決勝に進出した横浜FMは、ホームで競り勝ったもののアウェイでGKが退場になったこともあって悔しい敗戦を喫し、初戴冠を逃しました。そして帰国後最初のリーグ戦となった柏戦は4-0で勝ったもののその後2連敗。2試合消化が少ないながら、5勝5分け6敗で13位に低迷しています。今季のここまでの公式戦の戦績は次の通り。
AR16 △2-2 バンコク 【横】エウベル、渡辺、【バ】セラノン、ダダ
AR16 ○1-0 バンコク 【横】アンデルソン・ロペス
1A ○2-1 東京V  【横】アンデルソン・ロペス、松原、【V】山田楓
2H ●0-1 福岡   【福】紺野
AQF1 ○2-1 山東   【横】アンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス、【山】チェン・プー
AWF2 ○1-0 山東   【横】アンデルソン・ロペス
4A ○3-2 京都   【横】水沼、アンデルソン・ロペス2、【京】佐藤、川﨑
5A ●1-2 名古屋  【横】永戸、【名】森島、山中
6H △0-0 川崎F
7A ○2-1 神戸   【横】アンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス、【神】宮代
3H ○2-0 G大阪  【横】アンデルソン・ロペス、植中
8H △2-2 湘南   【横】塩貝、ナム・テヒ、【湘】平岡、福田
ASF1 ●0-1 蔚山   【蔚】イ・ドンギョン
ASF2 ○3-2 蔚山   【横】植中2、アンデルソン・ロペス、【蔚】マテウス・サレス、ボヤニッチ
10A △2-2 C大阪  【横】水沼、榊原、【C】レオ・セアラ
11H △1-1 磐田   【横】アンデルソン・ロペス、【磐】ペイショット
12A ●1-2 浦和   【横】加藤、【浦】伊藤2
AFH ○2-1 アルアイン【横】植中、渡辺、【ア】モハメド・アバス
14A ●1-3 新潟   【横】渡辺、【新】鈴木、谷口、奥村
15A △1-1 FC東京  【横】ナム・テヒ、【FC】長友
AFA ●1-5 アルアイン【横】ヤン・マテウス、【ア】ラヒミ2、カク、ラバ2
9H ○4-0 柏    【横】アンデルソン・ロペス3、永戸
17A ●2-3 鹿島   【横】アンデルソン・ロペス、植中、【鹿】鈴木、濃野、関川
天2 ○2-2 岐阜   【横】植中、井上、【岐】新垣、田口
   PK5-4
18H ●1-3 町田   【横】宮市、【町】昌子、藤尾、下田
 前節は前半14分に宮市のゴールで先制したものの前半のうちにセットプレーから追いつかれると、その後は町田の高強度のサッカーに屈して逆転負けを喫しています。鹿島戦の後は10日間試合がなく、天皇杯では主力を温存して万全の体勢で町田戦を迎えたにも関わらず「力負け」してしまった横浜FM。このまま行けば早々に優勝争いから脱落する可能性もあるだけに、メンバー変更も含めて立て直しを図ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、佐々木が累積警告で出場停止となります。また横浜FM戦の後は中2日で柏戦を控えていることを考えると、ある程度メンバーを入れ替えてくるのではないかと思います。と言うことで、希望を込めた予想メンバーは次の通り。
       大迫

  松本大  中野   志知

    松本泰  満田

越道             東

  マルコスJ    小原

     Dヴィエイラ

SUB:川浪、細谷、新井、柏、エゼキエウ、加藤、大橋
 野津田に続いて川村が離脱してボランチが2人少なくなったサンフレッチェですが、もともと中盤は人材の宝庫なだけにメンバー構成に苦しむことはないはず。むしろ天皇杯で結果を出した選手たちが、虎視眈々と出場機会を狙っているに違いありません。明日は誰が出場することになってもチーム一丸となって、勝ち点3を積み重ねて上位に肉薄して欲しいと思います。

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2024/06/17

天皇杯3回戦の会場

日本サッカー協会は先週金曜日に「天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会」の3回戦の試合会場、キックオフ時間とチケット販売開始日時を発表しました。それによるとサンフレッチェ広島の3回戦の相手はいわきFCで、7/10(水)の午後7時キックオフ。会場はハワイアンスタジアムいわきとなります。チケット販売開始は6/29(土)の10時からで、詳細は後ほど発表されるとのことです。

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U-16日本代表に小林と野口

日本サッカー協会は先週「U-16インターナショナルドリームカップ2024」を戦うU-16日本代表メンバーを発表し、サンフレッチェ広島ユースから小林志紋、野口蓮人両選手が選ばれました。今回選出されたのは次の20人。
【GK】西川(柏U-18)、佐藤(山形ユース)
【DF】薄井(浦和ユース)、山中、藤井(横浜FMユース)、横井(G大阪ユース)、
    篠崎(市立船橋高)、児玉(京都U-18)、田中(FC東京U-18)
【MF】小林、野口(広島ユース)、土井口(神戸U-18)、神田(大宮U18)、
    武本(福岡U-18)、西岡(磐田U-18)、福岡(鹿島ユース)
【FW】浅田(横浜FMユース)、葛西(湘南U-18)、奥田(川崎FU-18)、吉田(鹿島ユース)
 このメンバーは今日からJヴィレッジでトレーニングを開始して、6/19にウクライナ、6/21にベネズエラ、6/21にセネガルと対戦します。

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2024/06/16

川村がチームを離脱

サンフレッチェは昨日、川村拓夢選手が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱すると発表しました。移籍すると見られているのは、オーストリア・ブンデスリーガ1部のレッドブル・ザルツブルグ。今後現地でのメディカルチェックを受けて問題なければ、正式契約が結ばれることになります。

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第18節東京V戦

昨日ホームで行われたJ1リーグ第18節東京V戦は、加藤、ソティリウ、ドウグラス・ヴィエイラの揃い踏みで快勝して、5位をキープしました。
 ルヴァンカップで負傷した荒木はベンチにも入らず、中野がリベロ、塩谷がストッパーに入って以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   中野  佐々木

    松本泰  川村
    (→松本大83分)
新井             東
(→越道76分)
   大橋      加藤(→満田70分)
   (→エゼキエウ76分)
      ソティリウ(→Dヴィエイラ70分)

SUB:川浪、マルコス・ジュニオール
 対する東京Vは、GK:マテウス、DF:林(→食野65分)、千田、谷口、MF:翁長、齋藤(→袴田77分)、見木、稲見(→松橋HT)、FW:山田剛(→山見HT)、木村、染野、と言うメンバーでした。立ち上がりにいきなりゲームを動かしたのは広島。大橋が倒されていたFKのボールはクリアされましたが、これを拾った加藤が胸トラップから右足を一閃すると、これがDFに当たってゴールに突き刺さって先制点を奪いました。
 これで落ち着いた広島は、守備重視で試合を進めます。対するヴェルディは5分に谷口にシュートを打たれましたが枠外。続いて10分には染野のミドルシュートが枠外に外れ、12分には木村にシュートを打たれます。また17分には染野に、23分には稲見に打たれましたが枠外に外れます。その後は広島も勝ち越し点を奪いに行き、24分にはCKに合わせたソティリウのシュートも川村のシュートもGKがスーパーセーブ。29分には東のクロスに加藤がヘッドで合わせましたがGKの正面を突き、34分の大橋のクロスは惜しくもソティリウには合いません。また42分のソティリウのシュートも44分の大橋のシュートも枠を捉えることができず、広島の1点リードで前半を終えました。
 後半から選手を代えて反撃に出ようとした東京Vでしたが、しかしまたも早々に得点したのは広島。1分に東がCKを蹴ると、DFと競り合いながら宙に舞ったソティリウがヘッドで叩きつけました。その後も広島は高い位置から奪いに行って東京Vのビルドアップを許さずチャンスを作ります。9分には東がFKから直接狙いましたが枠外に外れ、10分にはソティリウ、大橋が狙いましたがDFがブロック。15分には塩谷が遠目から狙いましたが枠外に外れます。そして後半16分、バックパスを受けた大迫が前線にボールを送ると、糸を引くような弾道で加藤へ。これを素晴らしいトラップで収めた加藤が仕掛けを見せつつ横パスを送ると、ここに走り込んでいたソティリウが流し込んでリードを3点に広げました。
 この後は選手を交代しながら更に点を奪いに行く広島。29分には速攻からドウグラス・ヴィエイラが打ちましたが相手に当たって枠外に外れます。そして後半36分、右サイドで相手と競りあいながらエゼキエウがボールをキープすると、ドウグラス・ヴィエイラが展開したボールを東がクロス。これをドウグラス・ヴィエイラがヘッドで叩き込んで更にリードを広げます。東京Vも後半アディショナルタイムに木村のヘッドで一矢報いたものの反撃はそこまで。この試合が広島での最後の試合となった川村を、笑顔で送り出すことができました。
 東京Vの城福監督は試合後に「現在の実力どおりの差だと思う。5点目が入ってもおかしくなかったと認識している」と語っていますが、確かに点差通りの内容差の試合だった、と思います。広島の得点はセットプレーから2点、流れの中から2点でしたが、いずれも質の高いもの。特に3点目は大迫のピンポイントのフィードがDFラインぎりぎりで飛び出した加藤に届き、これを素晴らしいトラップで収めたことによって東京Vの守備組織を完全に破壊して奪った得点でした。また1点目は加藤のポジショニングと落ち着きの賜物だと思いますし、2点目はソティリウの強さ、そして4点目はエゼキエウの粘りとドウグラス・ヴィエイラのポジショニングと、それぞれのプレーの精度の高さが得点に繋がったと言えます。城福監督が育てた東京Vは良いチームだとは思いますが、広島にはそれを上回る個々の強さがあったことが、勝利の要因だったと言えるでしょう。
 この結果サンフレッチェはリーグ戦2連勝。第15節京都戦からの4試合を3勝1分けで勝ち点を29に伸ばしています。昨年も17試合終了時点での勝ち点は29だったのでちょうど並んだことになりますが、昨年は第17節川崎F戦から第22節湘南戦まで2分け4敗で優勝争いから脱落してしまったので、ここからが正念場だと言えるでしょう。今週は横浜FM戦、柏戦とアウェイ2連戦があり、来週は水曜日のホーム・新潟戦を挟んで週末にアウェイでの川崎F戦と厳しい日程が続きますが、何とか勝ち点を積み重ねて、上位に食らいついて欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  東京V公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  川村
Soccer King  戦評  川村
Football LAB

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2024/06/15

今日の東京V戦

モバイルサイトによるとスキッベ監督は東京Vについて「攻撃が魅力的です。一番前の選手も速い。本当に良いチームだと思います」と語っています。ルヴァンカップでは相手がターンオーバーしてきたこともあって前半は圧倒しましたが、主力組が出てきた後半は反撃を受けて危ないシーンも多く作られただけに、十分な警戒が必要なのは間違いないところ。今日もチーム全体で全力で戦って、上位に食らいつく勝点3を取って欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンピースウイング広島で、午後6時半キックオフ。チケットは前売りで全席完売していますので、当日券販売はありません。また試合中継はDAZNのみとなっています。今日はキックオフまでに帰宅できればブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。

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2024/06/14

野津田がタイへ

中国新聞によると、野津田がタイ1部のBGパトゥムから完全移籍のオファーを受けて、チームを離脱したことが分かったそうです。BGパトゥムは今年から仙台などを指揮していた手倉森誠氏が監督に就任。元広島のティーラシンやC大阪から移籍した丸橋祐介選手が所属していて、2023-24シーズンは4位でフィニッシュしています。雨野強化本部長は「タイに向かった。契約はサインして決まるものでそれはまだ。何も決まっていない」と語っていますが、おそらく現地でメディカルチェックして問題なければ、そのまま決まるのではないでしょうか。

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東京V戦に向けて

明日はJ1リーグ第18節。サンフレッチェはホームで東京Vと戦います。
 ターンオーバーで臨んだルヴァンカップの広島戦は、序盤の2失点と1点取った後の失点が響いて反撃も及ばず敗退しましたが、その後のリーグ戦2試合はいずれも勝利して現在広島との勝点差は2の11位。また水曜日の長野戦も5得点での快勝で、良い流れに乗ってきています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
YLC3 ●2-3 広島  【V】見木2、【広】大橋2、川村
16A ○1-0 神戸  【V】OG
17H ○5-3 札幌  【V】木村2、染野2、見木、【札】荒野、近藤、原
天2 ○5-0 長野  【V】山田、袴田2、山見、木村
 前節は10分に先制しながらも20分に追いつかれましたが、しかしその後は札幌の緩い守備の隙を突いて着々と得点を重ねて今季2度目の連勝を達成しています。明日は勝てば広島よりも順位が上になるのは確実なだけに、自分たちのサッカーを表現して勝点3を持ち帰ろうとしているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、代表に行っていた大迫と川村が戻ってくる一方で、前節怪我で途中退場となった荒木の出場は難しそうです。ただその一方で天皇杯で活躍したメンバーが出場機会を虎視眈々と狙っているのは間違いないだけに、その中での「ベストメンバー」が先発とベンチに名前を連ねるのではないでしょうか。と言うことで、私の予想メンバーは次の通り。
       大迫

  塩谷   中野  佐々木

    松本泰  川村

新井              東

   大橋      加藤

      ソティリウ

SUB:川浪、松本大、青山、越道、満田、小原、Dヴィエイラ
 明日は「6月の9連戦」の5試合目。全体を見るとちょうど折り返しの試合となりますが、今後の5試合はいずれもリーグ戦だと言うことを考えると、ここからが正念場だと言って良いでしょう。明日もいつものようにチーム全体で心を合わせて、積極的に前に出るサッカーで勝利を勝ち取って欲しいと思います。

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2024/06/13

天皇杯2回戦下関戦

昨日行われた天皇杯2回戦で、サンフレッチェはバレイン下関を2-0で下し、3回戦進出を決めました。
 ルヴァンカッププレーオフの連戦直後だということで先発メンバー全員を入れ替えて、たぶん以下の布陣で戦ったと思われます。
       田中

  松本大  細谷   志知

    野津田  青山

茶島              柏

   満田      小原(→松本泰87分)
   (→エゼキエウ60分)
     Dヴィエイラ(→マルコスJ60分)

SUB:川浪、佐々木、加藤、大橋
 対する下関は、GK:岡崎、DF:半田、舛田(→宗野61分)、岩本、MF:野田(→齋藤84分)、野見山(→原崎61分)、戸田、稗田、FW:西田、坂野(→米沢HT)、佐藤(→岸田84分)、と言うメンバーでした。先制点は前半7分で、ドウグラス・ヴィエイラが倒された得たPKを自ら決めました。その後しばらくはお互いにチャンスを作りながら得点は生まれない時間が続きましたが、前半26分に青山の裏へのパスで抜け出した小原がゴールを決めると、29分にも青山のパスを起点に柏、小原が繋いで満田が追加点を奪いました。その後前半33分には稗田のスルーパスで抜け出した西田に決められてしまいましたが、前半アディショナルタイムにドウグラス・ヴィエイラ、満田が立て続けに決めて、5-1でハーフタイムを迎えました。
 後半も広島が立ち上がりからチャンスを作ると、6分には左からカットインした小原が右足で決め、13分にはCKをドウグラス・ヴィエイラがヘッドで決めてハットトリックを達成します。続いて17分にはエゼキエウのGKへのプレスからマルコス・ジュニオールがゴールを決めます。大差がついても諦めない下関は、後半27分に原崎のドリブルから米澤が決めて2点目を奪いましたが、広島はその後も手を緩めず攻め続けます。そして35分には茶島、野津田と繋いだボールを小原が決めて2人目のハットトリックを達成すると、その1分後には青山が強烈なミドルを叩き込みます。更に44分には速攻からエゼキエウが決めて、これまでの最多得点記録(2015年の天皇杯2回戦広島経済大戦の8-0)を更新する11得点で勝利を収めました。
 モバイルサイトによるとスキッベ監督は「今日は本当に見ていて楽しいカップ戦になったと思います」と語っています。その理由は自チームが11点も取ったことだけではなく、「下関が自分たちの目指すサッカーを見せてくれた」から。彼らが「勇敢でオフェンシブなサッカー」で「自分たちにって脅威になった」ことが、相乗効果となってゲーム全体を「楽しい」ものにした、とのことです。下関の選手にしてみれば大量点を奪われたことはショックだったかも知れませんが、しかしそんな中でも2点を返すことが出来たことはポジティブ。きっと下関の、また下関の選手たちの今後の糧となるに違いありません。
 そして広島にとっては、やはり「ターンオーバー」で出てきた選手たちが見事な結果を出したことは今後のために非常に大きい、と言えます。4月から5月は怪我人の続出もあって、先発メンバーだけでなくベンチ入りのメンバーにも困っていたことを考えると、層の厚さは雲泥の差になったと言って良いでしょう。6月の連戦は今後J1リーグ戦として5試合連続となりますが、ここを「ルヴァン組」と「天皇杯組」の双方の力を合わせて乗り切って欲しいと思います。戦うことになりました。
公式記録
広島公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
日刊スポーツ

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2024/06/12

今日の下関戦

中国新聞によると、大幅なメンバー変更が予想される今日の試合は、満田、田中、青山らが先発することになりそう。昨年は栃木に、また2021年にはおこしやす京都に敗れている因縁の天皇杯ですが、今日は誰が出ることになっても「広島のサッカー」を貫いて、勝利して次に繋げて欲しいと思います。
 今日の試合会場は福山通運ローズスタジアムで、午後8時半キックオフ。チケットはJFAチケットなどで購入できますが「残りわずか」となっていますので、観戦予定の方はお早めにどうぞ。また残念ながら試合中継は予定されていないので、スタジアムに行けない方はモバイルサイトの速報などをご覧ください。

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W杯2次予選シリア戦

昨日、エディオンピースウイング広島で行われたFIFAワールドカップ2026アジア2次予選のシリア戦は、多彩な攻撃で5-0で圧勝して2次予選の全試合を無失点で終えました。この日はミャンマー戦から先発を9人入れ替えて、GK:大迫(→谷76分)、DF:板倉、冨安、町田、MF:遠藤(→鎌田62分)、田中(→川村73分)、堂安、久保(→相馬62分)、南野、中村(→伊藤HT)、FW:上田、と言うメンバーでした。立ち上がりからほぼ一方的に攻めた日本は前半13分に中村のドリブル突破からのクロスを上田がヘッドで決めると、19分には右からカットインした堂安がニアサイドをぶち抜いて2点目。更に22分には久保のパスが相手DFに当たってオウンゴールとなり、3-0で前半を折り返しました。4バックに変えて臨んだ後半も日本が圧倒。何度もチャンスを作りながら決められずもどかしい時間帯が続きましたが、しかし27分の鎌田のスルーパスで抜け出した相馬がペナルティエリア内で倒されてPKを得ると、自ら決めて点差を広げます。そして後半40分には伊藤のカットからのパスを受けた南野がミドルレンジから右足を振り抜いて逆サイドに決めて、ダメ押しのゴールでそのまま試合を締めました。
 なお久々の先発となった大迫ですが、相手のチャンスがほとんど無かったこともあって落ち着いた対応に終始。特にビルドアップではプレスをかけられても慌てず味方に繋ぎ、またロングパスを通すなど能力の高さを見せていたと思います。途中で谷にポジションを譲ったものの、全く問題のない出来だったと言えるでしょう。また後半28分からボランチに入った川村は、ミャンマー戦の反省からか高い位置をキープしつつ虎視眈々とシュートチャンスをうかがっていました。試合展開が一方的だったため「アピール」ができたかと言うと微妙ではあるものの、ホームスタジアムへの凱旋としては上々の出来だった、と言って良いのではないでしょうか?

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2024/06/11

下関戦に向けて

明日は天皇杯2回戦。サンフレッチェは中国リーグのバレイン下関と対戦します。
 下関市社会人リーグから選抜された選手を中心に2006年に発足したバレイン下関は、JFAの最下部のリーグの山口県リーグ4部からスタートして2010年に県リーグ1部に昇格。その後何度か中国地域リーグ昇格を目指してチャレンジし続け、ついに2018年に昇格を勝ち取りました。そして2020年には山口県サッカー選手権大会で悲願の初優勝を果たして天皇杯の本大会に初出場。昨年に続いて2年連続4回目の出場となった今年は初戦でJ3の鳥取をPK戦の末に破って天皇杯初勝利を挙げています。攻められる展開が多くても粘り強く戦ってここまで勝ち上がってきた下関。明日は初のJ1との対戦ということで、「ジャイアントキリング」を虎視眈々と狙ってくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、一昨日のFC東京戦の後にスキッベ監督が「天皇杯はたくさん別のメンバーが出ることになると思います」と語っていたことを考えると、ターンオーバーして戦う可能性が高そうです。と言うことでメンバー予想は難しいのですが、私は次のように考えます。
       田中

  松本大  細谷   志知

    野津田  青山

越道              柏

   満田   エゼキエウ

     Dヴィエイラ

SUB:川浪、佐々木、新井、松本泰、小原、加藤、大橋
 FC東京戦から先発全員を入れ替えたとしても、ピッチに並ぶのはほとんどが経験豊富な選手。相手がどこであろうと負けるわけにはいきません。明日はJ1クラブのプライドを賭けて、天皇杯初制覇に向けて好スタートを切って欲しいと思います。

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2024/06/10

ルヴァン杯プレーオフFC東京戦2nd leg

昨日、エディオンピースウイング広島に17,924人を集めて行われたYBCルヴァンカッププレーオフラウンド2nd legは、サンフレッチェが3-1で勝利し、2試合合計5-2で2年ぶりのプライムラウンド進出を決めました。
 塩谷が先発に復帰。東俊希を左WBに回した以外は1st legと同じで、以下の布陣で戦いました。
       川浪

  中野   荒木  佐々木
       (→越道34分)
    塩谷   松本泰
    (→志知87分)
新井             東俊

   大橋      加藤(→満田87分)
   (→エゼキエウ71分)
      ソティリウ(→Dヴィエイラ71分)

SUB:田中、松本大、野津田、柏
 対するFC東京は1st legから2名入れ替えて、GK:波多野、DF:中村(→原川62分)、森重、エンリケ・トレヴィザン(→岡74分)、徳元、MF:高、小泉、仲川(→尾谷74分)、FW:ディエゴ・オリヴェイラ、俵積田(→東慶74分)、安斎(→野澤零62分)、と言うメンバーでした。序盤はお互いに持ち味を出してお互いのゴール前に迫ると、最初のビッグチャンスは広島。前半10分に新井のクロスをソティリウがボレーで狙いましたがわずかに枠外に外れます。また15分にはCKに飛び出したGKが触れず大橋がヘッドで叩きつけたものの、カバーに入った中村にぎりぎりでクリアされます。18分には速攻から大橋のパスを東俊希がフリーでシュートしたものの枠外。19分には相手ボールをカットした大橋がペナルティエリア内からシュートを放ちましたが枠を捉えることができず。20分には東俊希のクロスに松本泰が合わせましたがポストを舐めるように外れます。その後はFC東京も押し返し、広島ゴールに迫りますがDF陣がはね返します。前半31分にはディエゴ・オリヴェイラと絡んだ荒木が負傷退場したと言うことで、スキッベ監督は越道を右WBに入れ新井を下げて対応します。37分には佐々木のパスを受けた大橋が反転してシュートしたもののGK正面。その直後にはカウンターから安斎が飛び出しましたがクロスは佐々木がクリアします。45+1分には東俊希のパスを受けたソティリウが反転してシュートしたものの惜しくも枠外。45+2分には中村のシュートがわずかに外れ、45+4分には東俊希がペナルティエリア内からシュートを放ちましたがGKに弾かれます。前半はお互いに決定機を作りあったもののゴールは割れず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半も最初のチャンスは広島で、2分に越道がフリーでクロスを上げたものの合わず、7分には加藤のスルーパスで松本泰が抜け出しましたがシュートは打てません。そして後半7分、越道のクロスからの東俊希のシュートはDFに当たって跳ね返ったものの、こぼれ球を加藤が冷静に流し込んで先制点を奪いました。更にその2分後には、塩谷のパスで左サイドを抜け出した加藤がゴール前を横切るクロスを入れると、逆サイドに飛び込んだ大橋が倒れ込みながら押し込んで、1st legに続いての連続得点で合計得点差を3に広げました。
 これで余裕の出た広島は、その後も主導権を握りつつ試合を進めます。後半12分には越道がミドルシュートを放ちましたがGKが横っ飛びでセーブ。18分には原川にシュートを打たれましたが上に外れます。そして後半22分、塩谷のロビングのパスでDFラインの裏を取った加藤が森重をかわして冷静にシュートを決めて、2試合合計の点差を4点に広げました。
 その後は選手を入れ替えながら試合を進める広島。29分には松本泰のパスに走り込んだエゼキエウがフリーでシュートしましたがGKに弾かれ、直後のCKにドウグラス・ヴィエイラがヘッドで合わせましたがGKに止められます。後半31分には左からの野澤零のクロスに飛び込んだ2種登録の尾谷が飛び込んで1点を返し、37分には野澤零の折り返しを原川に打たれましたがFC東京の反撃はそこまで。後半45+1分にはエゼキエウの強烈なミドル、その直後にはCKから新井のヘッドなど広島は最後まで前へのサッカーを続けて、そのまま押し切りました。
 試合後にスキッベ監督は「本当に今日は両方のチームがすごく良いパフォーマンスだったと思います。FC東京の速い攻撃、カウンターは非常に危ないものでした」と語っていますが、実際のところはほとんどの時間帯は広島がゲームを支配していたと思います。前半から前への積極的なプレーが効果的で、序盤から何度も決定的なチャンスを作っていました。FC東京は堅い守備をベースにパスのつなぎとドリブル突破で点を取りに来ましたが、広島の守備陣は集中した対応でほとんど決定機を作らせていませんでした。先に3点を取れたのは加藤の素晴らしいプレーのお陰だったのは確かですが、「引き分けでも勝ち抜き」と言う状況に関わりなくチーム全体が前向きのプレーを続けたことが勝因だったと思います。スキッベ監督就任以降はなかなかホームで勝てなかったFC東京戦ですが、サンフレッチェらしさを貫くことによって、勝つべくして勝ったと言って良いのではないでしょうか。準々決勝は9/4と9/8と3ヶ月後となりますが、それまでにチームの総合力を更に高めて、リーグ戦、ルヴァンカップ(+天皇杯)、ACL2が重なる厳しい日程を勝ち抜いて欲しい、と思います。

広島公式サイト  FC東京公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
サッカーダイジェストWeb
日刊スポーツ
ゲキサカ  戦評

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2024/06/09

今日のFC東京戦

モバイルサイトによるとスキッベ監督は、「勝ち上がりに向けて100%の準備をして、100%のパフォーマンスを出していかないといけない」と語っています。勝ち抜きのためには勝利が必要なFC東京は、立ち上がりから全力で来るのは間違いないところ。こちらも最初からフルパワーで戦って、勝ち上がりを決めて欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンピースウイング広島で、午後6時半キックオフ。サンフレッチェ広島公式サイトによると、今日は新スタジアムになって初めて当日券が販売されます。販売は午後4時からバックスタンド側2Fチケットカウンターで行われますが、時間帯によっては混みあうことが予想されますのでなるべくサンフレチケットで事前購入をお願いします。試合中継はフジテレビTWO(スカパー!CS308とスカパー!プレミアムサービスch615)で生放送が、またスカパー!番組配信スカパー!SOCCERアプリSPOOXで生配信が予定されています。今日は仕事の関係でブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&TVなどを見れない方はモバイルサイトの速報をご覧下さい。

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Jユース杯GS第3節愛媛戦

昨日行われたJユースカップ1次ラウンド第3節で、サンフレッチェ広島ユースは愛媛U-18に5-1で勝ち、首位で2次ラウンド進出を決めました。広島のメンバーは、GK:小川、DF:桝谷、林、鵜飼、児玉、MF:太田、野口、井上証、FW:菊山、小林、長沼。得点は前半14分に長沼、前半24分、後半10分、18分に小林、37分に野口。失点は前半31分でした。1次ラウンドの順位表は次の通り。
    勝点 試合 勝 分 負 得失差
1広島    9     3    3   0   0   +13
2愛媛   3     3    1   0   2    -2
3山口    3     3    1   0   2    -3
4今治    3     3    1   0   2    -8
 この結果、広島ユースと愛媛U-18が2次ラウンド進出が決まりましたが、この両チームの1次ラウンドの対戦結果が2次ラウンドの結果として持ち越されるとのこと。広島ユースはこの後、北九州U-18及び鳥栖U-18と対戦して、ノックアウトラウンド進出を争うことになります。

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2024/06/08

FC東京戦に向けて

明日はYBCルヴァンカッププレーオフラウンド2nd leg。サンフレッチェはホームでFC東京と対戦します。
 1st legでは序盤の戦い方がはまらず立て続けに2失点したFC東京でしたが、「青赤20」によると木本、高、安斎らが話し合って立ち位置を変えることによって流れを変えることに成功したとのこと。また途中交代で入った原川や野澤零が良いプレーを見せたこともあって、2nd legに向けての手応えをつかむことができたそうです。1点のリードを保ったことで広島が有利なのは確かですが、クラモフスキー監督は「私たちは勝ちに行くだけ」と語っているとのこと。「自分たちの戦い方をしっかりと」出して、逆転勝ち抜きを狙ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、1st legから中3日なのでメンバーを大きく変えることはない、と思われます。ただ、1st legでベンチにも入っていなかった塩谷はコンディションさえ整えば先発起用されると考えて、私は次のように予想します。
       川浪

  中野   荒木  佐々木

    塩谷   松本泰

新井             東

   大橋      加藤

      ソティリウ

SUB:田中、志知、越道、青山、野津田、満田、エゼキエウ、柏、Dヴィエイラ
 アウェイゴール2倍ルールがなくなり、単純に2試合の得点で勝利が決まるプレーオフラウンド。広島は引き分け以上で勝ち抜きが決まりますが、スキッベ・サンフレッチェに守りを固めて逃げ切る選択肢はありません。明日はいつも以上に積極的な戦いで、勝ってプライムラウンド進出を決めて欲しいものです。

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WEリーグベストイレブンに上野

昨日「2023-24 WEリーグアウォーズ」が行われ、上野真実選手がベストイレブンに選ばれました。今回選出されたベストイレブンは次の通り。
【GK】山下杏也加(神戸)3年連続3回目
【DF】石川瑠音(浦和)2年連続2回目
    遠藤優(浦和)初受賞
    北川ひかる(神戸)初受賞
【MF】柴田華絵(浦和)3年連続3回目
    塩越柚歩(浦和)初受賞
    木下桃香(東京V)2年連続2回目
【FW】清家貴子(浦和)3年連続3回目
    藤野あおば(東京V)2年連続2回目
    田中美南(神戸)3年連続3回目
    上野真実(広島)初受賞
 優勝した浦和から最多の5人が選出されたのをはじめ、2位の神戸から3人、3位の東京Vから2人を選出。歴代のWEリーグベストイレブンは全て「トップ3」から選ばれていたので、それ以外のクラブから選出されたのは上野が初めてとなりました。今シーズンはMVPを獲得した清家が10試合連続ゴールを含む20得点を記録して得点王を獲得しましたが、上野はこれに次ぐ11ゴールを挙げる活躍で、ベストイレブンに選ばれたのも当然、と言って良いのではないでしょうか。

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2024/06/07

W杯アジア2次予選ミャンマー戦

昨日アウェイで行われたW杯アジア2次予選のミャンマー戦は、日本代表が5-0で勝って5連勝となりました。メンバーは、GK:前川、DF:菅原(→相馬62分)、谷口、伊藤、橋岡、MF:守田(→板倉80分)、堂安(→鈴木唯HT)、中村、鎌田(→前田62分)、旗手(→川村HT)、FW:小川。3バックでスタートした日本は、引いて守るミャンマーに対してゆっくりした展開からゴールを狙い、前半17分には鎌田のロングパスで抜け出した中村が切り替えしてDFを外すと右足シュートを決めて先制します。また34分には鎌田のシュートがポストに弾かれ、これを堂安が流し込んで追加点。アディショナルタイムにも鎌田のパスから堂安がゴールネットを揺らしたもののオフサイドを取られて、2点リードでハーフタイムを迎えました。後半も日本がゲームを支配すると、30分には川村のパスを起点に相馬のクロスを小川が決めて追加点を奪います。続いて38分にはクロスのこぼれを小川がゲット。後半アディショナルタイムには小川の落としを中村が決めて、点差を5点に広げて試合を締めました。

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2024/06/06

ルヴァン杯プレーオフFC東京戦1st leg

昨日アウェイで行われたJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンド1st legで、サンフレッチェ広島はFC東京を2-1で下しました。
 川浪が今季初先発。また磐田戦は出場停止だった荒木が復帰して、以下の布陣で戦いました。
       川浪

  中野   荒木  佐々木
       (→越道76分)
    松本泰  東俊希

新井            志知

   大橋      加藤
   (→満田89分)
      ソティリウ(→Dヴィエイラ76分)

SUB:田中、松本大、青山、野津田、エゼキエウ、柏
 対するFC東京は、GK:波多野、DF:安斎、木本、エンリケ・トレヴィザン、徳元、MF:高、小泉、仲川(→原川71分)、FW:ディエゴ・オリヴェイラ、俵積田(→中村71分)、ジャジャ・シルバ(→野澤零87分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはホームのFC東京の圧力に押されていましたが、徐々にペースを握って4分にはスローインからつないで加藤がファーストシュート。また8分には中野が惜しいシュートを放ちます。そして前半9分、ソティリウのパスを受けた新井のクロスを中央に飛び込んだ加藤が決めて、広島が先制点を奪いました。続いてFC東京のキックオフボールに襲いかかり、DFラインの裏に流れたボールにソティリウが走り込むとゴール前を横切るクロス。ここに走り込んだ松本泰が押し込んで、あっという間に広島の2点リードとなりました。
 これで精神的に優位に立った広島は、その後もハイプレスでFC東京の攻撃を寸断しつつ相手ゴールに迫ります。13分にはショートカウンターから大橋が倒されましたがノーファウル。17分には大橋がドリブル突破を狙いましたがDFに対応され、こぼれ球に反応した志知のシュートはGKにセーブされます。しかしその後はFC東京も攻撃に出てきて、前半22分に仲川のスルーパスで抜け出したディエゴ・オリヴェイラを川浪が倒してPKを与えます。これをディエゴ・オリヴェイラに決められて、広島のリードは1点となりました。
 これで勢いのついたFC東京は、左の俵積田、右のジャジャ・シルバのドリブルを軸に攻撃の圧力を強めます。38分には速攻から俵積田に打たれましたが川浪が好反応でキャッチ。42分にはジャジャ・シルバに打たれましたがブロックし、45分には俵積田のクロスにジャジャ・シルバが合わせましたが枠外。46分には俵積田にフリーで打たれましたがボールは枠外に外れて助かります。前半はそのまま得点は生まれず、広島の1点リードで前半を終えました。
 後半は両チームとも積極的に攻めあい、また守備ではね返す展開が続きます。7分には志知のクロスを大橋が落としましたが飛び込んだ松本泰に合わず。逆にカウンターからディエゴ・オリヴェイラにシュートを打たれましたが東がブロックします。後半13分には佐々木のクロスを新井が狙いましたがDFがブロック。15分には新井のFKを大橋がつないでソティリウがヘッドで狙いましたが枠を外してしまいます。また21分にはカウンターから大橋が抜け出しましたが足下に飛び込んだ木本にクリアされてしまいます。後半の後半はFC東京の攻撃にさらされますが守備の集中力は高くゴールを許しません。広島はドウグラス・ヴィエイラを投入して攻撃の再活性化を図り、33分には東のクロスにドウグラス・ヴィエイラがヘッドで合わせましたがGKがファインセーブ。続いて新井のクロスに加藤が合わせましたがGKに止められ、中野のシュートも上に外れてしまいます。後半アディショナルタイムにはFC東京の速攻から野澤零にフリーで打たれたものの枠を外れて助かります。最後はドウグラス・ヴィエイラがミドルを放ったものの枠外に外れ、そのまま勝利のホイッスルとなりました。
 代表招集によりレギュラーの半分が入れ替わったFC東京に対して、広島はGKが交代した以外はほぼリーグ戦のメンバーと言うことで、序盤は広島が思い通りのサッカーを展開できていました。そんな中で生まれた先制点は、志知のパスを加藤とソティリウがスルーし、大橋が戻したボールをソティリウが右に展開。高い位置で受けた新井がクロスを入れると、ニアに飛んだ大橋を越えたボールを加藤が叩き込んだ、と言う形で、加藤によれば「いつも練習でやっている」形でのゴールでした。そして2点目は高い位置からのプレスでボールを奪い、クロスに3つ目から走り込んだ松本泰が押し込んだと言うもの。2点ともに「これぞ広島」と言うパターンの得点で、このまま大差で勝ってもおかしくない流れだったと思います。2点目を取ってから14分後に1点を返され、その後は守る意識が高くなったこともあって押し込まれる時間も長かったのですが、それでもしっかりと集中して守り切ったのは良い結果だったと言えます。180分の試合の半分が終わっただけではあるものの、勝ち抜きに向けて重要な勝利を挙げることができた、と言えるでしょう。

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ゲキサカ  戦評  加藤  ディエゴ・オリヴェイラ

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2024/06/05

今日のFC東京戦

中国新聞によると、スキッベ監督は今日の試合のGKに川浪の起用を明言したとのこと。どんな状況になっても準備を怠らなかった33歳の守護神が、プレーオフラウンド突破に向けての重要な試合を勝利に導いてくれるのではないでしょうか。
 今日の試合会場は味の素スタジアムで、午後7時キックオフ。試合中継はスカパー!CS800とスカパー!プレミアムサービスのch580で生放送が、またスカパー!番組配信スカパー!SOCCERアプリSPOOXで生配信が予定されています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&スカパーや生配信を見れない方はこちらをご覧下さい。

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WEリーグ優秀選手に上野と中嶋

WEリーグは一昨日2023-24のWEリーグ優秀選手を発表し、広島から上野、中嶋両選手が選ばれました。今回選出されたのは次の30人。
【GK】池田(浦和)、野田(東京V)、平尾(新潟)、山下(神戸)
【DF】石川、水谷、遠藤(浦和)、鮫島(大宮)、岸(埼玉)、
    村松(東京V)、守屋、土光、三宅、北川(神戸)
【MF】伊藤、栗島、柴田、塩越(浦和)、鴨川(千葉)、
    北村、菅野、木下(東京V)、川澄(新潟)、
    成宮(神戸)、中嶋(広島)
【FW】清家、島田(浦和)、藤野(東京V)、田中(神戸)、
    上野(広島)
 最優秀選手賞、ベストイレブン、得点王をはじめとする各賞は、6/7(金)に行われる「2023-24 WEリーグアウォーズ」で発表されます。

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2024/06/04

FC東京戦に向けて

明日はルヴァンカッププレーオフラウンド1st leg。サンフレッチェはアウェイ・味の素スタジアムでFC東京と対戦します。
 今季のFC東京は開幕からのスタートダッシュはならなかったものの、第6節から7試合を5勝1分け1敗と調子を上げて一時は4位まで浮上していました。しかし第13節からは4試合勝ち無しで、現在は広島と同勝ち点の26で6位となっています。前回の対戦以降の公式戦の戦績は次の通り。
2H △1-1 広島  【FC】荒木、【広】大橋
3H ●1-2 神戸  【FC】小泉、【神】宮代、大迫
4A ○3-1 福岡  【FC】長友、荒木、バングーナガンデ、【福】松岡
5A ●0-3 川崎F 【川】脇坂、山田、橘田
6H ○2-1 浦和  【FC】荒木、松木、【浦】チアゴ・サンタナ
7H ○2-0 鹿島  【FC】仲川、原川
8A △2-2 東京V 【FC】遠藤2、【V】見木、染野
YLC2 ○4-0 YS横浜 【FC】小柏、原川、遠藤、ジャジャ・シルバ
9H ●1-2 町田  【FC】小柏、【町】ナ・サンホ、オ・セフン
10A ○3-1 新潟  【FC】仲川、白井、ディエゴ・オリヴェイラ、【新】早川
11H ○2-1 京都  【FC】バングーナガンデ、ディエゴ・オリヴェイラ、【京】平賀
12A ○2-1 札幌  【FC】俵積田、ディエゴ・オリヴェイラ、【札】馬場
13H △3-3 柏   【FC】仲川、ディエゴ・オリヴェイラ、松木、【柏】マテウス・サヴィオ、犬飼、島村
14A ●1-3 名古屋 【FC】荒木、【名】ユンカー3
15H △1-1 横浜FM 【FC】長友、【FM】ナム・テヒ
YLC3 ○1-1 鳥栖  【FC】森重、【鳥】マルセロ・ヒアン
   PK5-4
16H ●0-1 G大阪 【G】山田
17A ○1-0 鳥栖  【FC】木本
 前節は立ち上がりから主導権を握ると、前半11分にセットプレーの流れから先制点を奪い、その後は双方ともチャンスを作りながらも得点は生まれず1-0で逃げ切っています。5試合ぶりに勝利を挙げたFC東京としては、この勢いをルヴァンカップに持ち込みたいと思っているはず。日本代表に長友が、U-23日本代表に松木、荒木遼、バングーナガンデ、野澤大が招集されてレギュラー5人が不在となりますが、出場機会が少なかったベテラン選手と若手選手の力を合わせて、ホームでの先勝を狙ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェは、日本代表に招集された大迫と川村が不在となる一方で、磐田戦で出場停止だった荒木隼が戻ってきます。過密日程の6月ですが磐田戦からは中3日と言うことで、メンバーを大きく変えることはないと予想します。
       川浪

  中野   荒木  佐々木

     塩谷  松本泰

新井             東

   大橋      加藤

      ソティリウ

SUB:田中、松本大、志知、青山、越道、柏、満田、小原、Dヴィエイラ
 昨年はグループステージで良いスタートを切ったものの、終盤に2連敗してプレーオフラウンド進出を逃したサンフレッチェ。明日はできれば引き分け以上の結果を残して、2年ぶりのカップ戦のタイトル獲得に向けて前進して欲しいと思います。

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2024/06/03

U-19日本代表に木吹を追加招集

日本サッカー協会は一昨日、「第50回モーリスレベロトーナメント」を戦うU-19日本代表に、サンフレッチェ広島ユースの木吹翔太選手を追加招集した、と発表しました。これは市原(大宮)が怪我のため辞退したことによるもので、これによりU-19日本代表のメンバーは次のようになっています。
【GK】中村(東京V)、後藤(FC東京U-18)、荒木(G大阪ユース)
【DF】桒原(明治大)、塩川(流通経済大)、尾崎、林(早稲田大)、
    木吹(広島)、髙橋(バルセロナ)梅木(今治)、本間(神戸)、
    喜多(京都)、小杉(ユールゴーデンIF)
【MF】行友(ファマリカン)、大関(福嶋)、平賀(京都)、保田(大分)、
    廣井(筑波大)、小倉(法政大)、神田(早稲田大)、石井(湘南)、
    中島(広島)、佐藤(FC東京)
【FW】塩貝(慶応義塾大)、神田(川崎F)、道脇(熊本)

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Jユース杯GS第2節今治戦

昨日行われたJユースカップのグループステージ第2節で、サンフレッチェ広島ユースは10-2で今治U-18を下し、首位をキープしました。公式記録によると広島のメンバーは、GK:小川、DF:鵜飼、林、青井(→森井72分)、児玉(→浅沼87分)、MF:井上証、太田、野口(→信重87分)、FW:菊山(→河上72分)、小林(→牧野87分)、長沼。10分に小林のゴールで先制したものの14分に同点に追いつかれましたが、その後25分に野口、34分に井上証、35分に野口が決めて、4-1でハーフタイムを迎えました。後半も9分の鵜飼を皮切りに12分に小林、16分に野口、30分に河上、38分に小林、42分に牧野が次々に決め、相手の反撃を1点に抑えて勝ちました。N組の現在の順位表は次の通り。
    勝点 試合 勝 分 負 得失差
1広島    6     2    2   0   0    +9
2愛媛   3     2    1   0   1    +2
3山口    3     3    1   0   2    -3
4今治    3     3    1   0   2    -8

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クラセンU-18中国地区予選

土曜日に行われた「2024第48回日本クラブユース選手権(U-18)大会」の中国地区予選で、サンフレッチェ広島ユースは5-0で岡山U-18を下して本大会出場を決めました。得点は、小林、井上愛2、大上免、野口でした。

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2024/06/02

第17節磐田戦

昨日ホームで行われたJ1リーグ第17節磐田戦は、ソティリウの2ゴールで2-0で勝ち、暫定順位を5位に上げました。
 出場停止の荒木に代わってリベロに中野、右ストッパーに塩谷を起用。また2試合ぶりにソティリウが先発して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   中野  佐々木

    松本泰  川村

新井             東(→柏90分)
(→志知85分)
   大橋      加藤

      ソティリウ(→Dヴィエイラ90分)

SUB:川浪、松本大、満田、越道
 対する磐田は、GK:川島、DF:松原、鈴木、西久保、グラッサ(→森岡63分)、MF:上原、山田(→金子63分)、松本昌(→古川63分)、レオ・ゴメス(→中村82分)、平川(→ブルーノ・ジョゼ74分)、FW:ペイショット、と言うメンバーでした。立ち上がりは東の突破から何度かチャンスを作った広島でしたが、ファーストシュートは磐田。3分にスローインから繋いで上原が打ってきます。広島はボールを回して攻め込みますが、低めに構えた磐田の守備陣を崩すことができずシュートまで行けません。磐田は25分に松原のクロスにペイショットが合わせましたが枠外。28分には上原のFKがゴール前に抜けてきましたが大迫が好反応でキャッチします。なかなかチャンスを作れなかった広島でしたが、しかし前半37分に自陣でキープする上原に松本泰が猛烈なプレスをかけてパスミスを誘うと、ソティリウが右足でカーブをかけたシュートを決めて、広島が先制点を奪いました。
 前半はお互いにシュートは2本ずつと守備の堅さが目立ちましたが、後半に入ると広島が攻勢に出ます。2分には新井のクロスにソティリウが合わせましたが逆サイドに抜け、5分にはソティリウのポストから東が打ちましたが川島に防がれます。6分には新井のパスでポケットに抜けた松本泰が倒されましたがノーファウル。9分には加藤のクロスにソティリウはわずかに届きません。そして前半14分、東のクロスをペナルティエリア内で受けた加藤は収めることができなかったものの、佐々木のパスを受けた東がクロスを入れると、ソティリウがDF2人と競り合いながらヘッドで叩き込んでリードを2点に広げました。
 選手を入れ替えて流れを変えようとする横内監督。19分にはレオ・ゴメスにシュートを打たれましたが枠外に外れ、21分の金子のシュートは大迫がキャッチします。26分には新井のシュートを川島が弾き、こぼれを狙ったソティリウのシュートはDFがブロック。続く東のシュートは枠外に外れます。また31分には大橋がドリブルからシュートしましたが枠を捉えることができません。終盤は疲れからか脚を痛める選手が増えたものの、交代選手がしっかりと役割を果たします。後半の後半はオープンな展開となって両チームともにゴール前のシーンを作り出したものの得点は生まれず、広島が2点リードを保って湘南戦以来のホームゲームでの勝利を収めました。
 試合後にスキッベ監督は「今日は相手が非常にコンパクトにしていたので、非常に難しい試合になりました。前半はなかなかチャンスを作ることができなかった」と語っていますが、確かに磐田はチーム全体が組織的に戦ってなかなかチャンスを作らせてくれませんでした。しかしそこで生きたのは松本泰のプレスとソティリウの技術。特にソティリウは相手のパスミスを拾った瞬間にダイレクトでシュートを放ち、GKの届かないところに決めました。あれだけフリーだったらいろいろ考えてしまい、GKやDFに詰められたり、あるいは力んで枠を外してしまうもの。そこで落ち着いて決めることができたのは、彼の経験と実力のなせる技と言って良いでしょう。過去2年間は怪我のために思ったような結果を出せなかったソティリウでしたが、きっとここから爆発してくれるに違いありません。
 来週は代表招集により大迫と川村が不在となる中で、FC東京とのルヴァンカッププレーオフを戦うことになります。そして6/12の天皇杯2回戦を戦った後に、中2日、3日でリーグ戦を5試合連続で戦うことになります。この「6月連戦」の初戦勝利を力にして、6月をタイトル獲得に向けての快進撃の月にして欲しいと思います。

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2024/06/01

今日の磐田戦

中国新聞によると、荒木の出場停止によりDFラインは佐々木、中野、塩谷になる見通しだとのこと。第10節川崎F戦以来の守備のセットで、チームを勝利に導いて欲しいと思います。

 今日の試合会場はエディオンピースウイング広島で午後2時キックオフ。チケットは前売りで完売していますので当日券はありません。試合中継は広島ホームテレビとDAZNで予定されています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&テレビやDAZNを見れない方はこちらをどうぞ。

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吉田恵氏がレジーナ監督に就任

サンフレッチェは昨日、レジーナの来シーズンの監督として吉田恵氏が就任する、と発表しました。
 愛知県出身の吉田氏は1996年に同志社大からV川崎に加入してプロとしてのキャリアをスタートし、神戸、市原を経て2004年にサンフレッチェに移籍しました。そしてカバーリング能力の高さを評価されて開幕戦から左のストッパーとして起用され、リーグ戦26試合に出場してJ1復帰1年目のチームを支えました。しかし翌年は怪我のため出遅れ、また西河翔吾ら若手の台頭もあってリーグ戦1試合の出場にとどまり鳥栖に移籍。2年間で42試合に出場して2007年シーズン終了後に引退しました。その後2008年に広島のジュニアユースコーチとして指導者としてスタートした後は中京大学、鳥栖、岐阜、長崎、福岡のコーチを歴任し、鳥栖と岐阜ではシーズン途中から監督も務めていました。今年からレジーナのアカデミーアドバイザーとして働いてきたとは言え女子チームを本格的に指導するのは初めての経験となりますが、これまでの選手として、また指導者としての経験を生かして、レジーナを更に良いチームに育てて欲しいと思います。

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