第21節川崎F戦
ワントップを入れ替えた以外は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
大迫 塩谷 中野 佐々木 松本泰 東(→マルコスJ77分) (→エゼキエウ77分) 新井 満田 (→越道70分) 大橋 加藤(→ソティリウ70分) Dヴィエイラ(→中島HT) SUB:川浪、志知対する川崎Fは前節から3人入れ替えて、GK:チョン・ソンリョン、DF:ファンウェルメスケルケン、ジェジエウ、高井、佐々木旭、MF:橘田、脇坂(→大南82分)、瀬古、FW:遠野(→大島82分)、マルシーニョ(→宮城65分)、山田(→小林62分)、と言うメンバーでした。最初にチャンスを作ったのは広島で、前半4分に大橋がDFに猛然とプレスをかけてボールを奪うと、ドウグラス・ヴィエイラがトラップからシュートしましたがDFにブロックされます。その後も広島の前線からのプレスが効いて、8分には満田がシュートしましたが枠外に外れます。しかしその後は川崎が縦に速い攻撃からチャンスを作るようになり、12分には遠野がシュートしましたが大迫がクリア。17分にはカウンターから攻められましたがクロスは大迫がキャッチします。そして前半22分、川崎のカウンターはいったんは防いだものの、瀬古のミドルが東に当たってコースが変わります。これは大迫が素晴らしい反応で弾いたものの、詰めていたマルシーニョに押し込まれて先制点を許してしまいました。
広島はこの後、満田と東のポジションを入れ替えて流れを変えようとします。そして34分の満田のクロスに大橋はわずかに届かず、42分と45分のドウグラス・ヴィエイラのシュートも決めることができません。前半のシュートは両チームとも6本ずつながら広島の枠内シュートは0本に終わり、川崎Fの1点リードでハーフタイムを迎えました。
後半に入るとスキッベ監督は、高校生の中島をボランチに入れます。この起用が功を奏して、後半は広島がペースを握ります。後半2分には満田のクロスに加藤が飛び込みましたがDFがクリア。またCKの流れから松本泰が打ちましたがサイドネットに行きます。続いて6分には大橋がヘッドで狙ったものの枠外。11分の加藤のシュートも枠外に外れます。川崎Fは守備を固めてカウンターを狙い、25分には小林に危ういシュートを打たれたものの大迫が反応します。ソティリウに続いてマルコス・ジュニオールとエゼキエウも投入して攻撃の圧力を強める広島。32分には満田のクロスにソティリウが合わせましたがGKが弾き、こぼれ球に越道が詰めましたがクリアされます。そして後半42分、左からカットインした満田がエゼキエウを使ってゴール前に持ち込むと右足で強烈なシュート。これが相手に当たってコースが変わり、ゴールネットに突き刺さりました。その後は両チームとも力を振り絞って勝ち越しを狙ったもののゴールは生まれず、引き分けで試合終了となりました。
試合後にスキッベ監督は「今日は両チームがお互いにポイントをプレゼントし合わない、素晴らしい試合だったと思います」と語っていますが、ただやはり川村と野津田の移籍の影響はあった様子で「今日はこれまでにあまり起こらなかった中盤の真ん中でのボールロストが非常に目立った」とのこと。そのため前半の途中で満田と東のポジションを入れ替え、後半の最初には中島を投入しててこ入れしました。またその後も交代枠をフルに使って得点を奪いに行きました。移籍と怪我で選手が揃わない中での過密日程と言うことで、90分間本来のサッカーを貫くのが難しくなっているこのところの広島でしたが、そんな中でも何とかやりくりして、最低限の結果を得ることができた、と言って良いのではないでしょうか。
そんな苦しい試合の中で、特に輝いたのは満田でした。試合開始時には左WB、前半途中からボランチ、後半からはシャドウとポジションを変更し、後半31分以降は再び左WBでプレーしました。そしてそのポジションから中に切れ込んで決めた同点弾は、同じポジションでプレーしていた2年前のデビュー時を彷彿とさせるものでした。ポリバレントな能力を持っていることからいろいろなポジションで起用されてきた満田でしたが、それゆえ自分の強みを見失いかけていたのかも。この日のプレー、そして久々の得点は、満田にとって良いきっかけとなるのではないでしょうか。
この日で6月の「9連戦」は6勝2分け1敗の結果に終わりました。リーグ戦を6試合戦って勝ち点11というのは大満足とは言えないものの、その前までの15試合で勝ち点23だったことを考えると、まずまずの結果だったと言えるでしょう。7月はリーグ戦3試合と天皇杯1試合を戦って、その後は2週間の中断に入ります。その間に改めてチームを再構築して、夏場の戦いに臨んで欲しいと思います。
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