昨日エディオンスタジアム広島で行われたJ1リーグ戦第23節浦和戦は、後半アディショナルタイムのベン・カリファのゴールで勝ち越し、2ヶ月ぶりの勝利を挙げました。
満田が3ヶ月ぶりに先発した以外は前節と同じメンバーで、以下の布陣で戦いました。
大迫
塩谷 荒木 佐々木
野津田 川村
中野 志知
(→越道HT)
加藤 満田(→DヴィエイラHT)
(→東90+5分)
ソティリウ(→Bカリファ77分)
SUB:川浪、松本泰、柴崎
対する浦和は、GK:西川、DF:酒井、ショルツ、ホイブラーテン、荻原、MF:伊藤、岩尾(→柴戸75分)、大久保、安居(→中島75分)、明本(→関根56分)、FW:ホセ・カンテ(→興梠75分)、と言うメンバーでした。前半立ち上がりは浦和のペースで、4分に大迫が投げたボールを伊藤にカットされて遠目から打たれましたが枠外。7分にはFKのこぼれをホセ・カンテに打たれたものの枠外に外れ、11分にもCKから狙われましたが大迫とDFが跳ね返します。これに対して広島も12分に加藤のスルーパスから中野のクロスにソティリウが合わせましたがDFがブロック。14分には野津田が直接FKを狙いましたがわずかに枠を外れます。また15分には速攻からソティリウがシュートしたものの西川が横っ飛びで弾き、直後の満田のCKに合わせた荒木のヘッドはバーに弾かれます。その後はやや膠着状態が続いた中の前半29分、DFラインからのフィードを収めて反転したホセ・カンテに強烈なミドルを突き刺されて、浦和に先制点を奪われました。
広島はその後反撃。前半31分には左からのパスをボックス内で収めたソティリウが強烈なシュートを放ったものの西川が反応。続く満田のミドルも西川が弾き、志知のFKに荒木が合わせましたがゴール前でDFにクリアされます。また39分には中野のクロスにソティリウが飛び込みましたがヒットせず、塩谷のミドルもブロックされます。更に41分には左からの志知のクロスに飛び込んだ中野が合わせましたが強く打てずにGKに止められ、45分にも満田がゴール前まで持ち込みましたがDFにクリアされます。前半は浦和の6本に対して広島は9本のシュートを放ったものの決まったのはホセ・カンテのみ。広島は主導権を握りながらも得点は奪えない、と言ういつもの流れで、1点ビハインドでハーフタイムを迎えました。
後半からドウグラス・ヴィエイラと越道が交代出場した広島は、前半以上に鋭い寄せでペースを握ります。2分には川村のクロスにソティリウが合わせましたがわずかに枠を捉えることができず、4分には塩谷と荒木が続けざまに狙いましたが止められます。14分には右からのクロスを収めたドウグラス・ヴィエイラが打ちましたが惜しくもGK正面。17分にもワンツーを使ってペナルティエリアに進入したドウグラス・ヴィエイラがシュートしましたが西川が反応します。そして後半23分、塩谷の縦パスをDFの間で受けた加藤が滑ってくるDFをかわしてシュート。これが見事にゴールネットに突き刺さって、広島が同点に追いつきました。
飲水タイムを挟んで3枚替えで流れを変えようとする浦和。後半31分にはカウンターから荻原に打たれたものの越道が身体を張って止め、38分には伊藤のスルーパスを受けた興梠が前を向きましたがDFが身体を寄せて打たせず。また42分にはショルツの高い位置からのクロスを大迫が弾き切れず、塩谷がラインぎりぎりでクリアして事無きを得ます。広島は塩谷のミドルやドウグラス・ヴィエイラのシュートなど決定的な場面を作りながらなかなか得点を奪えないままに後半アディショナルタイムに突入しましたが、しかし45+2分、高い位置での即時奪回から川村が右のスペースへ鋭いパス。これを受けたベン・カリファが落ち着いてニアを打ち抜き、エディオンスタジアム広島最後の「ピースマッチ」を勝利に導きました。
試合後に浦和のスコルジャ監督は「後半はあらゆる面で広島が上回っていました」と落胆した表情だったそうですが、確かに後半の広島は素晴らしいサッカーを展開していたと思います。とりわけ中盤から前の選手の闘志と運動量はすさまじく、浦和が持ち前のパスワークでプレスを剥がしたシーンは数えるほど。唯一42分にショルツが上がってきたシーンではマークがずれて危ない場面となりましたが、しかしそれ以外では高い集中力が途切れることはなく、ほとんど浦和にはチャンスを作らせませんでした。得点できたのは加藤とベン・カリファのストライカーらしい落ち着きとシュート力があったからこそ、ではあるものの、そこに至るまでのプロセスはまさにスキッベ監督が作り上げてきた広島らしいサッカー。真夏の暑さをものともせずに、チーム全体で勇気を持ってプレーしたことが勝利をつかむ要因だったと言えるでしょう。
満田の怪我から始まって、怪我人の続出や体調不良による大量離脱、そして森島の突然の移籍と次々と困難が降りかかっていたこのところのサンフレッチェでしたが、しかしこれを全員の力で乗り越えることができたのは、大きな自信になったはず。少なくともチーム全員で前向きの気持ちでプレスをかけ、そしてボールを繋いで行くことによってのみ勝利がつかめるということを、改めて確認できた試合だったと思います。満田の復帰に続いて来週にはマルコス・ジュニオールも合流し、いよいよ反転攻勢の準備が整う広島。残り11試合で首位との勝点差は13と追いつくには厳しい差となっていますが、チーム全員の力で勝ちを積み重ねて、エディオンスタジアム広島の最後のシーズンを良い結果で終わって欲しいと思います。
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