第12節福岡戦
昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第12節福岡戦は前半30分に先制点を奪われたものの、後半3点を奪って逆転で勝利し、順位を3位に上げました。
スキッベ監督はソティリウを7試合ぶりに先発起用して、以下の布陣で戦いました。
広島はその直後の22分、右のポケットからの森島のパスに走り込んだ東が決定的なシュートを打ちましたがGKの好セーブに防がれます。逆に前半29分、紺野のシュートは荒木がクリアしたものの、そのボールを拾われて紺野がクロス。これを山岸にヘッドで決められて、先制点を許してしまいました。
これで勢いのついた福岡は、その直後にも紺野に決定機を作られましたが大迫が反応。38分にはカウンターから佐藤にシュートされたもののDFがクリアし、40分にも山岸のシュートを佐々木がぎりぎりでクリアします。前半は福岡に9本のシュートを打たれたのに対して広島は2本に終わり、1点ビハインドでハーフタイムを迎えました。
後半に入るとスキッベ監督はエゼキエウと志知を投入。1トップ2シャドウにして東をボランチに回して流れを掴みます。そして後半4分、東のパスで右サイドを抜け出した越道がクロスを入れると、ここに走り込んだソティリウがヘッドで叩き込んで同点に追いつきました。
これで完全にペースを握った広島は、素早い切り替えと前からのプレスで福岡を押し込み続けます。13分には森島がミドルを放ちましたがDFがブロック。21分にはCKのクリアをエゼキエウが狙いましたが枠外に外れます。そして後半26分、東のFKに佐々木がヘッドで合わせに行くと、そのカバーに入った山岸の頭に当たったボールはゴールネットに収まって、広島が勝ち越しに成功しました。
追いつきたい福岡はウェリントンを投入して、ハイボールからの打開を図ります。しかし広島は守備陣が落ち着いて対応して相手にシュートも打たせません。そんな中の後半43分、福岡の攻撃をはね返すと低い位置でボールを拾った川村が、素晴らしい反転でマーカーを置き去りにしてカウンターを仕掛けます。そして平行して走っていたエゼキエウとのワンツーを使ってDFのマークを剥がすと左足で強烈なシュート。これがGKの横を抜いてゴールに突き刺さって決定的な3点目を奪います。福岡も後半アディショナルタイムにカウンターからウェリントンが危ないシュートを放ちましたが枠外に外れ、広島が2点リードを保ったままで勝利のホイッスルとなりました。
DAZNの集計によると前半のシュートは福岡の9本に対して広島は3本。ボール支配率も福岡が52%で上回るなど、0-1と言う結果だけでなく内容的にも福岡に上回られていたことが分かります。その原因は前からプレスに行けなかったことで、平均のボール奪取位置が31.3mと前節に比べて10mも低ければ「広島のサッカー」ができるわけがありません。モバイルサイトによると川村は「前半は新しい取り組みだったんですけど、練習でもやってこなかった形だったので、すごく難しかった。守備もはまらなかった」と語っていますが、ツートップにしたことで守備のスイッチを入れるところが曖昧になり、森島や川村がボールを奪いに行くタイミングが合わなくなり、高い位置でボールが奪えなかった、と言うことなのだろうと思います。失点シーンは紺野や山岸を自由にさせてしまったところに原因がありますが、いくら屈強な守備陣が揃っていても自陣に引き込んでしまっては失点を防ぐのは難しい、と言うことだと思います。
しかし後半に入ってワントップにソティリウを残し、シャドウにエゼキエウ、左サイドに志知を入れて東をボランチに落とすことによってチームは蘇りました。特に東は正確なキックで相手のオウンゴールを導いただけでなく、ソティリウの得点に繋がった越道を走らせるパスを(しかも右足で!)出しています。サンフレッチェのボランチは青山がベンチ入りもできないほどの激戦区ですが、その中でもレギュラーとして出場できるだけのクォリティがあることを示した活躍だった、と言えるでしょう。
第12節は上位陣が揃って勝利して、首位の神戸から3位までの4チームが勝ち点3差にひしめく混戦となっています。しかも広島はその中で唯一消化試合が1試合少ないため、首位ともほぼ並んでいると言って良い状況です。リーグ序盤は不調だった鹿島と川崎Fも連勝で順位を上げてきていて、更に消化が3試合少ない浦和も首位との勝ち点差を考えると、今後上がってくる可能性があります。空前の大混戦になりそうな気配の今季のJ1リーグ戦。サンフレッチェが勝ち残るためには、1試合1試合大事に戦って行かなければなりません。
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ゲキサカ 戦評
日刊スポーツ スコア詳細 広島 福岡
サッカーダイジェストWeb 満田が涙の負傷交代 越道の絶品クロス
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スキッベ監督はソティリウを7試合ぶりに先発起用して、以下の布陣で戦いました。
大迫 塩谷 荒木 佐々木 野津田 川村 (→志知HT) 満田 東 (→越道21分) 森島(→松本泰90+2分) Bカリファ ソティリウ(→山﨑86分) (→エゼキエウHT) SUB:川浪、鮎川対する福岡は、GK:永石、DF:前嶋、三國、奈良、小田(→田中81分)、MF:紺野(→金森75分)、重見(→田邉81分)、前、佐藤(→鶴野58分)、FW:山岸、ルキアン、と言うメンバーでした。立ち上がりからペースを握ったのは福岡で、素早いパス交換でプレスの的を絞らせず、広島ゴールに迫ります。ファーストシュートは前半7分で、佐藤のパスをペナルティエリア内で受けた山岸が反転してシュートしましたが枠外。9分にはFKのクリアボールを前がシュートします。両チームとも球際を厳しく行って激しいボールの奪い合いをしましたが、そんな中で前半10分、小田が満田を後ろから倒してイエローカードを出されます。満田は痛みをこらえながら立ち上がり、しばらくプレーを続けたものの、約10分後にピッチ上に座り込んでしまい、そのまま越道に交代となりました。
広島はその直後の22分、右のポケットからの森島のパスに走り込んだ東が決定的なシュートを打ちましたがGKの好セーブに防がれます。逆に前半29分、紺野のシュートは荒木がクリアしたものの、そのボールを拾われて紺野がクロス。これを山岸にヘッドで決められて、先制点を許してしまいました。
これで勢いのついた福岡は、その直後にも紺野に決定機を作られましたが大迫が反応。38分にはカウンターから佐藤にシュートされたもののDFがクリアし、40分にも山岸のシュートを佐々木がぎりぎりでクリアします。前半は福岡に9本のシュートを打たれたのに対して広島は2本に終わり、1点ビハインドでハーフタイムを迎えました。
後半に入るとスキッベ監督はエゼキエウと志知を投入。1トップ2シャドウにして東をボランチに回して流れを掴みます。そして後半4分、東のパスで右サイドを抜け出した越道がクロスを入れると、ここに走り込んだソティリウがヘッドで叩き込んで同点に追いつきました。
これで完全にペースを握った広島は、素早い切り替えと前からのプレスで福岡を押し込み続けます。13分には森島がミドルを放ちましたがDFがブロック。21分にはCKのクリアをエゼキエウが狙いましたが枠外に外れます。そして後半26分、東のFKに佐々木がヘッドで合わせに行くと、そのカバーに入った山岸の頭に当たったボールはゴールネットに収まって、広島が勝ち越しに成功しました。
追いつきたい福岡はウェリントンを投入して、ハイボールからの打開を図ります。しかし広島は守備陣が落ち着いて対応して相手にシュートも打たせません。そんな中の後半43分、福岡の攻撃をはね返すと低い位置でボールを拾った川村が、素晴らしい反転でマーカーを置き去りにしてカウンターを仕掛けます。そして平行して走っていたエゼキエウとのワンツーを使ってDFのマークを剥がすと左足で強烈なシュート。これがGKの横を抜いてゴールに突き刺さって決定的な3点目を奪います。福岡も後半アディショナルタイムにカウンターからウェリントンが危ないシュートを放ちましたが枠外に外れ、広島が2点リードを保ったままで勝利のホイッスルとなりました。
DAZNの集計によると前半のシュートは福岡の9本に対して広島は3本。ボール支配率も福岡が52%で上回るなど、0-1と言う結果だけでなく内容的にも福岡に上回られていたことが分かります。その原因は前からプレスに行けなかったことで、平均のボール奪取位置が31.3mと前節に比べて10mも低ければ「広島のサッカー」ができるわけがありません。モバイルサイトによると川村は「前半は新しい取り組みだったんですけど、練習でもやってこなかった形だったので、すごく難しかった。守備もはまらなかった」と語っていますが、ツートップにしたことで守備のスイッチを入れるところが曖昧になり、森島や川村がボールを奪いに行くタイミングが合わなくなり、高い位置でボールが奪えなかった、と言うことなのだろうと思います。失点シーンは紺野や山岸を自由にさせてしまったところに原因がありますが、いくら屈強な守備陣が揃っていても自陣に引き込んでしまっては失点を防ぐのは難しい、と言うことだと思います。
しかし後半に入ってワントップにソティリウを残し、シャドウにエゼキエウ、左サイドに志知を入れて東をボランチに落とすことによってチームは蘇りました。特に東は正確なキックで相手のオウンゴールを導いただけでなく、ソティリウの得点に繋がった越道を走らせるパスを(しかも右足で!)出しています。サンフレッチェのボランチは青山がベンチ入りもできないほどの激戦区ですが、その中でもレギュラーとして出場できるだけのクォリティがあることを示した活躍だった、と言えるでしょう。
第12節は上位陣が揃って勝利して、首位の神戸から3位までの4チームが勝ち点3差にひしめく混戦となっています。しかも広島はその中で唯一消化試合が1試合少ないため、首位ともほぼ並んでいると言って良い状況です。リーグ序盤は不調だった鹿島と川崎Fも連勝で順位を上げてきていて、更に消化が3試合少ない浦和も首位との勝ち点差を考えると、今後上がってくる可能性があります。空前の大混戦になりそうな気配の今季のJ1リーグ戦。サンフレッチェが勝ち残るためには、1試合1試合大事に戦って行かなければなりません。
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