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2023/03/09

ルヴァン杯GS第1節横浜FC戦

昨日ホームで行われたYBCルヴァンカップグループステージ第1節横浜FC戦は、逆転で今季公式戦初勝利を挙げました。
 スキッベ監督はリーグ戦から先発全員を入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       川浪

  住吉   山﨑   志知

    松本泰  青山

松本大            柏(→佐々木72分)
(→Bカリファ72分)
   柴崎    エゼキエウ(→川村61分)
   (→満田61分)
       棚田(→鮎川HT)

SUB:林卓人、越道
 対する横浜FCは、GK:市川、DF:林幸多郎、杉田、西山、武田、MF:吉野(→清水83分)、井上、小川慶、カブリーニ(→高塩69分)、新井、FW:マルセロ・ヒアン(→伊藤64分)、と言うメンバーでした。立ち上がりから前からのプレスに行く広島でしたが、横浜FCのパス回しになかなか奪うことができず、逆にシンプルな攻撃からチャンスを作られます。12分には吉野のロングパスで抜け出したマルセロ・ヒアンに決定的なシュートを打たれましたが川浪がナイスセーブ。30分の小川慶の決定機も川浪が防ぎ、続いて杉田のシュートはバーが弾きます。対する広島も27分には青山のクロスに山﨑がヘッドで合わせたものの惜しくも枠外。30分にはカウンターから棚田が抜け出したもののDFに当たり、38分には棚田、松本泰が決定機を迎えましたが決めることができません。更に41分には青山のフィードを受けたエゼキエウが倒されてPKを得て、自ら蹴ったもののGKのファインセーブの阻まれてバーにも嫌われます。前半は両チームともに決定機を迎えながらも得点は生まれず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 スキッベ監督は後半立ち上がりから鮎川を投入して流れを変えようとします。しかし先にスコアを動かしたのは横浜FC。後半12分、杉田のパスで抜け出した小川慶のクロスは川浪が弾いたものの、こぼれ球をカプリーニに決められて先制点を許してしまいました。
 ここでスキッベ監督は川村と満田を投入して攻撃のギアを上げます。続いて26分にはベン・カリファと佐々木を投入。志知を左WBに上げてクロスからの得点を狙いに行きます。そしてそれが功を奏したのが後半29分。志知のクロスはGKに弾かれたものの、満田が右から強烈なシュートを決めて同点に追いつきます。更に35分には満田のCKを佐々木が難しい体勢からヘッドで流し込んで勝ち越し点を奪うと、43分には山﨑のロングパスで抜け出した満田のクロスをDFがオウンゴールして点差を広げます。その後も広島がペースを握りつつ横浜FCの反撃を許さず、そのまま逃げ切りました。
 昨年はカップ戦でもメンバーを変えずに戦ってルヴァンカップ優勝と天皇杯準優勝を勝ち取ったスキッベ監督でしたが、今年のルヴァンカップの初戦は「完全ターンオーバー」で来ました。そのためか立ち上がりからハイプレスに行ったもののなかなか嵌まらず、横浜FCにパスを回され何度かビッグチャンスを作られました。そして後半12分、中盤からのスルーパスで小川慶が抜け出したところから先制点を許します。そこまでは広島も何度か良い形を作りながらも得点できずにいただけに、悪い雰囲気になりかけていたようにも思いました。しかしそこで投入された川村と満田、更に交代で入ったベン・カリファと佐々木が流れを変えて、一気の逆転勝利に繋げました。結果だけ見ると「レギュラー組」の力強さが目立ったようにも思いますが、それもそこに至るまでに全員で「スキッベサッカー」を貫いていたからこそ。「控え組」の頑張りとそれを引き出したスキッベ監督の采配が、勝因だったと言って良いのではないでしょうか。
 ところでこの試合で特に印象的だったのは、今季初出場となった青山のプレーでした。中盤での激しい守備やゲームコントロール、そしてエゼキエウのPK奪取に結びつけたシーンに見られる鋭いパスはさすがと言うべきものだったのですが、それ以上に驚いたのはセットプレーのキッカーを務めていたこと。しかもそのボールの多くが鋭く曲がり落ちる球質で、後半33分には住吉の決定的なシュートを導きました。昨年から出場機会が限られる中で、自らを成長させてきたことが分かりました。彼ほどの選手が苦しい状況でもいっさい手を抜かずに鍛えている姿は、きっと若手にも良い影響を与えているはず。チーム力の底上げが着々と進んでいることが実感できる試合だった、と言って良いかも知れません。

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