第2節新潟戦
柏が今季初先発した以外は前節と同じで、以下のメンバーで戦いました。
大迫 塩谷 荒木 佐々木 (→越道90+1分) 松本泰 野津田(→松本大77分) (→森島HT) 中野 柏(→東HT) (→ソティリウHT) 満田 川村 Bカリファ SUB:川浪、志知GK:小島、DF:藤原、トーマス・デン、千葉、堀米(→田上85分)、MF:高、秋山(→島田65分)、太田(→松田85分)、伊藤(→谷口65分)、三戸、FW:鈴木(→ネスカウ72分)、と言うメンバーでした。立ち上がりから攻勢に出たのは広島で、1分には川村が初シュート。また8分には松本泰が強烈なシュートを放ちましたがGKに止められ、12分には波状攻撃から野津田がミドルを放ちましたがGKの正面に行ってしまいます。逆に前半13分、縦パスを受けた伊藤が反転して三戸に渡すと、横へのドリブルからのスイッチから太田に決められ先制点を許してしまいました。
追いつきたい広島は15分、満田の右からのCKをニアでベン・カリファが逸らして柏が飛び込みましたがシュートはバーを直撃して弾かれます。逆に新潟は17分、ハーフカウンターから太田が打ってきましたがポストを直撃。続いて24分にも伊藤に強烈なミドルを打たれたものの大迫が触ってバーが弾きます。その後も広島がプレスに行くものの嵌まらず、新潟に自在なパス回しを許します。そして前半36分、GKからのロングパスを荒木がクリアに行ったものの鈴木に収められ、伊藤、太田とつながれ鈴木に決められて追加点を許します。その後も太田や鈴木に危ういシュートを打たれたものの何とか凌いで、新潟の2点リードでハーフタイムを迎えました。
2点を追う広島は後半頭からの3枚替えで点を奪いに行きます。早速後半1分には東がシュートまで持ち込んだもののGKの正面。続いて4分には東のクロスが枠内に飛びましたがGKがぎりぎりでクリアします。その後も広島は相手にボールを渡さず一方的に攻め続け、川村、塩谷、ソティリウ、ベン・カリファらがシュートを放ったもののなかなかゴールに結びつきません。フレッシュな選手に入れ替えて何とか凌ごうとする新潟。広島も足が攣った野津田に代えて松本大を投入します。そして後半33分、満田のFKはクリアされたもののこれを塩谷がダイレクトボレーシュート。これが糸を引くような弾道でゴールネットに突き刺さって、ようやく1点差に迫りました。
その後も広島はクロスやセットプレーから新潟ゴールに迫ります。後半40分にはCKからの佐々木のヘッドに川村が飛び込みましたが惜しくも空振り。広島はその後も何度もゴールに迫り、アディショナルタイムには大迫もゴール前に上がって力攻めで相手陣内に攻め込みますがゴールネットは揺らすことができません。そして2分追加されたアディショナルタイムも生かすことができず、試合終了を告げる無情のホイッスルが鳴り響きました。
Football LABによると、広島のシュートは新潟の3倍以上の27本。枠内シュートは10本で、ゴール期待値は2.634と1点しか取れなかったのが不思議なくらいの試合だったと言えます。試合後のスキッベ監督は「気持ち的には、20以上もの攻撃をしたにもかかわらず、同点にまで追いつけなかったので、残念な気持ちでいっぱいです」と語っていますが、これはサンフレッチェファミリー全体の気持ちだったと思います。クロスからの攻撃が多くやや単調だったこと、コンビネーションで崩そうとするシーンが少なかったことなど反省点はあるものの、キャンプでメンバーを固めずにチーム作りを進めてきたことが一因でしょう。昨年も第5節まで3得点しか取れず3分け2敗でスタートしたこと、その後スキッベ監督の来日とともに得点を取る形が整備され、結果を出せるようになったことを考えると、それほど悲観する必要はないと思います。今後チーム戦術が熟成し、怪我人が多かった攻撃陣のコンディションが上がってくれば、点は取れるようになるに違いありません。
ただその一方で、前半に新潟の攻撃を止められずに2失点を喫したことは修正が必要だと思います。新潟は立ち上がりの広島の攻勢をはね返すと、その後はリズムの良いパス回しでチャンスを量産。大迫の好セーブがなければ3点目、4点目を失っても不思議ではない展開でした。その要因は新潟のキープレーヤーである伊藤に自由にプレーさせてしまったこと、そして後ろから上がってくる選手を捕まえられなかったことだと思います。スキッベ・サッカーの肝である連動したプレスがチーム全体でできなければこうなる、と言う教訓を得た試合だったと言えるかも知れません。この試合が終わって順位は14位に後退してしまいましたが、自分たちのサッカーを信じて、次の試合に向かわなければなりません。
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