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2022/09/08

天皇杯準々決勝C大阪戦

昨日ヨドコウ桜スタジアムで行われた天皇杯準々決勝C大阪戦は、終盤の柏と川村のゴールで逆転勝利を挙げ、7年ぶりに準決勝進出を決めました。
 スキッベ監督は清水戦と同じ先発メンバーを送り出して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木(→住吉HT)

    松本泰  野津田
    (→川村HT)
茶島             柏
(→野上61分)
   森島   Bカリファ(→エゼキエウHT)

      ピエロス(→Dヴィエイラ70分)

SUB:川浪、柴崎
 対するC大阪はリーグ戦から2人変更して、GK:キム・ジンヒョン、DF:松田、ヨニッチ、鳥海、山中、MF:毎熊(→中原83分)、鈴木、為田(→パトリッキ77分)、奥埜、FW:タガート(→山田77分)、加藤(→ブルーノ・メンデス83分)、と言うメンバーでした。最初にビッグチャンスを作ったのは広島で、5分に茶島の突破からのクロスを森島がシュートしたものの枠外に外れます。しかしその後はC大阪のプレスと速攻からチャンスを作られ、10分には山中のクロスに毎熊が合わせましたが大迫がキャッチ。11分にはハーフカウンターから加藤に打たれましたが枠外に外れて助かります。続いて12分にはCKのこぼれを鈴木に打たれたもののDFが身体を張って守り、17分にも山中のアーリークロスにタガートが合わせましたが枠外に外れます。広島も22分には右サイドの細かいパス交換で相手を引きつけ、サイドチェンジを受けた柏のクロスを森島が折り返したもののGKに抑えられます。その後もセレッソのペースは続き、25分には加藤の抜け出しからタガート、奥埜に危ういシュートを打たれ、30分にもGKからのロングフィードを収めたタガートにシュートを許します。そして前半40分、為田のアーリークロスにタガートが飛び込んでヘッドを合わせるとさすがの大迫も反応できず、セレッソの1点リードでハーフタイムを迎えることになりました。
 スキッベ監督は後半の頭から3枚替えで流れを変えようとします。そして10分には住吉がブレ球のミドルシュートを放つなど攻勢を強めますが、セレッソも一歩も引かずにカウンターを狙ってきます。24分には川村がシュートしたもののGK正面。35分には塩谷がミドルを放ったものの惜しくも枠を外れます。終盤は守りを固めるセレッソに対して広島がこじ開けようとする、と言う展開が続く中の39分。右からのCKはクリアされたもののこぼれ球を拾って攻撃を続け、ドウグラス・ヴィエイラのからのボールを塩谷がペナルティエリア内へのパス。ここに走り込んだ柏がニアサイドを打ち抜いて、ついに同点に追いつきました。
 その後は両者とも勝ち越しを狙ってお互いに攻め合います。41分には山田の仕掛けからセレッソがCKを取りましたが山中のボールをクリアすると、カウンターからエゼキエウが持ち上がったものの野津田のクロスはクリア。また43分には山中が、エゼキエウがそれぞれ相手ゴールに迫ります。そして後半アディショナルタイムにいったんはセレッソ陣内でボールを奪われたものの、これを野上と森島が連動して奪い返すと森島が中を冷静に見てクロス。ここに飛び込んだ川村がヘッドで決めてついに広島が勝ち越し。その後のセレッソの放り込みを落ち着いて跳ね返して、クラブ史上初となる2つのカップ戦でのベスト4を決めるホイッスルが鳴り響きました。
 今季これまでのセレッソとの試合はいつも難しい試合になっていましたが、この試合はこれまで以上に厳しい試合展開でした。セレッソの小菊監督は「85分までは今季のベストパフォーマンスと言えるくらいの内容だった」と語っていますが、少なくとも前半はセレッソのゲーム。広島のチャンスは5分の森島のシュートぐらいだったのに対して、セレッソは何度も広島ゴールに迫っていて、広島守備陣の奮闘が無ければ前半だけで勝負が決まっていたかも知れません。また後半は広島が前からの圧力を強めて押し込む時間が長くなったものの、ヨニッチを中心としたセレッソの守備は堅くなかなか崩し切ることができず。後半40分を過ぎても得点できないと言う展開から、正直言ってさすがにもうダメかも、と思って見ていました。ところが、我らがサンフレッチェの選手たちは違いました。まず後半41分のシーンは塩谷が相手ゴール前まで攻め上がって、ドウグラス・ヴィエイラのポストプレーからシュートを放つか、と見せかけてのパス。そしてそのボールを受けた柏は「パスが来る前からビジョンを描けて...ファーに打つと見せかけてニア」(モバイルサイトによる)を打ち抜くと言う、2人のベテランの落ち着きと質の高さが生み出したものでした。そして決勝ゴールとなった2点目は、ボールを奪われた瞬間にプレスをかけてボールを奪い切った森島と野上の決意と技術、そして余裕を持って上げた森島のクロスに「相手のディフェンスがみんなボールウォッチャーになっていたので、うまく入り込めば決められると思っていた」と言う川村の冷静さによるゴールでした。今季広島はセレッソと3回戦って3勝したわけですが、双方の力の差はほんのわずか。しかしその差は自分たちのサッカーを突き詰めたところにある差であって、ここまでのディテールの積み重ねによってできたものなのだと思います。この勝利は「奇跡のような逆転劇」ではありますが、しかし決して本当の意味での奇跡ではない。この勝利は、スキッベ監督と選手たちがこれまで積み上げてきたものがあったからこその「必然の勝利」だった、と言って良いのではないでしょうか。
 この試合の結果、サンフレッチェはJリーグ開幕以降9回目の準決勝進出となりました。これまで何度も挑戦しながら果たせなかった天皇杯のタイトルにまた一歩近づいたわけですが、しかしながらここから頂点にたどり着くまでがより難しい、と言うのはクラブに関わる誰もが知っていること。まずは準決勝の京都戦の前にあるリーグ戦とルヴァンカップの5試合をしっかりと戦って、チーム全員の力で前進して欲しいと思います。

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