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2022/07/14

天皇杯R16群馬戦

昨日行われた天皇杯ラウンド16で、サンフレッチェは塩谷のゴールで群馬を下して2016年以来6年ぶりにベスト8進出を決めました。
  スキッベ監督は湘南戦から大迫以外全員を入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

    松本泰  野津田

柏              東
(→藤井智HT)
   森島      満田(→柴崎77分)
   (→青山89分)
      Jサントス(→Bカリファ77分)

SUB:川浪、野上、今津
 対する群馬も町田戦から先発全員を入れ替えて、GK:清水、DF:岡本(→天笠87分)、城和、藤井悠、高橋、MF:田中(→白石64分)、岩上、奥村(→中山79分)、FW:深堀(→田部井79分)、平松、山根、と言うメンバーでした。5-4-1の布陣で守りを固める群馬に対して、序盤から広島がボールを回して攻め込みます。5分には松本泰が落としたボールを満田がシュートし、こぼれをジュニオール・サントスがヒールで狙ったもののGKがキャッチ。8分には東のパスから満田がシュートしたものの枠外に外れ、9分にはCKに荒木が飛び込みましたがわずかに届きません。16分には松本泰がペナルティエリア内から打ったもののGKが反応し、23分の森島のシュートも弾かれます。逆に前半26分、素早いリスタートから田中に左サイドを破られ、クロスに飛び込んだ深堀のシュートは塩谷がコースを変えてバーに当たる、と言う危ないシーンを作られます。その後は再び広島がボールを握って、29分にはCKのこぼれを森島が狙ったものの枠外。37分には柏のクロスを東がヘッドで狙ったもののGKにキャッチされ、42分には野津田のFKに塩谷が合わせましたがわずかに外れます。前半45分にはFKのこぼれを満田が狙ったもののDFに弾かれ、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半は群馬も攻撃に出てきて、1分の山根のクロスはDFがぎりぎりでクリア。3分の高橋のクロスは大迫がキャッチし、9分の奥村のシュートは枠外に外れます。そして後半12分、塩谷が低い位置からドリブルで突破して右のスペースへのパスを送ると、これを受けた藤井智がクロス。ニアで潰れたジュニオール・サントスが作ったスペースに飛び込んだ塩谷が頭で押し込んで、広島が先制点を奪いました。
 得点を取らなければならない群馬は攻め込もうとしますが、ハイボールは荒木と佐々木がことごとく跳ね返し、また「即時奪回」で群馬陣内に攻め入ります。後半17分には東がシュートしたものの枠外。19分には藤井智の折り返しをジュニオール・サントスが打ちましたがGKが反応し、26分には満田のクロスにジュニオール・サントスがヘッドで合わせましたがGKに止められます。また後半34分には松本泰がヘディングで狙いましたが枠外に外れ、37分には森島のクロスに東が飛び込みましたがシュートは枠を捉えることができず。続いて44分にもベン・カリファのパスに東が合わせましたがブロックされます。終盤は群馬がロングスローを入れてきたものの跳ね返して、1点のリードを保ったままで試合を締めました。
 守りを固め、カウンターから奪った虎の子の1点を守り切って浦和に勝った群馬は、この日も同様の戦いを仕掛けてきました。両サイドを下げて5人がDFラインに並び、その前にスペースを4人が埋めると言う守備は強力で、シュートをいくら打っても打っても入らない、と言う感じさえしました。前半26分の意表を突いたセットプレーからのシュートがもし入っていたら、そのまま逃げ切られる、と言う展開になったかも知れません。また後半の立ち上がりは群馬も攻めに出てきて何度かシュートまで行くシーンを作られていたわけで、広島の守備陣がしっかり集中して失点をゼロに抑えたのが勝因の一つだったのは間違いない、と思います。
 一方得点シーンですが、群馬の左WBに入っていた山根が「塩谷選手がボールを運んできて、俺が出るか迷って、俺が出たあとの空いたスペースを突かれて3バックの右が上がってくるとマークが難しくて、そのまま上がられてゴールにつながってしまいました」と語っていることからも分かるように、塩谷が陣形を崩して思い切って上がって行ったことによって相手の守備陣に混乱を与えたからこそ生まれたゴールだった、と言えます。もともと塩谷は得点力のある選手で、2014年にはリーグ戦で6ゴール、ACLでも2ゴールを決めていますし、アル・アイン所属時の2018年のクラブワールドカップでは決勝でレアル・マドリード相手にゴールを奪っています。今季は「ちょっと守備重視っていうか、前の選手にモリシとかマコとか点が取れる選手がいる」(モバイルサイトによる)ためあまり上がっていなかったそうですが、やはりここぞと言うところでの武器になることを示した得点シーンだった、と思います。昨年、4年ぶりに広島に復帰してさすがのポテンシャルを見せている塩谷ですが、いよいよ本来の攻撃的な姿を見せてくれそうな、そんなゴールだったと言えるでしょう。Jリーグカップ(ナビスコ杯/ルヴァン杯)は2014年、天皇杯は2013年といずれも塩谷が在籍していた時に準優勝して以来上位進出ができていませんが、今年こそこのまま勝ち上がって、塩谷の「忘れ物」を取ってきて欲しいと思います。

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