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2019/09/05

ルヴァン杯QF札幌戦1st leg

昨日アウェイで行われたルヴァンカップ準々決勝1st legは、荒木の退場もあって逆転負け。6/17のACL鹿島戦以来の公式戦での敗戦となりました。
 青山が今季初先発。また林が先発した以外は磐田戦と同じで、以下の布陣で戦いました。
        林

   野上  荒木 佐々木
       (退場48分)
     青山  稲垣

ハイネル           柏

    川辺     東(→井林50分)
    (→柴崎90+2分)
      ペレイラ

SUB:廣永、清水、サロモンソン、野津田、渡
 対する札幌は、GK:菅野、DF:進藤、キム・ミンテ、福森、MF:白井、深井、荒野(→宮澤78分)、中野、ルーカス・フェルナンデス、岩崎(→ジェイHT)、FW:アンデルソン・ロペス(→金子83分)、と言うメンバーでした。開始早々に試合を動かしたのは広島。前半2分、DFラインから流れるようなパスワークで速攻を仕掛け、東のパスからレアンドロ・ペレイラがシュートを決めて先制点を奪いました。
 これでペースをつかんだ広島。7分にも稲垣が決定的なシュートを放つなど主導権を握ります。しかし札幌も反撃し、福森のパスや岩崎の仕掛けなどで広島ゴールに迫ります。そして前半18分、ルーカス・フェルナンデスの意表を突いたパスが前線へ。これをアンデルソン・ロペスがDFと入れ替わるように受けて飛び出すと、林との1対1を制して同点に追いつかれてしまいました。
 この直後にもルーカス・フェルナンデスのクロスからアンデルソン・ロペスにシュートを打たれます。しかし広島は20分、またもや東のパスで抜け出したレアンドロ・ペレイラが右からのシュートを突き刺して、再び広島がリードしました。そしてこの後は札幌にボールを回されるもののブロックを作って対抗。時折流れるようなパスを繋ぎ、あるいはカウンターから逆襲を図ります。前半45分には岩崎に危ういシュートを打たれたものの枠外に外れて、前半は広島の1点リードで折り返しました。
 後半開始からジェイを入れて攻勢に出ようとする札幌。そしてそのジェイに向かって蹴られたボールが試合の流れを変えます。バウンドしたボールが競り合いに行った荒木の手に当たってコースを変えます。これを見た西村主審はハンドの反則を取って躊躇なく荒木にイエローカード。2度目の警告と言うことで、荒木は退場となってしまいます。更にこのFKを蹴った福森が蹴ったボールは林の逆を突いてポストに当たってゴール。広島は数的不利になった上に同点に追いつかれてしまいました。
 勢いに乗った札幌は、その後はほぼ一方的に攻めます。広島は何とか押し返そうとするものの、仕掛けのパスが引っかかってなかなかシュートまで持ち込めません。20分にはCKからルーカス・フェルナンデスがヘディングシュートしましたがポスト。23分のルーカス・フェルナンデスのシュートも林が弾きます。攻め込まれ、シュートを打たれながらも耐えていた広島でしたが、後半35分、ジェイのパスで抜け出した白井が倒れてPKが与えられます。これをセットしたアンデルソン・ロペスが林の読みとは逆方向に蹴り込んで、ついに勝ち越しを許します。しかしその後は粘り強い守備で追加点は許さず、1点差で札幌が1st legを制しました。
 ホーム&アウェイで戦うカップ戦の準々決勝。アウェイの1st legを勝つか引き分ければ良かったのはもちろんですが、しかし負けてもアウェイゴールを2点も取ったのは重要です。サンフは勝ち抜きのためには2nd legに勝たなければならないのですが、1-0か2-1の勝利ならばOKです。ACLの鹿島戦ではアウェイの1st legで0-1で負けたために2点差以上の勝利が必要な状況になったことを考えると、ずっと良い形でホームゲームを迎えることができる、と言えるでしょう。逆に札幌にしてみれば守って引き分けに持ち込むか、あるいは点を取って勝ちを狙うか判断しなければならなくわけで、広島よりも難しい戦いになる、と言えるかも知れません。
 ところで2つのイエローで退場となった荒木ですが、私が思うに2つのイエローはいずれも正当では無かったように思います。まず1枚目のイエローは中盤での競り合いでハンドを取られたものですが、当たった位置は肩のすぐ下の部分でハンドと言えるかどうか微妙。少なくとも荒木自身は胸トラップしたつもりだったはずで、意図的に手でコントロールしようとしたとは言えないと思います。FIFAが定めた新しいハンドの基準では「手または腕が身体の近くにあり、不自然に身体を大きく見せていない」ものは反則にならないことになっていますが、荒木の1枚目のイエローの場合はまさにこれに当てはまります。主審の西村さんがちゃんと見ていたのかどうかは分かりませんが、もしビデオで見直せばハンドとジャッジしてはいけないシーンだった、と言えるのではないでしょうか。そしてそれ以上に微妙だったのは2つ目のイエローのシーン。この場面では荒木にはそもそもボールは見えていなくて、たまたま不規則になったバウンドがバランスを取ろうとして伸ばした手に当たったように見えます。新しい競技規則では守備側がハンドの反則を取られるのは「手または腕をボールに向かって動かすなど、手または腕で意図的にボールに触れる」「競技者の身体を不自然に大きく見せている手または腕にボールが触れる」「肩よりも上にある手または腕にボールが触れる」の場合ですが、そのどれも当てはまらないのは明らかです。もし荒木の手にボールが当たらなければジェイが決定的なシーンを迎えた可能性は高いとは思いますが、そもそもファウルだとは言えないような場面でイエローまで出すのは明らかに行き過ぎ。このイエローカードは、西村主審のミスジャッジだと言っても良いのではないでしょうか。
 試合後にロッカールームで涙を流す荒木に対して選手は口々にポジティブな言葉をかけたそうですが、選手たちもきっと「荒木の責任ではない」と言うことが分かっていたのだと思います。むしろ数的不利になっても、また直後の直接FKを決められても集中を切らさずその後の失点を1点に抑えることができたのは、チーム全体が一丸となって戦っていたからだ、と言えるでしょう。次はより厳しい戦いになることは間違いないところですが、きっと勝利してルヴァンカップを勝ち上がってくれるのではないでしょうか。

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