J1リーグ戦第5節大分戦
先発メンバーは前節までと同じで、以下の布陣で戦いました。
大迫 野上 吉野 佐々木 川辺 松本泰 (→松本大87分) エミル 柏 柴崎 野津田(→渡71分) (→東78分) ドグ SUB:廣永、井林、清水、パトリック対する大分は、GK:高木、DF:鈴木、福森(→三竿73分)、岩田、MF:松本怜、高山(→小林79分)、前田、ティティパン(→後藤65分)、FW:小塚、藤本、オナイウ、と言うメンバーでした。立ち上がりはお互いにプレスをかい潜ることができずにチャンスを作れませんでしたが、徐々に大分がチャンスを作ります。6分には松本怜が右から仕掛け、24分にも大分の右からの攻めを佐々木が押さえられずにかわされてクロスを入れられますがクリアします。30分には福森がクロス?シュート?を打ったものの枠外。33分にも野津田が奪われ右からクロスを入れられますが大迫が抑え、37分には藤本がシュートしましたが枠外に外れます。広島の初シュートは前半41分で、柏がインターセプトしたボールをドウグラス・ヴィエイラに預けてシュートしましたが惜しくも枠外に外れます。前半はやや大分のペースながら広島もしっかり守ってスコアレスでハーフタイムを迎えました。
後半も2分に松本怜のクロスを大迫がクリアする、と言うシーンがありましたが、その後は広島のペース。8分にはサロモンソンのシュートのこぼれを野上が頭で合わせましたが惜しくもGK正面を突きます。そして後半11分、高い位置で佐々木が奪ったボールを川辺、柏と繋いで柴崎がクロス。これを中央で待ち構えたドウグラス・ヴィエイラが頭で流し込んで、広島が先制点を奪いました。
狙い通りに先制点を奪った広島は、その後は強固なブロックを築いて大分の攻撃を跳ね返します。広島も時折チャンスをつかんで追加点を取りに行き、22分にはスローインからドウグラス・ヴィエイラが狙いましたがヒットせず。24分には川辺のクロスにドウグラス・ヴィエイラが飛び込みましたがわずかに合いません。次々と選手を入れ替えて何とか広島ゴールをこじ開けようとする大分。広島も渡、東、松本大を投入して運動量を確保しつつ凌ぎます。後半44分には岩田が遠目から狙いましたが枠外に外れ、後半アディショナルタイムの小林のシュートも枠を捉えず。結局そのまま得点は動かず、広島が1点のリードを保ったままで試合終了のホイッスルとなりました。
大分がこれまでに作り上げてきたサッカーを存分に発揮したこともあって、試合は全体的に大分ペースの時間帯が長かったように思います。GKがDFラインの高さまで進出してきてフィールドプレーヤーのようにパス回しに参加し、広く空いている方のサイドを使って攻め込むスタイルは、見ていて小気味の良いものでした。しかしその大分に対して広島は「辛抱しなくてはならなかった」(大迫)と言う言葉通り、粘り強い守備で対抗しました。そして前半こそなかなかチャンスを作れなかったものの、後半は高い位置からの守備が奏功し、また流れるようなパスから先制点を奪いました。その後の時間帯にボールを握られてなかなか反撃できなかったことなど反省するところはあるものの、ほぼ想定通りの試合だった、と言えるのではないでしょうか。
そしてこの試合のもう一つの収穫は、ようやくFWが点を取った、と言うことだと思います。これまでも後ろからのボールを収めての反転やドリブル突破などでドウグラス・ヴィエイラが能力を見せていたのは確かですが、やはりFWは得点を取ってこそチームに貢献した、と言えるもの。広島の素早いパス回しで大分の守備が少々混乱していたとは言え、柴崎のクロスを呼び込み相手のマークを外してゴールを決めて勝利を決めたことは、大きな自信になったに違いありません。「2019年版広島」の完成形にはまだ遠いものの、チーム作りは着々と進んでいる、と言って良さそうです。
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