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2019/02/02

アジア杯決勝カタール戦

昨日行われたアジアカップの決勝で、日本代表はカタールに1-3で敗れて2大会ぶりの優勝を逃しました。日本代表のメンバーはイラン戦の先発から怪我の遠藤のみを入れ替えて、GK:権田、DF:酒井宏、冨安、吉田、長友、MF:柴崎、塩谷(→伊東84分)、堂安、南野(→乾89分)、原口(→武藤62分)、FW:大迫。対するカタールは、GK:アルシーブ、DF:コレイア、ハサン、サルマン、アルラウィ、マディボ、MF:ハティム、フーヒ(→アルハジリ61分)、FW:アルハイドス(→ブディアフ74分)、アクラム・アフィフ、アルモエズ・アリ(→アフメド90+5分)、と言うメンバーでした。立ち上がりから積極的に攻め込む日本は、前半4分に大迫がファーストシュートを放ちます。しかしその後はカタールの堅い守備になかなかシュートまでいけなかった、前半12分。左からのアクラム・アフィフがクロスを送ると、吉田を背負いながらパスを受けたアルモエズ・アリがボールを浮かせるとバイシクルシュートを打つとこれがゴール右隅に決まって、先制点を許してしまいました。

 これで勢いの出たカタールは、丁寧なパス回しで日本を振り回します。それに対して日本はなかなかチャンスを作れず落ち着かない時間が続きます。そして前半27分、アクラム・アフィフが出したパスをハティムが受けると、吉田をかわして遠目からのシュート。これが見事にゴール左隅に突き刺さって、リードが2点に広がります。その後は日本がボールを回すものの決定的なシーンは作れず、カタールの2点リードで前半を折り返すことになりました。

 後半に入ると日本が攻勢に出たのに対して、カタールは自陣に引いてブロックを作って守りを固めます。4分にはCKから吉田がヘッドで狙いましたが枠外。8分には塩谷がミドルを放ったもののDFに引っかかり、21分には柴崎のCKに武藤が合わせましたが惜しくも枠を外れます。そして後半24分、塩谷の縦パスを大迫がワンタッチで裏に出すと、抜け出した南野が冷静にボールを浮かしてGKの頭の上を抜いて1点差に迫るゴールを決めました。

 この後も日本はほぼ一方的に攻め込み、28分には長友のクロスに武藤が合わせましたが決め切れず。33分には堂安がシュートしたもののDFにブロックされてしまいます。逆に後半34分にはカタールがカウンターからシュート。そしてその直後のCKのシーンで相手のボールが吉田の手に当たった、とVARによって判定されてPKを与えることになってしまいます。そしてそのPKをアクラム・アフィフに決められると、その後は乾を投入して前への圧力を強めるものの日本に女神は微笑まずそのままタイムアップ。「森保ジャパン」の初めての敗戦は、苦い味のものとなってしまいました。

 この試合のポイントの一つは、カタールの前半の2得点にあった、と言えます。アルモエズ・アリの1点目もハティムの2点目も吉田が対応して止められなかった、と言う問題はあるものの、それでも止められなかったほどのスーパーなシュートだったと思います。また3点目も競り合いの中でたまたま吉田の手に当たってしまったというもので、不運なシーンだったと言わざるを得ません。ここまでどちらかと言うと運に恵まれていた日本代表でしたが、この試合は逆の目に出てしまった。それが敗戦の原因になったと言わざるを得ないように思います。

 ただ、そうは言ってもカタールを素晴らしいチームだと認めないわけにはいきません。前半はキープレーヤーの一人であるアクラム・アフィフがあらゆるところに顔を出してゲームを作り、日本に的を絞らせませんでした。また守備では大迫に仕事をさせず、また流動的に動くシャドウもきっちりと対応してほとんど決定機を作らせませんでした。カタールはスペインのコーチ陣の指導により若い世代から強化してここまで代表を強くしてきましたが、まさにその効果が現われたと言えます。少なくともこの試合については、カタールが勝者だったことは妥当な結果だったと言うしかない、と思います。

 ただ、だからと言って森保監督とその代表が決勝までたどりついた、と言う結果は高く評価すべきだと思います。ロシアW杯でベスト16に進出した日本代表でしたが、しかしその中核メンバーは長く代表の主力を担ってきた選手たち。主力メンバーの選手としての晩年が近づきつつある中で、新たに日本代表を率いることになった森保監督に与えられたミッションの一つが「世代交代」でした。そして森保監督は南野、中島、堂安、冨安ら新戦力の登用によって、そのミッションに一つの答えを出しました。もちろんその選択が100%正しかったとは言えないかも知れない。しかし怪我人が続出する中でも様々な戦い方に対応しながら決勝まで来た、と言うことは高く評価されるべきだと思います。

 今回のアジアカップは韓国、オーストラリア、サウジアラビア等の常連国がラウンド16で敗退した一方で、カタールだけでなくベトナム等の新興勢力が伸びてきたことを示す大会でもありました。これが今後のトレンドになっていくのか。あるいはこれまでの強豪国の巻き返しがあるのか。いずれにせよそのような切磋琢磨が行われることによって、アジア全体のレベルアップにつながって行くのではないでしょうか?

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