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2019/02/20

ACLプレーオフ・チェンライ戦

昨日ホームでAFCチャンピオンズリーグプレーオフを戦ったサンフレッチェは、PK戦でチェンライ・ユナイテッドを下して5回目の本戦進出を決めました。
 主力に怪我人が多かったこともあって、城福監督は平均年齢25.64歳のメンバーを先発のピッチに送り込みました。
      大迫

  荒木  吉野 佐々木
  (→野上100分)
   川辺   松本泰

エミル           柏
(→松本大77分)
   野津田  柴崎
   (→東64分)
      皆川
      (→パトリック82分)

SUB:中林、清水、渡
 対するチェンライは、GK:サラヌーン・アヌイン、DF:タナサク・シーサイ、ブリンネル、スリヤー・シンムイ、サラウット・インペーン、シンナパット・リーオ、MF:ピティワット、イ・ヨンレ、FW:ビル、シワコーン・ティアトラクン(→アディサク・クルンコスム87分→ピーラポン115分)、ウィリアム(→チェヤワット・ブラン73分)、と言うメンバーでした。広島は序盤から相手を押し込んで、前半3分には柏のクロスに皆川が飛び込み、5分には川辺のパスを野津田が狙いましたが枠外に外れます。逆に6分にはチェンライのCKからブリンネルにフリーでシュートを打たれましたが大迫が冷静にキャッチします。そして8分には佐々木のクロスを野津田が逸らし、皆川のシュートがハンドを誘ってPKを得ます。しかし皆川が蹴ったボールはGKに防がれ、絶好の先制のチャンスを逸します。その後も広島が攻め続け、15分には松本泰がフリーでシュートしましたが枠外。28分には右からのクロスにサロモンソンが頭で合わせましたがこれも枠を外してしまいます。32分には柴崎が遠目から狙ったもののGKがセーブ。36分にも柏のクロスに柴崎が頭で合わせましたがGKが好反応で防ぎます。前半は広島が70%以上のボール支配率で攻め続けたものの決め切れず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりはチェンライが攻勢に出たもののその後は広島がペースをつかみ、13分にはCKに皆川が合わせましたがシュートはクロスバーの上。15分には佐々木がミドルを打ちましたがDFにブロックされ、そこからのカウンターからウィリアムにシュートを打たれましたが大迫が胸でキャッチします。野津田に代えて東を投入する城福監督。24分にはその東が右からドリブルで侵入してチャンスを作り、25分にはサロモンソンのパスを受けた柴崎がペナの手前からシュートを放ちましたがGKが好セーブ。その直後のCKに荒木が合わせましたがバーを叩きます。更に後半30分には川辺の縦パスを受けた東が左足で狙ったもののGK正面を突き、31分には東野クロスを松本大が狙いましたがDFに当たってわずかに外れます。逆に37分には速攻からビルが持ち上がり、荒木をかわして決定的なシュートを打ちましたが大迫がわずかに触って枠外に導きます。広島は42分にも松本大がミドルを打ったものの大きく枠を外し、得点の無いままに延長戦に突入しました。
 延長に入っても広島がボールを支配するものの、チェンライの人数をかけた守備を崩しきれずもどかしい時間が続きます。運動量が落ちて、なかなか決定的な形を作ることができなくなった広島。それでも延長後半14分には、東のクロスから柴崎がシュートを放つと、これがDFに当たってこぼれたところをパトリックが押し込みます。しかし微妙なジャッジによりオフサイドと判定されてゴールは取り消され、PK戦に突入することになりました。そしてそのPK戦では川辺以外の全員が決めた広島に対してチェンナイは2人目と3人目が外して、広島が120分超の死闘を制してACL本戦進出を決めました。
 ベテラン中心で戦った2018年シーズンから一転して、19歳の大迫や20歳の松本泰ら若手を起用して臨んだ今季初の公式戦。勝利が絶対条件、と言う試合で選手たちが見せたサッカーの内容は素晴らしかったと思います。中でも特に素晴らしかったのは守備。高い位置からのプレッシャーが効果的で相手にパス回しからのビルドアップを許さず、巨漢FWのポストプレーを起点とした攻撃も寸断。また精度の高いキックを生かしたセットプレーも高い集中力で跳ね返しました。120分間を通じて唯一の相手の決定機、と言えるのは後半37分にビルがDFをかわしてシュートまで持ち込んだシーンでしたが、これも大迫が素晴らしい反応でシュートを枠に飛ばさせませんでした。そしてPK戦でも大迫が甘いコースへのキックを許さない、と言う存在感を示して2本のキックミスを誘ったことが、PK戦で勝ち抜けた原因の一つだったと言って良いのではないでしょうか。
 それに対して攻撃は、決定機を作っても枠に飛ばせなかったり相手に当たったりで、120分を通じて得点を奪うことができませんでした。とりわけ序盤で得たPKを決めることができなかったのは後々まで響くことになった、と言えるわけで、難しい試合をより難しくしてしまった原因だったと言えるでしょう。ただ、城福監督がこれからの長いシーズンを考えて守備からチーム作りを進めていた事を考えれば、このような結果に悲観的になる必要はない、と思います。むしろ体力が落ちる延長後半に素晴らしい連係とビルドアップから柴崎のシュートシーンを作り出し、パトリックの「幻のゴール」を生んだことは自信にしていい、と言って良いのではないでしょうか。
 それにしても、怪我人の続出によって若手中心でメンバーを構成しなければならなかったサンフレッチェが、「ACL本戦出場権獲得」と言う結果を得ることができたのは今後を考えると非常に大きい、と思います。少なくともこの日出場した選手たちは、大きな自信を手にしたに違いありません。逆にこの日出場した選手以外でも、GK:林、DF:井林、水本、清水、MF:和田、青山、稲垣、森島、渡、ドウグラス・ヴィエイラ、FW:ベリーシャ、と十分に戦えるメンバーを並べることができます。JリーグとACLを並行して戦うには2チーム分の戦力が必要、とは良く言われることですが、図らずもこの日の結果によってサンフレッチェにはそのポテンシャルがある、と示したと言えそう。怪我人が戻ってくるまでしばらくは苦しい戦いが続きますが、それによって選手が成長すれば、新しいサンフレッチェの姿が見えてくることになるのではないでしょうか。

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