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2018/05/13

第14節仙台戦

 昨日アウェイで行われたJ1リーグ第14節仙台戦は、先制されたもののその後3点を奪って逆転で勝ち、勝ち点を37に伸ばしました。
 先発は前節と同じ。ベンチ入りメンバーのみ入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       林

和田  野上  水本 佐々木

   青山    稲垣
   (→川辺85分)
 柴崎         柏
 (→吉野77分)
    パト   渡
         (→ムイ62分)
    
SUB:廣永、馬渡、フェリペ・シウバ、森島
 対する仙台は、GK:関、DF:椎橋、大岩、金正也、MF:富田(→板倉72分)、奥埜(→梁76分)、蜂須賀、関口(→永戸63分)、FW:西村、中野、と言うメンバーでした。序盤は仙台のペース。流れるようなパス回しとサイドチェンジを駆使してフリーの選手を作って、広島陣内に攻め入ります。前半7分には蜂須賀のクロスのこぼれが中野に渡りましたがキープしきれずシュートは打てず。11分には蜂須賀のクロスに西村が合わせましたが枠外に外れて助かります。そして前半12分、速攻から蜂須賀がアーリークロスを入れると西村が競り合ったボールを奥埜が拾い、反転シュートを許して先制点を奪われました。
 この後も仙台ペースが続き、左の関口と右の蜂須賀が何度も突破を試みます。広島は全体的にラインが低く苦しい対応が続いたのですが、しかし前半の半ば頃からDFラインの押し上げができるようになって敵陣でプレーする時間帯が増えます。前半35分には水本が惜しいシュートを放ったもののDFがブロック。37分には青山のパスに反応した渡が反転シュートしましたがDFに止められます。そして前半41分、FKから柴崎が柔らかなボールを入れると、左から走り込んだパトリックがDFとの競り合いを制してヘディングシュート。これがファーサイドに見事に決まって、広島が同点に追いつきます。その後44分には石原の横パスが林の股を抜けてゴール前を横切るシーン、アディショナルタイムには奥埜のダイビングヘッドがクロスバーに当たる、と言うシーンを作られたものの失点は許さず、同点でハーフタイムを迎えました。
 後半は最初にチャンスを作ったのは広島で、1分に渡が左足で狙いましたがDFがブロック。16分には高い位置で奪った柏がシュートしましたがGKに抑えられます。厳しい守備からチャンスを作りつつも得点を奪えなかった広島ですが、後半26分、青山の難しい体勢からのパスで抜け出した柏がカットインして右足でシュート。これが見事にファーサイドのネットに突き刺さって、広島が勝ち越しに成功しました。
 その後は追いつこうと前掛かりに攻めてくる仙台。広島は守備が高い集中ではね返し、カウンターからチャンスメイクします。後半35分には右からのFKにティーラシンが右足で合わせましたが枠外。その直後にはゴール前で中野を一瞬フリーにしてしまいましたが、和田の必死のブロックで弾き出します。仙台は何度も広島ゴールに迫るもののラストパスが合わず、あるいは広島の守備陣が厳しく寄せて決定的なシーンを作らせません。そして後半44分、DFのギャップでパスを受けたパトリックが反転して持ち上がると、寄せてきた3人をはね飛ばしてGKとの1対1を作ってシュート。これが見事にゴールネットに突き刺さって、広島が決定的な3点目を奪います。そしてその後は仙台の攻めを柳のように受け流して、ゴール裏を埋めた800人の広島サポーターとともに勝利のホイッスルを聞くことになりました。
 この試合で最も印象的だったシーンは、仙台に先制された直後のことでした。選手たちがピッチの中央に円陣を作って話し合っていたのですが、モバイルサイトによると林が「ちょっと集まれ」と声をかけて緊急ミーティングを開いたとのこと。「このまま崩れてはいけない」と声をかけて、崩れない、慌てない、と言うことを確認したのだそうです。そしてその後は仙台にパスを回されても最後の部分でやらせない守備で失点を防ぐとともに、しっかりとチャンスを生かして逆転まで持って行きました。その中で特に圧巻だったのは後半の前半。今季の広島を象徴する「刈り取る守備」が随所で見れて、何度も相手の攻撃を寸断して自分たちの攻撃に繋げていました。追加点こそ柏とパトリックの個人的技でしたが、そこに至ったのは厳しい守備と鋭い攻撃があったから。それらの「広島のサッカー」がボディブローのように効いて、ゲームの流れを決めたのではないかと思います。すなわち早い時間帯に失点したこと、それを受けてのミーティングで自分たちのやるべきことを確認してやり続けたことが、逆転勝利という結果に結びついたと言って良いでしょう。
 この結果勝ち点が37となり、J1残留の目安となる勝点40まであと1勝、となりました。ただ、城福監督と選手たちの言葉を見る限りでは目標はそこではなく、チームと自分たちがより成長して行くことなのだと思います。明日は今日の自分たちよりも上手くなって、良いサッカーができるようになること。そして今日は出場しなかったチームメイトとのポジション争いに勝つこと。試合の勝ち負けはあくまでそれらの積み重ねによる結果であって、それ自体について拘るようなものではない、と思っているように見えます。先制点を許したのはリーグ戦ではFC東京戦以来のことだったわけですが、そのまま崩れずに立て直したのがその時との違い。すぐに集まって何をやるべきかを確認して、逆転まで持って行ったことがチームとしての成長の証なのだと思います。今のような連勝がいつまでも続くとは思えないのですが、苦しい状況に陥ったときに自ら立て直すことができるなら、シーズン終了後にはきっと最良の結果が待っているに違いありません。

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