第20節磐田戦
昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第20節磐田戦は、パトリックの3ゴールに絡む活躍で逆転で勝ち、ヨンソン監督の初勝利となりました。
先発は前節と同じで、森島をベンチに入れて以下の布陣で戦いました。
この後もしばらくは磐田のペースで、19分には左からのクロスを川又が落としてアダイウトンがシュートしましたが枠外。20分にはアダイウトンにミドルレンジから狙われます。しかし22分、野上がパトリックを狙ってミドルパスを送るとパトリックはDFに身体を寄せられながらしっかりと収めて胸で落とし、ここに走り込んでいた柏が左足でシュートを決めて、同点に追いつきました。しかしその5分後に左からのCKをファーサイドで大井に頭で決められ、再びリードを許すことになりました。
その後広島は何度かチャンスを作り、31分にはFKのこぼれをアンデルソン・ロペスが頭で押し込もうとしましたがゴールライン際で川又がクリア。39分には青山のパスをパトリックがDFラインの裏で受けたものの柴崎のシュートはDFに当ててしまい、43分にはアンデルソン・ロペスが遠目から狙いましたが枠外に外れます。前半はほぼイーブンの展開ながら磐田の1点リードでハーフタイムを迎えました。
「2失点には怒りを覚える」と言うヨンソン監督の激を受けて、前半以上に激しく戦う後半の広島。後半6分には川又、7分にはアダイウトンにシュートを許したものの得点を許さずその後はペースをつかみます。そして後半11分の野上のシュートはブロックされたものの、13分には青山のスルーパスで抜け出したパトリックがGKもかわして無人のゴールに流し込み同点に追いつきました。
これで勢いのついた広島は、その後も野上のミドルシュートなどで追加点を狙います。そして後半18分、青山のワンタッチパスを受けて前を向いたパトリックがドリブルで持ち上がると、右サイドを猛スピードで駆け上がったアンデルソン・ロペスへラストパス。これをアンデルソン・ロペスはダイレクトに右足でニアサイドを打ち抜いて、ついに逆転に成功しました。
連勝を伸ばしたい磐田はその後どんどん広島ゴールを狙って攻め込みシュートの雨を降らせます。しかし広島は中林を中心にゴール前をがっちりと固めて良い形でシュートを打たせず、またセットプレーも集中して守ります。またカウンターから追加点を狙いに行き、43分には相手のミスパスからパトリックがペナルティエリア内でボールをキープ。上がってきた丸谷がフリーでシュートを放ちましたがGKに当ててしまいます。その後も磐田はアディショナルタイム5分を含めて攻め続けたもののDFが集中してはね返し、8試合ぶりに勝利のホイッスルを聞くことができました。
この試合の成果として8試合ぶりの勝利とかヨンソン監督就任後初勝利とか、あるいはパトリックが期待に応えたこととかいろいろあると思いますが、何より重要なことは「自信を得たこと」なのではないか、と思います。ヨンソン監督が就任してから半月。4バックを導入して守備を整備し、攻撃的なサッカーを標榜してチーム作りを進めてチームを立て直そうとしてきました。そしてチームはその方針に対応してしっかり準備をして、良いサッカーを表現することができてはいましたが、しかし結果は2連敗。まだ戦術的にフィットしていなかったFC東京戦はともかく、相手を圧倒していたにも関わらず敗れた鳥栖戦に続いてこの試合も負けてしまえば、自分たちがやっていることに疑問が生じないとも限らない、と言う流れでした。ミスから先制点を許し、せっかく追いついたにも関わらずすぐに勝ち越されると言う展開はある意味最悪の流れで、もしそのまま敗れていればまた悪い流れに陥っていたかも知れません。しかしそれでもサンフレッチェの選手たちは落ち着いて試合をコントロールし、素晴らしい攻撃から同点に追いつき逆転し、その後の磐田の攻撃を抑えて逃げ切りました。今年やろうと思ってもできなかった、苦しいときには我慢しここぞというところで点を取って勝つ、と言う試合ができたことがこの試合の最大の成果だったと言えます。守備を整備して失点を減らしたとか、パトリックを軸に攻撃を整備したとかヨンソン監督がしてきた指導の成果も大きいと思いますが、それ以上にチームと選手たちに自信を取り戻させたこと、そして勝利という結果を出したことが大きかったと言えるのではないでしょうか。
次の試合は水曜日のガンバ戦。そこで「ホームゲーム初勝利」と言う結果を出せれば、ここでつかみかけた自信は本物になるでしょう。しかしもし結果が悪ければ、また元に戻ってしまうかも知れません。次は中3日と言うことで厳しい戦いとなるのは間違いないところですが、そこを乗り越えることができれば明るい未来が見えてくるに違いありません。
広島公式サイト 磐田公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ 戦評 松井
日刊スポーツ スコア速報 戦評 ヨンソン監督
サッカーダイジェストWeb 採点&寸評 救世主パトリック 連勝ストップに名波監督
先発は前節と同じで、森島をベンチに入れて以下の布陣で戦いました。
中林 丹羽 千葉 水本 高橋壮 青山 野上 A・ロペス 柏 (→丸谷85分) 柴崎(→森島77分) パトリック SUB:廣永、フェリペ・シウバ、清水、茶島、工藤対する磐田は、GK:カミンスキー、DF:大井、櫻内、森下、高橋祥、MF:上田(→上原64分)、中村俊、宮崎、松本(→齊藤86分)、アダイウトン、FW:川又(→松浦76分)、と言うメンバーでした。最初のチャンスは磐田で、ロングパスのこぼれを受けた川又がDFの間を割って抜け出そうとしましたがぎりぎりでクリア。6分にはCKのこぼれを上田に遠目から狙われます。逆に9分にはカウンターから柏のスルーパスで抜け出したパトリックがGKと1対1になりましたが、シュートをGKに当ててしまいます。そして前半13分、右から仕掛けた中村俊を高橋壮が後ろから引っ張ってPKを与えてしまいます。自らPKを蹴った中村俊はGKの届かないところに蹴って、先制点を奪われてしまいました。
この後もしばらくは磐田のペースで、19分には左からのクロスを川又が落としてアダイウトンがシュートしましたが枠外。20分にはアダイウトンにミドルレンジから狙われます。しかし22分、野上がパトリックを狙ってミドルパスを送るとパトリックはDFに身体を寄せられながらしっかりと収めて胸で落とし、ここに走り込んでいた柏が左足でシュートを決めて、同点に追いつきました。しかしその5分後に左からのCKをファーサイドで大井に頭で決められ、再びリードを許すことになりました。
その後広島は何度かチャンスを作り、31分にはFKのこぼれをアンデルソン・ロペスが頭で押し込もうとしましたがゴールライン際で川又がクリア。39分には青山のパスをパトリックがDFラインの裏で受けたものの柴崎のシュートはDFに当ててしまい、43分にはアンデルソン・ロペスが遠目から狙いましたが枠外に外れます。前半はほぼイーブンの展開ながら磐田の1点リードでハーフタイムを迎えました。
「2失点には怒りを覚える」と言うヨンソン監督の激を受けて、前半以上に激しく戦う後半の広島。後半6分には川又、7分にはアダイウトンにシュートを許したものの得点を許さずその後はペースをつかみます。そして後半11分の野上のシュートはブロックされたものの、13分には青山のスルーパスで抜け出したパトリックがGKもかわして無人のゴールに流し込み同点に追いつきました。
これで勢いのついた広島は、その後も野上のミドルシュートなどで追加点を狙います。そして後半18分、青山のワンタッチパスを受けて前を向いたパトリックがドリブルで持ち上がると、右サイドを猛スピードで駆け上がったアンデルソン・ロペスへラストパス。これをアンデルソン・ロペスはダイレクトに右足でニアサイドを打ち抜いて、ついに逆転に成功しました。
連勝を伸ばしたい磐田はその後どんどん広島ゴールを狙って攻め込みシュートの雨を降らせます。しかし広島は中林を中心にゴール前をがっちりと固めて良い形でシュートを打たせず、またセットプレーも集中して守ります。またカウンターから追加点を狙いに行き、43分には相手のミスパスからパトリックがペナルティエリア内でボールをキープ。上がってきた丸谷がフリーでシュートを放ちましたがGKに当ててしまいます。その後も磐田はアディショナルタイム5分を含めて攻め続けたもののDFが集中してはね返し、8試合ぶりに勝利のホイッスルを聞くことができました。
この試合の成果として8試合ぶりの勝利とかヨンソン監督就任後初勝利とか、あるいはパトリックが期待に応えたこととかいろいろあると思いますが、何より重要なことは「自信を得たこと」なのではないか、と思います。ヨンソン監督が就任してから半月。4バックを導入して守備を整備し、攻撃的なサッカーを標榜してチーム作りを進めてチームを立て直そうとしてきました。そしてチームはその方針に対応してしっかり準備をして、良いサッカーを表現することができてはいましたが、しかし結果は2連敗。まだ戦術的にフィットしていなかったFC東京戦はともかく、相手を圧倒していたにも関わらず敗れた鳥栖戦に続いてこの試合も負けてしまえば、自分たちがやっていることに疑問が生じないとも限らない、と言う流れでした。ミスから先制点を許し、せっかく追いついたにも関わらずすぐに勝ち越されると言う展開はある意味最悪の流れで、もしそのまま敗れていればまた悪い流れに陥っていたかも知れません。しかしそれでもサンフレッチェの選手たちは落ち着いて試合をコントロールし、素晴らしい攻撃から同点に追いつき逆転し、その後の磐田の攻撃を抑えて逃げ切りました。今年やろうと思ってもできなかった、苦しいときには我慢しここぞというところで点を取って勝つ、と言う試合ができたことがこの試合の最大の成果だったと言えます。守備を整備して失点を減らしたとか、パトリックを軸に攻撃を整備したとかヨンソン監督がしてきた指導の成果も大きいと思いますが、それ以上にチームと選手たちに自信を取り戻させたこと、そして勝利という結果を出したことが大きかったと言えるのではないでしょうか。
次の試合は水曜日のガンバ戦。そこで「ホームゲーム初勝利」と言う結果を出せれば、ここでつかみかけた自信は本物になるでしょう。しかしもし結果が悪ければ、また元に戻ってしまうかも知れません。次は中3日と言うことで厳しい戦いとなるのは間違いないところですが、そこを乗り越えることができれば明るい未来が見えてくるに違いありません。
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ゲキサカ 戦評 松井
日刊スポーツ スコア速報 戦評 ヨンソン監督
サッカーダイジェストWeb 採点&寸評 救世主パトリック 連勝ストップに名波監督
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