第19節鳥栖戦
パトリックが移籍後初先発。また千葉も先発に復帰して、以下の布陣で戦いました。
中林 丹羽 千葉 水本 高橋壮 (→フェリペ・シウバ86分) 青山 野上(→工藤77分) A・ロペス 柏 (→茶島55分) 柴崎 パトリック SUB:廣永、清水、丸谷、皆川対する鳥栖は、GK:権田、DF:藤田、キム・ミンヒョク、青木、吉田、MF:福田、高橋義、原川、FW:田川(→鄭51分)、イバルボ(→趙63分)、豊田(→池田90+1分)、と言うメンバーでした。広島はヨンソン監督の2試合目ということもあって、立ち上がりは鳥栖にボールを支配されチャンスを作られます。9分にはCKから原川と藤田にシュートを打たれ、14分の田川のシュートは中林が反応。16分にはCKやクロスからピンチになり、17分には藤田のクロスに豊田がヘッドで狙いましたが枠外に外れます。序盤はボール支配率でもシュート数でも鳥栖に上回られて、我慢の展開となりました。
しかし22分の給水タイムでヨンソン監督の戦術を確認すると、その後は広島がペースをつかみます。28分には低い位置から繋いで高橋が抜け出し速攻からチャンスを作り、30分には柴崎のCKに野上が頭で合わせましたがGKに弾かれます。36分には柏がドリブルから右に展開すると丹羽の折り返しをアンデルソン・ロペスが押し込もうとしたものの、DFが身体を張ってブロック。45分にはロングパスをパトリックが落とし、アンデルソン・ロペスのシュートのこぼれを丹羽がシュートしましたがDFがわずかに触って外に流れて行きます。更に前半アディショナルタイムにはパトリックと柴崎が決定的なシュートを放ちましたがこれも枠を捉えることができずに終わります。前半の前半は鳥栖、後半は広島がペースを握る、と言う展開でしたが両者得点を奪えず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
後半最初のシュートは原川でしたが、その後は再び広島のペース。2分には柏のパスをアンデルソン・ロペスがフリーで打ちましたが枠外に外れ、15分には柏のクロスのこぼれを茶島が狙いましたがDFにブロックされます。また19分にはCKに野上が合わせましたがこれも枠を捉えることができず。26分には低い位置で奪って速攻を仕掛け、茶島のクロスに柴崎が頭を合わせたもののまたも枠を外します。決定機を作りながらもゴールを奪えない広島。しかし鳥栖にもチャンスを与えず、広島が先制点を奪うのも時間の問題かと思われた前半29分に、その「事故」が起きます。広島の攻撃を鳥栖のDFがはね返し、そのボールを拾った趙がセンターサークル内から思い切って広島ゴールを狙ってロングシュートを放ちます。コートの半分をカバーしようと前に出ていた中林は必死で戻ったものの、ボールはその頭の上を越えてバーに当たって広島ゴール内で弾み、思わぬ形で先制点を許してしまいました。
何とか1点でも返したいヨンソン監督は、工藤に続いてフェリペ・シウバを投入して得点を狙いに行きます。しかし徐々に攻撃は単調になり、パトリックを狙ってロングボールを蹴るだけになります。そして45分には茶島のクロスにパトリックが合わせましたがヘディングはまたもや左に外れ、終了のホイッスルとともに選手たちは悔しさに膝をつき、唇を噛むしかありませんでした。
チャンスを作っても作ってもシュートが枠に飛ばず、相手のめったに入らないようなシュートが入ってしまって敗れる。今季何度も見たような光景が再現された、と言う感想を持った人も多かったのではないでしょうか。期待の新戦力だったパトリックも丹羽も決定的なシュートを決めることができず、結果だけ見れば広島は何も変わっていない、と思われても仕方がないようにも思います。
ただヨンソン監督就任から2週間弱、公式戦も2試合目と言うことを考えると、この結果は「不運だった」と片づけても悪くはない、と思うのです。例えばルヴァンカップのFC東京戦と比較するとシュート数はほぼ2倍。決定機の数もFC東京戦は3回ぐらいだったと思うのですが、この試合はその2〜3倍はありました。パトリックが前線に入ったと言うことは間違いなく大きかったのですが、それ以外にも低い位置で相手ボールを奪ってから手数をかけずに縦に繋いで速い攻撃を見せるなど、ヨンソン監督の意図する攻撃が何度もできていたように思います。逆に守備面では、中島に何度も危ないシュートを打たれたFC東京戦と比較すると、この試合は決定的なシーンはほとんど作らせませんでした。攻撃面でも守備面でもFC東京戦に比べて大きな進歩が見られたのは間違いなく、希望を持つべき試合内容だったと言えると思います。監督が代わっても敗戦の連鎖は止まらない、と言うことでネガティブに捉える人も多いのではないかと思いますが、ここはヨンソン監督と選手たちを信じてサポートし続けるしかない。次からは内容も伴った勝利で、J1残留に向けてスタートを切ることができる、と信じます。
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