昨日ホームに今季最多の24,656人を集めて行われたJ1リーグ1st stage第16節浦和戦は、塩谷の2ゴールなどで逆転で勝って4位に浮上しました。
浅野が3ヶ月ぶりに先発。また3試合ぶりに茶島がベンチ入りして、以下のメンバーで戦いました。
林
塩谷 千葉 宮原
青山 森崎和(→佐藤61分)
(→丸谷41分)
柏 清水
浅野 柴崎
ウタカ(→皆川86分)
SUB:増田、キム、高橋、茶島
対する浦和は、GK:西川、DF:森脇、遠藤、槙野、MF:関根(→ズラタン73分)、駒井、阿部、宇賀神、梅崎(→李73分)、武藤(→柏木73分)、FW:興梠、と言うメンバーでした。立ち上がりは浦和のプレスをかい潜ってパスを繋ぎ、良い形で攻め込みます。そして先に試合を動かしたのは広島。前半5分、ウタカの絶妙なスルーパスで抜け出した柴崎がニアサイドを打ち抜いて、ファーストシュートで先制点を奪いました。
その後はやや広島のペースが落ちたのに対して、浦和の圧力が強まります。10分にはFKを槙野が直接狙い、13分には阿部のパスを受けた武藤が反転シュート。21分にはペナルティエリア内から駒井にシュートを打たれましたが林が素晴らしい反応で防ぎます。そして前半25分、右サイドに展開した浮き球のパスを清水が頭に当てたもののクリアし切れず、こぼれたところに走り込んだ関根に決められ同点に追いつかれてしまいました。
この直後に広島も、青山のパスで抜け出した柴崎が決定的なシュートを放ちましたが西川がファインセーブ。28分には青山のパスから波状攻撃を仕掛けますが跳ね返されます。そしてその後は再び浦和にペースを握られ、33分には梅崎のミドルを林が好反応で凌ぐ、と言うシーンを作られます。そして前半39分、森脇のパスを受けた宇賀神がダイレクトで打ったボールがゴールネットに収まって、勝ち越しを許してしまいます。そしてその後は青山がピッチを去るアクシデントがありつつも44分にはCKからウタカ、45分には森崎和から浅野と相手ゴール前に攻め込みましたが得点は奪えず、浦和にリードを許してハーフタイムを迎えました。
後半は立ち上がりから広島が積極的に前から奪いに行きます。対する浦和は2分には西川の縦パスから興梠が右サイドに抜け出してシュート気味に狙いましたが枠外。5分にも興梠に危ういシュートを打たれましたが枠を外れて助かります。広島も後半12分、CKのボールを森崎和がニアで逸らせましたがバーに弾かれます。その後寿人を投入してツートップに変更し、ボランチを1枚にして攻撃の圧力を強めようとする森保監督。広島の選手たちはスタンドの大声援を受けて前へ、前へと出て行きます。そして後半18分、右からのCKを塩谷がダイレクトボレーで突き刺して、再び同点に追いつきました。
この後は運動量が落ちた浦和に対して広島がペースを握ります。そして22分の清水のクロスにウタカが飛び込む、と言う決定機を作ります。そしてその1分後、塩谷の攻め上がりからウタカのパスを柴崎がシュートするとポストに嫌われたものの、攻め上がった勢いのままにゴール前まで詰めていた塩谷が頭で押し込んで、広島が再びリードを奪いました。
流れを変えようと一気に3人を交代するペトロヴィッチ監督。しかし広島の攻勢は変わらず、31分には浅野がドリブルで攻め上がってシュートしましたが枠外に外れます。そして後半37分、柴崎のパスで抜け出したウタカのシュートは惜しくもポストを叩きましたが、その直後のプレーでゴールキックを受けた柏木の横パスを寿人が奪ってそのままシュートを決めて、リードを2点に広げました。
その後41分にもカウンターから柏が攻め上がり、浅野が、柏がシュートしましたが止められます。逆に42分にはCKをズラタンに合わせられましたがポストに当たり、放り込まれたボールをズラタンがオーバーヘッドで狙いましたがこれもバーが弾きます。このピンチを脱するとその後は落ち着いて時間を進めて、終了のホイッスルとともにエディオンスタジアムには歓喜の声が響き渡りました。
ここまで2試合、先制点を奪いながらすぐに追いつかれて引き分けに終わっている広島。この試合も5分に先制したもののその後の浦和のプレッシャーにたじたじとなり、前半のうちに逆転されて「またか」と思わせるような展開でした。またキャプテン青山が自らピッチを去って、ますます厳しい状況に追い込まれてハーフタイムを迎える、と言うことになっていました。そしてそんな悪い雰囲気の中、ハーフタイムのロッカールームで声を上げたのはウタカだったとのこと。試合後のインタビューでは「今回初めて、チームに対して檄を飛ばした」と語っていますが、その言葉によってチーム全体が戦う気持ちを取り戻し、アグレッシブなプレーで後半だけで3点取って逆転勝利を収めました。相手も連戦のためか調子が悪く、60分過ぎから運動量が落ちてプレスがかからなくなった、と言うことはありましたが、しかし勝利の要因はそれだけでは無いでしょう。やはりチーム全体が「勝つ」と言う思いで一つになってリスクをかけながら攻めること。また逆襲を受けても集中を切らさず守ること。それができていたからこその勝利だったと言えます。ACLと平行した連戦とその中で蓄積した疲労は広島にとっても厳しいものですし、特に怪我人続出と代表選出でなかなかメンバーが揃わないと言う難しさもありますが、そのような困難な状況を打ち破ってこそ「優勝」と言う結果が得られるもの。昨年と同様に浦和戦での逆転勝利をきっかけとして、今季の大きな目標に向かって再スタートを切ることができるのではないでしょうか。
それにしてもこの試合の大きなポイントは、佐藤寿人選手のゴールだったと言えるでしょう。昨年まではエースとして君臨して来たにも関わらず、今季のここまでのリーグ戦の先発はわずかに3試合。5月以降はベンチ入りもできない試合もあるなど、本人にとっては非常に厳しい状況だったのは想像に難くありません。実際「長男には『移籍した方がいいんじゃない』と言われるぐらいの状況」で「それも選択肢の一つかな」と思ったこともあったそうですが、しかしそんな中でもチームの勝利のために、得点を取るために何をすべきか、何が必要かを考え続けてきた結果がここに繋がったのではないかと思います。昨年も川崎F戦での山岸の「涙の決勝ゴール」によって優勝に向かう流れを加速しましたが、今年もこの寿人のゴールが連覇への流れを作ることに期待したい、と思います。
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塩谷が2ゴール
浦和惨敗