昨日ホームに今季最多の17,220人を集めて行われたJ1リーグ1st stage第13節G大阪戦は、試合終了間際のウタカの1点に留まり1-3で敗れました。
寿人が3試合ぶり、宮原が4試合ぶりにメンバー入りして、以下の布陣で戦いました。
林
塩谷 千葉 水本(→佐藤71分)
青山 森崎和
ミキッチ 柏(→清水78分)
茶島 柴崎
(→皆川54分)
ウタカ
SUB:増田、丸谷、宮原、宮吉
対するガンバは、GK:東口、DF:米倉、丹羽、岩下、藤春、MF:今野、倉田(→小椋83分)、アデミウソン(→大森71分)、宇佐美、遠藤、FW:パトリック(→長沢71分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは広島がボールを支配しますがG大阪は低い位置にブロックを作って厳しい守備で対抗します。そして9分には宇佐美のCKからパトリックにフリーで打たれましたが青山がゴールライン上でクリア。広島は10分、波状攻撃からミキッチがシュートしましたが東口が弾きます。広島はパスは回すもののなかなかシュートが打てない時間帯が続いたのに対して、ガンバは19分にFKからパトリックのシュートのこぼれに丹羽が詰めたものの枠外、と言うシーンを作ります。そして22分、ガンバが速いリスタートからパトリックに繋ぐと、DFラインのギャップに走り込んだアデミウソンがシュートを決めて先制点を奪われてしまいました。
追いつきたい広島でしたが、しかしその後も決定的チャンスはガンバ。27分にはパトリックの戻しを宇佐美が遠目から狙いましたがクロスバー直撃で助かります。また32分にはアデミウソンが抜け出してクロスを入れましたが誰にも合わずに逆サイドへ。40分にはCKにパトリックが合わせましたが叩きつけ過ぎたため上に外れ、41分にもアデミウソンの抜け出しから宇佐美がシュートしましたが塩谷がブロックします。広島は45分にクロスのこぼれをウタカが打ちましたが、東口の正面を突いて得点は奪えず。前半は1失点で済んで良かった、と言えるような内容でハーフタイムを迎えました。
後半、最初に攻勢に出たのは広島。6分にはウタカのパスで柴崎が抜け出しましたが3人に囲まれて強く打てず、12分には青山のスルーパスで抜け出した柴崎が決定的なシュートを放ちましたが東口のビッグセーブに防がれます。逆にガンバも15分にはCKから決定的なシーンを作り、18分には宇佐美がフリーでシュートしましたが枠を捉えず助かります。そして18分、中盤で前を向いた倉田がするするとドリブルで攻め上がり、アデミウソンとのワンツーを使ってDFをかわすと思い切ってシュート。これが林の指先を抜けてファーサイドのネットに転がり込んで、追加点を奪われてしまいました。
皆川に続いて寿人を投入し、守備の枚数を減らして攻撃に出る広島。32分にはミキッチのクロスを寿人が狙いましたが枠外に外れ、36分にはショートコーナーからミキッチが入れましたがクリアされます。そしてこのクリアボールから長沢がオフサイド気味に抜け出してループシュート。清水が必死で戻ったものの及ばずリードは3点に広がりました。
このままでは終われない広島は諦めずに点を取りに行き、40分にはミキッチのクロスに飛び込んだ柴崎が頭で狙いましたがポストに弾かれます。そして後半アディショナルタイムには塩谷のクロスに寿人が競り合って戻したボールをウタカがシュートしてゴール。その後も必死で攻めたもののガンバの守備は崩れず、2点リードされたままで試合終了のホイッスルとなりました。
このところ2試合無失点で来ていたサンフレッチェでしたが、この試合の失点シーンはいずれもミス、と言う感じ。1点目はセットプレーで一瞬棒立ちになった隙を突かれてアデミウソンに抜け出され、2点目は倉田のドリブルへの寄せが甘くシュートコースも限定できていませんでした。また失点シーン以外にも何度も崩されて決定的なシュートを打たれていて、「点差以上の完敗」と言われても仕方のない試合内容でした。G大阪の選手の質が高いのは確かなのですが、しかし広島のメンバー(特に中盤から後ろ)は4年間で3度の優勝を果たしてきた経験豊富な選手たちだったわけで、これまでのサンフレッチェを考えると思わぬ展開だったように思います。昨年から続く疲労の蓄積のせいなのか、あるいは年齢が影響しているのかは知りませんが、もしかするとチームの何かを変えなければならない時期が近づいているのかも知れません。
一方の攻撃ですが、こちらは決めるべきときに決めることができなかったのが響いた、と言うところでしょうか。ウタカは最後の最後にゴールを決めたもののそれまでもチャンスはありましたし、これまでと同様の存在感を見せました。一方の柴崎は柏戦に続いて決定的なチャンスをGKに防がれていて、今はちょっと運がない感じ。ここは我慢強く次のチャンスを待つしか無いかも知れません。4/10以来久々に長い時間プレーした寿人が良い動きを見せていたことも考えると、攻撃陣についても何かを変える必要があるのかも。今週から来週はほとんどのチームが5/25にナビスコ第6節、5/29にJリーグ第14節、6/5にナビスコ第7節と試合が続くのに対して、広島は5/29の福岡戦のみで後は6/11まで試合間隔が空きます。その間に韓国遠征はあるものの改めてチームを再構築して、今後の戦いに臨んで欲しいと思います。
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CS決勝の再戦はG大阪に軍配