1st第9節磐田戦
出場停止の千葉の代役は吉野。また前節欠場した青山は今節もベンチスタートで、以下の布陣で戦いました。
林 塩谷 吉野 水本 (→青山69分) 丸谷 森崎和 (→佐藤81分) ミキッチ 柏 茶島 柴崎 (→宮吉69分) ウタカ SUB:増田、清水、高橋、皆川対する磐田はジェイと森島が出場できないということもあって、GK:カミンスキー、DF:藤田、大井、森下(→櫻内81分)、小川、中村太、MF:山本、宮崎、太田、小林(→齊藤79分)、アダイウトン(→松井90+4分)、と言うことでFW登録がいない「0トップ」(実質は5-3-1か3-6-1)で戦いました。広島は新しいメンバーの組み合わせになったと言うことでやや慎重な立ち上がりだったのに対して、磐田はいきなり柏のボールをうばったところから速攻で小林がファーストシュート。6分にはカウンターからアダイウトンにペナルティエリアまで持ち込まれ、14分には小林がFKを直接狙い、27分には太田が右サイドを抜け出してクロスを入れましたが林が弾きます。広島は12分に丸谷がシュートした以外はなかなか引き気味に布陣する磐田の守備を崩せませんでしたが、ようやくビッグチャンスを作ったのは33分。茶島のドリブルからのシュートはDFに当たってコースが変わりましたが、カミンスキーが反応良くキャッチします。また41分には森崎和と塩谷が遠目から狙ったものの効果は低く、結局前半の広島のシュートは4本だったのに対して磐田は6本。全体的に低調ながらどちらかと言うと磐田のペースで、スコアレスで前半を折り返しました。
後半も最初にチャンスを作ったのは磐田で、4分には中村のクロスを太田にフリーで打たれましたが枠外に外れて助かります。逆に8分、ショートコーナーから柴崎が切れ込んで打ったシュートは惜しくもバーに弾かれ、その直後にはロングパスを頭で落として抜け出そうとした藤田が後ろから引き倒しましたがイエローに留まります。そして後半19分、右からの小林のアーリークロスを受けた中村太がワントラップからシュート。吉野が一瞬オフサイドかと反応が遅れたことも災いして、先制点を奪われてしまいました。
これで勢いがついた磐田は、20分にもアダイウトンと宮崎のコンビで決定的なシーンを作ります。追いつきたい森保監督は丸谷を最終ラインに下げて青山と宮吉を投入。35分には寿人を入れて4-4-2で攻めの圧力を強めようとしますがなかなか流れが変わりません。39分にはロングフィードを宮吉がDFラインの裏で受けましたが、カミンスキーの果敢な飛び出しにシュートは打てず。ミキッチが、ウタカが鋭いクロスを入れますがなかなか中に合いません。結局後半のシュートはわずか1本に終わり、そのまま終了のホイッスルとなりました。
佐々木、浅野ら怪我人続出に加えて千葉が出場停止。代役として期待された宮原も欠場と言うことで、吉野がJ1初先発したサンフレッチェ。その吉野は後半19分のシーンでは「オフサイドかどうか副審を見てしまった」と言うことで失点に絡んだ形になってしまいましたが、しかし敗因はそこでは無かったと思います。むしろ磐田の度重なるカウンターを受けながらも良く1点で凌いだ、と言う感じで、守備は悪くなかったと思います。
では敗因はどこかと言えば、前後半を通じてシュートを5本しか打てなかった攻撃陣にあったと言わざるをえないでしょう。これは一つには磐田の守備戦術がはまったからで、自らの本来の形を崩して「ミラーゲーム」に持ち込み広島の攻撃を抑える、と言う良く見る「広島対策」を徹底されたからだ、と言わざるをえません。特に広島の武器である両サイドは、ボールを持つとすかさずサイドハーフにセンターの選手がサポートに入り、1対1にさらされないよう気をつけていましたし、クロスを入れられる前に中央の陣形を作る時間を確保してほとんど決定的な形を作らせませんでした。またウタカに対しても1人、2人と素早く身体を寄せて他の選手との関係性を分断。ゴールから遠い位置に追い出してシュートを打たせませんでした。千葉と青山の欠場によって後方からのゲームメイクがうまく行かなかったこと、そして何よりチーム全体に渡って身体のキレが無く、相手の予想の上を行くプレーで組織を崩すことができなかったことが、敗因だったと言わざるをえないと思います。
この試合の結果、9試合を終えてサンフレッチェの勝点は14のままで、磐田と横浜FMに抜かれて暫定で6位に後退しました。やはり昨年のシーズン終了から今季開幕までの期間が短かったことと、ACLと平行しての連戦で選手の疲れが溜まり怪我も増えてきているのが響いているように思います。これまでの森保監督の下でのサンフレッチェには同じような苦しい時期がありましたが、そのようなときには抜擢された若手が活躍してチームを救ってきた、と言うことが多かったように思います。次のFCソウル戦は「消化試合」となってしまったため若手が多く起用される可能性が高いのですが、そこで1人でも2人でも目立つ活躍をする選手が出てきて欲しいもの。復帰まで秒読みになった浅野と合わせて、若い力この苦境を乗り越えて欲しいと思います。
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