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2016/03/29

四者会談の開催要請と「跡地」に潜む闇

サンフレッチェは昨日「当社からの県知事・市長・商工会議所会頭との四者トップ会談の開催要請状況について」と言うプレスリリースを発表しました。これによるとサンフレッチェは広島県知事・広島市長・広島商工会議所会頭との四者会談とメディアへの公開を求めていますが、未だに実現していないだけでなく、今日にも「三者」によるみなと公園案の「追認」が行われようとしているそうです。久保会長の3/23付の書簡によると作業部会は3/8付の書簡で「確認事項1に対する回答が四者会談実現の条件」であると明記されているそうですが、問題はその内容と扱われ方。この要請に応えたときにそれをどのように扱われるかが分からない以上(例えばこれを既成事実として進めてしまう危険性、など)、サンフレッチェとしても答えられないと書かれています。一方の松井広島市長は昨日の記者会見で一方的に「サンフレッチェが悪い」という言い方をして押し切ろうとしていますが、そもそも両者の言い分に違いがある場合にはいったん立ち止まって意見交換をすべきなのではないでしょうか。今朝の中国新聞によると「三者」は「建設の是非を含めて判断するためのトップ会談を延期する方針を固めた」そうですが、それが単にスタジアム建設への歩みを止めるためではなく、サンフレッチェとの合意を作るためのものにして欲しいと思います。

 因みに「三者」がなぜみなと公園に固執するのか、なぜ旧市民球場跡地での建設を拒否するのかと言う点について、「NAVARまとめ」に興味深い記事が載っています。そのポイントとなるのは、広島市都市整備局が出している「旧広島市民球場跡地でイベントを行う場合の公園使用許可について」と言う文書。一見、単に「本格的な施設整備までの間」の敷地の有効活用のために定めたお役所的文書のように見えますが、これがあるために既得権を持っている組織がある、と言う点に注目する必要があります。すなわちイベント主催者が「イベント開催に伴う後援名義の使用申請の際に公共団体に提出した予算書等の書類を」広島市に提出し、あるいは「広島市等の公共団体の後援等を受け」ることによってお墨付きをもらえれば無償で跡地を利用できるわけで、イベント主催者側にとっても、また許可を出す広島市(及び後援に入る広島県などの公共団体)にとっても大きなメリットがあるわけです。一応使用目的には「公共性が高いイベント」であることを求めているものの営利を認めていないわけではなく、むしろ「イベントによる収益が開催経費を大幅に上回っ」ても「公共団体」に関連する事業活動等に利用すれば許されることになっています。つまり商工会議所が広島市や広島県を後援につけてイベント開催し、儲けの一部を広島市や広島県に還流させればお咎め無しになるわけですから、こんなに美味しい話はありません。

 これまで跡地でのイベントを開催してきたのは「春のまるごとグルメフェスタ」の中国新聞や「ひろしまフードスタジアム」のRCCと商工会議所、「広島ラーメンスタジアム」のTSS、「オクトーバフェスト」の広島テレビ、「ひろフェス」の商工会議所等々、商工会議所とマスコミ関係ばかり。つまりこの旧広島市民球場跡地に何かを作ればせっかくの既得権益を手放すことになってしまう「三者」及び地元メディアが寄ってたかって跡地へのスタジアム建設を妨害している、と言う構図が見えるわけで、こんなに人をバカにした話は無いと思います。「三者」にとってはこのような構図が明らかになるのは避けたいはずで、マスコミ公開の四者会談を開きたくないのもそれが理由だと考えれば辻褄が合います。「三者」が国有地である旧市民球場跡地を私物化していると言うのであれば、広島市民だけでなく国民に対する背信行為であるとも言えるのでは無いでしょうか?

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