昨日アウェイで行われた2nd stage第12節清水戦は、浅野の2ゴールで突き放して5-1で快勝し、ステージ首位をキープしました。
サンフレッチェのメンバーは、控えも含めて鳥栖戦と同じで以下の布陣で戦いました。
林
塩谷 千葉 水本
青山 森崎和
ミキッチ 柏
(→清水73分)
ドウグラス 柴崎(→野津田86分)
佐藤(→浅野59分)
SUB:増田、佐々木、丸谷、森崎浩
対する清水は、GK:杉山、DF:鎌田、角田、平岡(→犬飼83分)、六平、MF:本田、枝村(→村田62分)、大前、デューク(→河井32分)、FW:ウタカ、鄭大世、と言うメンバーでした。序盤から前から積極的に来る清水。4分には大前のクロスからウタカに決定的なシーンを作られ、枝村にミドルを打たれるなど攻め込まれます。しかし先制点は広島。前半19分、カウンターからミキッチが飛び出すとDFラインの裏を斜めに横切るパス。これを受けたドウグラスがGKもかわして流し込み、早い時間帯にリードを奪いました。
そのすぐ後に鄭大世に決定的なシュートを打たれ林が危うくクリアする、と言うシーンがありましたが、しかし2点目はまたも広島。前半24分、右からのCKに水本がニアで合わせて、リードを2点に広げました。その後も清水がボールを保持して攻める場面が多かったものの前線へボールを入れさせず、広島が堅い守備で隙を与えず2点リードで前半を折り返しました。
後半も立ち上がりは清水に押し込まれます。しかし広島も機を見て攻め上がり、10分には青山のスルーパスで抜け出したドウグラスがGKの位置を良く見てシュートしましたが惜しくも枠外。逆に12分には六平がワンツーを使って左サイドを破ってシュートしましたが枠外に外れます。続いて13分には鄭大世にCKのボールを打たれ、15分にはFKで狙われます。そして後半19分、左からのFKから鄭大世にヘッドで決められて、1点差に迫られてしまいました。
その後も清水にボールを握られる時間が長く、24分には村田のクロスからウタカのヘッド。27分には左からのクロス、そして続いてCKなどで攻め込まれます。しかし後半30分、林からのフィードを受けた浅野がそのまま裏に抜け、そのままGKもかわしDFの股を抜いてシュートを突き刺し、貴重な追加点を奪いました。
この2分後に鄭大世が強烈なシュートを放ち林が止める、と言うシーンがあったもののその後は広島のペース。33分には清水がドリブルから内側に切れ込んでシュートしましたが惜しくも枠を外れます。そして後半35分、青山からのパスを受けたドウグラスがスルーパス。これをDFの間で受けた浅野がそのまま落ち出してループ気味に決めて、点差を2点に広げました。
その後37分にはゴールライン際で千葉がクリアする、と言う危ういシーンを作られたもの、逆に37分にはドウグラスがフリーでシュートしたものの惜しくも外れ、38分には柴崎がミドルを打ち46分には野津田が狙うなど広島が攻め続けます。そして試合終了直前に左サイドを突破した柏がゴールライン際からクロス。これをDFがクリアしようとしたものの及ばずそのままゴールラインを割って、点差は4点に広がりました。そして程なくして試合終了のホイッスル。終わってみれば順位表通りの結果で、広島は年間2位をキープし清水は年間最下位に転落しました。
この試合の全体的な流れを見れば、5-1と言う結果が正当だったかと言うとそうでもなかったと思います。終始ゲームを支配したのは清水の方で、実際に前半の最初に決定機を作ったのも清水でした。しかし広島はそんな中でしっかりと守備を固めて我慢して、カウンターとセットプレーから点を奪って有利な展開に持ち込みました。ここまでサンフレッチェはリーグで2番目に少ない失点で来てますが、やはり厳しい時間帯でも我慢して無失点で抑えつつ味方の反撃を待つ、と言う戦い方が身に染みているからこそできることだと思います。やはり優勝を争うためには堅い守備が基盤になる、と言うことをサンフレッチェが結果で示している、と言うことのなのではないでしょうか。
ただサッカーは得点を取り合うスポーツ。いくら守っても点が取れなければ勝てないわけです。そう言う意味では清水は「得点を取り切る力」においてほんの少し足りなかった、と言うことなのかも。鄭大世とウタカのツートップの下に大前がいる、と言う攻撃陣はどのチームよりも強力だと思いますが、それだけでは点は(1点しか)取れないのがサッカーの面白いところだと思います。逆に広島は浅野の2得点でゲームを決めましたが、しかしこれは彼自身の個人能力の高さだけでなく、広島がチームとして浅野に点を取らせる形を持っているからだと思います。結局のところ森保監督が作ってきたチームの「チーム力」が清水を上回っていた、と言うことで、それが順位通りの結果となったと言うことなのではないでしょうか。
今節は浦和が鹿島に勝ったため年間順位は変わらず2位。一方のステージ順位も1位のままですが、2位との勝点差が3に広がっています。ただ次節からは年間順位3位のFC東京、5位の川崎Fと上位との連戦が続くだけに、言わばここからが本番。これまでどおり1戦必勝で、優勝に向けて進んで欲しいと思います。
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