第22節徳島戦
4試合ぶりに塩谷が先発に復帰した以外は前節と同じメンバーで、以下の布陣で戦いました。
林 塩谷 千葉 水本 柴崎 森崎和 ミキッチ 柏 (→清水71分) 森崎浩 高萩(→野津田89分) 皆川 SUB:増田、宮原、茶島、山岸、佐藤対する徳島は、GK:長谷川、DF:藤原、福元、村松、アレックス、MF:濱田、エステバン(→津田57分)、衛藤、大崎、FW:高崎(→那須川80分)、アドリアーノ(→キム・ジョンミン71分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは徳島が激しく攻めてきて、いきなりアドリアーノが強烈なシュートを浴びせます。その後も広島のパス回しを寸断して攻め込みますが、しかし広島は落ち着いて切り返すと7分にはミキッチのクロスを皆川が落とし、森崎浩が右足でシュートしたものの惜しくも枠外。16分にはワンタッチパスの連続からミキッチに渡り、右足のクロスに森崎浩が頭で合わせましたが枠を捉えず。続いて22分には柏のパスを皆川が戻し、森崎浩がフリーで打ちましたがこれも枠を外してしまいます。更に26分には高萩のパスを受けた皆川が左から仕掛けてまた抜きのシュートを狙ったものの抜ききれず、27分には右からのクロスに千葉がダイレクトで合わせましたがこれも枠を捉えることができません。決定機を次々と作りながらなかなか点が取れなかった広島でしたが前半29分、素晴らしいパスの連続からペナルティエリアまで攻め込むと、柴崎が浮かしたボールが福本の手に当たってPKを得ます。ここで日本代表に選ばれたばかりの皆川がGKの動きを見て冷静に蹴り込んで、広島が先制点を奪いました。そしてその後は徳島が押し返すシーンもあったものの、危ないシーンは前半43分の衛藤のシュートだけ。後は全体的に広島ペースで試合を進めて、1点リードで前半を折り返すことになりました。
後半に入ると徳島も活発に前に出てくるようになって、ともにボールを奪って速く攻める、と言う展開になります。そして5分には大崎のシュートをブロックしたところから始まったターンで波状攻撃を仕掛け、最後は森崎浩のパスに柏が飛び出しましたがGKがキャッチ。15分には森崎浩が強烈なミドルを放ちましたが惜しくも上に外れます。後半の後半は前線を入れ替えてきた徳島に攻め込まれるシーンも増えて、33分には低い位置でのパス回しを狙われて津田が飛び出してシュートしましたが危うくサイドネット。40分には那須川のクロスにキム・ジョンミンがフリーで頭で合わせましたが林が横っ飛びで抑えます。更に44分には那須川のFKに狙われましたがこれも枠を外れて助かります。広島は攻め込まれつつも守備と攻撃のバランスを崩すことなく落ち着いて戦って、1点リードを保ったままで終了のホイッスルを聞くことになりました。
鹿島戦以降守備の整備は進んだものの、攻撃面では不完全燃焼が続いていた広島でしたが、この日の戦いぶりは素晴らしかったと思います。立ち上がりに徳島に攻勢を浴びせられたもののそれを落ち着いて凌ぐと、その後は軽快なパス回しでプレスをかわして何度もチャンスを作りました。前線は3人とも良かったと思うのですが、特に素晴らしかったのは森崎浩の運動量の多さと積極性。決定的なシーンで決められなかった、と言う課題は残ったものの、これまでの数試合ではシュートのシーンすら作れなかったことを考えれば素晴らしい出来だったと思います。また決勝ゴールを決めた皆川も、90分に渡って前線の起点として機能し続けました。またPKのシーンでは自ら蹴りに行ったそうですが、それも責任感の現れ、と言うことでしょう。リーグ戦先発がわずか2試合のルーキーが、早くも「風格」を身に付けつつあると言ったら言い過ぎでしょうか。更にここ数試合調子を崩して先発を外れていた塩谷が、ようやく彼らしいプレーを見せることができたのも大きかったと思います。リーグ戦再開以降トンネルの中に入っていたサンフレッチェでしたが、若手の成長、それも皆川や宮原だけでなくそれ以外の選手(特に天皇杯に出場した選手)の躍動が、流れを大きく変えつつあるのかも知れません。昨日は浦和も勝ったため首位との勝ち点差は10のままで厳しい状況には変わりないのですが、少なくとも「何か」を起こせるのではないかと思えるような勝利だった、とい得るのではないでしょうか。
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