昨日ホームで行われたJリーグ第16節柏戦は前半早々に先制点を許したものの、その後得点を積み重ねて今季最多の5得点で勝利し、順位も5位に浮上しました。
林
ファン 塩谷 水本
柴崎 森崎和
清水 柏(→パク90+3分)
高萩 石原
(→森崎浩85分)
佐藤(→皆川65分)
SUB:増田、千葉、茶島、野津田
対する柏レイソルは、GK:菅野、DF:鈴木、増嶋、渡部、橋本、MF:キム(→高山74分)、茨田(→ハン79分)、大谷、狩野(→木村74分)、FW:工藤、レアンドロ、と言うメンバーでした。立ち上がりからプレッシャーをかけてきたレイソルに対して、広島は押し込まれながらも鋭い攻撃でチャンスを作ります。3分には柏の右足のクロスに寿人が合わせましたが菅野がスーパーセーブ。また4分にも左サイドをコンビネーションで崩してチャンスを作ります。しかし先制点はレイソルで、レアンドロが左から仕掛けるとボールは橋本を経由して工藤へ。水本をかわして放ったシュートはポストが弾いたものの、正面に跳ねたボールを工藤が難なく押し込み先制点を奪われてしまいました。
その後もレイソルの攻勢が続き、12分には大谷が、13分と14分にはレアンドロが危ういシュートを放ちます。しかし広島はここを全員で耐えると21分、塩谷が決意を込めてドリブルで攻め上がって寿人に預けます。寿人はこれをヒールパスで石原に渡すとリターンを受けてシュート。これが菅野の左を破って、広島が同点に追いつきました。更に30分には左サイドからのFKを高萩が蹴ると、飛び込んだ石原もDFも触れずにそのまま逆サイドへ。これが菅野の読みの逆を突いて広島が勝ち越します。その後レイソルに攻め込まれて危ないシーンもあったものの何とか凌いで、1点リードでハーフタイムを迎えました。
後半も攻勢に出たのはレイソルで、1分にはレアンドロのポストから工藤がシュート。9分には狩野の短いFKで工藤がフリーで打ちましたが上に外れて助かります。しかし9分、レアンドロの突破は何とか抑えたもののこぼれ球をゴールライン際から大谷がクロス。これを逆サイドで待ち構えていた狩野に押し込まれて、再び同点に追いつかれてしまいました。
2試合連続で「勝ちパターン」をモノにできなかった記憶が蘇りましたが、しかし選手たちはしたたかでした。13分には右サイドの低い位置からプレッシャーに負けずに繋いで、突破したファンがシュートしたものの枠外。15分には同じように低い位置で相手ボールを奪うと高萩がスペースにボールを出します。するとこれを拾った柏が単独突破して、フェイントでスペースを作って右足でシュート。これが綺麗な弾道で逆サイドのネットに収まって、再び広島が勝ち越しました。
その直後に前節に続いて皆川が投入されると、ルーキーがその期待に応えます。25分にはループパスで抜け出してGKと1対1になりながら決めることができませんでしたが、しかしその直後に柏が突破してクロスを入れると石原が落として皆川へ。これをジャンピングボレーで決めて、嬉しいプロ入り初ゴールでリードを2点に広げます。更に後半44分には柴崎の浮き球のパスを皆川がDFと競り合いながら落とし、これを拾った森崎浩が抜け出して左足でゴールネットに突き刺します。終盤にはレイソルに危ないシーンを作られることも多かったものの林が最後の砦となって立ちはだかって、広島が4/29以来のリーグ戦勝利を収めることができました。
この試合、結果的には大勝しましたが、内容的にはあまり良くなかったと思います。失点シーンはいずれも完璧に崩されていて言い訳のきかないもの。その他にもレイソルに自在なパス回しを許し、何度も決定的なシーンを作られています。スタッツを見るとサンフのシュートが9本だけだったのに対してレイソルは15本。またボール支配率もサンフが38%、レイソルが62%となっていますが、これは内容を反映していると言って良いでしょう。モバイルサイトによると森崎和幸選手は試合後に「逆の結果になっていた可能性もある」と語っていますが、少なくとも内容的にはレイソルの方が上だった、と言わざるを得ません。
しかしそれでも勝てたのは、選手たちの頑張りに尽きると思います。試合後に森保監督が「タフにしぶとく、ひたむきに頑張ってくれた」と語っていますが、先制されても下を向かずに戦って点を取りに行き、押し込まれてもしっかりと我慢してここぞと言うところで鋭いカウンターでしっかりと点を奪いました。もちろん、ここぞと言うところで得点できたのはゴールに向かう迫力とシュートの質の高さがあったからこそ、ではあるのですが、それ以前に選手全員が心を一つにして勝利を目指したからこそ得られた勝利だったと言えるでしょう。
またこの試合の収穫の一つは、これまで主に控え組で頑張ってきた皆川と森崎浩にゴールが生まれたことだと思います。室蘭キャンプでは毎試合のようにゴールを決めていた皆川選手ですが、昨日は彼の登り龍のような勢いが随所に表れていたと思います。高さ、強さだけでなく足元の柔らかさを持つ彼の存在は、今後のサンフにとって大きな武器になるに違いありません。また昨年の開幕戦以来のゴールを決めた森崎浩司選手ですが、彼が病気と闘ってきたことはサンフレッチェのファン・サポーターなら誰でも知っていること。その復活のゴールを、いかにも彼らしい鋭い抜け出しと左足の強烈なシュートで決めたこと、しかもホームのサポーターの前で決めたことは、本当に大きな喜びです。大宮戦から2試合連続で先発フル出場した清水を含めてこれまで主に「控え組」だった選手の活躍は、チームにとって大きな刺激になるはず。この勝利は今後の真夏の戦いに向けて、勇気を与えるものになったと言えるのではないでしょうか。
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