昨日ホームで行われたナビスコカップ準々決勝1st legは、一度は追いついたもののすぐに突き放されて1-2で敗れました。
西川が不在のため増田が大宮戦以来の先発。それ以外は第9節と同じメンバーで次の布陣で戦いました。
増田
塩谷 千葉 水本
青山 森崎和
ミキッチ パク(→清水HT)
石原 高萩
(→野津田86分)
佐藤
SUB:原、ファン、岡本、井波、山岸
対する柏は、GK:菅野、DF:増嶋、近藤、橋本、MF:藤田、ジョルジ・ワグネル、栗澤、大谷、山中、工藤、FW:田中(→クレオ79分)、と言うメンバーでした。引いてブロックを作る柏に対して、立ち上がりのボール支配は広島。5分には高萩のスルーパスで抜け出した寿人がファーストシュートを打ちましたが菅野がクリア。11分には千葉がミドルを打ちましたが相手に当たります。柏も徐々にリズムを作り、16分には田中に左サイドを破られクロスを工藤がシュート。21分には山中のクロスをぎりぎりでクリアします。その後広島はコンビネーションを使って攻め込みましたが柏の守備は堅く、なかなかシュートまで行けません。36分には山中のクロスのこぼれにジョルジ・ワグネルが詰めましたが、叩きつけ過ぎて枠を外れて助かります。更に43分には森崎和がボールを奪われ、ジョルジ・ワグネルをフリーにしてしまいましたが増田が素晴らしいセーブで救います。前半は両チームともに集中した守備でゴールを許さず、スコアレスで折り返しました。
後半に入ると森保監督は、パクに代えて清水を投入します。そして2分には寿人のパスを石原がスルーし高萩が決定的なシュートを放ちましたが惜しくも枠を捉えることができません。そして後半8分、柏が左サイドから攻め込みクリアボールを拾ったジョルジ・ワグネルがシュート。これを田中がコースを変えて流し込んで、先制点を奪われてしまいました。
これに対してサンフはすぐに反撃し、塩谷が、清水が持ち上がってチャンスを作ります。そして後半13分には高い位置で相手ボールを奪うと青山がシュート。これは菅野に弾かれたものの高萩が押し込んで同点に追いつきます。しかしその直後に田中のクロスをジョルジ・ワグネルが折り返し、これを工藤に押し込まれて再びリードを許すことになりました。
何とか追いつきたい広島は、両サイドの突破からチャンスを作ります。しかしラストパスの精度が悪くなかなかシュートまで行けません。41分には寿人がミドルで狙いましたが菅野が横っ飛びでセーブ。逆襲から大谷にフリーで打たれましたが増田がぎりぎりで防ぎます。更に44分には野津田のパスで寿人が抜け出してシュートしましたがポストに弾かれ、しかもオフサイドを取られます。ロスタイムにはセットプレーから猛攻を仕掛けますがゴールを割れず、そのまま試合は終了しました。
今季3回目の対戦となった柏でしたが、これまでで一番強かった、と思います。特に広島の良さを消すために守備重視で戦った前回とは明らかに違って、守備と攻撃のバランスが良くなっていたように思いました。ネルシーニョ監督も「今回の試合の前に中断期間があったので、戦術をチームに落とし込む時間を有意義に使えた。前回よりも手ごたえを感じたし、内容もよかったと思います。チームは日を追うごとにこのフォーメーションの役割などを吸収し、今日も攻守にわたって機能した」と語ったほど。単に広島の良さを消すための布陣ではなく、柏の新しい戦い方として熟成の度合いが上がったことがこの結果となった、と言えるでしょう。そしてその象徴と言えるのが左サイドを務めた山中。前回はミキッチに散々振り回されて最後は足を攣らせて途中交代していましたが、今回は橋本とのコンビネーションでミキッチに突破を許さなかっただけでなく、タイミングの良い攻め上がりで広島に恐怖を与えていました。
それに対する広島ですが、相手の成長に対応できなかった、と言うことだったのではないかと思います。前からの守備を取り入れるなど守備面ではバージョンアップしている今年の広島ですが、攻撃面ではこれから、と言う感じ。各クラブの「広島対策」が進む中、それを打ち破ることができないケースが時々起こっています。昨日の試合はまさにそんな感じで、サイド攻撃も中央突破もなかなか思うに任せない、と言う感じでした。森保監督もそれを感じたのか後半の頭から清水を投入しましたが、果たして次はどのような策を立てるのか。1点リードされてのアウェイ戦となる2nd legは、昨日以上に厳しい戦いとなりそうです。
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