« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »

2012/12/31

V-POINTの新春初売りと池袋西武のトークショー

オフィシャルショップV-POINTは今日はお休みとなりますが、新年の営業は明日から。1/1〜1/6は「新春初売り」として店内商品を割引(サンフレッチェクラブ会員は20%引き、一般の方は10%引き)で販売します。また1/3までの期間は先着200名様にオリジナルポストカードをプレゼントするとのことです。

 また、エディオン広島本店本館8F特設会場では1/1〜1/6の期間に「サンフレッチェ広島企画展」を行います。サンフレッチェのJ1リーグ初優勝までの軌跡を写真パネルで振り返るほか、「J1優勝シャーレ」、「フェアプレー賞 高円宮杯」、佐藤寿人選手の「MVPトロフィー」と得点王の「ゴールデンシューズ」も一般公開します。入場無料となっていますので、お近くの方はぜひお越し下さい。

 一方東京では、池袋西武本店で恒例の「サンフレッチェ広島選手トークショー」が行われます。今回出演するのは佐藤寿人、山岸智、石川大徳の3選手で、別館2Fの特設会場(西武ギャラリー)で午後4時から行います。参加費は無料ですが着席100名、立ち見200名限定で、午前10時から先着100名様に「着席整理券&サイン色紙引換券」、200名様に「立ち見整理券」を配布します。例年開店前の早朝(前日夜?)から列並びが始まるらしいので、見たい方は早めにどうぞ。

|

2012/12/30

ゼロックススーパー杯のチケット

来年2/23(土)に国立競技場で行われる「FUJI XEROX SUPER CUP 2013」のチケットの「早割販売」が12/27から始まっています。チケットの種類はバックスタンドのSA指定席とSB指定席、パノラマシート指定席、パノラマサイド指定席、及び自由席の5種類。いずれも前売り料金よりも500円割引となっています。販売はインターネットのJリーグチケットからのみとなっていて、無料の会員登録が必要です。また試合当日のピッチサイド練習見学等のキャンペーンが行われています。この早割販売は1/6(日)までとなっていますので、チケットを早めに抑えておきたい方はぜひどうぞ。

 続いてメインスタンドのセレブシート、SS指定席、S指定席、バックスタンドのファミリー席、車椅子席を含む全席種の「先行販売」もJリーグチケットからで、こちらはまず抽選に申し込むことになっています。申し込み期間は1/4(金)の11時〜1/6(日)の23時59分となっていますので、希望される方はお忘れなく。そして全席種を対象とした「プレリザーブ」は1/11(金)の11時から1/16(水)の11時まで。こちらはJリーグチケットではなくチケットぴあでの受付となっています。更に一般販売は1/19(土)の10時からです。

 因みにクラブ取り扱い分チケットは1/12(土)からで、席種はメインスタンドのSS指定席とS指定席、バックスタンドのSA指定席とSB指定席、ゴール裏の自由席の5種類。販売方法の詳細については年始になってから発表されるとのことです。

|

2012/12/29

石原が契約更改

中国新聞によると、昨日石原が代理人を通して来季の契約を更改したそうです。来季は2年契約の2年目で、年俸は200万円増の3,200万円だとのこと。今季は前半戦は大活躍だったものの森崎浩の復活に伴って控えに回ることが多くなってしまいましたが、来季は今年以上の活躍に期待したいと思います。

|

辻尾は大分へ

サンフレッチェは昨日、清水から期限付き移籍していた辻尾真二選手の移籍期間の満了と、大分トリニータへの完全移籍を発表しました。中央大から2008年に清水入りした辻尾は攻撃的なサイドバックとして昨年は27試合に出場していましたが、今季は7月までリーグ戦1試合、ナビスコ杯1試合の出場にとどまっていました。辻尾を獲得した頃の広島は山岸が血行障害で5月に離脱。ファンも五輪代表に招集されて7月から不在で、サイドでプレーできる選手がミキッチ、清水、石川しかおらず、緊急避難的に井波がサイドで練習していた、と言うほどでした。辻尾は7/17に移籍が発表されるとその週末に行われた練習試合で早速ゴール。翌週の第19節鹿島戦では途中出場で「広島デビュー」を飾ると、その後もずっとベンチ入りして5試合に途中出場しました。この中で第22節のアウェイ新潟戦では、噂通り(辻)マーク入りのTシャツを着た集団が応援に駆けつけるなど話題を提供しましたが、プレー面でインパクトを与えるまでには至りませんでした。今季の大分は三平が右サイドでプレーして14ゴールを挙げるなどJ1昇格に貢献してきましたが、引き留めることができずに京都に移籍することになっています。従って辻尾には彼に代わるような活躍が求められているはず。来季は丸谷とともに大分のために頑張って欲しい、と思います。

|

2012/12/28

森崎和が契約更改

中国新聞によると、森崎和幸選手が昨日契約更改交渉を行い、500万円増の年俸4,300万円で1年契約を結びました。500万円増は西川、高萩と並ぶチームで2番目のアップで、織田強化部長は「寿人と同じくらいの評価をした」とのこと。森崎和は納得の表情で「来季は今季以上のプレーを見せる」と意気込みを語っていたそうです。なお青山、千葉らとは代理人を通じて細部の契約を詰めるとのことです。

|

横竹が鳥取へ期限付き移籍/丸谷は期間延長

サンフレチェは昨日、横竹翔選手のガイナーレ鳥取への期限付き移籍を発表しました。

 サンフレッチェジュニアからジュニアユース、ユースと下部組織を全て通って来た横竹は、FWが本職ながら必要に応じてどのポジションでもこなす図抜けた選手で、U-16からU-18, U-20, U-21と各年代別代表にも選ばれていました。トップ昇格後はFWでは通用しなかったようで守備的なポジションに移り、2年目の2009年から主にボランチとして起用されるようになりました。そして2010年にはボランチとストッパーとして19試合に先発するなどレギュラーを獲得したか、に見えました。ところが翌年はベンチスタートが増えてリーグ戦の出場は12試合。そして今年はリーグ戦の出場はゼロで、ナビスコカップの2試合だけの出場に終わっています。高い潜在能力を持ちながら壁を乗り越えきれない感じの横竹にとって、今回の移籍は大きな刺激となるはず。ここで大きく成長して、また戻ってきて欲しいと思います。

 なお昨日は丸谷拓也選手の大分への期限付き移籍期間の延長が発表されました。横竹、清水と同期入団の丸谷も2010年をピークに壁に当たっていた感じでしたが、8月半ばに大分に期限付き移籍するとその後の全試合に先発出場してJ1昇格に貢献しています。噂では広島も復帰を要請していたらしいのですが、大分にとっても来季J1を戦う上で貴重な戦力として引き留めていた、とのこと。来年は大分で精いっぱいプレーして、より大きく成長して欲しいものです。

|

2012/12/27

契約更改

中国新聞によると、サンフレッチェは森保監督と新たに2年契約を結ぶことになったそうです。今季は2年契約の1年目でしたが、600万円アップの年俸3,600万円で新たに2年契約を結ぶことになる、とのこと。今季は優勝と言うこれ以上ない結果を残した森保監督ですが、来季はよりいっそう若手を成長させて、チームのしっかりした基盤を作って欲しいと思います。

 一方選手との契約ですが、水本選手とは300万円増の年俸3,500万円の単年契約を結びました。また森崎浩司選手とは100万円アップの年俸3,600万円での単年契約、佐藤寿人選手とは800万円増の年俸5,500万円での2年契約を結んだとのこと。リーグ戦とACLを並行して戦う来季に向けて、少なくとも現有戦力の確保は順調に進んでいる、と言えそうです。

|

岡本の復帰と西岡の期限付き移籍

昨日サンフレッチェは、岡本知剛選手の鳥栖からの復帰と西岡大輝選手の栃木への期限付き移籍を発表しました。岡本はサンフレッチェびんごJrユースからサンフレッチェユースを経て2008年にトップ昇格しましたが、3年間でリーグ戦4試合、ナビスコ杯2試合の出場にとどまり昨年から鳥栖に期限付き移籍していました。そして鳥栖ではボランチのポジションを確保して、昨年は34試合に出場してJ1昇格に貢献。また今季も26試合に出場してチームの躍進の原動力となりました。岡本はU-15からU-19まで年代別代表の常連で、その能力の高さは折り紙付きだったわけですが、トップ昇格後の3年間はその能力を試合で出せない、と言うのが問題でした。しかし鳥栖での経験によって、大きく成長を遂げたはず。来季は森崎和と青山に挑んで広島でのレギュラー獲得を目指す年になりそうです。

 一方の西岡は、2011年に福岡教育大から広島入りしましたが、ここまでリーグ戦、カップ戦とも出場機会無しに終わっています。広島では苦しい思いをしてきたと思いますが、2年間鍛えて来たことは無駄にはならないはず。来季は新たな地でのリスタートとなりますが、ライバルたちに負けないよう頑張って欲しいと思います。

|

2012/12/26

平繁が草津に完全移籍

サンフレッチェと草津は昨日、平繁龍一選手の草津への完全移籍を発表しました。平繁はサンフレッチェジュニアからジュニアユース、ユースを経て2007年にトップ昇格。1年目には20試合、2年目には17試合に出場したほか、U-14からU-20までの年代別代表に選ばれU-20ワールドカップにも出場するなど将来を嘱望されていました。しかし2009年には出場が9試合にとどまり出場機会を求めて徳島に期限付き移籍し、翌年は東京Vでプレーして今年から広島に復帰。第5節のG大阪戦では途中出場から2ゴールを決めるなど、いよいよブレイクかと思わせました。しかしその後怪我もあってなかなか出場機会をつかめず結局リーグ戦出場は3試合21分間だけ。ナビスコカップも2試合の出場に終わるなど一度も先発がないままにシーズンを終えることになりました。今季は佐藤寿人選手が好調を維持し、FWもトップ下もこなせる石原選手も良い働きをしていたため、なかなかチャンスを掴めなかった平繁選手。草津では最初からレギュラーとしてチームを引っ張るつもりで、頑張って欲しいと思います。

|

2012/12/25

「徹マガ」広島特集第2弾

宇都宮徹壱さんのメールマガジンの「徹マガ」の今週号(通巻127号)は、「サンフレッチェ広島サポーター特集号」の第2回となっています。最初のコラムは「あらためて『サポーター論』について考える」。FIFAワールドカップで来日したコリンチャンスのサポーターを例として取り上げながら、サポーターとは何か、と言うことについて書いています。次に取り上げられているのは、今年度の「サンフレッチェ・レディース」の一人だった境絵梨子さん。「選手と出会うためにやっているわけじゃないんです」と言うタイトルで、一人のサポーターとしてスタジアムに多くの人を引きつける活動をしていきたい、と言う気持ちを語っています。続いて取り上げられているのは広島サポ発のインディーズメディアくされ縁テレビの村上裕則さんと石井敬太さん。広島出身関東在住の2人が、「Jリーグに一人でも多くのサポーターを呼び込みたい」と言う気持ちを語っています。そしてこの特集で最後に取り上げられているのは「自転車系サポーター」の藤堂和幸さん。最初に森脇選手の移籍に関する話題から始まって、スタジアムにロードバイクで出没する理由や、関東から広島をサポートする意味、更に被災地を自転車で巡りながら仙台まで旅をした経緯など、様々な話を展開しています。

 宇都宮徹壱公式メールマガジン「徹マガ」は月4回の配信で月735円から。スマートフォンやタブレットにダウンロードして読めるePubでも配信されていますので、興味のある方はぜひどうぞ。


 おまけ。今回の「徹マガ」の編集後記で宇都宮さんが、G大阪サポーターについて「天皇杯へのモティベーションが想像以上に高くて驚きました」と書いています。その理由は、クラブワールドカップ(CWC)に行きたいからだとか。「モロッコに行って、08年のようなエクスタシーを感じたい」から、なのだそうです。確かに今年サンフレッチェのサポーターとしてCWCを体験して、これ以上ない楽しさを味わうことができました。その雰囲気も相手もモティベーションも、Jリーグとは異質のものでした。これはACLでも同じで、2年前に広島がACLに出場した時には、日本の代表として戦う誇り、国際試合を戦う厳しさとともに、その他では体験できない楽しさを感じたものです。従ってG大阪サポーターの言葉も理解はできるのですが、ただ「J1復帰とCWC出場、どっちが大事?」と言う質問に対する「もちろんCWCですよ!」と言う答えはどうなんでしょう?それはやはり、まだJ2を経験していないからこそ言えることなのではないか、と思います。クラブが苦しい時にはサポーターも苦しいものですが、その苦しさを共に乗り越えることによってお互いに成長して行くもの。初体験のJ2を戦う来季のG大阪のサポーターがどのように変わって行くのか、他人事ながら楽しみ、でもあるのです。

|

2012/12/24

高円宮杯U-15 1回戦

高円宮杯全日本ユース(U-15)は昨日1回戦の16試合を行い、中国第一代表のサンフレッチェJrユースは札幌ジュニアFCユースに1-3で敗れ1回戦敗退となりました。広島のメンバーは、GK:村田、DF:引地、長谷藤(→立花HT)、中川、梁、MF:竹本、前田、力安、FW:有国、河本、山根。先制点は札幌で前半20分。広島は後半15分に河本のゴールで追いつきましたが、19分にCKから決められリードを許すと、22分に3点目を奪われそのまま敗れました。なお、中国第二代表のFCバイエルンツネイシは北海道第一代表のスプレッド・イーグルFC函館と接戦となりましたが、後半ロスタイムにPKを決められて3-4で敗れました。

|

2012/12/23

Jユース杯準決勝札幌戦

サンフレッチェユースは昨日Jユースカップの準決勝を札幌U-18と戦い、延長にもつれ込む熱戦の末1-5で敗れました。広島のメンバーは、GK:有賀、DF:浅野間、宮原、大谷尚、MF:平田、末廣、野津田、野口、川辺、越智、FW:大谷真。対する札幌は、GK:阿波加、DF:小野、永坂、内山、近藤、MF:堀米、前、神田、中原、FW:国分、松尾。先週高円宮杯を制した広島は「2冠」を目指して試合に臨みましたが、やはり気持ちの持って行き方が難しかったかあまりうまく行きません。対する札幌は昨年2回負けた「リベンジ」を合言葉に、高い個人能力で攻め込んできます。広島は野津田を中心に攻めを構築しようとしますが、マークが厳しくなかなか良い形が作れません。前後半の90分間はどちらもチャンスは作ったものの守備の集中が高く、また決定的なシュートも悉く枠を外れてスコアレスで延長に入りました。ところが延長に入るとスコアが動き出し、前半5分に札幌に右サイドを崩され飛び出したGKも触れずに途中出場の下田に決められてしまいます。しかしその1分後にセットプレーから川辺が頭で決めて、広島がすぐに同点に追いつきます。ところが延長前半終了間際にクロスを押し込まれて勝ち越しを許すと、後半はカウンターから次々と失点して5失点。広島は最後まで攻め続ける姿勢を示したものの決めきれず、終了のホイッスルとともにがっくりと膝をつきました。

 試合後に森山監督は「今年は鼻息荒く入ったはいいけれど、リズムを作れず、一生懸命守って、だいぶ守備の時間が長くて、じわじわじわじわボディブローを何百発も喰らいながら立っているような状況でした」と振り返っています。昨年の準決勝では「ふんわり入ってしまった」のに対して今年は「気持ちが出過ぎるぐらい」だったそうですが、しかしそれでも気持ちの持って行き方は難しかったはず。特に相手はトップに何人も送り込むほど能力の高い選手を揃えていたわけで、少なくとも90分で負けなかったこと、延長に入って先制されてもすぐに取り返したことは「良く頑張った」と評価すべきでしょう。

 なおユースの森山監督は、この試合をもって10年半続けた監督を退任することになりました。詳細については今後の発表を待つことになりますが、噂によるとフロント入りしてS級ライセンス取得を目指し、ユースはダイレクターを務めていた望月一頼氏が引き継ぐことになりそう。これまで数々の栄冠を勝ち取ってきたサンフレッチェユースは、来季から新しい歴史をスタートさせることになります。


J's GOAL 森山監督コメント 四方田監督コメント 選手コメント レポート

|

2012/12/22

開幕前のスケジュール

サンフレッチェは昨日、来季のシーズン前スケジュールを発表しました。それによるとトレーニングの開始は今季より若干早い1/16(水)。1週間吉田で身体を動かして、1/24から霧島市の国分運動公園で1次キャンプを行います。2/4にいったん帰広して、2/6(水)に「サンフレッチェ広島を励ます会」、2/9(土)に清神社での「必勝祈願」と広島駅南口での「開幕前イベント」を行います。そして2/11〜2/22は、いつものようにフェニックス・シーガイア・リゾートでの2次キャンプで調整して、2/23(土)のゼロックス・スーパーカップと2/27(水)のACL第1節ブニョドコル戦に備えることになります。2010年に初めてACLを戦った時には例年よりも1週間以上早い1/11から練習をスタートしましたが、来季は今年よりも数日早いだけ。宮崎キャンプの開始も昨年とほぼ同じで、早めに切り上げてスーパーカップに臨むことになります。従って来季は例年と比べて急ピッチで仕上げることになりますが戦い方は決まっているので、コンディションを整えることと新戦力を馴染ませること、そして若手を成長させることが課題となるものと思われます。

|

2012/12/21

高萩、清水、西川が契約更改

中国新聞によると、サンフレッチェは昨日の契約更改交渉で高萩、清水、西川と合意しました。高萩は2年契約で500万円増の推定年俸3,300万円。清水は3年契約で270万円増の700万円。また西川は単年契約で500万円増の5,000万円で契約を更改したとのことです。清水は今季の活躍の割には安いように見えますが、A契約1年目の上限の金額らしいので、おそらく来年は活躍に応じて見直すことになるのではないでしょうか。

|

2012/12/20

広島市がスタジアム建設検討へ

中国新聞によると、広島市の松井市長は昨日、サッカー専用スタジアム建設に向けて具体的な検討に入るよう関係者に呼びかける考えを示した、とのことです。県サッカー協会やサンフレッチェなどが進めている署名は年明けにも広島県と広島市に提出されますが、松井市長は署名を受け取った上で協議を呼びかける、とのこと。広島県や広島商工会議所、サンフレッチェなど官民を合わせた会を開いて、「どんな形で協議するかと言う段階から議論する」そうです。

 一方走行会議所の深山会頭は一昨日の定例会見で、サッカー専用スタジアムは「市中心部のアクセスのいい所に必要だ」と語ったそうです。サンフレッチェの優勝もあって「機運が最高に盛り上がってきたところ」と発言し、建設への協力を表明したとのこと。マツダスタジアムの建設の時と同様に、経済界からも寄付金を集めることになるのではないでしょうか。

|

森脇移籍会見

サンフレッチェは昨日、浦和への移籍が決まった森脇選手の記者会見を行いました。それによると浦和からのオファーがあったのは9月だったものの、最終的に決断したのはクラブワールドカップが終わってからだったとのこと。「自分を成長させてくれた」広島でこのまま続けるのが良いのか、それとも「環境を変えてプレーするのがいいのか。自分の将来のこと、キャリアを終えた時のことも全て考えて、いろいろ悩んだ」結果の決断だった、とのことです。会見では広島への感謝と「大好きなサンフレッチェ」と言う言葉を何度も語ってはいるのですが、ただその一方で会見後の囲み取材(携帯サイトによる)では、浦和との契約が「広島よりもいい条件」だと正直に語っています。昨年の大宮からのオファーの時にはサッカースタイルが合わないことを考えて断ったものの、今度は「Jリーグの中で、見て楽しい美しいサッカーをやっていた」浦和からのオファーだったことから決断したのだそうです。浦和は他クラブとは言え自らを良く知る監督もチームメイトもいるわけで、「厳しい環境でプレーしたい」と言う言葉との整合性があるとは思えないのですが、しかし広島サポーターからのブーイングも覚悟の上での決断だとのことなので、それも含めての「厳しい環境」と言う意味なのかも知れません。

 広島のDF陣にはファン・ソッコも塩谷もいて、今季のプレーでその高い能力の一端を見せています。特にクラブワールドカップの蔚山戦では、この2人が森脇に代わって出場してきっちりと勝利を収めています。従って彼らとポジション争いをして敗れてから移籍するのか、それともレギュラーとして活躍している間に良い条件で引き抜かれるのが良いのかを考えて、後者を選択したとも考えられます。浦和の右サイドはいずれも33歳の平川と坪井なので、彼らとのポジション争いになら勝てるだろう。そんなドライな判断をしたとしても、責めることはできません。サポーターとしてはアカデミー出身の選手が引き抜かれるのは悲しいし、相手がまた浦和だと言うことにも腹が立つのですが、しかし森脇の人生は森脇個人のもの。自分で決断して道を選んだのであればそれを尊重するしかないわけで、後は本人の望み通り来季以降盛大なブーイングで迎えてやれば良いのだ、と思います。そもそもこんな会見を開いたこと自体、森脇自身の「後ろめたさ」が透けて見えるような気がするし、またそれが森脇らしいところだ、とも言えるのですが、しかし本当に成長するためには「金のために移籍して何が悪い」と胸を張って、堂々とプレーすることが必要なのかも知れません。

 なお他の選手の契約についてですが、様々な報道を総合すると今季で契約の切れる西川、高萩、水本らは残留することになりそう。また鳥栖にレンタル中の岡本も復帰が濃厚だとのことです。一方大分にレンタル中の丸谷にも復帰の要請をしているそうですが、大分も引き留めを行っているらしくこちらは微妙な状況です。更に福岡の城後を獲得か、と言う報道も出ていますが正式オファーはまだらしく、福岡サポーターの引き留めもあってこちらも微妙だとのこと。今後のサプライズはあるかも知れませんが、基本的には今季とほぼ同等の戦力で来季を迎えることになりそうです。

|

小谷野氏のインタビュー

携帯サイトに1月1日付で新社長となる小谷野氏のインタビューが掲載されています。これによると、まず優勝とクラブワールドカップに伴う賞金は選手たちに分配したそうですが、利益の底上げにも繋がっているとのこと。これにより、昨年99%減資を実施した時に立てた「経営五カ年計画」の中で累計利益のうち半分以上が達成できそうで、早ければ今年度中にも経営再建計画そのものを達成できる可能性が出てきたそうです。そして「財務的な危機はかなり脱しつつある」と言うことから、「強化費を削減することはありません」と断言しています。また今年1年を通じて分かったことは、「目標を何位に設定する」とか「優勝する」とか決めることではなく、1試合1試合をきちんと戦うこと。それがしっかりできれば結果は自ずから付いてきます。従って「強化部やスタッフに過大なノルマを与えず、まずはサンフレッチェとしてのサッカーをやり切ることを求めて」行く。それによって観客も増えて良い選手も来てくれるので、長い目で見て経営にプラスになると考えているそうです。従って来季の目標としては、まずは「J1残留の目安である勝ち点40をできるだけ早く取ること」だとしています。来季はACLを平行して戦うことになりますが、そこで今まで以上に若手を育てることが、来季の重要な目標となりそうです。

 そして今後の戦略としては、「年間パス・指定席をきっちりと打って行くことに尽きる」と言っています。今季はクラブ史上初めて30億円を越える売り上げがあったそうですが、しかしこれはあくまで一時的な数字。チームを安定的に強くするためには、成績に関係なく多くの入場者が来ることが必要です。小谷野氏は「サッカーが好きでずっと見てきた」そうですが、フロントが目立ってしまうといいことがない、と思っているとのこと。今後ともサポーターとの交流やインターネットの活用などをよりいっそう進めて、地域に根ざしたクラブとして確立させて行く、と決意を語っています。

 このインタビュー全体を読んだ印象ですが、やはりクラブの安定した経営が安定した成績に繋がる、と言う考えが見てとれます。今季は初めてJ1で年間優勝を果たし「世界5位」と言う実績も作ったわけですが、しかしだからと言って一気にトップを目指すと言うわけではない。一夜で人が育つことはないように、チームが育つにも時間がかかるものです。本谷社長は在任期間中にJ1昇格からACL出場、そしてJ1優勝と右肩上がりで成績を上げると同時に経営再建を進めてきたわけですが、今後はそれを確固としたものにして行くことが必要です。そのために、まずは魅力的なサンフレッチェのサッカーを続けて行くこと。それによって観客動員も増えて経営も安定する。フロントがアイディアを出し汗もかきながら、よりいっそう良いチーム、良いクラブを作り上げて行く、と言う決意が見てとれました。携帯サイトには小谷野氏のインタビューだけでなく本谷社長のインタビューも掲載されていて、そちらも非常に示唆に富む話となっています。未見の方は、ぜひそちらをご覧下さい。

|

2012/12/19

ベンフィカが水本に興味?

スポニチによるとポルトガルリーグのベンフィカ・リスボンが水本獲得に向けて調査を開始している、とのことです。今季で契約が切れる水本には既に複数年契約を提示済みですが、本人は「海外で挑戦してみたい」と話しているとのことです。またオランダのヘラクレスも興味を示しているとのことですが、何れにせよ正式オファーがあるわけではないので、しばらくは様子を見るしかなさそうです。

|

小谷野社長が就任へ

サンフレッチェは昨日第5回取締役会を開催し、本谷社長の12/31付での退任と常務取締役の小谷野薫氏の社長就任が決まりました。本谷社長は退任の要因として「昨年の12月に決めた減資」を挙げ、株主に迷惑をかけた責任を取ることが必要であると述べました。この決断は1年前に下していたそうですが、新監督が就任したチームに動揺を与えないためにシーズン終了を待っていたとのこと。ただ減資が直接の要因だとは言え優勝を花道に退任することになったわけで、サンフレッチェの歴史に残る名声を残した、と言えるのではないでしょうか。

 後を引き継ぐ小谷野氏は野村総研の出身で、証券会社のマネージング・ディレクタやエディオンの顧問を経て今年から取締役に就任し、9月に常務取締役に就任したばかりだそうです。ネットでの記事によるとクレディ・スイス証券に勤務していた時にはM&A取引の責任者として活躍していたそうで、言わば企業財務のプロフェショナル。従ってサンフレッチェの経営を良くするためには大鉈を振るうことも厭わない、と言う感じの社長になるのではないかと思われます。サンフレッチェはJ1優勝とクラブワールドカップで3億円以上の臨時収入があり、観客増で収入も増えているはずですが、ここで大盤振る舞いしてしまうと後で困ったことになる、と言う判断も働くのではないかと思われます。来季はこのまま一気に上を目指すよりも、足元を固めて堅実に前に進む、と言う感じになるのではないでしょうか?

|

Jリーグの来季の日程

Jリーグは昨日、来季の日程を発表しました。それによるとJ1リーグの開幕戦は3/2で、5/25まで週1試合のペース(ゴールデンウィークを除く)で第13節まで消化します。その後コンフェデレーションズカップのための中断を挟んで7/6に再開し、水曜日開催も挟みながら12/7の最終節まで戦うことになります。この中でACL出場クラブはいくつかの試合で日曜開催になる可能性がある、となっていますが、サンフレッチェが関係しそうなのは第6節。4/10にアウェイの浦項戦が予定されているので、4/14(日)開催になりそうです。ACLのグループリーグは2/27に第1節のブニョドコル戦を戦って4月末までに終了しますが、特に過密になるのは3月末約1ヶ月の日程。3/30のJ1第4節から5/6の第10節までJ1が7試合、ACLが4試合組まれているので、ほぼ毎週2試合ずつ消化しなければなりません。今シーズンはナビスコカップで若手を起用して成長を促しましたが、来季はACLとJ1リーグ戦である程度のターンオーバーを行いながら「勝つこと」と「成長させること」を両立させなければならないと思います。

 なおその他の日程は、ゼロックススーパーカップが2/23(日)。予選リーグを免除されるナビスコカップは、6/23(日)と6/30(日)に準々決勝、9/7(土)と10/12(土)に準決勝、そして11/2か11/4に決勝が予定されています。更に来年はモロッコで開催されるFIFAクラブワールドカップは、12/11(水)〜12/21(土)。これに参加するためには通年で過密日程を戦ってACLで優勝しなければなりませんが、今年と同じようにチーム全体が一致団結して勝ち抜いて欲しいと思います。

|

2012/12/18

「徹マガ」で広島特集

写真家でジャーナリストの宇都宮徹壱さんのメールマガジン「徹マガ」は、2010年5月に創刊されてからマスメディアでは読めないような記事を配信していますが、今週と来週のの通巻126号と127号は「サンフレッチェ広島、モロッコへのスタートライン サンフレッチェ広島サポーター特集号」となっています。オフィシャルではないため「選手・監督・クラブスタッフを登場させることのできない」メディアならではの視点から「サポーター」にスポットを当てた特集で、今回登場しているのはテレビ新広島の気象予報士の波田健一さんとサポーターグループURSUSの白川久記さん、そして2001年から3年間選手として在籍していた須田剛史さん。波田さんは「サンフレッチェ広島を天気から支える男」と言う記事で、白川さんは「シャーレの感触、一生忘れません」と言う記事で、須田さんは「森崎和幸は、遠藤保仁の代わりになれる」と言う記事で取り上げられています。また今回の徹マガは、いつもは黒子役の澤山大輔さん(因みに彼自身も2001年からのサンフレッチェのサポーター)が企画・取材・執筆を行っています。いつもサッカー界の「裏道」を描くようなスタンスの「徹マガ」(これは良い意味で言ってます)が、サンフレッチェとそのサポーターをどう描いたか。興味のある方は、ぜひ徹マガをご購読下さい。

|

「感謝の夕べ」に620人

プレスリリースによると、昨日サンフレッチェは広島市内のホテルで「J1リーグ優勝祝賀会・株主スポンサー様感謝の夕べ」を開きました。中国新聞によると出席者は例年の倍の620人で、会場から溢れるほどの盛況ぶりだったとのことです。

|

2012/12/16

サッカー専用スタジアムに「一歩近づいた」

中国新聞によると一昨日、本谷社長と森保監督が優勝報告のため広島市を訪れた際にサッカー専用スタジアムが話題に上ったそうです。松井市長が優勝シャーレを持ち上げながら「これを持ったらやっぱりスタジアムに一歩近づいたんですかね」と切り出したそうで、これに対して本谷社長が「後は市長次第」と答えたとのこと。また森保監督も市民球場跡地での建設を訴えていたそうです。サンフレッチェなどが取り組んでいる署名活動も目標を大きく超えて33万筆以上に達しているそうなので、「エディオンスタジアム」の命名権契約が満了する頃までにはサッカー専用スタジアムができていて欲しいものです。

|

西川が手術

プレスリリースによると、西川選手が一昨日「左示指PIP関節脱臼骨折」と診断され広島市内の病院で手術を行いました。これは先週の蔚山現代戦で負傷していたものだったそうで、たぶんラフィーニャと絡んだ時に怪我をしていたのではないかと思われます。全治2ヶ月とのことなので来季のキャンプ中のプレーは難しく、2/6に予定されているラトビア戦の日本代表に選ばれたとしても辞退せざるをえないと思われます。クラブワールドカップでは顔を8針縫うなど散々な目にあった西川ですが、シーズンオフになるため時間をかけて治す事ができるのは不幸中の幸い。手を使わないトレーニングはしっかりと積んで、ACLとゼロックススーパーカップには間に合って欲しいと思います。

|

2012/12/15

優勝パレード

プレスリリースによると、明日午後2時から「J1優勝パレード・優勝報告会」を行います。パレードコースは平和大通りの田中町交差点から白神社交差点までで、森保監督や選手、スタッフらがオープンカー2台とオープンバス2台に乗ってパレードを行います。また優勝報告会は午後3時からで、原爆資料館周辺の平和記念公園内で行う予定です。当日は中国新聞が紫色に染めた特報版を配布するとの事ですので、ぜひ多くの方に集まって頂いて平和大通りを紫色に染めて欲しい、と思います。

 ところで広島の優勝パレードと言えば、1975年の広島カープのセ・リーグ優勝した時に行って以来のこと。当時は実に30万人が集まった、と言われています。また「ひろしまフラワーフェスティバル」は、このパレードをきっかけに1977年から始まっています。明日は総選挙の投票日ではありますが、ぜひ多くの人に見に行って欲しいものです。

|

2012/12/14

本谷社長退任へ

中国新聞によると、サンフレッチェの本谷祐一社長が今季限りで退任することが分かった、とのことです。経営安定化の道筋がついたことにより区切りをつけた、とのことですが、昨年末に大幅減資を敢行したことに対する責任を果たすと言う意味もあるのかも知れません。

 本谷社長は2度目のJ2降格が決まった2007年の12月26日に社長に就任。これは久保前社長が「J2降格は経営陣の甘さが原因」として自ら社長職を退くとともに、常勤取締役全員の退任を決定したことによります。本谷氏はそれまでデオデオ取締役やザスパ草津の取締役等を務めていましたが、これらを全て辞任してサンフレッチェに専念し、「1年でのJ1復帰」「監督、コーチ、サポーターとのコミュニケーション」「下部組織の育成強化」「フロントの見直し」などを掲げてクラブを率いてきました。そしてその結果J1復帰やACL出場、そしてJ1初優勝など次々と目標を達成して来たわけで、まさにクラブ躍進の功労者と言って良いでしょう。ここで退任されるのは非常に痛いのですが、しかしクラブ経営の方も「血の入れ替え」は必要です。誰が後を引き継ぐにしろ本谷社長が作ってきた道筋を引き継いで、より大きく進化させることを求められるのではないでしょうか。

|

2012/12/13

FCWC蔚山現代戦

昨日豊田スタジアムで行われたFIFAクラブワールドカップの5位決定戦は、サンフレッチェが蔚山現代を逆転で破り賞金150万ドルを獲得しました。
 中2日の連戦が続き「選手たちは疲労困憊、満身創痍」(森保監督)と言うことで、アル・アハリ戦から先発4人を入れ替え。一方8針縫った西川は頬に大きな絆創膏を貼って登場して、以下の布陣で戦いました。
       西川

   ファン 塩谷  水本

     青山  森崎和(→石原79分)

石川            山岸(→清水75分)
(→千葉90+5分)
    森崎浩   高萩

       佐藤

SUB:増田、原、横竹、森脇、辻尾、ミキッチ、中島、平繁、大崎
 対する蔚山は、GK:キム・ヨングォン、DF:イ・ヨン、カク・テヒ、キム・ヨンサム、キム・チゴン(→イ・ジェソン52分)、MF:イ・ホ、キム・スンヨン(→マラニョン76分)、コ・ソルギ、FW:キム・シンウク、イ・グノ、ラフィーニャ、と言うメンバーでした。序盤は高い位置からプレスをかけてきた蔚山に対して、広島はメンバーが変わったこともあってかギクシャクした感じ。クサビのパスがカットされ、クロスを入れるも中に全く合いません。逆に前半7分にはラフィーニャに抜け出されてシュートを打たれるなど危ういシーンを作られます。そして17分、イ・ヨンからのロングフィードをキム・スンヨンが落としたボールにラフィーニャが走ると水本が身体を入れてカバーしますが、バックパスは西川とのコンビネーションが合わずにそのままゴールへ。サンフはつまらないミスで先制点を許してしまいました。
 これで動揺したかその後もしばらく押し込まれ、28分にはCKからイ・グノに危険なヘディングシュートを打たれます。しかし徐々に落ち着きを取り戻すと、前半35分に細かなパス交換からFKのチャンスを得ます。森崎浩の曲がり落ちるボールに寿人が頭で合わせたシュートはGKが何とか触ったもののこれに詰めていた山岸が押し込み、早いうちに同点に追いつくことができました。
 その後蔚山も押し返し、41分にはキム・シンウクが思い切って打ったシュートがバー直撃。その後もロングボールを中心に攻め込まれましたが身体を張って守りきって、1-1でハーフタイムを迎えました。
 後半も開始早々は蔚山ペースでしたが、それを押し返すと後半11分、青山からのパスを受けた山岸がクロス。ここに走り込んだ寿人がわずかに触るとボールはDFの股の間とGKの横を抜けてそのままゴールに吸い込まれ、広島が逆転に成功します。更に後半27分には相手ボールをカットした森崎和から高萩へ。相手に囲まれた高萩はいったんはボールを失ったもののDFに当たって戻ってきたボールを落ち着いてDFラインの裏に出すと、抜け出した寿人が左足で叩き込んで追加点を挙げます。そしてその後の蔚山の反撃を終了間際の1点に抑えて、広島が今季最後の試合を勝利で終わることができました。
 この試合を客観的に評価するとすれば、サンフレッチェの内容は悪かった、と言わざるをえないと思います。最後まで目が離せない激しい戦いとなったコリンチャンス×アル・アハリ戦とは比べるまでもなく、またこれまでのサンフレッチェが戦った2試合と比べても、この5位決定戦はミスの多い「しょっぱい」試合でした。ただ、それはサンフレッチェの選手たちが「疲労困憊、満身創痍」だったことを考えれば止むを得ないことだったと言えます。特にDFラインは今季初めての組み合わせでしたし、両サイドも久々の先発出場。逆に蔚山はフィジカルの強さを生かして前からどんどん出てきていたと言うことで、慣れるまで時間がかかるのは当然のことでした。そんな中、前半17分に「中学生以来」(水本)と言うミスが出て先制点を許してしまったわけですから、そのまま試合が壊れてしまう可能性もあったと思います。
 ところがサンフレッチェの選手たちは違いました。「自分がなんとかして彼の分を取り返したかった」と言う山岸選手の言葉を引くまでもなく、一致団結してこの逆境をはね返しました。西川は早々に退場したアル・アハリ戦の鬱憤を晴らすように好セーブを連発しましたし、DFラインは勇気を持って押し上げて強烈な高さを持つキム・シンウクを何度もオフサイドの網にかけ、鋭い縦パスで攻撃のリズムを作りました。また両サイドは豊富な運動量で守備と攻撃のリズムを作り得点に絡みましたし、中盤とFWは高い連動性を発揮して蔚山の守備を引き裂きました。内容が悪くても我慢すべきところは我慢して、自らのペースに引き込んで相手を打ち破る。まさに「横綱相撲」とも言うべき戦いで、この1年を締めくくるにふさわしいゲームだった、と思います。
 「世界一のクラブ」を決めるこの大会にサンフレッチェが出場できたのは、たまたま開催国になった年にJリーグを制覇した、と言う幸運があったからであって、言わば「ボーナス」のようなものだったと思います。優勝に伴うマスコミ対応やJリーグアウォーズなどに追われながら準備をし、過密日程の中で他チームよりも1試合多く戦わなければならなかったわけで、客観的に言えばとても厳しい状況での参戦だったわけです。従って悪い結果が出る可能性もありましたが、逆にだからこそ伸び伸びと戦うことができた、と言う側面もあったのだろうと思います。この蔚山戦のサンフレッチェはまさにこの2つの面が出たわけですが、それでも勝利と言う結果を出したこと、最後の最後に今季初めて逆転で勝ったと言うことに、この大会を通じての成長を見ることができるのではないでしょうか。
 今季はリーグ戦では優勝しながら、ナビスコカップでも天皇杯でも早々に敗退し、Jリーグクラブ相手の練習試合では悉く負けるなどレギュラー以外の選手が出ると途端に勝てなったサンフレッチェ。選手層を厚くする、と言うのは重要な課題の一つだったわけですが、この蔚山戦を見る限りでは着々と成果を出しつつあると言えます。「浦和移籍が決定的」と言われる森脇や、「ハノーファーからオファーか」と言う報道が出ている高萩ら出ていく可能性のある選手もいるので来季の陣容ははっきりしていませんが、しかし仮に現レギュラーに穴が空いたとしてもきっと他の選手が埋めてくれるでしょう。この大会に参加して欧州や南米などの「本当の世界レベル」を体験できなかったのは残念ですが、しかしアフリカやアジアの王者とは対等以上に戦えることが確認できたのは収穫ですし、ACL優勝と言うのも決して大きすぎる夢ではないと言うことも分かりました。来シーズンはJリーグの優勝を目指すのはもちろんのこと、アジア王者をも目指してより強く団結して戦い抜いて欲しいもの。そして年末には再びクラブワールドカップに出場して、今度こそより高いレベルの「世界」にチャレンジして欲しいと思います。

goal.com 野々村芳和のクラブW杯コラム
ゲキサカ 記事1 記事2 記事3 記事4 記事5
スポーツナビ 試合経過 コラム
J's GOAL 森保監督コメント キム・ホゴン監督コメント 選手コメント 試合レポート
湯浅健二のコラム

|

2012/12/12

今日の蔚山現代戦

前日会見によると森保監督は西川選手について「頬を8針も縫う怪我を負って治療している」とのことですが、骨には異常が無く本人も出場に意欲を見せているとのことで「できれば彼を出場させたい」と語っています。一方森脇は「出場できない」とのことなので、ファンが先発出場することになるのではないでしょうか?

 今日の試合会場は豊田スタジアムで、午後4時半キックオフ。テレビは日本テレビで生放送が予定されています。また速報はスポナビに出ますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。

|

高円宮杯PLC大阪戦

日曜日に高円宮杯プレミアリーグウエストの最終節が行われ、サンフレッチェユースはC大阪U-18と3-3で引き分けました。メンバーは、GK:有賀、MF:平田、西嶋、浅野間、末廣(→上村76分)、野津田、宮原、野口、FW:川辺、大谷真(→中野67分)、越智。得点は前半10分に越智、39分に平田で、2点リードで折り返しました。しかし後半15分に仲原、20分に南野に決められて同点に追いつかれました。その後26分に越智のゴールで突き放したものの34分に南野に決められて再び追いつかれ、そのまま引き分けとなりました。最終節の全結果と最終的な順位表は次の通り。
【第18節】
C大阪U-18 3-3 広島ユース
京都U-18  1-1 福岡U-18
神戸U-18  4-1 名古屋U18
岡山作陽高 1-3 東福岡高
愛媛ユース 1-0 富山第一高

       勝点 勝 分 負 得失差
1広島ユース   46  15   1   2   +38
2神戸U-18    36  11   3   4   +41
3名古屋U18    32  10   2   6    +8
4C大阪U-18   29   9   2   7   +10
6京都U-18    28   9   1   8    +7
5富山第一高   25   8   1   9    -8
7東福岡高    25   7   4   7    -9
8福岡U-18    20   5   5   8    -9
9岡山作陽高    9   2   3  13   -30
10愛媛ユース    8   2   2  14   -48

|

2012/12/11

蔚山現代戦に向けて

長きにわたったサンフレッチェの2012シーズンも明日が最終戦。FIFAクラブワールドカップの5位決定戦を蔚山現代と戦います。
 蔚山現代は今シーズン、イ・グノ、カク・テヒ、キム・スンヨン、ラフィーニャ、マラニョンらJリーグで活躍した選手を擁してACLを戦い、FC東京と同居したグループリーグを無敗で突破。ラウンド16では柏を撃破し、その後も勝負強さを発揮して韓国4クラブ目のアジア王者となりました。しかしながらリーグ戦はFCソウルが圧倒的な強さで突っ走ったこともあって、優勝争いには絡むことができずに5位に終わっています。従って来季のACL参戦はなく、クラブワールドカップに参加する可能性もありません。準々決勝のモンテレイ戦ではほとんど自分たちのサッカーをさせてもらえず「完敗」とも言える結果となってしまいましたが、これによりむしろ「このままでは帰れない」と言う思いが強いはず。明日はなりふり構わないサッカーで、勝利のみを狙ってくると思っておいた方が良さそうです。
 対するサンフレッチェですが、アル・アハリ戦で西川、森脇が負傷で途中交代していて明日の出場は微妙です。また中2日での連戦が続いているため、疲れがたまっている選手ではなくフレッシュな選手を起用する可能性もあります。と言うことで先発予想は難しいのですが、私のは次のように予想します。
       西川

   ファン 千葉  水本

     青山  森崎和

石川            山岸

    森崎浩   高萩

       佐藤

SUB:増田、原、横竹、辻尾、塩谷、ミキッチ、清水、中島、平繁、大崎、石原
 アル・アハリに敗れはしたものの、「世界」相手に自分たちのサッカーが通用することを示したサンフレッチェ。明日の試合は、アジアの強豪相手にその力を試す戦いになります。来季は過密日程の中でACLを戦わなければならないことを考えれば、明日はそのシミュレーションと考えることもできるはず。明日もまた広島らしいサッカーを展開して、勝利でフィニッシュして欲しいと思います。

J's GOAL プレビュー
野々村芳和のクラブW杯コラム

|

2012/12/10

FCWCアル・アハリ戦

昨日雪の舞う豊田スタジアムで行われたクラブワールドカップ準々決勝で、サンフレッチェはアル・アハリに敗れコリンチャンスへの挑戦権を得ることはできませんでした。
 サンフレッチェのメンバーはオークランド・シティ戦と同じで、次の布陣で戦いました。
       西川(→増田8分)

   森脇  千葉  水本
   (→ファンHT)
     青山  森崎和

ミキッチ          清水(→山岸81分)

   森崎浩    高萩

       佐藤

SUB:原、横竹、辻尾、塩谷、石川、中島、平繁、大崎、石原
 対するアル・アハリはGK:イクラミ、DF:ゴマ、ナギブ、MF:キナウィ、ガリ(→アブトレイカ34分)、ファティ、アシュール、FW:スリマン(→バラカト80分)、ギド、アル・サイード・ハムディ(→トレセゲ71分)、アル・サイード、と言うメンバーでした。ツーシャドウにマークを付け両サイドを警戒する、と言う広島対策を施し、また速いパス交換から攻め込んでくるアル・アハリに対して、立ち上がりのサンフレッチェは戸惑い気味。それでも前への推進力は見せていたのですが、そこから一発でチャンスを作られたのは前半3分のことでした。後方からのロングパスがギドに通るとDFラインの裏を取ります。西川が飛び出したことによりシュートは打てずボールは枠を外れて行きましたが、しかしゲドの膝が左頬を直撃したため西川は倒れたまま動けなくなります。ドクターが入って様子を見ましたが診断は×。西川はそのまま担架で運ばれ増田がゴールマウスに立つことになりました。リーグ戦全試合に出場してきた守護神の退場に、選手たちは動揺を抑えようと何とかいつも通りにプレーしようとしますが、しかし前半15分にワンツーから左サイドを破られファティのマイナスのパスをアル・サイード・ハムディがシュート。これがDFの間を抜けてゴールネットに転がり込み、痛い先制点を許してしまいました。
 しかしその後のサンフレッチェは逆に落ち着いたか、素晴らしいパス回しからチャンスを量産します。21分には寿人、高萩と繋いで森脇がシュートしたもののGKがクリア。25分には青山の強烈なFKのこぼれを水本が拾ってGKと1対1になったものの決めきれません。そして32分、青山のパスから得たFKで森崎浩のボールはいったんはDFに弾かれたものの、ミキッチのヘディングでの落としを寿人が右足アウトサイドでGKを抜いて同点に追いつきました。
 その後も広島が攻め続け、34分には清水が惜しいシュートを放ちます。また37分には、右サイドを深くえぐったミキッチのクロスに高萩が合わせようとしましたが、太ももに当たったボールはGKの方に転がります。更に42分には青山が森崎浩とのワンツーで抜け出したもののラストパスが寿人にわずかに合わず、勝ち越しのチャンスを生かせないままに前半を折り返すことになりました。
 森保監督は太ももに違和感を感じた森脇に代えて、ファンを投入します。そして勝ち越しを狙って攻め込んでくるアル・アハリに対してゴール前にブロックを作ってはね返します。これで攻めあぐねていたアル・アハリでしたが、しかし後半12分、右サイドからファティがロビングのパスを送ります。これを千葉がクリアしようとしたものの届かずアブトレイカに抜け出され、そのままシュートを決められて再びリードを許してしまいました。
 アル・アハリは19分にもアブトレイカやギドが危ういシュートを打ちますが、しかしそこからは立て直した広島のペースとなります。24分には左サイドに抜け出した高萩が低いクロスを入れて寿人が飛び出しましたがわずかに届かず。34分には森崎浩のFKに水本が頭で合わせましたが枠外。36分には高萩のスルーパスで抜け出した寿人がGKの逆を突いてニアサイドを狙いましたが、シュートは惜しくも枠を外れます。その後も広島は細かいパス交換から、40分の寿人のシュートや43分の森崎浩の抜け出し、そしてロスタイムの高萩のクロスに寿人が飛び込んだシーンなど決定機を作り続けたものの決められません。結局この1点差が重くのしかかって、そのまま終了のホイッスルを聞くことになりました。
 試合後にアル・アハリのエルドバリ監督は「勝利して嬉しい。それにしても、大変な試合だった。広島は本当に素晴らしいチームだったし、彼らは特別な組織力を持っていた」と語っていますが、これは決して社交辞令ではないでしょう。勝者の指揮官がそれほどの言葉を吐くまでに、広島はアフリカ王者に対して堂々と戦い、そして素晴らしい攻撃から何度も決定的なチャンスを作っていました。様々なパターンからのチャンスは山ほどあったのですが、特に前半37分の高萩のシュートと後半36分の寿人の抜け出しは相手守備を完全に崩していて、どちらも点が取れなかったの不運でした。確かにアル・アハリのパス回しの能力はこれまで戦ってきた相手と比べて段違いだったと思いますし、得点シーンは個人能力の高さを如実に示したものでした。しかしだからと言って広島のチームとしての能力が劣っていたかと言うとそんなことはないでしょう。むしろ早い時間帯で西川を怪我で失い、森脇もハーフタイムでの交代を余儀なくされたことが、両チームの「わずかの差」を大きくしてしまったような気がしてなりません。アル・アハリはサンフレッチェを「徹底して調査・分析して」この試合に臨んだそうですが、これは逆に言えばそこまでしなければ広島には勝てない、と言うこと。サンフはこの試合に敗れはしたものの、いろいろな意味で胸を張って良い試合だった、と言えるのではないかと思います。サンフレッチェサポータの気持ちは佐藤寿人選手と同様に「悔しいの一言しかない」ではないかと思いますが、しかしサッカーの勝負には時の運もあるでしょう。リーグ初優勝からその喜びを噛みしめる間もなく最終節を戦い、Jリーグアウォーズを経てオークランド・シティ戦、そしてアル・アハリ戦を迎えたと言う激動の2週間。当然疲れはあるはずですが、それを見せることもなく、堂々としたサッカーを世界に披露してくれたことは我々の誇りです。次の蔚山現代戦が今季最後の試合となりますが、これまで通りの広島のサッカーで、胸を張ってアジア王者に対峙して欲しいと思います。

goal.com 野々村芳和のクラブW杯コラム
ゲキサカ 記事1 記事2 記事3 記事4 記事5
スポーツナビ
J's GOAL 森保監督コメント エルバドリ監督コメント 選手コメント 試合レポート
J SPORTS 後藤健生のコラム
湯浅健二のコラム

|

2012/12/09

今日のアル・アハリ戦

携帯サイトと前日記者会見によると森保監督は「守備的にやるつもりは全くない。自分たちの良さを出すことだけ」と決意を述べています。一方のアル・アハリのエルバドリ監督は会見で、「我々はこの戦いに向けて特別な準備を続けている」と語るとともに、広島についても「しっかりと見ている」と勝利に向けて準備が整っていると説明しています。エジプトの難しい状況の中でアフリカ王者となり、この大会に参加することになったアル・アハリは「名前を世界に上げていく」(ゴマ選手)ために全力を挙げて戦ってくるはず。広島としてはこれ以上ない真剣勝負の中で、自らの力を試されることになりそうです。

 今日の試合会場は豊田スタジアムで午後7時半キックオフ。テレビは日本テレビで7時から生中継が行われます。試合速報はスポーツナビで行われますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。

|

2012/12/08

アル・アハリ戦に向けて

明日はクラブワールドカップの準々決勝。サンフレッチェは豊田スタジアムでアフリカチャンピオンのアル・アハリと戦います。
 アル・アハリは105年前に創設されて以降、国内のリーグ戦で36回、カップ戦で35回の優勝を誇る名門クラブで、2000年にはアフリカサッカー連盟からClub of the Century(20世紀を代表するクラブ、と言う意味か?)に選ばれています。また国際大会でもCAFチャンピオンズリーグ7回、アフリカンカップウイナーズカップ4回など数々の大会を制し、クラブワールドカップにもこれまで3回の出場経験があります。今シーズンは2/1に発生したサッカー暴動の影響で国内リーグは中止になりましたが、そのような難しい状況下で戦ったCAFチャンピオンズリーグではラウンド16を1勝1分け、ラウンド8を1勝1敗(得失点差)、準々決勝リーグでは3勝2分け1敗、準決勝は1勝1分け、そして決勝は1勝1分けと粘り強く戦って優勝を勝ち取りました。クラブ会員数はカイロだけで45,000人を越え、「アフリカのレアル・マドリード」と呼ばれる強豪クラブですが、しかしクラブワールドカップではこれまで6試合戦って1勝しかしていないだけに次は何としてでも上位進出したいところでしょう。明日はエジプトらしい個人技と組織力を生かしたサッカーで、勝利のみを目指して戦って来るに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、中2日と言うことを考えて一部を入れ替えるかも知れないのですが、どちらかと言えば同じメンバーで戦う可能性が高いと思います。と言うことで、私の予想は次の通り。
       西川

   森脇  千葉  水本

     青山  森崎和

ミキッチ          清水

   森崎浩    高萩

       佐藤

SUB:増田、原、横竹、ファン、辻尾、塩谷、山岸、石川、中島、平繁、大崎、石原
 初戦では堅い守りに苦しみましたが、次の相手はおそらくは「ガチンコ勝負」を挑んでくるはず。これまで培ってきた「サンフレッチェのサッカー」を全てぶつけて、楽しいサッカーで勝利して欲しいと思います。

|

2012/12/07

FCWCオークランド・シティ戦

昨日「FIFAクラブワールドカップジャパン2012」の開幕戦が横浜国際総合競技場で行われ、サンフレッチェが青山のゴールで初勝利を挙げました。
 サンフレッチェのメンバーは神戸戦から右サイドを入れ替えて次の布陣でした。
       西川

   森脇  千葉  水本

     青山  森崎和

ミキッチ          清水(→山岸61分)
(→ファン81分)
   森崎浩    高萩
   (→石原90+3分)
       佐藤

SUB:増田、原、横竹、辻尾、塩谷、石川、中島、平繁、大崎
 対するオークランド・シティは、GK:ウィリアムズ、DF:岩田、ベルランガ、ビチェリッチ、ミルン、MF:ベイル、フェネリディス、リエラ、FW:エスポジト(→タデ77分)、コプリブチッチ(→コラレス67分)、ディキンソン、と言うメンバーでした。「FCWC仕様」の特製ユニフォーム(胸のスポンサー名はEDION、背中は選手名のみ)に身を包んだサンフレッチェの選手たちでしたが、しかしピッチ上ではいつも通りのサッカーを展開します。2分にはセットプレーの流れからミキッチがファーストシュートを放ち、8分には青山のシュートをGKが好セーブ。その後もミキッチが何度も右から仕掛けてクロスを入れ、寿人があわやと言うシーンを作ります。前半は両サイドを起点に何度も攻め込んだもののゴール前の白い壁を崩すには至らず、スコアレスで折り返しました。
 ボールを支配しあの手この手で崩そうとする広島に対して、しっかり守ってカウンターを狙うオークランド、と言う展開は後半も続き、6分には高萩のミドルはポストに阻まれ、森崎浩のヘッドはGKがセーブ。12分には森崎浩のスルーパスで寿人が抜け出したもののDFがぎりぎりで防ぎます。清水に代えて山岸を投入し、テンポアップを図る森保監督。そして20分には右サイドを抜け出したミキッチのクロスを森崎浩が頭で狙いますがGKに防がれます。しかしその直後に左から右へ展開されたボールを青山が思い切って打つと、無回転のボールは揺れるように落ちてゴールネットに突き刺さります。クラブW杯初得点の喜びに湧きながら、選手たちは「魚釣り」のパフォーマンスを披露しました。
 この後選手を入れ替えながら反撃を試みるオークランド。しかし広島も追加点を狙い、39分には森脇のミドルがクロスバーを直撃します。終盤にはオークランドもパスを繋いで攻め込んできましたが、シュートミスにも助けられ得点を許さずそのまま逃げ切りました。
 この試合、私はロケフリ越しのテレビ観戦で、しかも映像が頻繁に切れるのであまりちゃんとは見れなかったのですが、しかし試合は全体的に広島のペースだったように思います。前半はオークランドの堅い守りを崩せず両サイドからのクロスを入れてははね返される、と言うパターンが多かったようですが、しかしそれはたぶん想定内。後半疲れが出てくるに従ってスペースが空くようになり、またボールホルダーへの寄せも甘くなって良い形でシュートを打てるようになりました。青山の得点シーンはシュート自体が素晴らしかったのですが、もっと良かったのはその前の崩し方。DFの意識を中央に寄せておいて右サイドのスペースにミキッチが走り込んでクロスを入れると2列目の森崎浩がヘディングシュートを打ち、逆サイドから上がっていた山岸が詰め、更にこぼれを拾った寿人が繋ぎ森崎和、森脇が繋いで青山が決めた、と言うものでした。右から左、左から右へと揺さぶりながらフリーの選手を作ってゴールを陥れる、と言う広島ならではの攻撃で、オークランドはフィールドプレーヤー9人が戻って守っていたにも関わらず成す術なし、と言う感じだったのではないでしょうか。相手が守りを固めても粘り強く攻めを構築しながら相手の疲れを待ち、マークのズレを見つけて得点を奪う。そしてリードすれば追加点を狙いつつもゴール前にがっちりとカギをかけて逃げ切ると言う、今季の広島を象徴するような戦い方で勝利した、と言えるように思います。

ゲキサカ 記事1 記事2 記事3 記事4 記事5 記事6
スポーツナビ
J's GOAL 森保監督コメント トゥリブリエッチ監督コメント 選手コメント 試合レポート
野々村芳和のクラブW杯コラム

|

ACL2013組み合わせ

アジアサッカー連盟は昨日「AFCチャンピオンズリーグ2013」の組み合わせ抽選会を行い、サンフレッチェはグループGで北京国安(中国)、浦項スティーラーズ(韓国)、ブニョドコル(ウズベキスタン)と同組になりました。北京は今季の中国スーパーリーグ2位でACLは3回目の出場。浦項はKリーグ3位ですが、2009年にACLで優勝しクラブW杯でも3位に入るなど多くの実績を残しています。またブニョドコルは国内リーグ戦は2位でしたが、今年のACLでは準々決勝まで進んでいます。と言うことでいずれ劣らぬ強豪揃いですが、しかし今シーズンに限って言えばサンフレッチェだけが国内チャンピオン。従ってグループリーグ突破はもちろんのこと、優勝に向かって1つでも多く勝ち上がることが期待されます。

|

2012/12/06

今日のオークランド・シティ戦

今日はいよいよFIFAクラブワールドカップの開幕戦。サンフレッチェはオセアニア代表のオークランド・シティと対戦します。
 8チームからなるアマチュアリーグの「ニュージーランド・フットボール・チャンピオンシップ」の1つとして2004年に設立されたオークランド・シティは、これまでリーグ優勝4回のニュージーランド屈指の強豪クラブです。クラブW杯には2006年に初出場してエジプトのアル・アハリと全北現代に敗れましたが、2009年の出場時にはUAEのアル・アハリとアフリカ王者のTPマゼンベを下して5位に入っています。昨年のクラブW杯でも来日して柏に敗れていますが、途中までは良い戦いをしていただけに惜敗の悔しさをぜひ晴らしたい、と思っているのではないでしょうか。スペイン人のトゥリブリエッチ監督はエスポジトを攻撃の中心に据えてパスサッカーを基本とした戦術で戦ってきましたが、フィジカルに優れた選手が多いためゴール前を固めてカウンターを狙う、と言う戦い方を選択する可能性もあります。明日は2009年大会の再現を目指して、勝負に徹する戦いを挑んでくるものと思われます。
 対するサンフレッチェですが、怪我人の情報は無いのでベストメンバーで臨むことができそうです。先発は神戸戦のメンバーが基本になると思われますが、相手のフィジカルの強さを考えてミキッチを起用するような気がします。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
       西川

   森脇  千葉  水本

     青山  森崎和

ミキッチ          清水

   森崎浩    高萩

       佐藤

SUB:増田、塩谷、ファン、中島、石川、山岸、石原
 優勝を祝うイベントが続く中で先週は集中したトレーニングができなかったそうで、神戸戦は勝ちはしたものの広島らしいサッカーを見せることはできませんでした。今週も月曜日の「Jリーグアウォーズ」の後に2日しか練習日がなく、しかもホテル暮らしでいつもと違う環境で戦いの準備を進めなければならず厳しい状況にあります。ただ、これまで積み上げてきた「サンフレッチェのサッカー」はそう簡単に崩れるものではないはず。今日はJリーグ王者の誇りを持って、ACL以来2年ぶりの国際試合を戦って欲しいものです。
 今日の試合会場は横浜国際総合競技場で、午後7時45分キックオフ。テレビ放送は日本テレビで7時から生放送の予定です。今日はブログでの速報はできませんが、スポーツナビで速報がありそうですので、スタジアムに行けない&TVを見れない人はそちらをどうぞ。

|

2012/12/05

クラブワールドカップ前々日会見

Jリーグアウォーズから一夜明けた昨日は、横浜市内で練習を行うとともにFIFAクラブワールドカップのプレスカンファレンスに出席しました。そして記者会見で森保監督は、「Jリーグのチャンピオンとして世界に挑戦すると言うことで、日本の代表として恥じないような戦いをしたい」と抱負を述べました。また初戦の相手となるオークランド・シティについては「丁寧なサッカーをすると言う印象がある。ここのハードワークもしっかりしていて、局面での戦いのところでフィジカルの強さも持っている」と語りました。また佐藤寿人選手は「フィジカルの強い選手が何人もいる、素晴らしいチーム」だと語る一方で、「相手どうこうよりも、自分たちのサッカーで戦いたい」と決意を述べています。またクラブワールドカップへの準備をどこから始めたか、と言う質問に対して森保監督は「はっきりと覚えていません」と答えをはぐらかせましたが、ニュージーランドへスカウトを送っていたと言う情報もあるので分析はしっかりしているはず。相手は4回目の出場と経験豊富ではありますがセミプロなので、厳しいJリーグを戦い抜いてチャンピオンになった力を見せて欲しいものです。

 一方のオークランド・シティですが、先週末に来日したものの練習と観光に精を出しているとのこと。ブログに書いている岩田選手自身も「試合が近づいてるのに観光なんてしていていいのかと思う」と書いていますが、ただ「普段はリラックスしすぎと思うが、いざ試合になると力を発揮する」とのことなので、明日は十分に警戒して臨む必要がありそうです。

|

2012/12/04

Jリーグアウォーズ

昨日横浜アリーナで行われた「2012 Jリーグアウォーズ」で、佐藤寿人選手が最優秀選手賞を受賞したのを筆頭にサンフレッチェの受賞が続きました。
 まず選手入場では2位以下のクラブの選手たちが紹介された後で、サンフレッチェの今季の戦いと優勝シーンの映像が流れて選手全員が入場。選手たちは壇上で弓を引くポーズを披露し、佐藤寿人選手が優勝カップを受け取りました。これに続いて最優秀監督賞の発表があり、森保監督が受賞しました。
 フェアプレー賞は反則ポイントが試合数以下のチームに与えられますが、その中で最も少ないチームに与えられるのが高円宮杯。今季はサンフレッチェが史上最少の反則ポイント10で受賞しましたが、優勝とフェアプレー賞を同時に受賞したのは史上初めてのことです。また全試合に出場して警告と退場の無かった選手を対象に与えられるフェアプレー個人賞は、佐藤寿人選手が2007年以来2度目の受賞をしました。佐藤選手が最後にイエローカードを受けたのは2009年の第30節仙台戦。それ以降3年間にわたってフェアプレーを続けていますが、一昨年は怪我で7試合、昨年はインフルエンザで1試合欠場したため受賞を逃しています。今季は「シーズン前から意識していた賞」だったそうで、得点王と同様に価値の高いものだと言えそうです。
 優秀選手の中から監督・選手の投票で選ばれるベストイレブンには、サンフレッチェから5名が選出されました。
【GK】西川(広島)
【DF】駒野(磐田)、闘莉王(名古屋)、水本(広島)
【MF】レアンドロ・ドミンゲス(柏)、遠藤(G大阪)
    青山、高萩(広島)
【FW】ウイルソン(仙台)、佐藤(広島)、豊田(鳥栖)
 そして最後に発表された最優秀選手賞(MVP)を受賞したのは佐藤寿人選手。得点王とMVPのダブル受賞は中山(磐田1998年)、高原(磐田2002年)、アラウージョ(G大阪2005年)、マルキーニョス(鹿島2008年)に続いて史上5人目で、ベストイレブンとフェアプレー個人賞も含めた「4冠」は史上初めてのこととなりました。この日は何度もスピーチを求められた佐藤寿人選手ですが、最後は「一番感謝しなければいけないのは妻の奈央と、2人の息子である玲央人、里吏人」と家族への感謝の言葉で締めました。
 そしてセレモニーの最後には再びサンフレッチェの全選手が壇上に上がってMVPのトロフィーと優勝シャーレを掲げ、その後場内を1周してサポーターと共に祝福しました。(なおアウォーズの写真ですが、整理後にブログにアップする予定です。)

|

2012/12/03

高円宮杯PL愛媛戦

昨日高円宮杯プレミアリーグウエストの第17節が行われ、サンフレッチェユースは愛媛ユースに6-1で勝ちました。得点経過を見ると、前半12分に愛媛に先制点を許しましたが、20分に野津田のゴールで追いついて1-1で前半を折り返しました。そして後半は9分に野口のゴールで勝ち越すと、その後19分に大谷真、33分に柄脇、41分に藤村、そしてロスタイムに越智と次々と加点して勝利しました。第17節の全結果と順位表は以下の通り。
【第17節】
広島ユース 6-1 愛媛ユース
東福岡高  2-1 C大阪U-18
名古屋U18  4-1 富山第一高
福岡U-18  2-2 岡山作陽高
京都U-18  2-1 神戸U-18

       勝点 勝 分 負 得失差
1広島ユース   45  15   0   2   +38
2神戸U-18    33  10   3   4   +38
3名古屋U18    32  10   2   5   +11
4C大阪U-18   28   9   1   7   +10
6京都U-18    27   9   0   8    +7
5富山第一高   25   8   1   8    -7
7東福岡高    22   6   4   7   -11
8福岡U-18    19   5   4   8    -9
9岡山作陽高    9   2   3  12   -28
10愛媛ユース    5   1   2  14   -49

|

2012/12/02

優秀選手に8人選出

Jリーグは昨日「2012Jリーグ優秀選手」を発表し、広島からは仙台と並んで最多の8人が選出されました。今回選ばれたのは次の32人。
【GK】林(仙台)、楢崎(名古屋)、西川(広島)
【DF】上本、角田、鎌田(仙台)、駒野(磐田)、闘莉王(名古屋)
    千葉、水本、森脇(広島)、槙野(浦和)、栗原、中澤(横浜FM)
【MF】菅井、梁(仙台)、山田(磐田)、遠藤(G大阪)、
    柿谷(C大阪)、阿部(浦和)、レアンドロ・ドミンゲス(柏)、
    中村憲(川崎F)、中村俊(横浜FM)、青山、高萩、森崎和(広島)
【FW】赤嶺、ウイルソン(仙台)、前田(磐田)、佐藤(広島)、
    大前(清水)、豊田(鳥栖)
 「Jリーグベストイレブン」はこの中から明日の選考委員会で選ばれます。

|

第34節神戸戦

昨日アウェイで行われた最終節の神戸戦は1-0で勝ち、有終を飾るとともに佐藤寿人選手が得点王となりました。
 出場停止明けの千葉が先発に復帰。一方のミキッチはベンチからのスタートで、以下の布陣で戦いました。
       西川

   森脇  千葉  水本
   (→ファン88分)
     青山  森崎和

石川            清水(→山岸63分)
(→ミキッチ76分)
   森崎浩    高萩

       佐藤

SUB:増田、塩谷、中島、石原
 対する神戸は、GK:徳重、DF:奥井、北本、伊野波(→岩波53分)、相馬、MF:三原(→田代64分)、橋本、野沢、大久保、FW:都倉、小川(→森岡56分)、と言うメンバーでした。J1残留のためには勝利が欲しい神戸は、コンパクトな陣形で広島の攻撃を抑えると、遠い距離からでもどんどんシュートを狙ってきます。ファーストシュートは森崎浩のFKでしたが前半の広島のシュートはその1本だけ。神戸は三原が、大久保が打ってきましたが枠外に外れます。広島は39分には青山のスルーパスで高萩が抜け出しかけたシーンぐらいしかチャンス無し。神戸は40分には都倉が強烈なミドルシュートを打ちましたが枠を外れます。結局前半は両チームとも決定的なシーンは作ることはできず、他会場に比べて静かにハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりは広島がボールを支配し、0分にはいきなり高萩が惜しいロングシュートを放ちます。そして5分、高萩のキープから石川が抜け出すと、マイナスのパスを受けた寿人を北本が思わず倒してしまいます。これでゲットしたPKを森崎浩がしっかりと蹴って決めて、西川も加わっての「ゆりかごパフォーマンス」で水本の次女誕生を祝いました。
 これで2点取らなければ残留できなくなった神戸は積極的に前から出てきます。そして8分にはセットプレーのこぼれを橋本が狙い、その直後にも左からのクロスに都倉が頭で合わせます。また12分には大久保がミドルを打たれましたが西川が倒れ込みながら抑えます。田代と森岡を投入し、ハイボールで、あるいはパスを繋いで攻めてくる神戸。後半23分には森岡に危ないシュートを打たれましたが西川が素晴らしい反応で弾きます。しかし神戸の運動量低下に乗じて広島も押し返して、28分には青山が強烈なミドルシュート。32分にはミキッチのクロスに寿人が飛び込み、35分にはカウンターから寿人が惜しいクロスを入れたもののGKに弾かれます。38分には青山のパスで寿人が抜け出しましたがシュートを打てず、39分には森崎和がミドルシュート。41分には森崎浩が決定的なチャンスを迎えますが徳重の好セーブに阻まれます。更に42分にはクロスボールを寿人がバイシクルで狙うなど神戸ゴールを脅かしつつ逃げ切って、今季の勝ち点を64に伸ばして優勝に花を添えました。
 残留のためには絶対勝利が欲しかった神戸と、前節優勝が決まっていた広島と言うことで試合に賭ける気持ちと言う点では神戸の方が上だったのだろう、と思います。実際、広島のシュートは7本だったのに対して神戸は12本。神戸は良く走り、良く頑張っていたように思いました。しかしゴール前まではボールを運んでもそこから崩しのアイディアはなく、遠目から打つかクロスを放り込むだけ。監督交代を繰り返した今シーズンの迷走を象徴するような戦い方だったと思います。それに対して広島は落ち着いて相手の攻撃を受け止めて、取るべき時にしっかりと点を取って順当な勝利。アウェイゴール裏を紫に染めたサポーターに、「王者」にふさわしい戦いを見せることができたのではないかと思います。試合終了後は悲しみに沈むホームのサポーターに対して喜びの広島、と言う残酷なコントラストを描くことになりましたがそれもサッカー。今年1シーズンを通じて、あるいはこれまでの年月をかけて積み上げてきたものの差が、このような形になったのではないかと思います。神戸は来季J2から出直すことになりますが、同様に広島にとっても来季はディフェンディングチャンピオンとしての新たな戦いが待っています。クラブワールドカップはありますが同時に現有戦力との契約を進めて、来季に向けて準備して欲しいと思います。

日刊スポーツの記事
日刊スポーツスコア速報
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

|

2012/12/01

今日の神戸戦

「ホットニュース」によると優勝を決めた後と言うことで「通常の準備期間とは違う1週間になった」(森保監督)とのことですが、「昨日あたりからは落ち着いていい練習ができた」そうです。神戸は残留のために必死で勝ちに来ることは間違いないだけに、まずは気持ちで負けないように戦うことが重要なのではないでしょうか。

 今日の試合会場はホームズスタジアム神戸で、午後3時半キックオフ。チケットは前売りで完売しているそうで、当日券販売はありません。テレビはNHK-BS1とスカパー!ch200とch599、及びスカパー!e2のCS100で生放送が予定されています。今日はブログでの速報はありませんので、スタジアムに行けない&TVを見れない方は携帯サイトの速報をどうぞ。

|

« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »