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2011/12/04

第34節山形戦

昨日の最終節モンテディオ山形戦は前半先制を許したものの後半に逆転し、連勝で有終の美を飾りました。
 出場停止だったミキッチは戻ってきたもののグロインペイン症候群の森崎和はベンチにも入らず、以下の布陣で戦いました。
       西川

   森脇  中島  水本

     青山 トミッチ

ミキッチ          山岸(→服部90+1分)

   李忠成    高萩(→森崎浩90+1分)
    (→ムジリ69分)
       佐藤寿

SUB:中林、横竹、盛田、高柳
 対する山形は、GK:植草、DF:宮本、西河、前田、山田、MF:宮崎(→太田66分)、秋葉、山崎、佐藤健、宮沢(→川島70分)、FW:長谷川(→古橋85分)、と言うメンバーでした。試合はボールを支配する広島に対して山形がしっかり守りを固めて逆襲を狙う、と言う展開。6分にはトミッチが惜しいミドルを放ったもののGKがクリアし、9分の寿人のミドルは枠を外します。ところが、そんな中で点を奪ったのは山形。10分に秋葉の縦パスで突破を図った山崎に対して森脇がカバーに入りますが、足に当たったボールが転がって飛び出していた西川の後ろへ。これを詰めていた宮崎が難なく押し込んで、山形が先制点を奪いました。
 これでますます守備重視になった山形。広島は13分のトミッチがミドルを放ったものの枠外。16分には森脇のクロスに寿人が合わせたもののGKの正面に行ってしまいます。広島はミキッチが再三突破を図り、鋭いクロスをニアに、ファーに入れ続けます。27分にはミキッチのクロスに寿人がニアで合わせたもののサイドネット。29分には李が山岸のクロスをアクロバティックなバイシクルシュートで狙いますが、シュートは惜しくもバーに弾かれます。結局、前半の広島のシュートは7本だったのに対して山形はゴールを含めて2本。広島がその数字以上に圧倒的に攻めたにも関わらず得点は山形の1点だけで、ハーフタイムを迎えました。
 後半に入っても攻め続ける広島に対して守る山形、と言う構図は変わらず。広島はサイドから、あるいは中央から何とか崩そうとします。そしてその努力が実ったのは前半9分。ミキッチのCKから何度か相手ゴールに迫ると、最後はこぼれ球を森脇が強烈なミドル。ボールはポストに当たって内側に跳ね、広島がようやく同点に追いつくことができました。
 サンフはその後も一気に突き放そうと攻撃を続けます。11分には左からのパスを高萩がワンタッチで右のスペースへ。ここに走り込んだミキッチが鋭いシュートを放ちましたが、ボールはポストに弾かれます。山形も勝ち越しを狙って前に来るようになって、15分にはCKを長谷川が流して西河が狙いましたが枠外。その後もロングボールを駆使してゴール前に運ぶものの西川がしっかりキャッチして波状攻撃を許しません。そして後半30分、青山のスルーパスで抜け出した寿人が立ちはだかるGKをものともせずに追加点をゲットします。更に後半43分には高萩の縦パスを受けた寿人が前を向いて裏へのパス。ここに走り込んでいた山岸がしっかりと決めて、貴重な追加点を奪います。そしてその後の山形の最後の攻撃をしっかりと抑え、時折カウンターで脅かしながら落ち着いて勝ち名乗りを上げました。
 「This is SANFRECCE」とも言えるホーム最終戦の大宮戦に続いて、この試合もサンフレッチェらしい試合でした。山形はこのところ不調のどん底にいる、とは言えホームではそれなりにボールを支配していた(例えば0-5で負けたG大阪戦も支配率は50:50)のですが、この日は何と広島:山形=65:35。ペトロヴィッチ監督は試合後に「アウェイでああいった一方的なゲームをするというチームも日本を探してもなかなか見つからない」と自画自賛していましたが、まさにその通りだったと言えるでしょう。今季は逆転勝ちが少なく先制されるとそのまま負けてしまうことが多かったのですが、攻撃サッカーを旗印にしているからには多少リードされても点を取りに行って勝たなければならないはず。この日のサンフレッチェは本来やりたかったサッカーをその通りに実行したと言う感じで、ペトロヴィッチ監督が胸を張るのも分かる、というものです。
 この5年半、ペトロヴィッチ監督は攻撃的で楽しいサッカーを実現しようと心血を注いできました。その間にはJ2降格と言う辛いことがあったもののそれを逆に成長の糧としてチームを熟成させ、復帰後の最初のシーズンは4位に躍進。2年目となる昨年はACLを戦いナビスコ杯準優勝と言う結果を残しました。そして「奪取」を目標に戦った今季はタイトルこそ近づくことすらできませんでしたが、しかし「どこが優勝しても・どこが降格してもおかしくない」と言われるJリーグで常に上位に居続けて、最終的には3年連続賞金圏の7位でフィニッシュすることができました。結果よりも内容を重視したサッカーを貫きながら上位に入り続けるのが難しいことは、内容重視のサッカーに転換した途端に成績が低迷した某チームを見ても明らかでしょう。ペトロヴィッチ監督がここで退任することになるのは本当に残念なのですが、ただ組織と言うものは長く続けば歪みがたまってくるもの。サンフレッチェはペトロヴィッチ監督と言う「父親」の元から巣立って、新しい道を歩む時が来たのだと思います。来季はどんな監督がどんなサッカーを作ろうとするのかは分かりませんが、この日のような攻撃的で楽しいサッカーができていたと言う事実は変わらないわけで、ぜひともその礎の上に新しいサンフレッチェを築いて欲しい。それがここで別れるペトロヴィッチ監督への餞にもなるのではないでしょうか。

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