第13節鹿島戦
台風の影響が残る中で行われた昨日の鹿島戦は、森崎浩の2ゴールで振り切って4位に浮上しました。
前節出場停止だった李と森脇が復帰し森崎浩も戻ってきたものの、山岸はベンチにも入らず次のメンバーで戦いました。
これで気持ちがダウンした鹿島。逆に広島は勢いが出て、その後も攻勢をかけます。11分にはムジリが素晴らしいステップでDFをかわしてシュートしたものの相手に当たり、直後のCKに寿人が頭で合わせたが枠外に外れます。そして16分にはミキッチが右サイドを突破してクロス。中央で受けた李がコースを狙って打ちましたがわずかに枠を外します。そしてその直後、鹿島が左サイドから攻めて深い位置からクロス。これをファーサイドでフリーになっていた興梠に決められ、同点に追いつかれてしまいました。
これで勢いを取り戻した鹿島が、その後はペースを握ります。24分には小笠原にペナルティエリア内で前を向かれたものの森崎和がカットし、30分には素早いリスタートからフェリペ・ガブリエルが打ったものの枠外に外れて助かります。また42分にもフェリペ・ガブリエルのクロスがDFラインとGKの間に飛びましたが、興梠はわずかに届かず助かります。広島はミキッチが再三サイドを突破してクロスを入れるものの、なかなか追加点が奪えず。中でも31分にはミキッチのクロスを寿人が右足で打ったものの、強く当たらず曽ヶ端に押さえられます。45分には森崎浩がFKを直接狙ったものの枠を捉えることができず、同点でハーフタイムを迎えました。
後半の頭から、服部に代えて石川を投入したペトロヴィッチ監督。そしてその石川が左サイドで躍動します。3分にはカウンターから石川が持ち上がり、寿人がシュートを狙ったものの相手に引っかかり、15分には右からのクロスを受けた石川が思い切って打ちましたが枠を外れます。また20分には石川が中央に切れ込んで李とのワンツーで抜け出しシュートしたものの、惜しくも曽ヶ端に弾かれます。疲れが出てきた大迫、小笠原に代えて増田、柴崎を投入し、運動量を上げて逆襲を狙う鹿島。26分にはFKのこぼれを増田に至近距離で打たれたものの森脇がブロックし、41分の興梠のミドルは森崎和が身体を投げ出して弾き、更に43分の興梠のシュートは西川が押さえます。そしてロスタイムに入った直後、右からのパスを受けた森崎浩が思い切って左足で狙うと見事にゴールネットに突き刺さり、ついに広島がリードを奪いました。そしてその後の鹿島の攻勢で森脇が退場になると言うハプニングはあったものの直後のFKも防いで、ビッグアーチは劇的な勝利に酔いました。
試合全体を見るとどちらに転んでもおかしくない流れで、運にも助けられた試合だったと思います。鹿島は不調だとは言え選手個々の力もチーム全体の力も十分に高く、いくつかの決定的なシーンで運命の女神の気まぐれがあれば、負けていた可能性もありました。ただそれでも前半16分の決定機か、あるいは何度かあった後半の決定機で決めていればもっと楽に勝てる試合だった、との言えます。前半は広島が先制したことで鹿島の選手の心の中に「今日もダメか」と言う微妙な疑念が現れかけていたように見えたのですが、しかし興梠の同点弾で息を吹き返してしまいました。このシーン、こちらが決定機を逃した直後だったと言うこともあって、今一つ集中できていなかったように思います。中島がサイドに引っ張り出され、横竹がフェリペ・ガブリエルを見なければならなかった、と言うことはあったにしろ、一番怖い選手をフリーにしてしまったことは反省しなければならないでしょう。1つのプレーで試合の流れが変わってしまう、と言うことは良くあることなので、今後の教訓にして欲しいと思います。
そんな中で流れを取り戻したのは、中3日だった鹿島の運動量が落ちたこととともに石川の貢献が大きかったと思います。ボールを持った時の速さと思い切りの良さは「エクスプレス」の異名に恥じないものでしたし、サイドを頻繁に上下する運動量の大きさもチームを助けました。今年は開幕から全試合にベンチ入りしながらなかなか出場機会が巡って来なかった石川でしたが、今季2試合目のチャンスでこれだけのプレーを見せることができたのことは、普段の練習の賜物なのでは無いでしょうか?サンフレッチェの両サイドはにはミキッチ、森脇、山岸、服部といるので最も層の厚いポジションの1つだと思うのですが、それでも腐らずに練習を続けてきた成果でしょう。この日レッドカードを受けた森脇は川崎F戦は間違いなく出場停止ですし、ミキッチも内転筋を痛めたと言う情報があるので、次は先発の可能性も高そう。ここで得た手応えを本物にするためには、彼にとっては次の試合が最も重要なものになるに違いありません。
そして、この試合のヒーローと言えば何と言っても森崎浩司選手でした。元々シュートの巧さには定評があり、特にシュートのパンチ力はサンフレッチェのサポーターなら誰でも知っていることではあるのですが、しかしこのような美しいゴールは本当に久々に見たような気がします。骨折や靭帯損傷など度重なる怪我で何度も離脱しただけでなく、2008年以降は重度のオーバートレーニング症候群で死の一歩手前まで追いつめられた森崎浩司選手。一時的に輝きを取り戻したものの、昨年後半には再び悪化しその後も一進一退だったと言います。今年も厳しい状況からの出発だったとのことですが、それでもボランチとして出場し続けチームに貢献してきました。この鹿島戦の2発は、ここまで頑張ってきた彼と支えてきたチームメイト、そして復活を心待ちにしてきたサポーターへの「サッカーの女神」からのプレゼントだ、と言えるのではないでしょうか?
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前節出場停止だった李と森脇が復帰し森崎浩も戻ってきたものの、山岸はベンチにも入らず次のメンバーで戦いました。
西川 森脇 森崎和 横竹 (退場90+4分) 中島 森崎浩 ミキッチ 服部(→石川46分) ムジリ 李 (→高萩75分) 佐藤(→山崎75分) SUB:中林、盛田、トミッチ、丸谷対する鹿島は、GK:曽ヶ端、DF:西、岩政、伊野波、アレックス、MF:青木、小笠原(→柴崎71分)、野沢、フェリペ・ガブリエル(→小谷野85分)、FW:大迫(→増田62分)、興梠、と言うメンバーでした。時折強く降る雨と方向の定まらない風、そして両チームの球際での厳しい寄せで序盤はなかなかシュートまで行けない時間帯が続きます。しかし前半8分、サンフレッチェは中距離パスをダイレクトで繋ぎ、ムジリからのパスを受けた森崎浩が前を向くと思い切って左足を振り抜きます。30mの距離から放たれたボールは風を切り裂くように飛ぶとネット右上に突き刺さり、広島に先制点をもたらしました。
これで気持ちがダウンした鹿島。逆に広島は勢いが出て、その後も攻勢をかけます。11分にはムジリが素晴らしいステップでDFをかわしてシュートしたものの相手に当たり、直後のCKに寿人が頭で合わせたが枠外に外れます。そして16分にはミキッチが右サイドを突破してクロス。中央で受けた李がコースを狙って打ちましたがわずかに枠を外します。そしてその直後、鹿島が左サイドから攻めて深い位置からクロス。これをファーサイドでフリーになっていた興梠に決められ、同点に追いつかれてしまいました。
これで勢いを取り戻した鹿島が、その後はペースを握ります。24分には小笠原にペナルティエリア内で前を向かれたものの森崎和がカットし、30分には素早いリスタートからフェリペ・ガブリエルが打ったものの枠外に外れて助かります。また42分にもフェリペ・ガブリエルのクロスがDFラインとGKの間に飛びましたが、興梠はわずかに届かず助かります。広島はミキッチが再三サイドを突破してクロスを入れるものの、なかなか追加点が奪えず。中でも31分にはミキッチのクロスを寿人が右足で打ったものの、強く当たらず曽ヶ端に押さえられます。45分には森崎浩がFKを直接狙ったものの枠を捉えることができず、同点でハーフタイムを迎えました。
後半の頭から、服部に代えて石川を投入したペトロヴィッチ監督。そしてその石川が左サイドで躍動します。3分にはカウンターから石川が持ち上がり、寿人がシュートを狙ったものの相手に引っかかり、15分には右からのクロスを受けた石川が思い切って打ちましたが枠を外れます。また20分には石川が中央に切れ込んで李とのワンツーで抜け出しシュートしたものの、惜しくも曽ヶ端に弾かれます。疲れが出てきた大迫、小笠原に代えて増田、柴崎を投入し、運動量を上げて逆襲を狙う鹿島。26分にはFKのこぼれを増田に至近距離で打たれたものの森脇がブロックし、41分の興梠のミドルは森崎和が身体を投げ出して弾き、更に43分の興梠のシュートは西川が押さえます。そしてロスタイムに入った直後、右からのパスを受けた森崎浩が思い切って左足で狙うと見事にゴールネットに突き刺さり、ついに広島がリードを奪いました。そしてその後の鹿島の攻勢で森脇が退場になると言うハプニングはあったものの直後のFKも防いで、ビッグアーチは劇的な勝利に酔いました。
試合全体を見るとどちらに転んでもおかしくない流れで、運にも助けられた試合だったと思います。鹿島は不調だとは言え選手個々の力もチーム全体の力も十分に高く、いくつかの決定的なシーンで運命の女神の気まぐれがあれば、負けていた可能性もありました。ただそれでも前半16分の決定機か、あるいは何度かあった後半の決定機で決めていればもっと楽に勝てる試合だった、との言えます。前半は広島が先制したことで鹿島の選手の心の中に「今日もダメか」と言う微妙な疑念が現れかけていたように見えたのですが、しかし興梠の同点弾で息を吹き返してしまいました。このシーン、こちらが決定機を逃した直後だったと言うこともあって、今一つ集中できていなかったように思います。中島がサイドに引っ張り出され、横竹がフェリペ・ガブリエルを見なければならなかった、と言うことはあったにしろ、一番怖い選手をフリーにしてしまったことは反省しなければならないでしょう。1つのプレーで試合の流れが変わってしまう、と言うことは良くあることなので、今後の教訓にして欲しいと思います。
そんな中で流れを取り戻したのは、中3日だった鹿島の運動量が落ちたこととともに石川の貢献が大きかったと思います。ボールを持った時の速さと思い切りの良さは「エクスプレス」の異名に恥じないものでしたし、サイドを頻繁に上下する運動量の大きさもチームを助けました。今年は開幕から全試合にベンチ入りしながらなかなか出場機会が巡って来なかった石川でしたが、今季2試合目のチャンスでこれだけのプレーを見せることができたのことは、普段の練習の賜物なのでは無いでしょうか?サンフレッチェの両サイドはにはミキッチ、森脇、山岸、服部といるので最も層の厚いポジションの1つだと思うのですが、それでも腐らずに練習を続けてきた成果でしょう。この日レッドカードを受けた森脇は川崎F戦は間違いなく出場停止ですし、ミキッチも内転筋を痛めたと言う情報があるので、次は先発の可能性も高そう。ここで得た手応えを本物にするためには、彼にとっては次の試合が最も重要なものになるに違いありません。
そして、この試合のヒーローと言えば何と言っても森崎浩司選手でした。元々シュートの巧さには定評があり、特にシュートのパンチ力はサンフレッチェのサポーターなら誰でも知っていることではあるのですが、しかしこのような美しいゴールは本当に久々に見たような気がします。骨折や靭帯損傷など度重なる怪我で何度も離脱しただけでなく、2008年以降は重度のオーバートレーニング症候群で死の一歩手前まで追いつめられた森崎浩司選手。一時的に輝きを取り戻したものの、昨年後半には再び悪化しその後も一進一退だったと言います。今年も厳しい状況からの出発だったとのことですが、それでもボランチとして出場し続けチームに貢献してきました。この鹿島戦の2発は、ここまで頑張ってきた彼と支えてきたチームメイト、そして復活を心待ちにしてきたサポーターへの「サッカーの女神」からのプレゼントだ、と言えるのではないでしょうか?
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