ナビスコ杯決勝磐田戦
昨日秋晴れの国立競技場で行われたナビスコカップ決勝の磐田戦は、一時は逆転したものの後半終了間際に追いつかれ、延長で3点取られて3-5で敗れました。
ペトロヴィッチ監督は3日前の横浜FM戦のメンバーから1人だけ入れ替えて次の布陣で戦いに臨みました。
ペトロヴィッチ監督は後半立ち上がりから山崎を投入し、一気に逆転を狙います。そして後半3分、森崎和からのロングパスを受けた山岸がそのまま左サイドを突破してシュート。ボールは川口の股間を抜いてネットに突き刺さり、目論見通り広島が勝ち越しに成功しました。
その後磐田は早め早めの選手交代で反撃を試みます。6分には西がドリブルでペナルティエリア内に侵入してシュートしたものの枠外。18分にはクロスにジウシーニョに頭で合わせましたが西川がキャッチし、菅沼、那須のシュートも守備陣が防ぎます。DFラインに横竹を入れて逃げ切りを図る広島。終盤は一方的に攻められますが何とか凌ぎ、あと数分の我慢と言うところまで来ます。しかし後半43分、上田のCKに那須が頭で合わせると飛びつく西川の手の先を抜けて前田にこぼれ、これを押し込まれて同点に追いつかれてしまいました。
延長に入ると両チームともに激しく攻め合います。延長前半3分には高萩のミドルシュートがバーを直撃すると、逆に9分には上田の直接FKを西川の手とバーが弾きます。そして延長前半12分、上田のCKを那須が頭で逸らして菅沼にボレーシュートを決められ、その2分後には山崎に単独突破からゴールを奪われてあっという間に2点差を付けられてしまいました。
しかしこれで諦めないのがサンフレッチェ。延長前半終了間際に槙野が長距離FKを狙い、1本目は壁にブロックされたものの2本目を見事にゴール左隅に決めて1点差に迫ります。ところが延長後半4分、セットプレーからボールが前田に渡り、胸トラップからDFをかわしてループシュート。これがネットに収まって点差は再び2点に広がります。延長後半ロスタイムにはペナルティエリア内で倒されてゲットしたPKを槙野が自ら蹴りましたが、素晴らしい反応を見せた川口が弾き、これを拾ってもう一度シュートしましたが惜しくも枠外。その直後に終了のホイッスルが鳴り、歓喜のサックスブルーの脇で紫の選手たちはバタバタと倒れ込みました。
この試合で「サンフレッチェらしいサッカー」ができたか、と言うとそうでも無かったと思います。緊張感からかあるいは磐田のプレスに戸惑ったか、序盤はDFラインからのビルドアップができず先制点を許したのはクリアミスからでしたし、その後もパスワークの冴えが無かったように思います。そして終盤は相手よりも休みが1日少なかったことが影響したか、運動量が落ちて一方的に攻め込まれました。森崎浩が「視野が狭くなった」と言うことで後半11分に交代し、ミキッチも疲れのために横竹に代えざるを得なくなって早い時間帯に交代枠を使い切ってしまったことも含め、サンフレッチェの力をフルに発揮できなかったのは残念だったと思います。
しかしその一方で、この試合は別の意味で「サンフレッチェらしい」ゲームだった、とも言えます。1点目になったミキッチの突破と李の泥臭いシュート。森崎和のピンポイントのロングパスと山岸がドリブル突破から股抜きで決めた2点目。そして槙野の強烈なFKが決まった3点目。得点の全てはいかにも広島、と言うパターンでしたし、逆に失点もセットプレーから、あるいはパスミスやマークミスからの「安い失点」でした。そして選手たちの頑張りも感動的で、特に延長に入って2点リードされても決して諦めず、最後の最後まで攻撃的な姿勢を貫きました。このチームのモットーである「人もボールも動き、人の心を動かすサッカー」の前半部分はあまりできなかったとしても、後半の「人の心を動かす」ことはできた、と言えるでしょう。残念ながらタイトル獲得はなりませんでしたが、ファイナリストにふさわしい戦いでナビスコカップの歴史に残る決勝戦を戦うことができたことは、誇りに思って良いと思います。今季のリーグ戦の残り試合を悔いなく戦って、そして来年こそはタイトルが取れるよう新たなスタートを切って欲しいと思います。
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ペトロヴィッチ監督は3日前の横浜FM戦のメンバーから1人だけ入れ替えて次の布陣で戦いに臨みました。
西川 森脇 中島 槙野 森崎浩 森崎和 (→青山56分) ミキッチ 山岸 (→横竹78分) 高柳 高萩 (→山崎46分) 李 SUB:中林、ストヤノフ、丸谷、佐藤寿対する磐田のメンバーは、GK:川口、DF:山本康、古賀、イ・ガンジン(→大井49分)、山本脩、MF:那須、上田、西、船谷(→菅沼60分)、FW:ジウシーニョ(→山崎77分)、前田。立ち上がりは緊張からか、あるいは磐田の前からのプレッシャーのためか落ち着かない時間帯が続きます。磐田は16分に上田がFKで狙いましたが枠外。広島も21分にミキッチのクロスに森脇が頭で合わせ、32分には森崎浩がミドルを狙いますがいずれも枠を捉えることができません。逆に36分、DFラインのプレスにたまらず西川が遠くに蹴り出しましたが、これが距離が出ず船谷が拾って右サイドに展開。前田が中を良く見てクロスを入れると、飛び込んできた船谷にぴたりと合って頭で決められてしまいました。しかし広島もすぐに反撃し、42分にミキッチがDF3人に囲まれながらも突破して鋭いクロス。飛び込んだ李のシュートは当たり損ない気味だったものの、それが川口の逆を突いてゴールに転がり込みました。
ペトロヴィッチ監督は後半立ち上がりから山崎を投入し、一気に逆転を狙います。そして後半3分、森崎和からのロングパスを受けた山岸がそのまま左サイドを突破してシュート。ボールは川口の股間を抜いてネットに突き刺さり、目論見通り広島が勝ち越しに成功しました。
その後磐田は早め早めの選手交代で反撃を試みます。6分には西がドリブルでペナルティエリア内に侵入してシュートしたものの枠外。18分にはクロスにジウシーニョに頭で合わせましたが西川がキャッチし、菅沼、那須のシュートも守備陣が防ぎます。DFラインに横竹を入れて逃げ切りを図る広島。終盤は一方的に攻められますが何とか凌ぎ、あと数分の我慢と言うところまで来ます。しかし後半43分、上田のCKに那須が頭で合わせると飛びつく西川の手の先を抜けて前田にこぼれ、これを押し込まれて同点に追いつかれてしまいました。
延長に入ると両チームともに激しく攻め合います。延長前半3分には高萩のミドルシュートがバーを直撃すると、逆に9分には上田の直接FKを西川の手とバーが弾きます。そして延長前半12分、上田のCKを那須が頭で逸らして菅沼にボレーシュートを決められ、その2分後には山崎に単独突破からゴールを奪われてあっという間に2点差を付けられてしまいました。
しかしこれで諦めないのがサンフレッチェ。延長前半終了間際に槙野が長距離FKを狙い、1本目は壁にブロックされたものの2本目を見事にゴール左隅に決めて1点差に迫ります。ところが延長後半4分、セットプレーからボールが前田に渡り、胸トラップからDFをかわしてループシュート。これがネットに収まって点差は再び2点に広がります。延長後半ロスタイムにはペナルティエリア内で倒されてゲットしたPKを槙野が自ら蹴りましたが、素晴らしい反応を見せた川口が弾き、これを拾ってもう一度シュートしましたが惜しくも枠外。その直後に終了のホイッスルが鳴り、歓喜のサックスブルーの脇で紫の選手たちはバタバタと倒れ込みました。
この試合で「サンフレッチェらしいサッカー」ができたか、と言うとそうでも無かったと思います。緊張感からかあるいは磐田のプレスに戸惑ったか、序盤はDFラインからのビルドアップができず先制点を許したのはクリアミスからでしたし、その後もパスワークの冴えが無かったように思います。そして終盤は相手よりも休みが1日少なかったことが影響したか、運動量が落ちて一方的に攻め込まれました。森崎浩が「視野が狭くなった」と言うことで後半11分に交代し、ミキッチも疲れのために横竹に代えざるを得なくなって早い時間帯に交代枠を使い切ってしまったことも含め、サンフレッチェの力をフルに発揮できなかったのは残念だったと思います。
しかしその一方で、この試合は別の意味で「サンフレッチェらしい」ゲームだった、とも言えます。1点目になったミキッチの突破と李の泥臭いシュート。森崎和のピンポイントのロングパスと山岸がドリブル突破から股抜きで決めた2点目。そして槙野の強烈なFKが決まった3点目。得点の全てはいかにも広島、と言うパターンでしたし、逆に失点もセットプレーから、あるいはパスミスやマークミスからの「安い失点」でした。そして選手たちの頑張りも感動的で、特に延長に入って2点リードされても決して諦めず、最後の最後まで攻撃的な姿勢を貫きました。このチームのモットーである「人もボールも動き、人の心を動かすサッカー」の前半部分はあまりできなかったとしても、後半の「人の心を動かす」ことはできた、と言えるでしょう。残念ながらタイトル獲得はなりませんでしたが、ファイナリストにふさわしい戦いでナビスコカップの歴史に残る決勝戦を戦うことができたことは、誇りに思って良いと思います。今季のリーグ戦の残り試合を悔いなく戦って、そして来年こそはタイトルが取れるよう新たなスタートを切って欲しいと思います。
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