第33節仙台戦
昨日ビッグアーチで行われた第33節仙台戦は、後半ロスタイムの大崎のゴールで勝ってホーム最終戦を飾りました。
先発は前節と同じでしたが、ベンチには今季のリーグ戦では初めて下田を入れて次の布陣で戦いました。
後半に入っても攻める広島、守る仙台と言う展開が続きます。後半2分には李が2本続けてシュートしたものの決めきれず、8分には高萩のスルーパスで抜け出した李がGKもかわしてシュートしたものの、ギリギリで戻っていた鎌田にライン際でクリアされてしまいます。21分にはミキッチのクロスに李が頭で合わせましたが、しっかり狙って打ったはずなのになぜかゴールに入りません。仙台も時折カウンターから反撃し、フェルナンジーニョを起点に広島ゴールを脅かします。そして24分にはパスミスを奪われて中原、太田に危険なシュートを打たれますが、槙野が身体を張ってクリア。38分には菅井のクロスに太田が合わせ、西川の頭を越えて飛んで冷や汗をかかされます。ほぼ一方的に攻め続ける広島は、サイドからのクロスを繰り返して何とかこじ開けようとします。そして後半ロスタイムも1分になろうとする頃、ミキッチのサイドチェンジを受けた山岸がしっかり中を見てクロス。これを大崎が頭をひねりながら流し込むようにゴールに落とし、待望の先制点をゲットします。その後仙台も攻撃に出たものの勢いはなく、広島がしっかりとボールをキープして試合を終わらせました。
新潟戦やG大阪戦、清水戦の後半と同様に、仙台も低い位置にブロックを作って広島の攻撃を受け止める作戦で来ました。それは、勝点1でJ1残留が確定すると言う仙台の状況を考えても当然のことでした。そして仙台はフェルナンジーニョと中原、中島のコンビから、あるいは右サイドの突破からカウンターを仕掛け、何度か広島ゴールを脅かして来ました。それでも広島は何度も相手の守備網を崩し、もう一歩のところまで行っていましたが、しかしここぞと言うところでシュートが枠を捉えず、また相手の好守に阻まれました。このまま0-0で引き分け、あるいは何かの拍子に1点を取って逃げ切れば仙台の思惑通り、と言うところでした。しかしそのような展開を救ったのは、今季これまでリーグ戦7試合の出場にとどまっていた19歳の若武者でした。「スタートからいこうか、と考えていたほど」(ペトロヴィッチ監督)練習から調子が良かった大崎は後半16分に投入されると、その直後から前に向かう推進力を見せました。ゴールシーンは大崎には珍しい形ではありましたが、しかし相手がゴール前をガチガチに固める中で一瞬フリーになった時点で「勝ち」と言う感じ。シュートが頭と肩に当たってループ気味に入る、と言う少々運の良い形ではありましたが、しかしそれを導いたのは間違いなく彼の力だった、と言えるでしょう。
この試合では大崎だけでなく、途中交代で入った丸谷や何度もビッグチャンスを作った李など、サンフレッチェのニューパワーが大きな存在感を見せてくれました。すなわち新しい選手の台頭によりチームが成長し、新しくなって行くことを如実に示した試合だったと言えます。下田、ストヤノフらこれまで広島のために頑張ってきた選手が退団するのは残念ですが、それも若手の成長があったからこそ。そう言う意味で、来季に向けての希望を見ることができたホーム最終戦だった、と言えるのでは無いでしょうか?
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先発は前節と同じでしたが、ベンチには今季のリーグ戦では初めて下田を入れて次の布陣で戦いました。
西川 森脇 中島 槙野 青山 森崎和 (→丸谷72分) ミキッチ 山岸 高萩 李 (→森崎浩79分) 佐藤寿(→大崎61分) SUB:下田、横竹、岡本、山崎対する仙台は、GK:林、DF:菅井、渡辺、鎌田、朴、MF:永井(→田村68分)、斉藤、梁、フェルナンジーニョ、FW:中原(→中島87分)、赤嶺(→太田46分)、と言うメンバーでした。仙台は立ち上がりにプレスをかけてきて、2分には中島のパスをカットして中原からのパスで梁が抜け出す、と言う決定的なシーンを作ります。しかし広島が落ち着いてパスを回し始めるとラインを下げ、中央を固めて攻撃を受け止める戦いにシフトします。23分にはミキッチのクロスに槙野が飛び込んだものの届かず、26分の槙野のシュートはDFに当たります。また29分にはミキッチのシュートがポストに弾かれ、こぼれを佐藤寿が繋いで高萩がシュートしましたが枠外。また31分にはミキッチのクロスを佐藤寿がダイレクトで狙ったものの高萩の背中に当たって外れ、33分のミキッチのシュートもカーブして左に逸れます。更に40分にもミキッチのクロスを佐藤寿がヘディングしたシーンも、43分の佐藤寿の落としを李が狙ったシーンも、いずれも枠を捉えることができません。前半の後半はサンフがほぼ一方的に攻めたもののシュートが枠に入ってくれず、無得点のままハーフタイムを迎えました。
後半に入っても攻める広島、守る仙台と言う展開が続きます。後半2分には李が2本続けてシュートしたものの決めきれず、8分には高萩のスルーパスで抜け出した李がGKもかわしてシュートしたものの、ギリギリで戻っていた鎌田にライン際でクリアされてしまいます。21分にはミキッチのクロスに李が頭で合わせましたが、しっかり狙って打ったはずなのになぜかゴールに入りません。仙台も時折カウンターから反撃し、フェルナンジーニョを起点に広島ゴールを脅かします。そして24分にはパスミスを奪われて中原、太田に危険なシュートを打たれますが、槙野が身体を張ってクリア。38分には菅井のクロスに太田が合わせ、西川の頭を越えて飛んで冷や汗をかかされます。ほぼ一方的に攻め続ける広島は、サイドからのクロスを繰り返して何とかこじ開けようとします。そして後半ロスタイムも1分になろうとする頃、ミキッチのサイドチェンジを受けた山岸がしっかり中を見てクロス。これを大崎が頭をひねりながら流し込むようにゴールに落とし、待望の先制点をゲットします。その後仙台も攻撃に出たものの勢いはなく、広島がしっかりとボールをキープして試合を終わらせました。
新潟戦やG大阪戦、清水戦の後半と同様に、仙台も低い位置にブロックを作って広島の攻撃を受け止める作戦で来ました。それは、勝点1でJ1残留が確定すると言う仙台の状況を考えても当然のことでした。そして仙台はフェルナンジーニョと中原、中島のコンビから、あるいは右サイドの突破からカウンターを仕掛け、何度か広島ゴールを脅かして来ました。それでも広島は何度も相手の守備網を崩し、もう一歩のところまで行っていましたが、しかしここぞと言うところでシュートが枠を捉えず、また相手の好守に阻まれました。このまま0-0で引き分け、あるいは何かの拍子に1点を取って逃げ切れば仙台の思惑通り、と言うところでした。しかしそのような展開を救ったのは、今季これまでリーグ戦7試合の出場にとどまっていた19歳の若武者でした。「スタートからいこうか、と考えていたほど」(ペトロヴィッチ監督)練習から調子が良かった大崎は後半16分に投入されると、その直後から前に向かう推進力を見せました。ゴールシーンは大崎には珍しい形ではありましたが、しかし相手がゴール前をガチガチに固める中で一瞬フリーになった時点で「勝ち」と言う感じ。シュートが頭と肩に当たってループ気味に入る、と言う少々運の良い形ではありましたが、しかしそれを導いたのは間違いなく彼の力だった、と言えるでしょう。
この試合では大崎だけでなく、途中交代で入った丸谷や何度もビッグチャンスを作った李など、サンフレッチェのニューパワーが大きな存在感を見せてくれました。すなわち新しい選手の台頭によりチームが成長し、新しくなって行くことを如実に示した試合だったと言えます。下田、ストヤノフらこれまで広島のために頑張ってきた選手が退団するのは残念ですが、それも若手の成長があったからこそ。そう言う意味で、来季に向けての希望を見ることができたホーム最終戦だった、と言えるのでは無いでしょうか?
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