ナビスコ杯準決勝2nd leg
昨日日本平で行われたナビスコ杯準決勝2nd leg清水戦は、サンフレッチェが1-1で逃げきり初の決勝進出を決めました。
日本代表で西川と槙野、出場停止で横竹を欠いて、今季初めて森崎和をストッパーに起用して次の布陣で戦いに臨みました。
後半に入るとペトロヴィッチ監督は、状態が悪かったストヤノフに代えてミキッチを投入。服部をストッパーに下げて、森崎和を中盤に上げます。そしてこの采配が当たって、広島は森崎和のパスから、あるいはミキッチの突破からチャンスを作ります。また落ち着きを取り戻した中林も安定したセービングと繋ぎを見せます。そして後半18分、森崎和の展開のパスを受けた山岸が内側に切れ込み、ペナルティエリアの外から見事なシュートを決めて先制点を奪いました。
これで勝ち抜きのためには2点以上が必要になった清水はどんどんゴール前に入れてきます。20分には枝村が至近距離からシュートしましたが中林がセーブし、ヨンセンのヘディングは枠外。22分には藤本のクロスにヨンセンが飛び込みましたが中島が必死でカバーします。広島も時折反撃を見せ、27分には李がミドルを放ったもののGK正面。38分には高萩のパスをフリーで受けたミキッチが右足で狙いましたがわずかに枠を外れます。単調な放り込みとミドルしか攻め手が無くなったように見えた清水でしたが、しかし後半41分、横パスをヨンセンがワンタッチで落とすと、後ろから走り込んだ小野が突破しシュート。右足で巻いたボールが逆サイドに決まって同点に追いつかれてしまいました。
これで勢いづいた清水は次々と波状攻撃を仕掛けてきます。そして43分にヨンセン、47分に枝村、49分に原、50分に枝村と続けざまにシュートを放ちますが、焦りからか正確性を欠いてことごとく枠を外します。激しい攻防は両者とも最後まで譲らず、2試合トータルで1勝1分けで広島が決勝進出を決めました。
試合はペトロヴィッチ監督が「清水が勝利に値するプレーをしていたのではないかと思います」と語っているように、内容的には清水が圧倒したゲームでした。小野を中心に兵働や山本真が絡んで素早いパス交換を繰り返し、両サイドの攻撃参加からのクロスとヨンセンのポストプレーで何度も冷や汗をかかせてくれました。中でも小野のプレーは全盛期を思わせるほどのもので、ゆったりとしたリズムでボールを回しているように見えながら、常に足を止めずに動き回ってピッチ全体に君臨し、ゲームを支配していました。これに対してサンフレッチェは、やはり決勝進出がかかった試合のプレッシャーからか前半はぎこちなさが目に付きました。特に中林は何度かパスミスでピンチを招いていましたし、ストヤノフはロングボールを狙うものの味方に全く合わず相手にクリアされるばかり。前線からボールを受けに下りてくる動きも少なく、パスは横に回るばかりでなかなか攻略の糸口をつかむことができませんでした。また森崎和も守備は無難にこなしていたものの、攻め上がりのタイミングがつかめず攻撃に厚みを加えることができません。前半はクロスバーのおかげで無失点で終えることができたものの、2〜3点取られていても不思議でないような展開でした。
この流れを変えたのは、ペトロヴィッチ監督の思い切った采配でした。ミキッチの投入と森崎和のボランチは分かるのですが、問題はDFライン。中島かストヤノフをストッパーにすると言う選択肢もあったのではないかと思うのですが、監督の決断は「服部か山岸か」でした。しかも試合後のコメントによると「イリアンをベンチに下げるから、ヤマと公太、どちらか後ろに回ってくれ」と監督から言われて服部が「自分がやります」と言った、とのこと。そして服部は12cmの身長差に怯むことなくヨンセンと対峙して、しっかりと役目を果たしました。この服部の決断と頑張りがあったからこそ森崎和から山岸へのパス、そして貴重な先制点があったわけで、まさにチーム全体の力で奪ったゴールだった、と言えるでしょう。監督の采配と、それに応えた選手たち。最後まで集中を切らさず戦って1失点に抑えたことを含めて、チーム全体を貫く信頼関係が決勝進出の原動力だった、と言えるのでは無いでしょうか?
今年は開幕当初から怪我などによる離脱が続いていて苦しいメンバー構成の中で戦ってきましたが、そこでも結果が出せたのはお互いに足りない部分をカバーしあってきたから。ミスがあっても、押し込まれる時間が続いても我慢できていたからこそ、準決勝を勝ち抜くことができたのだと思います。ここまで来れば、あと1つ勝つだけです。11/3の決勝まで何があるかは分かりませんが、今のチームならばどんな困難でも乗り越えることができるはず。チーム全員の力で、優勝カップを勝ち取って欲しいと思います。
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日本代表で西川と槙野、出場停止で横竹を欠いて、今季初めて森崎和をストッパーに起用して次の布陣で戦いに臨みました。
中林 森脇 ストヤノフ 森崎和(→丸谷70分) (→ミキッチ46分) 青山 中島 山岸 服部 高柳 高萩 (→桑田65分) 李 SUB:下田、岡本、森崎浩、大崎対する清水は岡崎と本田が不在で、GK:西部、DF:市川、平岡、ボスナー(→太田35分)、児玉、MF:兵働(→原72分)、山本真、小野、FW:大前(→藤本46分)、ヨンセン、枝村、と言うメンバーでした。試合は立ち上がりから清水のペース。3分には中林のパスミスを奪われ兵働がシュート。23分には大前の抜け出しにヒヤリとさせられ、23分の小野のFKは中林が横っ飛びで弾きます。31分には小野のミドルがポスト直撃。跳ね返ったボールに大前が頭で飛び込みましたがこれもバーが弾きます。34分にはロングクロスに小野が飛び込みましたが中林が身体を張って防ぎ、兵働のミドルは枠を外れます。更に42分にも左からのクロスにヨンセンが頭で合わせましたがこれもバーを直撃します。広島のチャンスらしいチャンスは、39分に高萩のパスに高柳が飛び込んだシーンぐらい。パスを繋げずラインがズルズルと下がり、不正確なロングボールも拾われて波状攻撃を受けると言う感じの苦しい45分でしたが、何とか無失点で前半を折り返しました。
後半に入るとペトロヴィッチ監督は、状態が悪かったストヤノフに代えてミキッチを投入。服部をストッパーに下げて、森崎和を中盤に上げます。そしてこの采配が当たって、広島は森崎和のパスから、あるいはミキッチの突破からチャンスを作ります。また落ち着きを取り戻した中林も安定したセービングと繋ぎを見せます。そして後半18分、森崎和の展開のパスを受けた山岸が内側に切れ込み、ペナルティエリアの外から見事なシュートを決めて先制点を奪いました。
これで勝ち抜きのためには2点以上が必要になった清水はどんどんゴール前に入れてきます。20分には枝村が至近距離からシュートしましたが中林がセーブし、ヨンセンのヘディングは枠外。22分には藤本のクロスにヨンセンが飛び込みましたが中島が必死でカバーします。広島も時折反撃を見せ、27分には李がミドルを放ったもののGK正面。38分には高萩のパスをフリーで受けたミキッチが右足で狙いましたがわずかに枠を外れます。単調な放り込みとミドルしか攻め手が無くなったように見えた清水でしたが、しかし後半41分、横パスをヨンセンがワンタッチで落とすと、後ろから走り込んだ小野が突破しシュート。右足で巻いたボールが逆サイドに決まって同点に追いつかれてしまいました。
これで勢いづいた清水は次々と波状攻撃を仕掛けてきます。そして43分にヨンセン、47分に枝村、49分に原、50分に枝村と続けざまにシュートを放ちますが、焦りからか正確性を欠いてことごとく枠を外します。激しい攻防は両者とも最後まで譲らず、2試合トータルで1勝1分けで広島が決勝進出を決めました。
試合はペトロヴィッチ監督が「清水が勝利に値するプレーをしていたのではないかと思います」と語っているように、内容的には清水が圧倒したゲームでした。小野を中心に兵働や山本真が絡んで素早いパス交換を繰り返し、両サイドの攻撃参加からのクロスとヨンセンのポストプレーで何度も冷や汗をかかせてくれました。中でも小野のプレーは全盛期を思わせるほどのもので、ゆったりとしたリズムでボールを回しているように見えながら、常に足を止めずに動き回ってピッチ全体に君臨し、ゲームを支配していました。これに対してサンフレッチェは、やはり決勝進出がかかった試合のプレッシャーからか前半はぎこちなさが目に付きました。特に中林は何度かパスミスでピンチを招いていましたし、ストヤノフはロングボールを狙うものの味方に全く合わず相手にクリアされるばかり。前線からボールを受けに下りてくる動きも少なく、パスは横に回るばかりでなかなか攻略の糸口をつかむことができませんでした。また森崎和も守備は無難にこなしていたものの、攻め上がりのタイミングがつかめず攻撃に厚みを加えることができません。前半はクロスバーのおかげで無失点で終えることができたものの、2〜3点取られていても不思議でないような展開でした。
この流れを変えたのは、ペトロヴィッチ監督の思い切った采配でした。ミキッチの投入と森崎和のボランチは分かるのですが、問題はDFライン。中島かストヤノフをストッパーにすると言う選択肢もあったのではないかと思うのですが、監督の決断は「服部か山岸か」でした。しかも試合後のコメントによると「イリアンをベンチに下げるから、ヤマと公太、どちらか後ろに回ってくれ」と監督から言われて服部が「自分がやります」と言った、とのこと。そして服部は12cmの身長差に怯むことなくヨンセンと対峙して、しっかりと役目を果たしました。この服部の決断と頑張りがあったからこそ森崎和から山岸へのパス、そして貴重な先制点があったわけで、まさにチーム全体の力で奪ったゴールだった、と言えるでしょう。監督の采配と、それに応えた選手たち。最後まで集中を切らさず戦って1失点に抑えたことを含めて、チーム全体を貫く信頼関係が決勝進出の原動力だった、と言えるのでは無いでしょうか?
今年は開幕当初から怪我などによる離脱が続いていて苦しいメンバー構成の中で戦ってきましたが、そこでも結果が出せたのはお互いに足りない部分をカバーしあってきたから。ミスがあっても、押し込まれる時間が続いても我慢できていたからこそ、準決勝を勝ち抜くことができたのだと思います。ここまで来れば、あと1つ勝つだけです。11/3の決勝まで何があるかは分かりませんが、今のチームならばどんな困難でも乗り越えることができるはず。チーム全員の力で、優勝カップを勝ち取って欲しいと思います。
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