昨夜広島ビッグアーチに11,955人を集めて行われたACLのグループリーグ初戦はセットプレーからの失点に泣き、山東魯能に0-1で敗れました。
昨シーズン終盤は怪我のため戦列を離れていたストヤノフ、森脇が久々に先発。また移籍加入した西川と山岸も先発して、次のメンバーで戦いました。
西川
森脇 ストヤノフ 槙野
中島 森崎和
山岸 服部(→清水84分)
李 高萩
(→高柳81分)
佐藤寿
SUB:中林、盛田、横竹、石川、森崎浩
対する山東魯能は、は、GK:リー・レイレイ、カルロス・サントス、 ユアン・ウェイウェイ、ジャオ・ツェ、リュウ・ジンドン、チョウ・ハイビン(→マー・ロン62分)、クイ・ペン、ワン・ヨンポー(→デン・チョーシャン77分)、ローダ・アンテル、FW:ハン・ペン、ルー・チェン(→ガオ・ディ71分)、と言うメンバーでした。立ち上がり1分にパスミスを奪われファーストシュートを打たれたものの、その後はサンフレッチェのペース。DFラインでパスを回しながら攻撃の糸口を探します。ラインを低く構えて中央を固める山東に対し、広島はサイドからの攻撃に活路を見いだそうとします。前半11分には中島のスルーパスで李が抜け出し、クロスに高萩がダイレクトで合わせたものの枠外。24分には李の戻しをストヤノフが叩きましたがこれも枠を捉えることができません。更に28分には佐藤寿がドリブルで相手を引きつけ右へ展開。フリーになった山岸が強烈なシュートを打ちましたがGKが素晴らしい反応で弾きます。山東は時折シュートを狙ってくるものの、DFラインの西川がしっかりと対応して危ないシーンを作らせません。前半は広島ペースながら山東の守備を崩せず、スコアレスで折り返しました。
後半も立ち上がりから広島ペース。6分にはカウンターから服部がフリーでシュートしましたが枠を外します。山東は次々にフレッシュな選手を投入し、流れを変えようとします。22分には李がミドルで狙ったものの枠外。24分にも服部が狙いましたがこれも枠を捉えることができません。そして32分、クリアミスで与えた相手CKでハンに高い位置から決められ、先制点を許してしまいました。
リードしてますます自陣に引き籠もる山東に対し、広島は高柳、清水を投入して打開を図ります。そして何度も相手ゴール前まで行くものの、山東の高い壁を崩すことはできません。結局最後までサンフレッチェらしい攻撃を見せることはできず、大事なホーム初戦を落とすことになってしまいました。
試合後に選手たちは「チャンスはいっぱいあった。そこをしっかりと決められれば勝てた試合なので残念」(服部)「あのセットプレー以外には危ないシーンはほとんどなかった」(西川)「ゲームの大半はウチが上回っていた」(ストヤノフ)「内容を見ると十分勝てるチャンスはあった」(佐藤寿)と、内容的に上回っていたと語っています。確かにサンフレッチェのパス回しはいつも通りにできていたし、このサッカーがアジアでも通用することは証明できたと思います。ただ、国際試合はそれだけでは勝てないのも事実。ACLの経験が豊富な山東は明らかに「負けないことを狙っていた」と言う感じで、まんまとその策にはまってしまいました。またサンフレッチェも相手のカウンターを警戒したのか、いつものような思い切りが欠けていたようにも見えました。初めての国際試合と言うことでの緊張が、やや逆の目に出たと言えるかも。サンフレッチェとしてのACL初戦は、苦い経験になってしまいました。
ただ、だからと言って下を向く必要は無いと思います。経験からは学べば良いし、学べばもっと良くなるはずだからです。今回出場した選手は、アジアで戦うことの難しさを知ったはず。また出れなかった選手が戻ってくれば、チームはもっと良くなります。ホームで勝点を1つも取れなかったのは痛いのですが、しかしACLはまだ始まったばかり。次こそはぜひ、サンフレッチェらしいサッカーで勝利を挙げて欲しいと思います。
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