昨日ビッグアーチで行われた第25節横浜FM戦は、柏木の2ゴールなどで3-2で勝利。1シーズンにおける連続負け無しの記録を8に伸ばしました。
W杯予選から戻ったばかりのストヤノフは元気に先発し、前節と同じ布陣で戦いました。
中林
森脇 ストヤノフ 槙野
(→横竹66分)
青山 中島
ミキッチ 服部
(→盛田60分)
柏木 高柳(→李忠成63分)
佐藤寿
SUB:下田、李漢宰、楽山、高萩
対する横浜FMは出場停止の飯倉に代わって秋元が先発で、GK:秋元、DF:田中、栗原、中澤、小宮山、MF:河合、松田、小椋(→齋藤56分)、FW:山瀬、渡邉(→金56分)、坂田、と言うメンバーでした。この日のサンフは立ち上がりから積極的で、ロングパスやミキッチの突破で横浜ゴールに迫ります。ファーストシュートは10分の坂田でしたが、その後も広島が攻め続けます。17分には左サイドからペナルティエリアに侵入した槙野が足を払われましたが、主審の判定はシミュレーション。19分には青山がミドルで脅かします。そして26分、青山の縦パスを受けた柏木が前を向くと右足を一閃。ボールはGKの手を弾いてゴールネットに突き刺さり、広島が先制点を奪いました。
しかし31分、坂田がマークについていた森脇を振りきってシュート。中林は反応したもののこぼれを山瀬に押し込まれて同点に追いつかれます。しかしサンフはすぐに反撃。34分に青山が倒されて得たFKをストヤノフが直接沈めて再びリードします。その後もペナルティエリア内で倒されたもののファウルをもらえない、等のシーンがありましたが得点は動かず、広島の1点リードで前半を折り返しました。
後半1分に、いきなりサンフがチャンスをものにします。右からドリブル突破を図ったミキッチがシュート。GKがこぼしたボールを柏木が拾い、左に持ち出して得意の左足でシュートを決めてリードを2点に広げました。
この後は横浜が必死で追撃してきます。3分には渡邉、4分には坂田。5分には中澤がシュートしたもののDFがブロックします。しかし10分、田中のスルーパスで飛び出した渡邉がダイレクトでニアを打ち抜き、点差が1点に縮まってしまいました。
更に得点を狙って、金をターゲットにロングボールを放り込んでくる横浜。ペトロヴィッチ監督はすかさず盛田を投入し、ゴール前を固めます。14分にはミキッチのクロスに柏木が飛び込んだもののヒットせず枠外。25分には田中、26分には齋藤、27分には坂田にシュートを打たれます。サンフも時折カウンターからビッグチャンスを作り、36分には服部のクロスに李忠成が飛び込んだもののわずかに届かず、37分にはCKから李忠成が落としたボールを盛田が胸トラップから決定的なシュートしましたがDFに当たってしまいます。39分には素晴らしいパス交換から槙野が叩き込んだものの残念ながらオフサイド。39分には中林が飛び出した後のゴールに小宮山がシュートしましたが、中島がゴールライン上でクリアします。40分には柏木のクロスに李忠成が飛び込みましたが、これもわずかに届きません。ロスタイムには広島が波状攻撃を見せて李忠成が決定的なシュートを打ったもののDFがブロック。最後は横浜の放り込みを全員ではね返し、サンフが1点差を保って逃げ切りました。
8月中は守り優先の試合が多かったサンフでしたが、この試合はこのチームらしい展開となりました。前半から運動量多く走り回り、相手の攻撃を高い位置で寸断して何度も攻め込みました。横浜のゴールはいずれも「安い失点」ではありましたが、しかしそれを上回る攻撃力で相手をねじ伏せました。横浜がここ1週間で3試合目だったことや控えGKだったことなど有利な点があったのは確かですが、しかし全体的には勝つべき試合に勝った、と言う結果だったと思います。また相手が長身選手を投入して放り込みに来たところで、盛田と横竹を投入して逃げ切ると言うパターンも予定通り。柏木は試合後に「ユースの時のような感じがする。どことやっても負ける気がしない」と語っていますが、まさにそんな感じのゲームだったと言えるでしょう。
この試合の結果、サンフは勝ち点を43に伸ばし3位を守りました。鹿島×川崎Fが不可解なノーゲームになったため上位との差については何とも言えませんが、少なくとも「優勝争い」を語るだけの資格は確保した、と言ってよいと思います。ただ、すぐ下を見れば清水が同勝ち点でいて1点差にはG大阪。新潟も久々に勝利して上位に食いつく姿勢を見せています。今後はこれまで以上に厳しい、痺れるような試合が続きますが、選手もチームもそう言う試合の中でこそ成長するもの。大事なのは一戦一戦と考えて、まずは次の試合に向けて全力を尽くして欲しいと思います。
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