ナビスコ杯磐田戦
昨日、鹿児島で行われたナビスコ杯第7節磐田戦は1-2で敗れ、決勝トーナメント進出を逃しました。
代表から戻ってきたストヤノフが復帰し、サンフレッチェは必勝を期して現状のベストメンバーで臨みました。
この後何とか追いつきたい広島ですが、ショートパスを繋いで中央突破を図ってもDFに引っかかるばかり。ロングパスは味方に合わず、シュートも打てない時間が続きます。逆に34分、磐田にショートコーナーから決定的なシーンを作られ、前半終了間際にはカウンターから山本にフリーでシュートを打たれましたが枠外に外れ、何とか1点差で前半を折り返しました。
後半になっても磐田優位の流れは変わらず、3分には西のパスで抜け出した成岡に決定的なシュートを打たれます。そして後半8分、右から左に西のロングパスが通り、ジウシーニョがDFを引きつけると中央へ優しいパス。これを前田に冷静に叩き込まれ、磐田のリードが2点に広がりました。
何とか打開したいペトロヴィッチ監督は、高柳、平繁を投入します。これでようやく流れをつかむと、後半21分にはストヤノフがふわりとしたFKを打ったもののわずかに外れ、25分には高柳がドリブルで持ち込んで惜しいシュートを打ちます。後半27分にはストヤノフに代えて大崎を入れ、柏木をボランチに下げて総攻撃体制を作ります。そして後半27分、CKのこぼれを拾ったミキッチが鋭角的なパスをゴール前へ。ここに走り込んだ佐藤寿のシュートはDFに当たったもののゴール内に落ちて、ようやく1点を返すことが出来ました。
その後はラインを上げて人数をかけて攻める広島に対して、磐田はカウンター狙いでチャンスを作ります。後半30分には成岡がフリーでシュートを打ったものの中林がスーパーセーブ。38分には柏木がドリブルで突き進んで取ったCKで盛田が惜しいヘディングシュートを打ちましたが、わずかに枠を捉えることが出来ません。40分にも高柳のスルーパスで抜け出した平繁がGKと1対1になりましたが、浮かせようとしたボールは残念ながら川口の守備範囲。42分には磐田のカウンターからジウシーニョにフリーで打たれましたが、中林が素晴らしい反応で弾き飛ばします。サンフは最後まで同点を狙って攻めたものの磐田の守備は崩れず、遠く鹿児島まで遠征した広島サポーターのため息が聞こえるような敗戦となりました。
この試合の敗因は、端的に言えば「運動量」だった、と思います。磐田はDFラインをペナルティエリアの外に設定して全体をコンパクトにし、成岡、上田らが前から激しくボールホルダーを追いかけて広島の中盤を自由にさせませんでした。これに対してサンフレッチェの選手はうまくマークを引き剥がすことが出来ず、パスを繋いで守備網に穴を作る、と言う本来の戦い方が出来ませんでした。そして縦に急ぎすぎたり強引な突破を狙おうとしたり、と言うパターンが多く、有効な攻めができないうちに時間だけが過ぎて行く、と言う感じになってしまいました。今年の磐田は今一つチームが上手く回っていない印象でしたが、本来は力のあるチーム。それが精神的なプレッシャーから解き放たれて思い切ったサッカーをしてくれば、それを上回るのは容易ではないわけです。サンフレッチェは終盤、DFを削って攻撃的な選手を投入し、ボランチの位置から柏木、高柳が次々と飛び出して行くことによってようやく攻めの形を作ることができましたが、そのようなサッカーを早い時間帯からできなかったのは、単にメンバーだけの問題ではないでしょう。どうしても引き分け以上が必要な時に、どのようなサッカーをすべきなのか。相手がしっかりとしたサッカーをしてきたときに、どのように対処すべきなのか。単に「自分たちのサッカーをする」と言う以上に重要なことは何なのか、本当に強いチームになるためには何が必要なのか。今後のサンフレッチェにとって様々な課題を突きつけられた敗戦だった、と言えるのではないでしょうか。
日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート
代表から戻ってきたストヤノフが復帰し、サンフレッチェは必勝を期して現状のベストメンバーで臨みました。
中林 森脇 ストヤノフ 盛田 (→大崎72分) 青山 中島 (→平繁60分) ミキッチ 服部 柏木 高萩(→高柳55分) 佐藤寿 SUB:原、橋内、横竹、李対する磐田は、GK:川口、DF:加賀、大井、茶野、山本脩、MF:那須、岡田(→ジウシーニョ12分)、西(→松浦67分)、上田、FW:成岡(→カレン80分)、前田、と言うメンバーでした。勝ち抜きのためには引き分け以上が必要な広島に対して、勝っても負けてもどちらでもよい磐田。モティベーション的には広島の方が上のはずですが、しかしそれが裏目に出たような試合となります。結果を怖れずどんどんプレスをかけてくる磐田に対して、広島は走りの量も質も上回ることができず後手を踏んでしまう、と言う感じ。中盤でボールを奪えずに磐田に押し込まれ、逆にDFラインがボールを持ってもパスの出しどころが無くなかなかチャンスが作れません。12分の加賀の突破から成岡のヘディングを許し、14分には西に突破されてゴール前に運ばれます。そして17分、青山が倒して与えたFKで、上田のボールはファーサイドへ。ここで2人をフリーにしてしまうと言う守備のミスが出て、前田にあっさりと決められ先制点を奪われました。
この後何とか追いつきたい広島ですが、ショートパスを繋いで中央突破を図ってもDFに引っかかるばかり。ロングパスは味方に合わず、シュートも打てない時間が続きます。逆に34分、磐田にショートコーナーから決定的なシーンを作られ、前半終了間際にはカウンターから山本にフリーでシュートを打たれましたが枠外に外れ、何とか1点差で前半を折り返しました。
後半になっても磐田優位の流れは変わらず、3分には西のパスで抜け出した成岡に決定的なシュートを打たれます。そして後半8分、右から左に西のロングパスが通り、ジウシーニョがDFを引きつけると中央へ優しいパス。これを前田に冷静に叩き込まれ、磐田のリードが2点に広がりました。
何とか打開したいペトロヴィッチ監督は、高柳、平繁を投入します。これでようやく流れをつかむと、後半21分にはストヤノフがふわりとしたFKを打ったもののわずかに外れ、25分には高柳がドリブルで持ち込んで惜しいシュートを打ちます。後半27分にはストヤノフに代えて大崎を入れ、柏木をボランチに下げて総攻撃体制を作ります。そして後半27分、CKのこぼれを拾ったミキッチが鋭角的なパスをゴール前へ。ここに走り込んだ佐藤寿のシュートはDFに当たったもののゴール内に落ちて、ようやく1点を返すことが出来ました。
その後はラインを上げて人数をかけて攻める広島に対して、磐田はカウンター狙いでチャンスを作ります。後半30分には成岡がフリーでシュートを打ったものの中林がスーパーセーブ。38分には柏木がドリブルで突き進んで取ったCKで盛田が惜しいヘディングシュートを打ちましたが、わずかに枠を捉えることが出来ません。40分にも高柳のスルーパスで抜け出した平繁がGKと1対1になりましたが、浮かせようとしたボールは残念ながら川口の守備範囲。42分には磐田のカウンターからジウシーニョにフリーで打たれましたが、中林が素晴らしい反応で弾き飛ばします。サンフは最後まで同点を狙って攻めたものの磐田の守備は崩れず、遠く鹿児島まで遠征した広島サポーターのため息が聞こえるような敗戦となりました。
この試合の敗因は、端的に言えば「運動量」だった、と思います。磐田はDFラインをペナルティエリアの外に設定して全体をコンパクトにし、成岡、上田らが前から激しくボールホルダーを追いかけて広島の中盤を自由にさせませんでした。これに対してサンフレッチェの選手はうまくマークを引き剥がすことが出来ず、パスを繋いで守備網に穴を作る、と言う本来の戦い方が出来ませんでした。そして縦に急ぎすぎたり強引な突破を狙おうとしたり、と言うパターンが多く、有効な攻めができないうちに時間だけが過ぎて行く、と言う感じになってしまいました。今年の磐田は今一つチームが上手く回っていない印象でしたが、本来は力のあるチーム。それが精神的なプレッシャーから解き放たれて思い切ったサッカーをしてくれば、それを上回るのは容易ではないわけです。サンフレッチェは終盤、DFを削って攻撃的な選手を投入し、ボランチの位置から柏木、高柳が次々と飛び出して行くことによってようやく攻めの形を作ることができましたが、そのようなサッカーを早い時間帯からできなかったのは、単にメンバーだけの問題ではないでしょう。どうしても引き分け以上が必要な時に、どのようなサッカーをすべきなのか。相手がしっかりとしたサッカーをしてきたときに、どのように対処すべきなのか。単に「自分たちのサッカーをする」と言う以上に重要なことは何なのか、本当に強いチームになるためには何が必要なのか。今後のサンフレッチェにとって様々な課題を突きつけられた敗戦だった、と言えるのではないでしょうか。
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