第8節名古屋戦
ミキッチが出場停止のサンフは李が今季初先発して、次の布陣で戦いました。
中林 森脇 中島 槙野 青山 森崎和 李 服部 (→楽山81分) 柏木 高萩 佐藤寿 SUB:原、盛田、横竹、岡本、平繁、久保対する名古屋も玉田、マギヌン、バヤリッツァら主力を欠いて、GK:楢崎、DF:竹内(→花井75分)、吉田、増川、阿部、MF:田中、中村、吉村(→山口56分)、小川、FW:巻(→杉本64分)、ダヴィ、と言うメンバーでした。立ち上がりは広島が良く動いてボールを支配し、チャンスを作ります。2分には柏木のドリブル突破から高萩がミドルを打ったものの枠外。5分には高萩のマイナスのパスを李がシュートし、8分には槙野がロングで狙ったもののこれも枠外に外れます。しかし態勢を立て直した名古屋がラインを上げてくると、徐々にペースは名古屋に移ります。12分にはダヴィ、小川が個人の力で突破してきましたがDFがクリア。14分には阿部が左サイドから仕掛けてきます。20分前後にはクロスから、あるいはCKから何度も広島ゴール前での攻防となりますが、中林とDFがしっかり集中してはね返します。26分には前半最大のピンチ。阿部のクロスを巻が頭で合わせたシュートをバーがはね返し、こぼれもDFが必死でクリアします。その後広島がやや押し返したもののなかなかシュートまで持ち込めず、35分に思い切って左足で放った森崎和のミドルは楢崎の胸に収まります。37分にはダヴィが単独で持ち込み中央の巻にボールが渡りそうになりましたが森脇が寸前でクリアします。前半の後半は守る時間が長かったものの守備陣は集中を切らさず、0-0のままでハーフタイムを迎えました。
後半のオープニングシュートは高萩。その後は両チームとも相手ゴール前まで持って行ってもなかなか守備を崩せず、ミドルシュートでの打開を図ります。9分には名古屋の波状攻撃から吉田がフリーでシュートを打ちましたが枠外。10分には李のクサビのパスを佐藤寿が繋ぎ、柏木が狙いましたが目の前の選手に当たってしまいます。13分にはダヴィの強烈なシュートを中林が横っ飛びで弾き、28分のダヴィのスルーパスに小川が飛び出したシーンも中林が好プレーで防ぎます。更に33分にはダヴィがペナルティエリア内まで突破してきましたが、中林の思い切った飛び出しが救います。サンフも27分の柏木のシュートや30分の森脇のヘディング、34分と35分の佐藤寿のシュートなどチャンスを作るものの、シュートが良いコースに飛ばずどうしてもゴールを割れません。名古屋もその後44分の杉本のシュートやロスタイムのダヴィの突破などチャンスを作ったものの決めきれず、どちらも得点の無いままに終了のホイッスルとなりました。
試合後に両監督が振り返っているように、この試合はどちらのチームにとっても「難しいゲーム」だったと言えるでしょう。連戦でコンディションが悪い上に、昼間のゲームで気温も上昇。怪我人の続出で疲れている選手を休ませるわけにもいかないと言うことで、頼りは選手たちの頑張りだけ、と言う感じの試合でした。そして、そう言う意味では選手たちは本当に良く頑張っていたと思います。とりわけ目立ったのは、中林と森脇。前節、ミスから失点を招いたこの2人の活躍は、鬼気迫るものがありました。特に中林は持ち前のシュートへの反応の速さに加えてポジショニングの良さも見せました。何度もあったCKやクロスをしっかりと両手でキャッチしたことは、守備陣を落ち着かせる上で重要なプレーだったと言えます。3試合連続の引き分け、特に得意としていた攻撃力が不発だったのは残念ですが、しかしそれ以上に守備がしっかりと機能して無失点に抑えたことは、貴重な結果だった、と言えるのではないでしょうか。リーグ全体を見ると鹿島と浦和が走り始めている雰囲気はありますが、しかし全体的には混戦となっています。今大事なことは、とにかく我慢すること。そして1つずつでも勝点を積み上げることだと思います。苦しいのはどのチームも同じ。幸い、次からはホームでの連戦で、ミキッチが戻ってくる上にストヤノフが復帰する可能性もあります。次こそはぜひ勝って、上位進出の足がかりとして欲しいものです。
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