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2009/04/19

第6節新潟戦

昨日ビッグスワンで行われた第6節新潟戦は、GK負傷交代の後逆転されるなど苦しい展開となりましたが、後半に見事な反発力を見せて2点差を追いつき勝点1ずつを分け合いました。
 怪我の盛田に代わって森脇が先発に復帰し、次のメンバーで戦いました。
        佐藤昭(→中林27分)

   森脇  ストヤノフ  槙野

      青山 森崎和

ミキッチ            服部
(→楽山88分)
     柏木    高柳(→高萩67分)

        佐藤寿

SUB:横竹、中島、李、久保
 対する新潟は、GK:北野、DF:内田、千代反田、永田、ジウトン、MF:本間、マルシオ・リシャルデス、松下、FW:矢野、大島(→チョ72分)、ペドロ・ジュニオール、と言うメンバーでした。立ち上がりは新潟が前からプレスをかけてきて、何度かカウンターやセットプレーから広島ゴールを脅かします。3分にはCKに千代反田が合わせましたが枠外。5分にもCKから大島に狙われます。更に11分には松下の強烈なミドルを佐藤昭が弾いてバーへ。跳ね上がったボールを森脇が間一髪でクリアすると言うシーンを作られます。しかし徐々に広島のボールが回り始めると何度か相手DFラインの裏を突いてチャンスを作ります。そして15分、青山のロングボールで裏に抜けた佐藤寿がワンバウンドさえた落ち際を左足でシュート。このボールが見事なシュート回転でGKの脇を抜いてゴールネットに飛び込み、サンフが先制点を奪いました。
 ところが22分、同点に追いつかれるとともに試合の流れを左右するアクシデントが起きます。中盤でボールを持った千代反田が中央にボールを入れると、飛び込んだペドロ・ジュニオールが頭で逸らせてゴール。思い切って飛び出した佐藤昭は、ペドロ・ジュニオールと激突して両者ともに倒れ込みます。背中を押さえながらも何とか立ち上がったペドロ・ジュニオールに対して、佐藤昭は膝に力が入らず担架で運び出されます。佐藤昭は結局そのまま退場となり、中林が初めてJリーグのピッチに立つことになりました。
 同点になって勢いに乗る新潟。逆にGKの交代によりリズムに乗れない広島。29分にはペドロジュニオールが左から突破し、森脇をかわしてシュートしましたがストヤノフに当たってCKとなります。そしてそのCKのボールを中林がキャッチミス。こぼれをペドロジュニオールがダイレクトで決めて、勝ち越されてしまいました。
 その後広島は何とか立て直して、ストヤノフのFKや槙野のミドル等で攻め込みます。しかし43分、新潟が素早いパスを広島ゴール前で回し、矢野が右サイドでフリーになります。そして中央へのクロスをペドロジュニオールにボレーで叩き込まれ、リードを2点に広げられて前半を折り返すことになりました。
 逆転を食らった上に2点差を付けられ、その上GKの負傷退場。誰が見ても広島の不利は否めない、と言う状況でしたが、しかし中国新聞によると「ロッカールームは空気が違っていた」のだそうです。誰彼無しに「あと45分間もある」と言う声が上がって、気持ちを立て直して後半に臨みます。1分の槙野の強烈なミドルで反撃の烽火を上げると、その後もボールを支配して何度も新潟陣内に攻め込みます。そして10分、右から侵入してきたミキッチのパスを受けた柏木が左にボールをずらすと強烈なシュート。これが新潟ゴールに突き刺さって、1点差に迫りました。
 その後もペースは広島。19分には森崎和がミドルシュートを放ちましたが、バーに当たったボールは下にバウンドして惜しくもゴールはならず。20分にも服部がミドルで狙います。その後新潟も反撃してきたものの、落ち着きを取り戻した中林ががっちりと押さえます。そして27分、左からのCKを中央で森崎和がヘディング。このボールが大島に当たってゴールに吸い込まれ、広島がついに同点に追いつきました。
 その後は両チームとも勝ち越しを狙って激しく攻め合います。29分には相手ミスからこぼれたボールを高萩がシュート。32分にも服部のクロスに高萩がフリーで合わせたものの枠を捉えることができません。35分にはチョがミドルシュートを放ち、36分にはマルシオ・リシャルデスがフリーでヘディングしましたがいずれも中林がしっかりとキャッチします。広島の選手たちは疲れた身体を気持ちで前に押し出しながら、限界まで力を振り絞って戦います。ロスタイムにはCKのチャンスを作ったものの、高萩のボールが弾かれた直後に試合終了のホイッスル。サンフレッチェは新潟から勝点1を持ち帰ることになりました。
 この試合のポイントは、何と言っても佐藤昭の負傷退場と中林の交代出場でした。新潟が押し返してきた、と言う流れの中で1点を失い、しかもGKは初めての出場。緊張は如何ともしがたく、2失点目はあり得ないミスからのものでした。また3点目は守備が完全に崩されてのものでしたが、GKがいつもと違うということで、全体的に思うようなサッカーが出来ない中でのものだった、と言えます。せっかく先制したのにあっという間に逆転されたことも含めて、テレビで観ていて絶望的な気分になってしまったものです。
 ところが、後半に入ってからの選手たちの反発力は見事なものでした。2点リードしている新潟が引き気味の布陣を取っていたこともあって、サンフの選手が中盤を完全に支配。DFラインからの攻撃参加から、あるいはサイドの突破から何度もチャンスを作りました。またルーズボールでの競り合いや球際での戦いも絶対に負けない、と言うオーラが出ていました。更に前半はミスから失点を招いた中林でしたが、後半はしっかりと立て直して何度も好セーブで救いました。中国新聞によると「『サンフレッチェ・ゲーム』。試合後、一服していたペトロビッチ監督が両手を広げて、笑った」のだそうですが、追いつ追われつの面白い試合だったと言う以上に、選手一丸となって苦境を乗り越えたと言うことが嬉しかったのではないか、と思います。佐藤昭の状態など心配な事はあるのですが、しかしこの勝点1は広島の選手の成長にとっては非常に大きなものだ、と言えるのではないでしょうか。

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