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2008/08/11

第30節仙台戦

昨日ユアテックスタジアムで行われた第30節仙台戦は、佐藤寿の今季16点目のゴールで先制したものの追いつかれ、引き分けに終わりました。
 広島の先発は前節までと同じ。楽山を移籍後初めてベンチに入れて、次の布陣でスタートしました。
        佐藤昭

    槙野  森崎和  盛田

      青山 森崎浩

李(→結城73分)        服部(→楽山77分)
   柏木        高萩

        佐藤寿(→桑田69分)

SUB:原、久保
 対する仙台は新外国人ナジソンを初めて起用して、GK:林、DF:一柳、田村、菅井、岡山、MF:千葉、梁、冨田(→永井65分)、斉藤(→飛弾82分)、FW:中島、ナジソン(→平瀬77分)、と言うメンバーでした。試合は立ち上がりから広島ペース。DFラインでのゆっくりしたパス回しからチャンスを窺います。3分には佐藤寿が梁からボールを奪い、柏木のパスから服部がシュートしたものの枠外。10分には高萩の素晴らしいスルーパスから李が抜け出してCKを取り、19分にも高萩のスルーパスから服部がチャンスを作ります。33分にはカウンターから高萩のヒールパスを李がシュートしましたが林にセーブされ、41分の青山のミドルは枠外。42分にも柏木のドリブルから佐藤寿に合わせますがヘディングは力なく林にキャッチされ、更に45分の柏木の素晴らしいシュートも林に弾かれます。仙台はナジソンが今一つフィットしていない感じ。時折カウンターを仕掛けてくるものの、DFと佐藤昭が落ち着いて対処します。前半は引いて守る仙台の守備を崩しきることができず、スコアレスで折り返しました。
 後半、最初にビッグチャンスを作ったのは仙台で、2分にナジソンのパスから田村がフリーでシュートしましたが佐藤昭がキャッチします。逆に5分、李のクロスをファーで佐藤寿が落とし、ゴール正面でフリーになった柏木がシュートしたものの枠外。11分にはCKのボールに槙野が頭で合わせましたがうまく当たらず外れます。14分には高萩のパスを受けた李がペナルティエリア内からループシュートを狙いましたがバーを舐めるように外れて行きます。しかし16分、広島の攻撃がようやく結実します。左から右、そして左と大きくボールを動かして相手守備陣を混乱させると、服部のクロスを中央で受けた柏木が佐藤寿へ。マークを外してフリーになっていた佐藤寿が難なく蹴り込み、ようやく先制点を奪うことができました。
 その後も広島がペースを握り続け、何度も仙台ゴールに迫ります。後半24分、腰に不安を抱える佐藤寿に代えて桑田を投入しましたが、しかしその采配は結果的には裏目に出ます。交代直後の仙台の右からのCKをいったんはクリアしたものの、再びクロスを入れられナジソンがヘディングシュート。これは佐藤昭が横っ飛びで防ぎましたが、こぼれ球を菅井に蹴り込まれて同点に追いつかれてしまいました。
 これで一気にヒートアップする仙台のサポーター。この声援に押されるように、仙台がギアを上げて広島ゴールに迫ります。サンフも後半26分に李がゴール前数メートルからシュートを放ちましたが枠をとらえることができず、42分にも森崎浩がペナルティエリアのやや外からシュートしましたが林の素晴らしい反応に弾き出されてしまいます。結局両チームとも奮闘するGKの壁を突き破ることができず、追加点を奪えないままに終了のホイッスルを聞くことになりました。
 「今回は特別なやり方」(手倉森監督)で広島に向かってきた仙台でしたが、しかしサンフレッチェはこれをものともせず普段通りのサッカーができていた、と思います。前後半とも何度もパスワークで相手を崩し、決定的なシュートを放ちました。しかしその前に立ちはだかったのが、元広島のGK林。彼の素晴らしい反応と存在感が、仙台の守りのリズムを作ったのだと思われます。また守備では未知の選手だったナジソンの動きによく対応し、抑え込むことに成功していましたし、相手のキープレーヤー梁も自由にさせませんでした。そして終盤の異様な雰囲気でも冷静さを失わずに追加点を奪われなかったことも、チーム全体の成長を表していたと言えるでしょう。引き分けという結果は決して満足できるものではありませんが、昇格争いのライバルとの間を詰めさせない、と言うのも重要なこと。第一クールと似たような流れになったにも関わらず勝ち点1をしっかりと取ったことは、長いシーズンを考えれば悪くない結果だったと言えます。
 しかしその一方で、2点目が奪えず勝ちきれなかったのはやはり不満が残ります。その大きな理由は、選手交代によってむしろ流れを失ってしまったこと。リードした状況で腰に不安のある佐藤寿に代えて桑田を入れたのは分かるのですが、しかしその直後に同点に追いつかれてしまったのは不運でした。また同様に故障を抱える両サイドを交代せざるをえなくなり、戦術的な交代ができなくなってしまったのも残念でした。いずれにせよ、この試合で勝ち点を1だけ積み重ねた、と言うのが良くも悪くも現実です。試合後に森崎和が語っているように、「引き分けの後の試合は重要。ここで悪い結果になればどういう状況になるか分からない。甲府戦で勝ち点3を取ってこそ、この日の引き分けが生きる」のです。今年のリーグ戦も2/3が終了し、次節からは第三クールに入ります。ここで勢いを落とすことなくしっかりと戦って、昇格に向けてラストスパートをかけて欲しいと思います。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー
Jリーグ公式サイトプレビュー&レポート

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