昨日の第21節水戸戦は、平繁の2ゴールで2-1で勝ちました。
佐藤寿が日本代表に招集されて不在と言うことで、先発にFW登録の選手のいない「0トップ」の先発メンバーとなりました。
木寺(→佐藤昭42分)
結城 ストヤノフ 槙野
青山 森崎和
李 服部
柏木 高萩
(→平繁56分)
森崎浩
SUB:橋内、岡本、久保
一方の水戸のメンバーは、GK:本間、DF:小沢、平松、鈴木和、大和田、MF:堀(→金沢64分)、パク、赤星、中村、FW:荒田、遠藤(→西野57分)。立ち上がりはDFラインを高くして中盤にプレッシャーをかけようとする水戸に対して、広島は後からパスを回し、またロングボールを入れてラインを下げさせようとします。最初の決定機は8分で、CKからストヤノフの強烈なミドルをGKが弾き、これを結城が押し込みましたがオフサイドを取られます。また15分にはFKから槙野、結城が続けざまにシュートしますがゴールを割れず、18分にはCKから結城のヘッドも本間がスーパーセーブ。28分には槙野のドリブル突破からのクロスを森崎浩がヘッドで狙ったもののバーに弾かれ、こぼれもクリアされます。33分にも森崎浩が決定的なシュートを放ちましたが枠外。更にCKからのシュートも枠を捉えることができません。そして40分には水戸のロングパスをクリアに行った木寺が荒田と接触。右肩から落ちて脱臼してしまい、佐藤昭と交代します。前半は完全にボールを支配して何度も決定的なチャンスを作ったもののシュートが正確性を欠き、ゴールを割れないままにスコアレスで折り返しました。
後半に入ってもペースは広島で、槙野や結城が頻繁に攻撃参加して水戸を押し込みます。10分には槙野がドリブル突破から決定的なシュートを放ったもののGKに弾かれ、こぼれをオーバーヘッドで狙いましたがこれも決めることができません。そこでペトロヴィッチ監督は満を持して平繁を投入しますが、これが3分後に結果を出します。高萩が相手のDFに囲まれながらキープすると右サイドにパス。これを李がドリブルで持ち込んで、ゴール前を横切るようなクロスを入れます。ここに飛び込んだ平繁が身体をねじるようにしてヘディングで流し込み、広島はようやく先制点を奪うことができました。
追加点は後半25分。平繁のスルーパスで抜け出した森崎浩が、ペナルティエリア内でDFに囲まれながらもボールをキープしてスペースに出します。そしてそこに走り込んだ平繁のシュートはGKに当たりましたがそのままゴールの枠内に転がり込みました。
その後も広島がボールを支配して追加点を狙いますが、しかしそこで沸き起こった「たたかえ水戸」のコールに水戸の選手が奮起します。33分に荒田がストヤノフからボールを奪い、抜け出してシュートしましたが佐藤昭が素晴らしいセーブで防ぎます。しかしその後も水戸のプレスにDFラインが下がってチャンスを与え、36分には右からのCKを中村に押し込まれて1点差に迫られます。その後も平繁のポストプレーからのボールを奪われて逆襲を食らったり、ドリブルで中央に切り込まれてシュートを打たれたり、とピンチを招きますが何とか凌ぎ、最後は青山がコーナーフラッグ近くでボールキープして時間を稼いで逃げ切りました。
佐藤寿の欠場により、苦肉の策として取り入れた「0トップ」の布陣ですが、狙い通りのサッカーはほぼできていた、と言えるでしょう。素早いパス交換で相手守備陣を揺さぶり、サイドチェンジやドリブルから数的優位を作って相手ゴール前に攻め込む、と言う形は何度も作れていました。ただ、やはり問題だったのはシュートの精度。ここぞと言うところでシュートが枠を捉えないことが多く、一時はとても点は取れないのではないか、と思わされました。そこで途中から入った平繁が2ゴールを決めたことは、FWとしての責任を果たしたと言う意味で重要な結果でした。全体で同じコンセプトで戦いながら、それぞれの選手が自分の役割を全うすることが「チームとして戦う」と言うことであり、それができていたからこそ佐藤寿の不在と言う事態でも勝利を収めることができた、と言えるでしょう。
ただその一方で、せっかく相手を追いつめながら止めを刺せなかったこと、終了間際に逆襲されて危ない雰囲気になったことは、反省点として残りました。水戸の木山監督が試合後に語っているように、広島の選手の質もサッカーの質も相手を大きく上回っているのは確かだと思いますが、しかしそれが点差に反映されなかったのは、気持ちの面で相手を圧倒できなかったからでしょう。今シーズンはJ1昇格が最大の目標ですが、しかしチームとしても選手個々の力からしても、それで終わるようではいけません。J2のサッカーに染まることなく常に上のレベルを目指すこと。そのためには、終了のホイッスルが鳴るまではチーム全体で集中し続けること。それこそが、今のサンフレッチェに最も重要なことなのではないでしょうか。
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