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2008/05/04

第11節山形戦

昨日ビッグアーチに14,332人を迎えて行われた第11節山形戦は、終始広島のペースのまま佐藤寿のゴールで1-0で勝ちました。
 ペトロヴィッチ監督は連戦の疲れよりも前節までの流れを重視して、徳島戦と同じメンバーでこの試合に臨みました。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

李               服部
     高萩   森崎浩(→平繁57分)
     (→柏木66分)
        佐藤寿(→ユキッチ79分)

SUB:下田、高柳
 対する山形は、GK:清水、DF:宮本、レオナルド(退場89分)、小原、石川、MF:北村(→根本53分)、佐藤健、木藤(→本橋59分)、宮沢、FW:秋葉(→坂井65分)、長谷川、と言うメンバーでした。試合は立ち上がりから広島がボールを支配。森崎和を中心としたパス回しや時折見せるストヤノフのドリブルなどで攻め上がります。しかし山形はペナルティエリアの外にDFラインを引き、その前にMFがブロックを作って広島の攻撃を抑え込みます。27分には高萩がペナルティエリア内で後から押されたか、に見えましたがノーファウル。森崎浩の決定的なシュートも枠を捉えず決め切ることができません。前半は広島が圧倒的にゲームを支配したものの、スコアレスで折り返しました。
 後半になるとボランチを高めに上げて、やや攻めの姿勢を見せるようになった山形。根本を右サイドに入れて、サイド攻撃からチャンスを作ろうとします。それに対してペトロヴィッチ監督も疲れの目立つ森崎浩に代えて平繁を投入。青山のクロスから李のシュートなど、決定的な場面を作ります。更にこちらも疲れが見えてきた高萩に代えて柏木を入れ、4バックに変更して(と指示しているように見えた)点を取りに行こうとします。そしてその効果かようやく山形ゴールをこじ開けたのが、後半23分でした。槙野が高い位置でレオナルドからボールを奪うと、平繁へパス。平繁はそのままドリブルで突っかけてシュートします。至近距離から放たれたボールはGKが弾いたもののこぼれを詰めていた佐藤寿が易々と押し込み、待望の先制点を奪うことができました。
 これで山形が点を取りに来るか、と思われましたがさにあらず。サンフがしっかりとボールを回して相手に攻めの糸口を与えません。後半34分には佐藤寿が抱きしめながらキャプテンマークを森崎和に渡し、大きな拍手を受けながらユキッチに交代します。終盤は柏木が何度も突破からチャンスを作り、ユキッチの決定的なシュート等のシーンを演出します。結局追加点は奪えなかったものの相手にもほとんど攻撃の機会を与えず、サンフは首位チームらしい「横綱相撲」で寄り切りました。
 試合後にペトロヴィッチ監督は「今日は、チーム全員をほめてあげたい。すごく、我慢をしてくれた。以前なら、我慢できずに勝ちを取り逃がした可能性もあった」と語っていますが、全くその通りだった、と言って良いでしょう。夏を思わせるような気温の高さと連戦の疲れ。一瞬の集中の緩みから点を失う、と言う危険性は常にあったと思います。しかし昨日のサンフレッチェの選手が守備で犯したミスはと言えば、木寺がパンチングを空振りしたシーンぐらい。その時もチーム全員でしっかりとカバーして、相手に隙を見せませんでした。記録上は山形のシュートは2本と言うことになっていますが、それもほとんど記憶に残っていないほど。逆にこちらは1点しか奪えなかったもののチャンスは何度も作っており、1-0と言うスコア以上の内容差があった試合でした。
 甲府戦でDFライン、特にストヤノフにプレッシャーをかけられると思うようなサッカーができなくなる、と言う弱点を露呈したサンフレッチェでしたが、前節の徳島戦では森崎和の気の利いたプレーもあってしっかりと修正しました。そして、それから中3日で迎えたこの山形戦。相手がどのように広島対策を練ってくるか、そしてそれに対してサンフレッチェがどのように対応するか、が注目でした。そして山形の小林監督の答えは、ペナルティエリアの前にDFラインを引いて中盤がその前に網を張り、堅い守備のブロックを作って広島の攻撃を抑え込む、と言う事でした。
 その結果、中盤から後でしっかりとボールを繋げることができるようになったサンフレッチェは、本来のパスサッカーができるようになりました。しかし、それでも得点は1点のみ。点を取るのに苦しむ展開となりました。2003年に広島がJ2で戦った時には引いて守る相手を崩せず苦労したものですが、まさにその時のような試合となったのです。
 こんな時、良くないのは焦ってバランスを崩すこと。そしてカウンターやセットプレーから失点したりして悪循環に陥ることなのですが、しかしこの日のサンフレッチェは落ち着いていました。少々のミスがあっても動じることなく、先に失点しないよう我慢し続け、ここぞと言うチャンスを生かして得点を奪いました。J2らしい、と言えば言葉は悪いのですが、このような試合展開は予想の範囲内。そこでしっかりと勝ち点3を取ったことは、重要な結果だったと言って良いと思います。今後も相手がこのようなサッカーをしてくる可能性があるだけに、これをどう打ち破って行くか。サンフレッチェの本当の戦いは、ここから始まると言っていいかも知れません。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

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