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2008/04/21

第8節甲府戦

昨日ホームで行われたJ2リーグ第8節甲府戦は、先制したものの前半のうちに逆転され、後半追いすがったものの及ばず逃げ切られ、今季初黒星を喫しました。
 怪我のため戦列を離れた盛田に代わって森脇を右ストッパーに入れ、次の布陣で戦いをスタートしました。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎浩
      (→高柳52分)
李(→平繁65分)        服部
     柏木    高萩(→ユキッチ80分)

        佐藤寿

SUB:下田、森崎和
 対する甲府は前節から先発を何人か入れ替え、GK:桜井、杉山、秋本、池端、輪湖、MF:山本(→林67分)、大西(→石原19分)、美尾、FW:宇留野、ジョジマール、久野(→吉田56分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはサンフレッチェの選手の出足が良く、ハーフカウンターから何度もチャンスを作ります。そして4分、李のクロスをファーサイドで佐藤寿が受け、戻したボールに服部が走り込んで強烈なシュートを叩き込み、サンフレッチェは幸先良いスタートを切りました。
 しかし甲府はすぐに反撃してきます。5分には美尾のクロスを受けたジョジマールがペナルティエリアでフリー。木寺の必死の守りで何とか失点を防ぎます。しかし7分、杉山のクロスが木寺と森脇の間に入り、どちらも触れないままにジョジマールに押し込まれてしまいました。
 その後も足の長いボールで攻めてくる甲府。サンフは想定外の攻撃に戸惑ったのか、なかなかリズムをつかむことができません。15分には速いリスタートからのロングボールにジョジマールが合わせ、23分にはCKから秋本がフリーでシュート。23分にも高い位置でボールを奪われ宇留野にドリブルから打たれます。そして25分、FKのボールをゴール前で秋本に合わせられ、飛びついた木寺も及ばず逆転を喫してしまいます。更にその後も前からプレスをかけてくる甲府にたじたじとなり、攻め込まれる展開が続きます。結局、広島の前半のシュートは3本だけだったのに対して甲府は10本。甲府の圧倒的優位のままに、前半を折り返すことになりました。
 後半立ち上がりも、なかなか攻撃の形が作れないサンフレッチェでしたが、しかし7分に高柳を投入してから一気に流れが変わります。9分には槙野の攻め上がりから波状攻撃を仕掛け、10分には李のクロスに高萩が頭で合わせたものの強くヒットできずに枠外。14分にも攻め込んで最後は高柳がミドルを打ちます。19分には服部のクロスに李がヘディングシュートを試みたもののDF。20分にもCKのこぼれを拾った森崎浩がドリブルからシュートを狙いますが、GKの正面を突いてしまいます。李に代えて平繁を投入し、4-4-2にシフトチェンジして攻め続ける広島。甲府も広島のDFラインの裏を狙ってカウンターを仕掛けます。ユキッチを投入し、最後は槙野を前線に上げて攻め続けたものの引いて守る甲府の守備を崩すことはできず、ロスタイム4分を終わって無情なタイムアップのホイッスルが響きました。
 これまで無敗で来たサンフレッチェにとって、この敗戦はわずかな躓きだと言う考え方もあると思います。7試合で勝ち点14と言うのは一般に言われる「優勝ペース」を保っていますし、多くのライバルチームよりも消化試合数が1つ少ないにも関わらず首位をキープしているのも事実です。負けて落ち込むよりも、切り替えて連敗しないことが重要なのは確かです。しかしこの敗戦は、単なる1敗以上の意味があるように思うのです。
 その一つは、甲府の戦い方が「対広島戦術」のお手本を示した、と言うことです。DFラインでパスを回して相手の隙を窺う、と言うのがペトロヴィッチ監督になってからの広島の基本戦術ですが、前からプレスをかけられるとどんどんラインが下がってしまい、前線との間が間延びして相手にボールを支配される、と言う問題点は以前からも指摘されてきたことです。そして岐阜戦の後半やC大阪戦の前半にはそのような形から押し込まれて、失点も喫しているわけです。昨年の対戦経験のある甲府は更にそこに一工夫を加えて、ジョジマールをストヤノフに付けて起点を潰し、またサイドでボールを持つとすぐにDFラインの裏を狙って放り込んでくる、と言うサッカーを徹底しました。そして運動量の落ちる後半は引いてゴール前中央を固め、ショートパスの交換をカットしてカウンターを狙ってきました。もちろん、選手の質も基本戦術も違う他のチームが同じ作戦で来るとは限らないし、来たからと言ってやられるとも限らないのですが、しかしここで弱点を晒してしまったのは確か。これまで通りの戦術を越える何かを出さなければ、苦しい戦いを強いられるのは間違いない、と思います。
 またもう一つの問題は、相手が想定外の戦い方をしてきた時に対応できなかった、と言うことです。甲府と言えばショートパス。ボールサイドに人数をかけて奪いに来て、そこから繋いで繋いで攻めてくる、と言う事は考えてそれに対する戦略は考えていたのだろうと思いますが、あれだけ放り込んでくるとは思っていなかったことは選手のコメントを見ても分かります。思いもよらない攻め方をされたこと。その中であっさり逆転されてしまったこと。その事で気持ちがダウンしてしまい、ハーフタイムを迎えるまで(もっと言えば高柳の投入まで)流れを取り戻すことができなかったことは、このチームの未熟さを示している、と言わざるをえません。せっかく良い立ち上がりをして先制点を奪ったのに、なぜそのサッカーを続けることができなかったのか。また相手に押し込まれてしまった時に、なぜ我慢することができなかったのか。そしてなぜそこから自分たちのサッカーを思い出すことができなかったのか。その部分の検証と反省がなければ、また同じことを繰り返すことになるのは必定です。
 次節の熊本戦からは1ヶ月で8試合をこなす連戦となります。またその間にU-23代表合宿が予定されていますし、おそらく5月最終週あたりからはU-23代表に拘束される選手が増えて行くものと思われます。そんな中で、どのように勝ちを積み重ねて行くのか。J1昇格を今年唯一の目標に掲げるサンフレッチェにとって、早くも正念場がやってきた、と言えるのではないでしょうか。

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コメント

(誤)ジョルジーニョ
(正)ジョジマール
っすね。

高柳がよかったですね。
あれほど押し込まれるとは、、、

投稿 わしわし | 2008/04/21 20:46

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