第7節C大阪戦
昨日ビッグアーチで行われたC大阪戦は佐藤寿の2ゴールなどで4-1で快勝し、首位をがっちりとキープしました。
前節出場停止だったストヤノフと高萩が復帰。また疲れのたまっている平繁を休ませて、次の布陣で戦いました。
これで勢いに乗ったサンフでしたが、しかし32分にカレカと競り合った盛田が担架で外に出て、森脇との交代となってしまいます。そして左ストッパーに回った槙野が、39分に酒本のヘッドでの落しをクリアミス。このボールが木寺の逆を突いてしまい、痛恨のオウンゴールで同点に追いつかれてしまいます。そしてこの後はカウンターから何度かチャンスを作ったものの、ほとんどの時間帯はボールを回すセレッソを低い位置で受け止めてはね返す、と言う展開。前半はあまり良いとは言えない内容に終始して、同点で折り返すことになりました。
こんな流れを一変させたのは、後半早々のプレーでした。高萩が相手ボールをカットするとパス交換から左サイドに展開し、服部が余裕を持ってクロス。DFの視野の外から飛び込んだ佐藤寿が頭で決めて、早々にリードを奪うことに成功しました。そしてそれ以降はサンフレッチェがボールを良く繋ぎ、何度もセレッソゴールに迫ります。14分には左タッチライン際からの李のFKを森脇が頭で決めて3点目。30分には柏木のドリブルから服部が相手ゴール前でフリー。切り返して右足で打ったシュートはGKに防がれたものの、こぼれを佐藤寿が押し込んで4点目を奪います。その後も槙野、柏木、ユキッチらが決定的なシュートを放つなど相手を押し込み続け、逆にカウンターになった場面でもDFラインが冷静に対処してゴール前への侵入を許しません。結局最後はセレッソも集中が切れたと言う感じで、サンフレッチェが勝利を収めました。
この試合のサンフレッチェは、前半と後半では全く別の顔を見せた、と思います。前半はワントップ気味に来た相手に対応し切れず、薄くなった中盤を使われてボールを回されてしまいました。相手に高い位置からプレスをかけられるとズルズルと下がる、と言う悪癖も出て、まるで岐阜戦の後半を見ているような感じでした。失点は槙野のミスからでしたが、しかしあれだけ押し込まれれば事故が起きるのも必然、と言うところ。むしろ逆に良く先制点を奪う事ができた、と言う感じだったと思います。
ところが後半のサンフレッチェは、今季最高とも言える素晴らしいサッカーを見せてくれました。ショートパスをつないで相手を翻弄し、スペースに走り込んだ味方にパスし、あるいは逆サイドへの展開で相手の守備陣を振り回して、どんどんチャンスを作りました。試合後にセレッソの選手達から「精度の高さとか全ての面で広島の方が上だったし、完敗でした」(香川)「広島のサッカーは、メリハリがはっきりしていました。守備の時はみんなで守備をする。前の選手5人が守備をする場面もあった。ボールをとった時のカウンターが、すごくしっかりしていた」(前田)と広島を称える言葉が出ていたことからも、その内容の良さが分かるというものです。本来サンフレッチェが持っているポテンシャルを存分に発揮することができたからこそ、このような結果になったのだと思います。
ではなぜ、後半から流れを変える事が出来たのか。それは佐藤寿人選手によれば、ハーフタイムに「浩司が『失点して空気が悪くなったから、そこを変えていこう』と僕に言ってくれて、そこでみんなが自然に『仕切り直そう』という感じに」なったからなのだそうです。またオウンゴールした槙野は「やってしまった時は、もう帰ろうかと思いました。交代させて欲しい、と思っていました。でもその時、みんなが笑顔で声をかけてくれたんです。『まだ同点だから』と言う言葉をもらって、気持ちが落ち着きました」(携帯サイトによる)と語っているように、選手同士で励ましあって自ら立て直すことができたのが、後半の好内容につながったのだと思います。
サッカーにおいて監督の役割が大きいのは当然ですが、しかし試合中にできる事は限られています。刻々と変化する状況に対応して行くべきなのは選手たち。ピッチ上の11人が自ら考え、心を一つにして対応することが求められています。今年のサンフレッチェは「我慢」をキーワードに安全策を第一として戦っていましたが、しかしだからと言って消極的になってしまってはいけません。戦う気持ちを前面に出して、苦しい状況を乗り越えて行かなければならないのです。そう言う意味で、この日の勝利は自分たち自身でつかみ取ったものだと言えます。この勝ちには、単なる勝ち点3以上の意味がある、と言っても良いかも知れません。
速報ブログ 前半 後半
日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー
前節出場停止だったストヤノフと高萩が復帰。また疲れのたまっている平繁を休ませて、次の布陣で戦いました。
木寺 槙野 ストヤノフ 盛田(→森脇33分) 青山 森崎浩 (→高柳70分) 李 服部 柏木 高萩 (→ユキッチ87分) 佐藤寿 SUB:下田、久保対するセレッソは、GK:相澤、DF:中山(→藤本77分)、前田、羽田、丹羽、MF:酒本(→白谷57分)、アレー、ジェルマーノ、香川、FW:カレカ、柿谷(→森島康57分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはセレッソのペース。ファーストシュートを柿谷が打ったのを手始めに、ボールを繋いで攻め込んできます。6分にはクロスがそのままゴール前まで流れてきて木寺が横っ飛びで弾き、香川が、カレカがドリブル突破を狙ってきます。サンフは序盤の攻勢を凌ぐと、7分の青山のミドルシュートから反撃を開始。17分には森崎浩のミドル、続くCKのチャンスでは盛田のヘッドで相手ゴールを脅かします。そして22分、こぼれ球を拾った森崎浩がドリブルで持ち上がって相手を引きつけて横へのパス。これを高萩がダイレクトで叩き込んで、広島が先制点を奪いました。
これで勢いに乗ったサンフでしたが、しかし32分にカレカと競り合った盛田が担架で外に出て、森脇との交代となってしまいます。そして左ストッパーに回った槙野が、39分に酒本のヘッドでの落しをクリアミス。このボールが木寺の逆を突いてしまい、痛恨のオウンゴールで同点に追いつかれてしまいます。そしてこの後はカウンターから何度かチャンスを作ったものの、ほとんどの時間帯はボールを回すセレッソを低い位置で受け止めてはね返す、と言う展開。前半はあまり良いとは言えない内容に終始して、同点で折り返すことになりました。
こんな流れを一変させたのは、後半早々のプレーでした。高萩が相手ボールをカットするとパス交換から左サイドに展開し、服部が余裕を持ってクロス。DFの視野の外から飛び込んだ佐藤寿が頭で決めて、早々にリードを奪うことに成功しました。そしてそれ以降はサンフレッチェがボールを良く繋ぎ、何度もセレッソゴールに迫ります。14分には左タッチライン際からの李のFKを森脇が頭で決めて3点目。30分には柏木のドリブルから服部が相手ゴール前でフリー。切り返して右足で打ったシュートはGKに防がれたものの、こぼれを佐藤寿が押し込んで4点目を奪います。その後も槙野、柏木、ユキッチらが決定的なシュートを放つなど相手を押し込み続け、逆にカウンターになった場面でもDFラインが冷静に対処してゴール前への侵入を許しません。結局最後はセレッソも集中が切れたと言う感じで、サンフレッチェが勝利を収めました。
この試合のサンフレッチェは、前半と後半では全く別の顔を見せた、と思います。前半はワントップ気味に来た相手に対応し切れず、薄くなった中盤を使われてボールを回されてしまいました。相手に高い位置からプレスをかけられるとズルズルと下がる、と言う悪癖も出て、まるで岐阜戦の後半を見ているような感じでした。失点は槙野のミスからでしたが、しかしあれだけ押し込まれれば事故が起きるのも必然、と言うところ。むしろ逆に良く先制点を奪う事ができた、と言う感じだったと思います。
ところが後半のサンフレッチェは、今季最高とも言える素晴らしいサッカーを見せてくれました。ショートパスをつないで相手を翻弄し、スペースに走り込んだ味方にパスし、あるいは逆サイドへの展開で相手の守備陣を振り回して、どんどんチャンスを作りました。試合後にセレッソの選手達から「精度の高さとか全ての面で広島の方が上だったし、完敗でした」(香川)「広島のサッカーは、メリハリがはっきりしていました。守備の時はみんなで守備をする。前の選手5人が守備をする場面もあった。ボールをとった時のカウンターが、すごくしっかりしていた」(前田)と広島を称える言葉が出ていたことからも、その内容の良さが分かるというものです。本来サンフレッチェが持っているポテンシャルを存分に発揮することができたからこそ、このような結果になったのだと思います。
ではなぜ、後半から流れを変える事が出来たのか。それは佐藤寿人選手によれば、ハーフタイムに「浩司が『失点して空気が悪くなったから、そこを変えていこう』と僕に言ってくれて、そこでみんなが自然に『仕切り直そう』という感じに」なったからなのだそうです。またオウンゴールした槙野は「やってしまった時は、もう帰ろうかと思いました。交代させて欲しい、と思っていました。でもその時、みんなが笑顔で声をかけてくれたんです。『まだ同点だから』と言う言葉をもらって、気持ちが落ち着きました」(携帯サイトによる)と語っているように、選手同士で励ましあって自ら立て直すことができたのが、後半の好内容につながったのだと思います。
サッカーにおいて監督の役割が大きいのは当然ですが、しかし試合中にできる事は限られています。刻々と変化する状況に対応して行くべきなのは選手たち。ピッチ上の11人が自ら考え、心を一つにして対応することが求められています。今年のサンフレッチェは「我慢」をキーワードに安全策を第一として戦っていましたが、しかしだからと言って消極的になってしまってはいけません。戦う気持ちを前面に出して、苦しい状況を乗り越えて行かなければならないのです。そう言う意味で、この日の勝利は自分たち自身でつかみ取ったものだと言えます。この勝ちには、単なる勝ち点3以上の意味がある、と言っても良いかも知れません。
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» サンフレッチェの2つの顔 [SANFRECCE Diaryの目]
今日のサンフレッチェとセレッソの試合。サンフレッチェは2つの顔を見せました。 1つは前半に見せた「弱気の顔」です。DFラインを深く引いて相手の攻撃を受け止め、ロングボールとカウンターで点を取ると言うスタイルは、今年のキーワードである「我慢」の一つの表現ではあるのですが、しかしあまりに行き過ぎるとこうなってしまう、と言うパターン。中盤でボールを奪えずずるずるとラインが下がり、相手を引き込んで波状攻撃を受けてしまう事になります。失点は槙野のミスが直接の原因でしたが、あそこであのようなミスが生まれた原因は... [続きを読む]
受信: 2008/04/14 08:18

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