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2007/12/30

天皇杯準決勝G大阪戦

昨日エコパで行われた天皇杯準決勝。サンフレッチェは佐藤寿、平繁、高柳のゴールで3-1でG大阪を振り切り、8年ぶりに決勝に進出しました。
 ペトロヴィッチ監督は「ウィニングチーム・ネバーチェンジ」の原則に従い、FC東京戦と同じ次のメンバーで臨みました。
        下田

     槙野 ストヤノフ 盛田
       (→戸田71分)
        森崎和
駒野              服部
    柏木     森崎浩(→高柳84分)

     佐藤寿  平繁(→高萩58分)

SUB:木寺、吉弘、李、遊佐
 G大阪は天皇杯に入ってから続けている4-4-2の布陣で、GK:藤ヶ谷、DF:シジクレイ、山口、安田(→家長73分)、加地、MF:遠藤、二川、明神(→前田85分)、橋本(→寺田58分)、FW:播戸、バレー。キックオフはG大阪ボールでしたが、相手のロングボールを下田がキャッチすると森崎浩へフィードします。森崎浩は、一瞬のアイコンタクトから走り出した佐藤寿に向けてロングボールを蹴ります。DFラインのギャップを突いた佐藤寿は、飛び出したGKよりも一瞬早く左足でループシュート。サンフレッチェはわずか24秒で先制点をゲットすることができました。
 これで落ち着いたサンフは、しっかり引いて守ってカウンターを狙います。ガンバはほとんどの選手が広島陣内に入り込んで何とか崩そうとしますが、サンフのDFラインの高い集中と中盤の素早い寄せでチャンスを作らせません。ガンバの前半38分までのシュートは安田のミドルだけで、これもゴールを脅かすことはなく枠を外れます。逆にサンフは8分に平繁のスルーパスから服部がフリーでシュート。15分には駒野が持ち込んで左足で狙い、21分にもカウンターから平繁が決定的なパスを出します。そして38分、右サイドで安田と競り合った駒野が頭越しにボールを浮かして突破してボールを佐藤寿に渡します。一瞬溜めた佐藤寿は逆サイドでフリーになっていた平繁にループパス。平繁は胸トラップしたボールを後ろに倒れ込みながらボレーシュートして、逆サイドのゴールに叩き込みました。
 前半で2点をリードされたG大阪は、その直後に意地を見せます。DFとMFの間でボールを受けた二川がワンタッチでスルーパスを出すと、フリーでボールを受けたバレーが強烈なシュート。下田は反応したもののさすがに触ることができず、点差はあっという間に1点に戻ってしまいました。更にその後もガンバのペースが続き、43分にはバレーが再び強烈なシュートを放ちましたがサイドネット。ロスタイムには波状攻撃から明神が右サイドから侵入してきて遠藤がフリーでシュートしたものの、幸運なことにポストを舐めるように外れて行きます。前半はガンバにボールを支配されながらも失点を1に抑え、1点リードのままで折り返すことになりました。
 後半もボール支配はガンバ。しかしサンフは高い集中力ではね返し続けます。西野監督は後半13分には早くも切り札・寺田を投入して来ます。しかし逆にサンフはその直後、駒野のパスで佐藤寿が抜け出して決定的なシュートを放ちます。また19分には高萩の抜け出しからマイナスのボールを服部が叩いたものの枠外。22分には服部のクロスを駒野が至近距離でシュートしましたがふかしてしまい、その1分後にも駒野がドリブルからシュートしましたが、藤ヶ谷がわずかに触って追加点を奪えません。2人目として家長を入れて攻めの圧力を高めようとするガンバ。サンフも足を痛めたストヤノフに代えて戸田を入れて守りを固めます。家長や播戸のシュートは身体を張って止め、バレーや遠藤も自由にさせずチャンスを作らせません。そしてロスタイムも2分を過ぎようとした時間帯、森崎和のボールを受けた佐藤寿は、ボールキープに入るとみせかけて中にパスを送ります。柏木からボールが渡った瞬間高萩はGKと1対1になりましたが、トラップが乱れると無理にシュートは狙わずにGKを引きつけマイナスにパスを送ります。そして、そこに走り込んでいたのが高柳。右足から放たれたシュートは強烈な弾道となってゴールネットに突き刺さり、サンフレッチェの勝利を決定づけました。
 この試合に勝てた理由の第一は開始早々の先制点と良い時間帯での2点目だったと思いますが、しかしそれを導いたのはピッチ上の選手全員の素晴らしい動きでした。DFラインは低めに設定していたものの佐藤寿を先頭に前線からボールを追い回し、中盤が間延びするのを防ぎました。また両サイドはしっかりとプレッシャーをかけて自由にクロスを入れさせず、DFは高さを生かしてボールを弾き返し続けました。逆に攻撃に入った時は次々と後方から支援して、二次攻撃・三次攻撃に繋げました。攻めも守りも11人全員が心を一つにしてやったこと。勝ちたいという気持ちのトータルで相手チームを上回ったことが、この試合の勝因だったと言って良いでしょう。残留争いのプレッシャーを感じることなく伸び伸びとプレーできることにより、本来やりたかった「人もボールも動くサッカー」ができている。それが天皇杯の躍進に繋がっているのは間違いありません。決勝はJリーグチャンピオンと降格チームという対照的な両チームの対戦となりましたが、ここまで来れば立場は五分と五分。思い切ってぶつかれば、勝機は十分にあると言えるでしょう。
 これで、残るは1試合。サンフレッチェとしては2000年の元日以来の天皇杯決勝です。あの時はあれよあれよという間に勝ち進んだものの、ストイコビッチ率いる名古屋に完敗を喫してしまいました。またその前は95年と96年に連続して決勝進出しているものの、名古屋とV川崎にいずれも0-3で敗れました。これまでは決勝に行ったというだけで満足した感のあったサンフレッチェでしたが、今年はこれまでとは立ち位置が違います。苦しいことの多かった2007年シーズンを優勝で締めくくって、J2降格で失ったプライドを取り戻したいものです。

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