本谷社長就任記者会見
サンフレッチェは一昨日の臨時株主総会と取締役会で、久保社長を含む常勤取締役全員の退任とデオデオ取締役の本谷祐一氏の新社長就任を決めました。昨日行われた記者会見ではまず久保前社長がJ2降格の原因を「経営陣の甘さにありフロントの責任は重い」として、常勤取締役全員の退任と自分自身の社長退任、そしてデオデオと並ぶ大スポンサーであるマツダからは代表権のない取締役を派遣してもらう事を発表しました。またペトロヴィッチ監督については「若手選手の育成だけでなく選手からの信頼も厚い」ことから「J1に1年で戻ってくるためにも選手を掌握している監督が必要」である、と改めて監督留任の理由を説明しました。
一方新社長となった本谷氏はデオデオ取締役の他、ザスパ草津取締役とJリーグ準加盟クラブアドバイザーも辞任してサンフレッチェに専念する事を発表。そして「1年でのJ1復帰」「監督、コーチ、サポーターとのコミュニケーション」「下部組織の育成強化」「フロントの見直し」を今後の方針として挙げました。このうち最初のJ1復帰に関しては「絶対条件である」と強調し、現有戦力の確保とプラスアルファの戦力でJ2を勝ち抜く、としています。そのためには監督とコミュニケーションを取るのはもちろんのこと、毎試合ゲームを見てサポーターの意見も吸い上げる、とのこと。そしてシーズン前に十分な準備をするだけでなく、第1クールの戦いを終えた後で「状況をしっかりと見据えて施策を打っていきたい」と宣言しています。またクラブの運営体制も「基本的には全てゼロベースで見直」して、大胆にメスを入れるとのこと。来年2月を目処に組織改革を行い、社員の意識も改革して行くそうです。特に働いているスタッフはパートに至るまで経営に参加する意識を持って欲しい、とのこと。クラブの理念や方向性を末端にまで浸透させることが、チーム改革のために必要なことだとしています。
戦力的にはJ1上位で戦う力を持ちながら、J2降格という屈辱を味わうことになったサンフレッチェ。その原因は選手や監督ではなくチームを支える運営体制にあったと考えて、即座に大改革を敢行したことはこの際「膿」を出してしまう決意の現われ、と言えるでしょう。単にJ1復帰を目標にするだけでなく、2年後のJ1優勝までも目標に掲げてチーム作りを進めると言う方針、そしてそれを選手や監督だけでなくサポーターも含めてコミュニケーションを取りながら進めていくと言う方向性は、我々サポーターも求めていたこと。J2降格は悲しい結果ですが、しかしそれをきっかけにしてチーム改革が進むのであれば「災い転じて福となす」こともできるでしょう。本谷氏の社長就任は、そのための大きな一歩になるのではないでしょうか。
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