本谷氏の社長就任を発表
サンフレッチェは昨日、デオデオ取締役の本谷祐一氏の社長就任と常勤取締役全員の退任を発表しました。
本谷氏は78年からダイイチ(デオデオの前身)に勤める久保現社長の「側近中の側近」(中国新聞)。98年から01年まではサンフレッチェの事業本部長として経営改善に力を振るい、6期ぶりの黒字転換に導きました。また05年からは崩壊寸前だったザスパ草津の経営再建にあたり、その後デオデオの持ち株会社エディオンの「店舗開発担当」として関東地区における陣頭指揮を執っていました。中国新聞によるとゴルフ場の経営再建もしたことがあるそうで、「立て直し屋」との異名もあるとのこと。家電業界の厳しい戦いを繰り広げるデオデオとしては手放したくない人材のはずですが、それよりもサンフレッチェの立て直しが必要、と判断したものと思われます。今回の人事では久保氏が代表権のない会長に退くほか、下村専務、高田常務、真鍋広報部長、織田強化部長、平川企画総務部長がいずれも退任。そのままクラブを離れる人以外は、「平社員」としてやり直すことになります。剛腕、と噂される本谷氏の強烈なリーダーシップのもとで、二度と今年のような事のない強固なクラブを作る。今回の人事は、久保氏の並々ならぬ決意を示したもの、と言えそうです。
ところで、久保現社長について。降格が決まった直後にサポーターに向かって「おまえら、わかっとらん」と発言して物議を醸しましたが、私はこれについて問題だとは思っていません。なぜなら久保氏はクラブ経営の最高責任者と言う立場ではありますが、しかしその本当の姿は「誰よりも熱いサポーター」だと思うからです。実際、久保氏がサポーター席で一緒に応援している姿は何度も見ていますし、自宅の土地に若手の寮を建設するなど、会社の資金の投入だけでなくサンフレッチェのために自腹を切ってもいるわけです。サポーター、とは仕事やつきあいなどがあっても何とか時間を都合し、自腹で交通費やチケット代を払ってスタジアムに駆けつけて応援する人だと定義すれば、久保氏はどの「サポーター」よりもサンフレッチェの事を思っている。本業の厳しい中で毎日身を削るような思いをしながら、そして周囲からは(たぶん)「そんな道楽は止めて会社に専念して下さい」と言われながらサンフレッチェのために働いているのは、何よりクラブが、そして選手が可愛いからだと思います。にも関わらず、信頼して任せていたスタッフは役に立たなかった。久保氏は謝罪する立場でなかったら、逆にサポーターと一緒になって「何をやってんだおまえら」と叫びたい気持ちだったのではないでしょうか。今回の人事はその久保氏の考えの具体的な策の一つであり、今後本谷氏の元で厳しい改革が進んで行くはず。私はサンフレッチェの改革がどのように行われるか楽しみではあるのですが、しかしその一方で我々サポーターが耐えなければならないこと、反対の声が上がるような事もある、と覚悟を固める必要があるように思います。
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