北京五輪予選ベトナム戦
昨夜行われた北京五輪最終予選のベトナム戦は、日本が4-0で3勝目。前節まで2位だったカタールがサウジアラビアに敗れたため、日本がこのグループの首位に返り咲きました。
この日の日本のメンバーは、GK:西川、DF:内田、青山直、水本、伊野波(→梅崎70分)、MF:青山敏(→細貝75分)、柏木、水野、本田圭、FW:岡崎(→興梠79分)、李。立ち上がりはベトナムの積極性に受け身になることもあったもののすぐに体勢を立て直すと、8分にはFKから李が先制ゴール。25分には本田圭のクロスを李が再び頭で押し込み、41分には素晴らしい連係プレイからゲットしたPKを本田圭が決めて3点リードとし、ホームチームを圧倒して前半を折り返しました。
しかし後半、立ち上がりのチャンスを逃すとその後はベトナムペース。サイドからの攻撃とクロスから、何度もピンチに陥ります。また攻撃面では前半見られていたような連係が影を潜め、パスやコンビネーションのミスからボールを失い逆襲を食らうシーンが繰り返されます。状況を打開するため、反町監督はまず後半25分に梅崎を投入して左サイドからの攻撃を活性化させ、更に中盤と前線に細貝、興梠を投入します。そしてその効果が出たのは後半42分。左サイドからのFKを細貝が頭で押し込み、ようやく4点目をゲットしました。その後せっかくもらったPKで更に突き放すことが出来なかったもののベトナムも力尽きた感じで、日本は「大差で勝たなければならない」と言うミッションを成功させることができました。
この試合、前半の内容はなかなか良かったと思います。ベトナムに対して優位に立つ高さとフィジカルの強さを生かし、また時折良いコンビネーションを見せて相手の守備を切り裂きました。特に2点目を取った後の時間帯は余裕すら感じさせるような戦い方で、このまま行けば楽勝は間違いない、と思われるような流れでした。しかし、後半はうって変わってベトナムペース。攻めにかかったところでボールを奪われ、逆襲を食らって西川の好セーブや守備陣の奮闘に助けられる、と言うシーンが頻発していました。もともとこのチームは連係をとって攻めることがなかなかできないのが課題なのですが、後半はその悪癖がもろに出た、と言う感じ。ドリブルで突っかけて囲まれて取られ、パスを出せばそこに味方はいない、と言うパターンで自らピンチを招いていました。以前見られたように運動量や闘争心の面で物足りない、と言うことはなかったものの、まだまだ「チーム」としての完成度の点では物足りないな、と言う印象を受けました。
ところでサンフレッチェから選ばれていた2人のうち、柏木はフル出場、青山は先発から75分間の出場でした。このうち柏木は相変わらずピッチ全面を走り回る元気の良さは見せたものの、どれだけ有効な動きが出来ていたかと言う点に関しては「(守備は)けっこう頑張った...でも攻撃面の個人的な評価はゼロ」と語っているように、確かにバランスの取り方に苦心しているかのような感じでした。一方の青山は中盤の底で相手のFWをケアし、またパスを左右に散らす役目を堅実に果たしていたと思います。先発の中では2番目にピッチから下がることになりましたが、それは別に出来が悪かったから、と言うことではなく、このポジションにフレッシュな選手を入れて運動量を増やしたい、と言う監督の意図があったからだと思われます。何れにせよこの2人が先発で出場して勝利に貢献したのは確かで、次のサウジ戦でも起用されるのは間違いないものと思われます。ぜひこれも勝って五輪出場権を獲得して、その勢いをチームに持ち帰って欲しいと思います。
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