昨日広島ビッグアーチで行われた第28節磐田戦は数あるチャンスに決められずに0-1で敗れ4連敗となりました。
累積で出場停止だった森崎浩の代わりにストヤノフを入れ、サンフは次の布陣で戦いました。
下田
森崎和 戸田 槙野
青山(→桑田85分)
駒野 服部
柏木 ストヤノフ(→高柳78分)
佐藤寿 ウェズレイ
SUB:木寺、盛田、李、高萩、平繁
対する磐田は、GK:川口、DF:加賀、田中、茶野、MF:太田(→成岡HT)、ファブリシオ(→エンリケ66分)、マルキーニョス・パラナ、上田、西、FW:カレン(→中山89分)、前田。練習では上手く行っていなかった、と言うストヤノフの攻撃的MFとしての起用ですが、これが大当たり。相手のボランチにプレッシャーをかけるだけでなく、高い位置でのボールキープやドリブル、スルーパスで攻撃を組み立てます。5分にはそのストヤノフのドリブルと服部とのパス交換からチャンスを作り、8分にはファーストシュートを放ちます。序盤からボールを支配するサンフに対して10分頃から磐田が反撃を開始し、両サイドからのドリブル突破から11分には西がヘディング。13分と14分にも両サイドからクロスが入りますが、下田とDF陣ががっちりと中を固めてシュートを打たせません。この磐田の時間帯を凌ぐとペースは再び広島となり、25分には佐藤寿がドリブルからシュート。29分には高い位置でのパスカットから服部が飛び出し最後にウェズレイが押し込んだか、に見えましたが服部がオフサイドを取られます。31分には佐藤寿がロングボールを受けてダイレクトで打ちましたがDFに当たり、その直後のCKのチャンスも槙野が決めることが出来ず。33分の森崎和のスルーパスからウェズレイのシュート、36分の駒野のクロスにストヤノフが頭で合わせたシーンなど、決定機を作り続けるもののなかなか決めることが出来ません。更に41分には駒野のボールをDFラインの裏で受けた佐藤寿がそのまま左足アウトで狙いましたが、惜しくも枠を捉える事が出来ません。磐田は43分にファブリシオがロングシュートで脅かしたもののチャンスと言えばそのぐらい。44分にもCKから柏木がフリーでシュートを打ちながら上に外します。結局前半は広島のシュート8本に対して磐田は4本。攻め込みながらもなかなかゴールを割れない、と言う展開で折り返しました。
流れを変えるため、磐田は後半から成岡を投入。また左サイドの上田とボランチのマルキーニョス・パラナの位置を入れ替えて、駒野の突破に対処します。そしてこの采配が当たり、後半は磐田のペースとなります。5分にはカウンターからファブリシオが決定的なシュートを放ちましたが下田がわずかに手に当てて逸らし、その直後にも成岡のクロスに茶野が頭で合わせましたが下田の好セーブで凌ぎます。10分にもファブリシオのドリブルからDFラインの裏に抜け出した前田がフリーでシュートしましたが、思い切って前に出た下田が足に当てて逃れます。しかし広島も14分頃から反撃を開始し、17分には槙野のパスを受けたウェズレイが反転してシュートしましたが枠外。20分にもウェズレイがゴール前でボールキープからシュートしますが、川口の壁を破ることが出来ません。ストヤノフの運動量が落ちたと見たペトロヴィッチ監督は、後半33分に高柳を投入して中盤を締めようとします。しかし磐田に行ってしまった流れはなかなか泊まらず、34分には成岡のシュートがポストを叩き、37分にはカレンのシュートを寸前で森崎和が止めます。そして38分、マルキーニョス・パラナが中にドリブルで進みながら右へのパス。ここでフリーになっていた成岡のダイレクトシュートがゴールネットに突き刺さり、ついに失点してしまいました。
点を取るしかない広島は青山に代えて桑田を投入して攻勢に出ようとします。そして43分にはウェズレイが、柏木がペナルティエリアの中から決定的なシュートを打ちますが、DFに、あるいはGKに当たってしまってゴールを割ることが出来ません。結局最後は磐田のボールキープによる時間稼ぎを打ち破ることが出来ず、ロスタイムの3分もあっという間に過ぎてタイムアップとなりました。
浦和戦からの連敗が4にまで伸びてしまいなかなか出口の見えないサンフレッチェですが、しかしサッカーの内容は良かったと思います。前半はピッチ全体でのプレスが良く効いて高い位置でボールを奪い、素早い切り替えから何度もチャンスを作っていましたし、後半も相手にボールを支配される時間が長かったにも関わらず良く集中して守っていました。両チームともGKの出来が素晴らしかったためロースコアゲームになりましたが、客観的にエンターティンメントとして見れば、上質なものだったと言って良いのではないでしょうか。サンフレッチェの選手たちは良く走り、また球際を厳しく行っていて「戦う気持ち」が全体から見えていました。試合後には観客席からブーイングが飛んでいたそうですが、戸田選手も言うようにこの試合はブーイングに値するようなものではなかった、と思います。2試合連続無得点に終わったことが連敗から抜け出せなかった原因ですが、しかしチャンスは作っているわけでどこを直せば良い、というものでもありません。ここは流れが自分たちの方に来るまで我慢するしかないのではないか、と思います。
ただ、ここで勝ち点が取れなかったことで残留争いから抜け出せなかったのも事実。昨日は甲府も大宮も敗れたため勝ち点差が詰まらず助かりましたが、しかしこのまま推移すればいずれ追いつかれるのは間違いありません。今必要なのは結果だ、と言う事で言えばこの試合で得られたものは何もないわけで、その事実に目をつぶるわけにはいきません。一時はバラバラになりかかっていたチームが一つになり、敗れたとは言え鹿島戦、磐田戦では良い内容の試合ができています。となれば、後は結果を出すだけ。攻撃陣も守備陣も、試合に出ている選手もベンチの選手も(そしてフロントやサポーターも)一丸となって、次以降の戦いに臨むことが必要なのではないでしょうか。
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