スイスとの親善試合
昨夜(日本時間の今日未明)行われたスイス代表戦で日本代表は2点のビハインドをひっくり返し、更に後半ロスタイムに突き放すと言う粘りを見せて「3大陸トーナメント」に優勝しました。
この日の日本のメンバーは、GK:川口、DF:加地、闘莉王、中澤、駒野、MF:遠藤(→佐藤寿87分)、中村俊(→中村憲91分)、鈴木、松井(→山岸71分)、稲本、FW:巻(→矢野80分)。矢野、松井のペアに代えて巻、松井を起用した以外はオーストリア戦と同じメンバーで臨んだ日本でしたが、前半はスイスの攻勢に晒されます。特に相手左サイドのマニャンの突破に苦しめられ、前半11分にはそのマニャンのFKが直接ゴールに突き刺さって先制点を許します。更に13分にはマニャンのクロスがエンクフォーにつながり、カバーに入った闘莉王の手に当たってしまい2点目を与えます。一方日本の攻撃はスイスの精妙なラインコントロールに抑えられ、オシム監督になって最低とも言えるような前半の流れのままハーフタイムを迎えました。
ところが後半はまず、選手交代をせずに流れを変えました。闘莉王が頻繁に攻め上がるようになり、全体的に前から行けるようになりました。そして7分に松井のドリブルでの仕掛けからPKを得るとまずは1点差。続いて22分にはセットプレーから巻が押し込みます。更に33分には2度目のPKから勝ち越しました。
しかし試合がヒートアップしたのはその後の時間帯でした。35分にセットプレーからスイスに追いつかれると、その後も押し込まれると見るや、オシム監督は佐藤寿、中村憲と攻撃的な選手を投入して「勝ちに行く」采配をします。そして最後はこの途中交代の選手らが絡んで矢野の決勝ゴールに結びつけ、見事な「さよなら勝ち」に結びつけました。
アジアカップでは4位に終わった日本代表は、これまでは「気持ちの強さ」に欠けるのではないか、と言うように見えないこともなかったと思います。しかしこの試合、特に後半は違いました。選手は目の色を変えて戦い、そして見事に結果を出しました。リスクを冒して攻めに出て、勝ちと言う結果を得たことは選手にとって大きな自信になったに違いありません。
一方、ハーフタイムの指示でゲーム内容をがらりと変えたこと。そして途中交代の選手を活用して勝ち越し点を奪ったことは、どちらも監督の力だと言って良いでしょう。今更ながら「イビチャ・オシム」と言う監督の凄さを見せつけられた、と言えます。
選手が「勝ちたい」と言う気持ちを前面に出してリスクを冒して攻めに出たこと、そして途中交代の選手がしっかりと結果を残したことで、日本代表は大きな自信を持ったはず。この試合で日本代表は、「選手の自信」と「オシム監督の采配」と言う2つの新しい武器を得たのだと言って良いのではないでしょうか。
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