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2007/07/17

アジア杯ベトナム戦

アジアカップのグループリーグ第3戦、地元ベトナムと対戦した日本代表は、先制を許したものの巻の2ゴールなどで逆転で4-1で勝ち、B組首位通過を決めました。

 日本代表のメンバーは、GK:川口、DF:加地、中澤、阿部、駒野、MF:遠藤(→水野68分)、中村俊(→羽生72分)、鈴木、中村憲、FW:巻(→佐藤寿68分)、高原。ホームの利を生かして序盤から積極的に攻めてきたベトナムに対して、日本は慎重な立ち上がり。それが裏目に出たのが前半12分で、ベトナムの左サイドからのCKのボールを鈴木が足に当ててオウンゴール。今大会初めて先制点を許してしまいました。しかしこれで目を覚ました日本が攻めに転じると、12分には左サイドから中村俊が上げたクロスをファーで待ちかまえていた巻が胸で押し込み同点。更に31分には遠藤が直接FKを叩き込み、1点リードで前半を折り返しました。

 後半立ち上がりはベトナムが攻勢に出ようとしますが序盤の勢いはなく、すぐに日本のペースに。そして8分、良いタイミングで左サイドの裏に出た駒野に遠藤からのパスが通り、駒野はそのまま遠藤へリターン。余裕を持って前を向いた遠藤が横に流すと、そこに走り込んでいた中村俊が右足で蹴り込んでリードを広げます。更に14分には駒野が倒されて得たFKを遠藤が蹴り、これを巻がDFに引っ張られながらも頭に当てて止めを刺しました。

 立ち上がりのベトナムのパスワークと運動量には戸惑ったものの、全体的には技術とフィジカルに勝る日本のペース。38℃に達していたと言う暑さのためか動きが悪かったのですが、それは地元・ベトナムも同様だったことを考えればやむを得ないことだったと言えるでしょう。むしろ相手の元気な時間帯を1失点で切り抜け(もっともこの失点は想定外だったでしょうが)、後はボールを走らせながら相手の疲れを待ち、効率的な得点で勝つと言う戦い方はディフェンディングチャンピオンにふさわしいものでした。

 B組を首位で通過した日本の次の相手は、A組2位のオーストラリア。オマーンと引き分け、イラクに敗れながらタイを下してやっとのことでトーナメント進出を果たしましたが、しかし本来の実力はそんなものでは無いでしょう。むしろ戦い慣れた日本が相手と言うことで、W杯ベスト16の力を発揮してくるはず。日本は十分な準備をしてこの試合に臨まなければならない、と思います。

 ところでサンフレッチェから選出された2人ですが、駒野は左SBとして先発フル出場し、佐藤寿は後半途中からの出場でした。駒野は怪我の影響か左足でクロスを入れるシーンがなく、また全体的に慎重なプレーが目立ちましたが、しかしここぞと言うところでの攻め上がりはなかなか効果的だった、と思います。特に3点目となる中村俊のゴールを導いたプレーは、駒野の優れた戦術眼があったからこそ。また4点目も左サイド深くで倒されて得たFKからの得点で、全体的には期待通りの働きだった、と言って良いのではないでしょうか。一方の佐藤寿ですが、こちらは3点リードの終盤の出場と言うことで、「試合を終わらせる」役割でした。チーム全体が落ち着いて後ろでボールを回す時間帯が長かった関係であまりボールに絡めませんでしたが、それでも何度かゴールの匂いを感じさせるプレーを見せて、ベトナムのピッチでの試運転を済ませる事ができました。今後は負けの許されないトーナメントと言うことで、彼の出場する場面はおそらくどうしても1点が欲しい、と言う時になるはず。その時のために、しっかりと身体的・精神的な準備をしておいて欲しい、と思います。

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